JP2561214B2 - 配線装置 - Google Patents

配線装置

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JP2561214B2
JP2561214B2 JP5129130A JP12913093A JP2561214B2 JP 2561214 B2 JP2561214 B2 JP 2561214B2 JP 5129130 A JP5129130 A JP 5129130A JP 12913093 A JP12913093 A JP 12913093A JP 2561214 B2 JP2561214 B2 JP 2561214B2
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pushing
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宏 渡辺
茂良 田中
秀範 佐々木
一彦 荒井
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Terada Electric Works Co Ltd
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DENON KIKI KK
Terada Electric Works Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、Uスリット端子にリ
ード線を配線する為の配線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Uスリット端子に配線する為の工
具は手動であり、押込み時に約5Kg重程度の力を必要と
し、更にリード線を所定位置で切断する為には1〜6Kg
重程度の力を必要としていた。そこで、出願人は先に押
込部材を摺動手段(モーターなどに連結)により摺動さ
せる配線装置を提案し、押込力及び切断力を約2Kgと
し、作業者の負担を2分の1程度に軽減することに成功
した(実願平4−28236号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Uスリット端子の形
状、大きさは種々(10種類程度)あり、前記従来の配
線装置では、Uスリット端子の形状に合わせて、夫々配
線装置を用意しなければならず、無駄が多いという問題
点があった。
【0004】また、従来の配線装置ではUスリット端子
の取り付けられた方向あるいは周囲の障害物の存在によ
り、配線装置を適宜に回動して使用していたので、配線
装置を所定の把持部以外の部分を把持して作業をせざる
を得ず、作業効率が悪い問題点があった。
【0005】更に、前記出願人の提案のうち、突起を有
する回転円板をモーターで回転するものは、その突起と
押込部材の基端部を回転円板または突起に交互に当接
し、押込部材を往復摺動させ、押込部材先端に押込力を
生じさせていた。この際に、押込部材が回転円板の突起
と回転円板の両方に接触した状態で回転円板が停止し、
前回の作業が終了することがあった。この位置から、押
込部材を回転円板側に押圧し、回転円板の回転をスター
トする場合には、突起と押込部材とが当接掛止している
ので、モーターに対する初期負荷が大きくなり回転円板
が回転不能となる問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、振動
発生ユニットに配線ユニットを着脱自在に取り付けたの
で、前記第一の問題点を解決した。また、把持可能なケ
ースあるいは把持部を有するケースに、振動発生ユニッ
トを取り付けた回転ノブを回動自在に嵌挿したので前記
第二の問題点を解決した。更に、回転円板の停止回動角
を規定できる停止規定手段を設けたので前記第三の問題
点を解決した。
【0007】即ち、この発明は、先端開放部を有する把
持可能な中空のケース内に基板を設置し、前記基板の一
側に、その先端部を前記ケースの先端開口部に向けた
復振動杆を配置し、前記往復振動杆は、前記基板にスプ
リングを介して往復振動可能に連結され、前記往復振動
