JP2562306Y2 - 釣用手網 - Google Patents

釣用手網

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JP2562306Y2
JP2562306Y2 JP9566091U JP9566091U JP2562306Y2 JP 2562306 Y2 JP2562306 Y2 JP 2562306Y2 JP 9566091 U JP9566091 U JP 9566091U JP 9566091 U JP9566091 U JP 9566091U JP 2562306 Y2 JP2562306 Y2 JP 2562306Y2
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JP
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net
water absorption
shaped tubular
fishing
low water
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煕三 清水
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Shimizu Corp
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鮎、ヤマメ等の渓流
釣りで近年盛んになっている引き抜き釣りに適した釣用
手網の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ダム建設等により、天然鮎が産卵のため
に海へ下ったり、稚魚が海より遡上することが困難にな
り、近年の鮎釣りでは、稚魚を人工的に放流し、成魚に
育ったものを入漁証を得て釣るというのが主流を占めて
いる。その結果、限られた釣場に釣愛好家が集中するこ
とになる。他方、鮎、ヤマメなどの渓流釣りでは釣竿は
10m程度の長い竿が用いられる。従って、釣場では、
数m毎に釣人が立ち、10mの釣竿を操ることになり、
魚が釣れた時に手元にたぐり寄せて手網に入れるという
方法が不可能になった。そこで、所詮『引き抜き釣り』
と呼ばれる釣り方が渓流釣りの主流となっている。この
引き抜き釣りは、魚が釣られた時、竿を引上げ、竿のし
なりを利用しながら、空中で魚を手網中に収める釣り方
であり、近年の釣場の現状や引き抜き釣りそのもののテ
クニックの華麗さにより、上記のように渓流釣りの主流
となっている。
【0003】このように、引き抜き釣りでは、釣れた魚
を空中で手網中に受け入れるため、手網の側壁が筒状の
状態を維持している必要がある。そこで、網体を、網枠
の周方向へ移動しないように、網枠に装着し、網体の側
壁を、吸水率の低い網糸、例えばポリエステルのモノフ
ィラメント糸で形成し、魚がぶつかる底壁を吸水率の高
い網糸,例えばナイロンのモノフィラメント糸で形成し
た手網が市販されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、網体の
側壁をポリエステルのモノフィラメント糸のように、吸
水率の低い網糸で形成した場合、確かに保形性は優れて
いるが、吸水前の性質をそのまま維持し、表面が硬く、
引き抜き時に魚が側壁に当ると、魚体表面が傷つくこと
が多い。鮎釣りのように友釣りの場合、釣られた鮎をそ
のままオトリとして使用するため、魚体表面が傷つくこ
とにより釣れた魚が弱ると、その後の釣果に大きな悪影
響となる。
【0005】この考案は、引き抜き釣りに適した手網で
あって、引き抜き釣り時に、手網の保形力を保ち、且つ
魚体を傷つけにくい、釣用手網を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】環状の網枠1に筒状の側
壁2とこれに連続する底壁3を備えた網体4が周方向に
移動しないように装着されており,網体4の側壁を2以
上の帯状筒部5A、5Bに区分し、前記帯状筒部5A、
5Bの内、帯状筒部5Aを吸水率が2%以下、好ましく
は1%以下の網糸からなる低吸水率帯状筒部5Aとし、
低吸水率帯状筒部5A以外の側壁2及び底壁3を、吸水
率が2%より大きい網糸より形成したことを特徴とす
る。
【0007】低吸水率帯状筒部5Aは、網体4の側壁2
の最下部、最上部と最下部、或は非低吸水率帯状筒部5
Bと交互に設けてもよい。
【0008】低吸水率帯状筒部5Aを構成する網糸とし
ては、吸水率が2%以下、好ましくは1%以下となる網
糸、例えば吸水率が約0.6%のポリエステル標準ポリ
マーのモノフィラメント糸がある。もっともポリエステ
ル糸は、靭性(引っ張り力に対抗する力)が小さいた
め、吸水率が低く且つ靭性の大きいフロロカーボン糸が
糸の価格面を無視すれば更に好ましい。又、その他の低
吸水率の網糸として、例えば低吸水性樹脂をコーティン
グしたナイロン糸、表面がポリエステルに芯がナイロン
となるように押出成形した網糸がある。
【0009】低吸水率帯状筒部5A以外の側壁2及び底
壁3は、吸水率が2%より大きい網糸より選択される
