JPH0257317A - ブロー成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、例えば外周面にナイロン樹脂製フィルム等
の液体不透過フィルムを貼付けたプラスチック燃料タン
クをブロー成形するようなブロー成形装置に関する。

（従来技術） 近年、車両の燃料タンクはコストの低減および軽量化を
図るために従来の鋼板プレス成形によるタンクに代えて
プラスチック製のタンクが用いられる傾向にある。

上述のプラスチック燃料タンクはガソリン等の燃料の長
期貯溜に際して、この燃料がタンク壁面を透過してタン
ク外部へ漏出することを防止する目的で、外周面にナイ
ロン樹脂製フィルム等の液体不透過フィルムを貼付ける
ブロー成形手段がとられている。

すなわち、特開昭６１８９０２５号公報に記載の如く、
押出ヘッドから押出されるパリソン（ｐａｒｉｓｏｎ　
）と該パリソンを所定の形状に型付ける金型との間に、
金型側方よりフィルムを供給してブロー成形することに
より、パリソンの保有熱を利用してフィルム側の接着剤
を溶かして、パリソン外周面にフィルムを貼付けたブロ
ー成形品を得るホット・パリソン・ブロー手段（ダイレ
クトブロー手段のこと）である。

しかし、このようなブロー成形手段においては次の如き
問題点があった。

つまり、第８図、第９図、第１０図に示すようにブリブ
ロー工程から型締め工程へ移行する時、まず、第８図に
示す如く金型８１，８２のピンチオフ　（ｐｉｎｃｈ　
ｏｆｆ　）部８３の内側角部８３ａに対してパリソン８
４とフィルム８５とが接触しごこの状態から第９図の状
態を経て第１０図に示す如く型締めされる時、金型８１
の上述の内側角部８３ａに対してフィルム８５およびパ
リソン８４が滑りながら型締めされる。

上述の金型８１は第８図の矢印Ｘ方向に水平移動する一
方、フィルム８５およびパリソン８４は仮想支点ｙを中
心として同図に矢印２で示すように円弧状に移動するの
で、同図に距ＭＪで示す範囲のパリソン８４が冷えた金
属の金型８１に順次当接し、この部分においてパリソン
保有熱が金型８１側に逃げる所謂熱逃げが生ずるので、
２Ｌ述の距離１で示す範囲におけるフィルム８５の接着
剤が溶融不良となって、この部分においてパリソン８４
とフィルム８５との間に密着不良が生ずる問題点を有し
ていた。

（発明の目的） この発明は、型締めに同期して金型を下降さぜ、金型と
フィルムおよびパリソンとの間のずれをなくすことによ
り、金型ピンチオフ部の内側角部とフィルムとの滑りを
防止し、パリソン保有熱の金型への然逃げをなくして、
フィルムおよびパリソンの密着不良を防止することがで
き、加えて−に述の型締めに同期して金型下降速度より
も低速でフィルム下部を下降させることで、金型とプリ
ピンチ装置との干渉を防ぐことができるブロー成形装置
の提供を目的とする。

（発明の構成） この発明は、押出ヘッドから押出されるパリソンと該パ
リソンを所定の形状に型付ける金型との間に、金型側方
よりフィルムを供給してブロー成形することにより、上
記フィルムを外周面に貼付けて成るブロー成形品を得る
ブロー成形装置であって、ピンチオフ部を含む上記金型
の型締めと同期して該金型を下動させる金型下動手段と
、上記型締めと同期してフィルム下部を下動させるフィ
ルム下動手段と、上記金型下動手段による金型下降速度
を、上記フィルム下動手段によるフィルム下降速度に対
して高速に制御する制御手段とを備えたブロー成形装置
であることを特徴とする。

（発明の効果） この発明によれば、上述の制御手段により金型下動手段
を介して上述の金型を型締めと同期して高速下降させる
と共に、フィルム下動手段を介して一■−述のフィルム
下部を型締めと同期して低速下降させるので、金型とフ
ィルムおよびパリソンとの間のずれがなくなって、金型
ピンチオフ部の内側角部とフィルムとの滑りを防止する
ことができる。

この結果、パリソン保有熱の金型への熱逃げをなくすこ
とができ、フィルムおよびパリソンの密着不良を防止す
ることができる効果がある。

加えて、上述の型締めに同期して金型下降速度よりも低
速でフィルム下部を下降させるので、金型とプリピンチ
装置との干渉を防ぐことができる。

（実施例） この発明の一実施例を以下図面に基ついて詳述する。

図面はブロー成形装置を示し、第１図、第２図において
、このブロー成形装置１は、架構２の−Ｆ部に押出機３
およびパリソンダイ４を設けて、パリソン５を垂下状に
押出すように構成している。