杆の基端部側に、外周部に突起を有する回転円板を配置
し、該回転円板に前記往復振動杆を離接可能とすると共
に、前記回転円板を前記基板又は前記ケースに設置した
モーターの軸に固定し、前記モーター、回転円板及び往
復振動杆から振動発生ユニットを構成し、前記振動発生
ユニットの前記往復振動杆の先端部に、リード線の押込
部を有する配線ユニットを着脱自在に取り付けてなり、
前記往復振動杆の非荷重状態で、往復振動杆は前記回転
円板の突起とは接触せず、荷重状態で、往復振動杆は前
記スプリングに抗して回転円板に接触可能としたことを
特徴とする配線装置である。
【0008】また他の発明は、基端側に把持部を有する
中空のケースの先端開放部に、回転ノブを回動自在に取
り付け、前記ケース内に基板を配置すると共に該基板の
一端を前記回転ノブに固定し、前記基板の一側に、その
先端部を前記ケースの先端開口部に向けた往復振動杆を
配置し、前記往復振動杆は、前記基板にスプリングを介
して往復振動可能に連結され、前記往復振動杆の基端部
側に、外周部に突起を有する回転円板を配置し、該回転
円板に前記往復振動杆を離接可能とすると共に、前記回
転円板を前記基板に設置したモーターの軸に固定し、前
記基板に設置したモーター、回転円板及び往復振動杆か
ら振動発生ユニットを構成し、前記振動発生ユニットの
前記往復振動杆の先端部に、リード線の押込部を有する
配線ユニットを着脱自在に取り付け、前記回転円板には
回転停止位置を規定できる停止規定手段を設けてなり、
前記往復振動杆の非荷重状態で、往復振動杆は前記回転
円板の突起とは接触せず、荷重状態で、往復振動杆は前
記スプリングに抗して回転円板に接触可能としたことを
特徴とする配線装置である。
【0009】また、中空のケースの先端開放部に、回転
ノブを回動自在に嵌装し、前記回転ノブあるいは基板に
弾性力を有する第一掛止部を取り付け、前記ケースの内
面に、前記第一掛止部と係合できる第二掛止部を所定回
動角毎に設けた配線装置である。
【0010】更に、一端部に振動発生ユニットとの連結
部を有する基体の他端部に凹入部を形成し、前記凹入部
に押込杆の基端部を往復動自在に弾性嵌挿すると共にロ
ック機構で前記基体と押込杆とを掛止固定し、前記押込
杆の先端部にリード線の押込部を形成すると共に、前記
押込杆に沿って、Uスリット端子の先端縁に当接するト
レーサーを設置し、前記トレーサーを前記基体と押込杆
とのロック機構の解除手段と連結すると共に、前記ロッ
ク機構の解除により作動開始して前記基体と押込杆との
相対位置の変化により作用する切断手段を設置し、前記
トレーサーの作動開始位置を調節する調節機構を設け
配線ユニットを構成したことを特徴とする配線装置であ
る。
【0011】前記における回転円板の停止規定手段は、
回転円板に切り欠きを設けると共に、該切り欠きの位置
を感知できるセンサーを基板に設置して構成し、入切ス
イッチに連動しセンサー位置に切り欠きが来た状態で回
転円板が停止するように作用する。また、切り欠きに代
え、凸部、凹部、金属片その他の感知手段を回転円板に
設け、該感知手段に対応するセンサーを設けることもで
きる。
【0012】また、前記における切断手段は先端部に切
断刃を有する切断板から構成し、回動し、あるいは長さ
方向に移動して作動する。また、前記における第一掛止
部、第二掛止部のいずれか一方を凸部、他方を凹部とす
る組み合わせとし、あるいは互いに係合できれば他の形
状とすることもできる。
【0013】
【作用】突起付き回転円板の回転により往復振動杆に往
復振動が生じ、配線ユニット先端の押込部に、押込力を
発生させることができる。不使用時、即ち往復振動杆の
先端(即ち配線ユニットの先端)が非荷重状態で往復振
動杆は回転円板の突起とは接触しない。配線装置により
リード線をUスリット端子に押し当てた際に、往復振動
杆の先端(即ち配線ユニットの先端)に荷重が加わった
状態となり、往復振動杆はスプリングに抗して、回転円
板及び突起と交互に接触し、ばねの反発力により押入力
を発生させる。
【0014】また、配線ユニットでは、トレーサーによ
り検知し、ロック機構を解除し、基体と押込杆とが往復
