JP2562374B2 - 乾燥油の脱ろう方法 - Google Patents
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- B01D61/14—Ultrafiltration; Microfiltration
- B01D61/147—Microfiltration
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11B—PRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
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Description
し、そして冷却により固体ろうを形成した後に、その固
体ろうをミクロ濾過(microfiltration)により除去す
る、脱そう方法に関する。
に適した油にするためには除去すべきである多くの不純
物を含んでいる。不純物の1つのタイプは脂肪アルコー
ルと脂肪酸との高融点エステルであり、油に低溶解性で
あるろう類から成る。これらのろうは低温度において油
を濁らせる。粗油中のろうの量は数百ppmから数千ppmま
で異なる。油の低温安定性が改良されるように、このろ
う含量を約10ppm以下のレベルまで減少させなければな
らない。
うを結晶化し、その後に遠心分離又は濾過により結晶ろ
うを分離することから成る。
オブ・アメリカン・オーガニック・ケミカル・ソサイエ
ティー(JAOCS)、第60巻、第203A-208A頁中の「デガミ
ミング・デワキシング・アンド・リファイニング(Degu
mming,dewaxing and refining)」と題された刊行物
に、脱ろうする油を4−6重量%の水と混合し、遠心分
離により容易に分離される石鹸水相を形成させるいくつ
かの脱ろう方法を記載している。
トファリア・ブロシュア(Westfalia brochure)中の
「ニュー・プロセス・ディベロップメンツ・イン・ザ・
フィールド・オブ・エディブル・オイル・リファイニン
グ・ウイス・セントリフューガル・セパレータース(Ne
w Process Developments in the Field of Edible oil
Refining with Centrifugal Separators)と題された刊
行物に、苛性アルカリ精製後に起きる脱ろう方法を開示
している。油を一定量の水と混合させて、結晶化後の、
相の最適な分離を得る。結晶化は約5℃で起こり、保持
時間は6−8時間である。結晶化ろうを遠心濾過による
除去する。
巻、第1508-1513頁の「クリスタリゼーション・オブ・
ワクセズ・ドウーリング・サンフラワーシード・オイル
・リファイニング(Crystalization of Waxes During S
unflowerseed Oil Refining)」と題された刊行物に、
結晶化ろうの分離が改良されるような特定の脱ろう条件
を開示している。この最適な結晶化条件は、低冷却速度
及び油と冷却液媒体との低温度差から成る。水性相での
ろう分離を改良するために脱ろうする油に水を添加する
ことを勧めている。
化の後に、0.05乃至5μmの孔直径を有するミクロフィ
ルターを用いてミクロ濾過することによって結晶ろうを
除去する方法が開示されている。精製される油は、2.4
重量%の水含量を有する。
ろう結晶を生成する特定の結晶条件下におき、次にその
ろう結晶を、非常に高濾過速度を生じるミクロ濾過によ
り分離することにより上記の従来技術による脱ろう方法
が改良されることを見出した。得られた脱ろう油は低温
試験(0℃で24又は48時間)で、より良い特性を示す。
工程、 ii) 油の最終温度が2−10℃の範囲になるまで、時間
当たり15℃未満の冷却速度で、乾燥油と冷却液媒体との
温度差が15℃未満の温度で冷却する工程、 iii) ミクロ濾過により、形成された固体ろうを除去
する工程 を含む。
い。油がろう結晶形成の核生成種を含有しない温度−そ
の温度は脱ろうする油のタイプ及び等級により異なるが
−までの油を加熱する前に、加熱中又は加熱後に油を乾
燥させ得る。
冷却速度が時間当たり5−8℃の範囲であるのがより好
ましい。油と冷却液媒体との温度差は10℃以下であるの
が好ましく、5−10℃の範囲であるのがより好ましい。
油の最終温度は5−8℃の範囲であるのが最も好まし
い。
される核生成工程及びろう結晶成長工程に分けられる。
その誘導力は過飽和であり、油中でのろうの溶解度温度
未満に油を冷却した後に結晶生成が始まる。結晶生成速
度は過飽和により決定され、一方、結晶の大きさは核生
成速度により制御される。換言すれば、ろう結晶種の数