また、上述のパリソン５の中心線に対して対称となる位
置には、左右一対の金型６，６を設けて、該パリソン５
を所定の形状に型付けるように構成している。

さらに、上述のパリソン５下部にはブロービン７を設け
、グリブロー工程およびメインブロー工程時に上述のパ
リソン５内部に圧縮空気を吹込むように構成している。

さらに、また、上述のブロービン７を上下動させる上下
動装Ｗ、８（第３図参照）と、ブロー成形後に金型６，
６から成形品９を取出すための成形品取出装置１０と、
上述のパリソン５と金型６゜６との間に、金型側方より
フィルム１ｉ、ｉｉを供給するフィルム供給部１２．１
２とを備えている。

上述の成形品取出し装置１０は、ブロー成形装置１の架
構２に一端が固定されると共に、金型６゜６の開閉方向
に対して直交する前後方向に延設されて、他端が支柱１
３に固定されたガイドレール１４と、このガイドレール
１４に沿って摺動自在に設けられた取出部１５と、この
取出部１５を摺動操作するチェーン駆動部１６とを備え
ている。

ここで、上述の取出部１５は第１図に示すようにガイド
レール１４に対して平行に配設され、かつ第２図に示す
ようにアーム開閉シリンダ（図示せず）で開閉操作され
る一対のアーム１７．１７を備えている。

前述のブロービン７の上下駆動装置８は、第３図に示す
ように、ベツド昇降シリンダ１８により上下に駆動され
るベツド１９と、このベツド１９の上面に配置されて上
述のブロービン７を保持する固定台２０とを備え、ブロ
ー成形時にはブロービン７をその先端部がパリソン５の
内部に位置する上昇位置に保持する一方、ブロー成形終
了後において成形品９を取出す時には、上述のブロービ
ン７をその先端部が成形品９の下端面よりも子方に位置
する下降位置まで降下させるように構成している。

また、上述のベツド１９上にはパリソン５の下端部を挟
持するプリピンチ装！２１を備えている。

このプリピンチ装置２１はシリンダ２２．２２により金
型６，６の開閉方向と同方向に摺動するＬ主杆２３．２
３と、この１７時間２３．２３の１−端に取付けられて
前後方向に延びるピンチャ２４　。

２４とを備え、上述のシリンダ２２．２２の操作により
１７字主２３．２３を介してピンチャ２４゜２４を駆動
させて、パリソン５およびフィルム１１．１１の下端部
を挟持または開放すると共に、上下駆動装置８の上下動
に伴って上昇または下降するように構成している。

ところで、前述の金型６，６は、ダイプレート２５．２
５に型締めシリンダ２６．２６を介して開閉可能に取付
けている。

なお、具体的には上述の型締めシリンダ２６のピストン
ロッド先端と金型６背面との間にはプラテンを介在させ
るが、図示の便宜上、このプラテンの図示を省略してい
る。

そして、上述のダイプレート２５．２５の下部には金型
下動手段としての型下動シリンダ２７゜２７を取付けて
、ピンチオフ部６ａ、６ａを含む上述の金型６，６の型
締めと同期して、ダイグレート２５および型締めシリン
ダ２６を介して金型６を下動ずべく構成している。

第４図はブロー成形装置の制御回路を示し、ＣＰＵ３０
は入力操作部２８からの入力に基づいてＲＯＭ２９に格
納したプログラムに従って押出機３、成形晶取出装Ｗ、
ｉ　ｏ、ベツド昇降シリンダ１８、プリピンチ装置２１
、型締めシリンダ２６、型下動シリンダ２７、ブロービ
ン７を介してパリソン５内に圧縮空気を吹込む吹込装置
３１を駆動制御し、またＲＡＭ３２は型下動シリンダ２
７の下降速度データ、ベツド昇降シリンダ１８の下降速
度データなどの必要なデータを記憶する。

ここで、上述のＣＰｔＪ３０は金型６，６の型締め時に
おける型下動シリンダ２７による金型６の下降速度を、
フィルム下動手段としてのベツド昇降シリンダ１８によ
るフィルム下降速度に対して高速に制御する制御手段で
ある。

図示実施例は上記の如く、構成するものにして、以下作
用を説明する。

ＣＰ　Ｕ　３０の制御により、まず、第３図に示すよう
に型開き状態下にある左右の金型６，６間に、熱可塑性
樹脂たとえばポリエチレンを基材とするパリソン５をパ
リソンダイ４から垂下状に押出すと共に、このパリソン
５と金型６，６との間にフィルム１１．１１を介設する
。

また、ブロービン７及びプリピンチ装置２１を第３図図
示の位置に上昇し、上述のブロービン７先端をパリソン
５内部に位置させる。

次に、第５図に示ずようにＣＰＵ３Ｏはブリピンチ装置
２１のシリンダ２２．２２を駆動し、Ｌ主杆２３．２３
を介してピンチャ２４．２４でパリソン５およびフィル
ム１１の下端部を挟持する。