振動自在となり、基体と押込杆との相対位置の変化によ
り切断手段が作動し、切断手段によりリード線の残余部
分を切断する。
【0015】また、振動発生ユニットの先端部に配線ユ
ニットを着脱自在に取り付けたので、Uスリット端子、
リード線の種類に応じた所望の配線ユニットを装着でき
る。また、把持部を有するケースに振動発生ユニットを
取り付けた回転ノブ回動自在に嵌挿したので、振動発生
ユニットと把持部との相対位置を変化させることができ
る。更に、回転円板には回転停止位置を規定できる停止
規定手段を設けたので、回転円板の突起が往復振動杆に
当接しない位置で、回転円板を停止させることができ
る。
【0016】
【実施例1】図1乃至図に基づきこの発明の実施例を
説明する。
【0017】まず、図1〜図3により、この発明の振動
発生ユニット22について説明する。基端側に把持部2
を有する中空のケース1の先端開放部3が略筒状に形成
され、前記先端開放部3に、部分筒状の回転ノブ4を回
動自在嵌装する。前記ケース1内に基板7を配置すると
共に該基板7の一端部7aを回転ノブ4に固定する。前
記基板7の一端部7a側に、往復振動杆8が貫通した支
持筒9を固定する。前記往復振動杆8の先端8aは前記
基板7の一端部7aから、ケース1の先端開放部3を通
し、ケース1の外方に突出している。前記往復振動杆8
の基端部8bは側面コ状に形成され、該部に回転ローラ
ー10が垂直方向のピン11で軸止されている。前記ピ
ン11の頭部先端と基板7との隙間はできるだけ少なく
し、支持筒9内での振動杆8の回動範囲を少なくする。
また、前記ケース1の内面には円周状に所定角度(この
実施例では90度)毎に、掛止凹部(第二掛止部)5、
5を設け、また前記基板7に前記掛止凹部5と弾性的に
係合できる凸部6(第一掛止部)を有する掛止板6aを
取り付ける。
【0018】前記基板7の他端部7b側に、減速ギアボ
ックス13を取り付けたモーター12を、その回転軸1
4を一端部7a側に向けて取り付ける。前記回転軸14
に回転円板15を固定する。前記回転円板15は外周部
に切り欠き16を有すると共に、往復振動杆8側(一端
部7a側)の面15aの外周部に等間隔に2つの突起1
7、17を突設する。前記回転円板15は、その下端部
に前記往復振動杆8の回転ローラー10が当接できる位
置に設置してある。また、この際、前記回転ロ円板15
の回転につれて、回転ローラー10は前記突起17、1
7あるい回転円板15の面15aに交互に当接できるよ
うに形成してある。
【0019】また、回転円板15を挟んでその両側にセ
ンサー18、18を互いに対向させて配置し、その下端
部を基板7に固定する。前記センサー18、18はその
感受部を回転円板15の外周部に向け、感受部が前記回
転円板の切り欠き16にあるか否かを判断し、感受部が
切り欠き16の位置で回転円板1が停止するように作
用する。前記切り欠き16と前記センサー18、18と
で回転円板の停止規定手段を構成する。
【0020】また、前記支持筒9と往復振動杆8の基端
部8bとの間に、前記往復振動杆8を先端側に付勢する
スプリング20を固定する。また、前記往復振動杆8の
先端部には配線ユニット取付け用の連結部21を形成す
る。
【0021】以上のようにして、振動発生ユニット22
を構成する(図1乃至図3)。
【0022】次に、図4〜図6により、配線ユニットに
ついて説明する。基体23の一端部に前記連結部21と
掛止固定できる連結部24を形成し、他端に軸方向の凹
入部25を穿設する。前記凹入部25に、押込杆26の
基端部27を往復動自在に嵌挿する。前記押込杆26は
先端部にリード線の押込み部28を有し、該押込み部2
8の上下にリード線の挟持部29、29を夫々形成す
る。前記押込杆26の上面に沿って、先端部側面に切断
刃31を有する切断板30を配置し、該切断板30の中
間部にピン33を垂直に貫通し、該ピン33を押込杆2
6に固定する。また、前記切断板30の基端部32に斜
方向の長孔34を穿設し、該長孔34に基体の基端側の
上面に突設した作動突起35を貫通する。
【0023】前記押込杆26の一側面26aに沿ってト
レーサー板36を配置し、該トレーサー板36の中間部