がろう結晶の大きさを決定する。比較的低冷却速度及び
脱ろうする油と冷却液媒体との比較的小温度差が、より
容易に除去できる比較的大きいろう結晶を生成させる条
件である。
って非常に高い濾過速度でミクロ濾過することにより除
去できるろう結晶が生成されたこと及びその生成物が改
良された低温試験特性を示すことは驚くべきことであ
る。
クロ濾過され得る。本発明の脱ろう方法に適した油はひ
まわり油、トウモロコシ油、ナタネ油、綿実油、オリー
ブ油、ヤシ油、ココナツ油、大豆油等である。
た実施例により例示する。
るミク濾過モジュールである。このモジュールは、旭化
成インターナショナル(株)で製造され、ミクロザ(Mi
croza)TP-113の商標名で販売されている。このモジュ
ールは、0.2μmの呼称孔直径を有する、対称の合成ポ
リマー膜で作られた約100の中空の繊維の容器を含むハ
ウジングから成る。そのモジュールの滞留液量は約0.37
lである。
ルター・テクニック・ジーエムビーエイチ[(Loeffler
Filter Technik GmbH)西独]で製造された焼結金属フ
ィルターである。このフィルターは約0.18m2の濾過面積
及び0.5μmの呼称孔直径を有する焼結ステンレス鋼フ
ィルターキヤンドルを含むステンレス鋼ハウジングから
成る。このフィルターの滞留液量は約4.9lである。
ひまわり油を水含量を好ましくは0.05重量%未満まで乾
燥し、約80℃に加熱し、ろう結晶が少しも溶解している
ことを確かめた。その後、その油を2つの異なる冷却条
件、すなわち、迅速冷却及び本発明の方法で用いる遅速
冷却にかける。
する油と冷却液媒体との初期温度差が約110℃である1
つの冷却工程において行われる。
うの溶解度温度(約45℃)まで油を迅速に冷却する第1
冷却工程及び、時間当たり6℃の冷却速度、油と冷却液
媒体との最大温度差が80℃である第2冷却工程から成
る。油の最終温度は8℃であった。
にミクロ濾過することにより得られた。油の粘度が非常
に高く適当な取扱いができないときは、スラリーの温度
を迅速に高くする−一般的には30℃未満、好ましくは15
-24℃−ことによってスラリーの粘度を低くし、ろう結
晶の溶解を最少にする。このことは低温試験によって確
認される。
ィルターモデュラスを満たすことによって影響されるの
で、数分後、最大流量値に達し、これを初期流量とす
る。
れ、これにより流量速度の減少が生じる。流量値は第1
表の通りであった。
を行った。試料を100mlのデュラン−スコット(DURAN-S
CHOTT)GL45瓶中に満たし、融解氷/水の中に24又は48
時間入れた。
たが一方、迅速冷却にかけた油の試料は濁っていた。
を示す。
を種々の水含量、0.50、0.25及び0.07重量%までそれぞ
れ乾燥し、その後、本発明において用いられる遅速冷却
を行い、ミクロザTP-113ミクロフィルターを用いて膜内
外圧が2.04Kg/cm2(2バール)でミクロ濾過を行った。
後の初期流量速度及び油中の水含量の増加に伴う流量速
度の減少を示している。
とも低温試験に合格した。
Claims (9)
- 【請求項1】i) 水含量が0.5重量%未満になるまで
油を乾燥する工程、 ii) 油の最終温度が2−10℃の範囲になるまで、時間
当たり15℃未満の冷却速度で、乾燥油と冷却液媒体との
温度差が15℃未満の温度で冷却する工程、 iii) ミクロ濾過(microfiltration)により、形成さ
れた固体ろうを除去する工程 を含む油の脱ろう方法。 - 【請求項2】乾燥油の水含量が0.30重量%未満である、
請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】乾燥油の水含量が0.1重量%未満である、
請求項1又は2に記載の方法。 - 【請求項4】油が実質的に液体の、又は溶解された形態
である温度まで油を加熱する間又は加熱した後に油を乾
燥する、請求項1乃至3のいずれか1請求項に記載の方
法。 - 【請求項5】油が実質的に液体の、又は溶解された形態
である温度まで油を加熱する前に油を乾燥する、請求項
1乃至3のいずれか1請求項に記載の方法。 - 【請求項6】冷却速度が時間当たり10℃以下である、請
求項1乃至5のいずれか1請求項に記載の方法。 - 【請求項7】油と冷却液媒体との温度差が10℃以下であ
る、請求項1乃至6のいずれか1請求項に記載の方法。 - 【請求項8】油の最終温度が5−8℃の範囲内である、
請求項1乃至7のいずれか1請求項に記載の方法。 - 【請求項9】油の最終温度に達した後に、冷却油を熟成
せずに直接ミクロ濾過する、請求項1乃至8のいずれか
1請求項に記載の方法。
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