が,実際には吸水率が10%以上の高吸水率糸、例えば
吸水率が約12〜14%のナイロンコーポリマーのモノ
フィラメント糸が適当である。
【0010】
【作用及び効果】この考案の釣用手網は、網枠1に網体
4が周方向に移動しないように装着され、且つ低吸水率
帯状筒部5Aが設けられているので、網体4の筒状保形
性を保持しつつ、網体4の低吸水率帯状筒部5A以外の
側壁部分は、吸水することにより軟らかくなり、引き抜
き釣り時に魚体を傷つけることが少なくなる。
【0011】
【実施例】図1は、この考案の実施例1の手網6を示
す。チタン線材を円形に折り曲げて網枠1を形成し、網
枠1の両端を、カーボン繊維を補強材とする複合プラス
チック製の柄7の網枠側先端に装着した上下に分離可能
なT字形金具8内に嵌着し、環状の網枠1を構成する。
【0012】網枠1には、筒状の側壁2とこれに連続す
る底壁3を備えた網体4が周方向に移動しないように装
着されている。具体的には図4に示されるように、網枠
1に図5のようなステンレス板を打ち抜いて成形された
網体取付具9の網体取付穴10を網枠1に外嵌し、所定
位置に接着剤で固定する。テグスあるいは細い編紐から
なる取付糸11を、網体側壁2の最上段の各編目12と
網体取付具9のガイド穴13に通し、取付糸11の遊端
を結束する。この時取付具9は網枠1上に多数所定間隔
毎に設け、網体4が周方向に移動しないようにしてい
る。取付具9は図5のものに限らず、バネ線材をコイル
状に巻きその一部にガイド環を設けたもの、取付糸11
を固定紐で網枠1に固縛したもの、取付具9と網枠1と
を一体成形したもの等、網体4が周方向に移動しなけれ
ばよい。
【0013】図1は、網体4の側壁の最下部に低吸水率
帯状筒部5Aを設けたこの考案の実施例1を示し、低吸
水率帯状筒部5Aは、上述した吸水率約0.6%のポリ
エステル標準ポリマーのモノフィラメント糸やフロロカ
ーボン糸等の吸水率2%以下、好ましくは1%以下の網
糸が使用され、その上部の非低吸水率帯状筒部5Bは吸
水率が2%より大きい、好ましくは10%以上の例え
ば、吸水率約12〜14%ナイロンコーポリマーのモノ
フィラメント糸が使用される。
【0014】従って、図1の実施例1の手網6は、網体
1に装着された網体2の上部が周方向に移動しないよう
に固定されており、網体の側壁の最下部が低吸水率帯状
筒部5Bとなっているので、水に浸けても、引き抜き釣
り時に、網体の筒状の状態を保持することができ、且つ
非低吸水率帯状筒部5B部分は吸水して軟らかくなり、
魚体がぶつかってもその表面を傷めることはない。
【0015】図2のこの考案の実施例2の手網6は、実
施例1の手網6の網体2の最上部にも低吸水率帯状筒部
5Bを配したものである。
【0016】図3のこの考案の実施例3の手網6は低吸
水率帯状筒部5Aを網体4の側壁2の最上部と最下部に
配置し、その間に非低吸水率帯状筒部5Bと低吸水率帯
状筒部5Aを交互に配置したもので、魚体の表面保護に
加えて、上下方向に折り畳み易いので、収納性も優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の手網の実施例1の側面図である。
【図2】この考案の手網の実施例2の側面図である。
【図3】この考案の手網の実施例3の側面図である。
【図4】実施例1の網枠の一部を示す拡大図である。
【図5】網体の取付具の平面図である。
【符号の説明】
1………網枠、2………側壁、3………底壁、4………
網体、5A………低吸水率帯状筒部、5B……非低吸水
率帯状筒部、6………手網、7………柄、8………T字
形金具、9………網体取付具、10………取付穴、11
………取付糸、12………網み目、13………ガイド穴

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状の網枠1に筒状の側壁2とこれに連続
    する底壁3を備えた網体4が周方向に移動しないように
    装着されており, 網体4の側壁を2以上の帯状筒部5A、5Bに区分し、 前記帯状筒部5A、5Bの内、帯状筒部5Aを吸水率が
    2%以下、好ましくは1%以下の網糸からなる低吸水率
    帯状筒部5Aとし、 低吸水率帯状筒部5A以外の側壁2及び底壁3を、吸水
    率が2%より大きい網糸より形成したことを特徴とする
    釣用手網。
  2. 【請求項2】低吸水率帯状筒部5Aを網体4の最下部に
    設けた請求項1の釣用手網。
  3. 【請求項3】低吸水率帯状筒部5Aを網体4の最上部と
    最下部に設けた請求項1の釣用手網。
  4. 【請求項4】網体4の側壁2に、低吸水率帯状筒部5A
    と非低吸水率帯状筒部5Bを交互に設けた請求項1乃至
    3のいずれかの釣用手網。
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JPH0619457U JPH0619457U (ja) 1994-03-15
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