に長さ方向の長孔37を穿設し、ワッシャー40bを装
着した調節ボルト40を該長孔37に貫通し、該調節ボ
ルト40を押込杆26内のボルト穴に螺合し、貫通した
前記調節ボルト40先端部にナット40aを螺合する。
前記トレーサー板36の先端部に切り欠きを設け、その
先端部を前記押込杆26側に折り曲げて、先端38が
縁を構成する。また、前記トレーサー板36の基端3
6aで、押込杆26の他側に、ほぼ直角に固定板39を
立設する。前記基体23の前記トレーサー板36側の側
面に固定板41を立設固定し、固定板39と固定板41
との間にトレーサー板36を先端38側に付勢するス
プリングばね42を固定する。また、前記押込杆26の
中間部に側面に水平方向の貫通孔43を穿設し、該貫通
孔43にロック板44を嵌挿する。前記ロック板44は
先端側中央部に垂直方向のピン47が貫通しており、前
記ピン47は押込杆26を貫通しており、前記ロック板
47はピン47の周りに回動自在に軸止されている。ま
た、前記ロック板44は、押込杆26の一側面26aに
突出したロック部45を有し、押込杆26の他側面26
b側に設置した板ばね46により一側面26a側に付勢
されている。更に、この付勢された状態で、ロック板4
4のロック部45の基端側(基体23側)45aは基体
23の先端縁23aに当接し、ロック部45の先端側
(押込杆26側)45bはトレーサー板36の基端36
に当接しているので、前記押込杆26が基体23の凹
入部25へ移動することを規制している。また、前記ロ
ック部45の先端側(押込杆26側)45bは斜に形成
されている(図5(a)(b))。
【0024】以上のようにして、配線ユニット48を構
成する(図1、図4(a)(b))
【0025】前記配線ユニット48の連結部24を、振
動発生ユニット22の連結部21に係合し、ボルト49
で締結固定し、配線装置50を構成する(図1乃至図
3)。図中51はランプ、52は入切スイッチである。
【0026】次に前記実施例に基づくこの発明の配線装
置の使用について説明する。
【0027】この配線装置50に使用するUスリット端
子の圧着部53は、接続溝54を有する金属板55を合
成樹脂製(電気絶縁物質)のホルダー部56に埋設され
て形成されている。またホルダー部56は、金属板の接
続溝54に沿った位置に幅Dの挿入溝57を有する。ま
た、金属板55は先端部に切刃55aを形成してある。
また、Uスリット端子は圧着部53の所定数を一つのブ
ロックに集積して構成されている。また、金属板55は
所定の配線部(図示していない)に接続されている(図
8(a))
【0028】(1) 金属線材58の周囲に絶縁被覆部
59を設けた口径Dのリード線60を上下方向に配置
し、リード線60をホルダー部56の挿入溝57に近付
ける。配線装置50の回転ノブ4を回動して所定角度に
位置し、スイッチ52を入れ、モーター12を回転させ
ると、減速ギアボックス13を介して回転円板15は所
定回転数で回転する。この際、押込杆26の先端の押込
部28には荷重が掛かっていないので、スプリング20
により往復振動杆8は先端側に付勢され、回転円板15
及び突起17には接触しない(図1)ので静止してい
る。
【0029】(2) リード線60に押込部28を当接
し、リード線60を押込部28で挟みながら(図8
(a))、リード線60をホルダー部56の挿入溝57
内に挿入する。続いて、配線装置50を矢示61方向
(Uスリット端子側)に移動させると、押込部28に荷
重が掛かり、スプリング20に抗して、往復振動杆8は
矢示62方向に移動し、回転円板15の一面15aに当
接する(図7)と同時に、突起17に交互に当接するの
で、往復振動を始める。この振動によるスプリング20
の反発力により押込部28に押込力が生じる。従って、
比較的弱い力で、リード線60は挿入溝57内に挿入さ
れる(図8(b))。この状態の配線ユニット48は図
4(a)(b)に示す。
【0030】(3) トレーサー板36の先端(当接
縁)38が、ホルダー部56の先端縁56aに当接した
状態(図8(b))で、更に配線装置50を矢示61方
向に押すと、押圧部28がリード線60を挿入溝57の