次に、ＣＰＵ３０は型締めの直前において吹込装置３１
からの圧縮空気（通常のブロー成形時の圧力よりも低い
圧力の圧縮空気）をブロービン７からパリソン５内に吹
込んでブリブローする。

次に、第６図に示すようにＣＰＵ３０は型締めシリンダ
２６を操作して、左右の金型６．６を型閉めすると共に
、この型締めと同期して上述のＣＰＵ３０がベツド昇降
シリンダ１８を介してプリピンチ装置２１と共に、パリ
ソン５およびフィルム１１を下降速度■１で下降制御し
、また型下動シリンダ２７を介してダイプレート２５お
よび型締めシリンダ２６と共に金型６，６を下降速度■
２で下降制御する。

上述の各下降速度Ｖｌ、Ｖ２間にはＶ２＞Ｖｌの関係式
が成立し、ＣＰＬＪ３０は金型６，６をパリソン５およ
びフィルム１１に対して高速で下降制御するので、同金
型６．６におけるピンチオフ部６ａ、６ａとフィルム１
１およびパリソン５との間のずれがなくなり、このピン
チオフ部６ａの内側角部とフィルム１１との滑りを防止
することができるや この結果、パリソン保有熱の金型６への熱逃げをなくす
ことができ、フィルム１１とパリソン５との密着不良を
防止することができる効果がある。

加えて、上述の型締めに同期して金型６の下降速度■２
よりも低速■１でフィルノ、下部をプリピンチ装置２１
と共に下降させるので、金型６，６とプリピンチ装置ｆ
２１との干渉を防ぐことができる。

次に上述の型締め工程完了後において、ＣＦ）Ｕ３０は
吹込装置３１から通常ブロー成形時の圧力で圧縮空気を
ブＬ７−ビン７に送給し、このブロービン７からプリブ
ロー済みパリソン５内に圧縮空気を吹込んでメインブロ
ーを行なう。

なお、ブロー成形終了後においては、金型６゜６の型開
きを行なうと共に、ブロービン７を成形品９の下端から
下方に離反操作した後に、成形品取出装置１０を駆動し
て取出部１５の一対のアーム１７．１７で成形品９上端
を挟持して、成形品９の取出しを行ない、以上の全工程
終了後においてパリ収りおよびトリミングを行なってプ
ラスチック燃ｒ１タンク（成形品）９を完成する。

以上要するに、型締めに同期して金型６を高速■２で、
またフィルム１１下部をパリソン５と共に低速■１で下
降制御するので、パリソン保有熱の金型６への熱逃げを
なくしてフィルム１１とパリソン５との密着不良を防止
することができるうえ、金型６のプリピンチ装置２１と
の干渉を防ぐことができる効果がある。

この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の押出ヘッドは、実施例の押出機３のパリソン
ダイ４に対応し、 以下同様に、 ブロー成形品は、プラスチック燃料タンクに対応し、 金型下動手段は、型下動シリンダ２７に対応し、フィル
ム下動手段は、ベツド昇降シリンダ１８に′対応し、 制御手段は、ＣＰＵ３０に対応するも、この発明は、上
述の実施例の構成のみに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、 第１図はブロー成形装置の概略側面図、第２図はブロー
成形装置の概略平面図、第３図は第１図のト１線矢視断
面図、 第４図は制御回路ブロック図、 第５図はブリビンチエ程の説明図、 第６図は型締め工程の説明図、 第７図はメインブロー工程の説明図、 第８図は従来のブロー成形装置における型締め初期の説
明図、 第９図は従来のブロー成形装置における型締め中途時点
の説明図、 第１０図は従来のブロー成形装置における型締め完了時
の説明図である。 ３・・・押出機　　　　　　４・・・パリソンダイ５・
・・パリソン　　　　　６・・・金　型６ａ・・・ピン
チオフ部　　９・・・成形品１１・・・フィルム １８・・・ベツド昇降シリンダ ２７・・・型下動シリンダ　３０・・・ＣＰＵ第３図 第４図 ２７・・・型下動シリ〕り゛ ３ｏ・・・ｃｐｕ 第６図 第５図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）押出ヘッドから押出されるパリソンと該パリソン
   を所定の形状に型付ける金型との間に、金型側方よりフ
   ィルムを供給してブロー成形することにより、上記フィ
   ルムを外周面に貼付けて成るブロー成形品を得るブロー
   成形装置であつて、 ピンチオフ部を含む上記金型の型締めと同期して該金型
   を下動させる金型下動手段と、上記型締めと同期してフ
   ィルム下部を下動させるフィルム下動手段と、 上記金型下動手段による金型下降速度を、 上記フィルム下動手段によるフィルム下降速度に対して
   高速に制御する制御手段とを備えたブロー成形装置。