底57aまで押すと同時に、トレーサー板36は矢示6
2方向に押され、ロック板44のロック部45の先端4
5bを押圧し、先端45bは斜に形成されているので、
押圧にしたがって、ロック板44全体が、板ばね46に
抗して、ピン47の周りに矢示65方向に回動し、ロッ
ク部45の基端部44aと基体23の先端縁23aとの
当接が解除する(図5(a))。従って、配線装置50
の全体を矢示61方向に押しているので、押込杆26の
基端部27が基体23の凹入部25に更に挿入されるよ
うに、スプリング42に抗して、基体23が矢示61方
向に更に移動する。これにより基体23の作動突起35
が切断板30の長孔34内を移動すると同時に、ピン3
3を支点に切断板30を矢示64方向に回動させる(図
4(c)(d))。この回動により、押込部28に挟ま
れたリード線60は切断刃31により切断され(図8
(c))、残余部が取り除かれて配線は完了する。この
際、リード線60の絶縁被覆59は金属板55の切刃5
5aにより切断され、金属板55とリード線60の金属
線材58は接続されている(図8(d))。
【0031】(4) 次に、配線装置50のスイッチ5
2を切るとセンサー18の作動により、回転円板1
切り欠き16がセンサー18、18の位置で、回転円板
は所定の回動角で停止する。この時、突起17、1
7は所定位置(往復振動杆8の回転ローラー10の当接
位置の近傍にない)にあるので、次回の作動時に、往復
振動8を回転円板1に当接押圧した状態で回転円板
15を回転させても、モーターに初期負荷が掛かるおそ
れがない。
【0032】前記において、調節ボルト40を緩めれ
ば、トレーサー板36の作動位置を微調節できる。即
ち、図6において、調節ボルト40を緩めると押込杆2
6の一側面26とボルト40に装着したワッシャー40
bの距離L1 が長くなり、トレーサ板36は固定板39
の先端部をスプリング42で矢示61方向に押圧されて
いるので、トレーサー板36の基端縁36aはロック板
44の先端44bの斜面に沿って、ロック板44の先端
側に移動する。それにつれて、トレーサー板36全体も
矢示62方向に移動し、トレーサー板36の先端縁38
は長さLだけ矢示62方向に移動する。従って、Uスリ
ット端子のホルダー部56の挿入溝の深さHに応じて、
トレーサー板36の作動位置を微調整できる(図6、図
5(b))。即ち、調節ボルト40を締めるとロックの
解除、即ち切断刃31が作用してリード線を切断するタ
イミングを早くでき、調節ボルト40を緩めると逆にタ
イミングを遅くすることができる。
【0033】また、前記において、配線ユニット48は
取り外し可能としたので、配線するUスリット端子の形
状、リード線60の口径などに応じて連結部24を共通
にして種々形成すれば、配線ユニットを交換することだ
けで、様々なUスリット端子に対応できる。また、配線
ユニットは押込部28を有すれば、リード線を切断する
構造は押切り型その他の構造ものでも可能である。更に
配線ユニットは切断手段を有しない構造でも可能であ
る。また、前記において、作業位置が暗い場合には、ラ
ンプ51を点灯することもできる。
【0034】前記実施例において、回転ノブ4の回動角
は90度毎としたが他の回動角毎とすることもできる。
また、ケース1に掛止凹部5を設け基板7に凸部6を設
けたが、基板7に掛止凹部を設け、ケース1に凸部を設
けることもできる。また、基体7に代え、回転ノブ4に
掛止凹部あるいは凸部を設けることもできる(共に図示
していない)。
【0035】また、前記実施例において支持筒9の形状
及びこれに嵌挿される往復振動杆8の断面形状は、円
形、方形その他、互いに嵌合して摺動できる構造であれ
ば可能である。
【0036】また、前記実施例において、先端部側面に
切断刃31を有する切断板30から切断手段を構成して
切断手段を回動して作動させたが、先端縁を切断刃とす
る切断板から切断手段を構成し、切断手段を長さ方向に
移動して作動させることもできる(図示していない)。
【0037】また、前記実施例において、回転円板1
に突起17を2つ設けたが、1つあるいは3つ以上とす
ることも可能であるが、円周上に等間隔に設けることが
望ましい。
【0038】
【実施例2】次に、図9乃至図12に基づきこの発明の
他の実施例を説明する。
【0039】一側に把持できる程度の口径の筒状の胴部
70を有する中空のケース71の他側に先端開放部72
を設ける。前記ケースの胴部70の内壁に、減速ギアボ
ックス73を取り付けたモーター74を、その回転軸7
5を先端開放部72側に向けて取り付ける。
【0040】前記ケース71内に基板76を配置し、前
記基板76の一端部76a側に、往復振動杆8が貫通し
た支持筒9を固定すると共に、前記基板76の他端部7
6b側を前記減速ギアボックス73に固定する。
【0041】前記往復振動杆8の先端8aは前記基板7
6の一端部76aから、ケース71の先端開放部72に
向けて突出している。前記往復振動杆8の基端部8bは
側面コ状に形成され、該部に回転ローラー10が垂直方
向のピン11で軸止されている。前記ピン11の頭部先
端と基板76との隙間はできるだけ少なくし、支持筒9
内での振動杆8の回動範囲を少なくする。
【0042】前記回転軸75に回転円板15を固定す
る。前記回転円板15は往復振動杆8側の面15aの外
周部に突起17を突設する。前記回転円板15は、その
下端部に前記往復振動杆8の回転ローラー10が当接で
きる位置に設置してある。また、この際、前記回転円板
15の回転につれて、回転ローラー10は前記突起17
あるい回転円板15の面15aに交互に当接できるよう
に形成してある。
【0043】また、前記支持筒9と往復振動杆8の基端
部8bとの間に、前記往復振動杆8を先端側に付勢する
スプリング20を固定する。このスプリング20により
通常状態では、回転ローラー10は前記突起17あるい
回転円板15の面15aのいずれにも当接していな
い。前記往復振動杆8を押圧した状態で、回転ローラー
10は前記突起17あるい回転円板15の面15aに
当接し、押圧を解除した状態で前記スプリング20によ
り再び離れる。
【0044】また、前記往復振動杆8の先端には配線ユ
ニット取付け用に、前記往復振動杆8の軸方向に穴を穿
設して連結部77を形成する。以上のようにして、振動
発生ユニット78を構成する(図9、図10)。
【0045】また、実施例1と同様の構造で、実施例1
の連結部24の構造のみ異なる配線ユニット80を構成
する(図11(a))。この配線ユニット80の連結部
81は前記振動発生ユニット80の連結部81に嵌挿で
きる形状の棒状で先端側から軸に方向の切込み82を有
する形状となっている(図11(b))。
【0046】前記配線ユニット80の連結部81を振動
発生ユニット78の連結部77に嵌挿設置して、配線装
置83を構成する(図9、10)。図中84は入切スイ
ッチである。
【0047】次に、前記実施例に基づくこの発明の配線
装置83の使用について説明する。
【0048】(1) 実施例1と同様に、スイッチ84
を入れ、モーター12を回転させると、減速ギアボック
ス13を介して回転円板15は所定回転数で回転する。
この際、押込杆26の先端の押込部28には荷重が掛か
っていないので、スプリング20により往復振動杆8は
先端側に付勢され、回転円板15及び突起17には接触
しない(図9)ので静止している。
【0049】(2) リード線60に押込部28を当接
し、配線装置83あるいは配線ユニット80を作業しや
すい位置に回転し、リード線60を押込部28で挟みな
がらリード線60をホルダー部56の挿入溝57内に挿
入する。続いて、配線装置83を矢示85方向(Uスリ
ット端子側)に移動させると、押込部28に荷重が掛か
り、スプリング20に抗して、往復振動杆8は矢示86
方向に移動し、回転円板15の一面15aに当接すると
同時に、突起17に交互に当接するので、往復振動を始
める。この振動によるスプリング20の反発力により押
込部28に押込力が生じる(図12)。従って、比較的
弱い力で、リード線60は挿入溝57内に挿入される
(図8(b))。
【0050】(3) 以下、リード線60の切断他、以
降の配線作業は実施例1と同様である。
【0051】(4) また、配線装置83をUスリット
端子の圧着部53から離すと、押込部28の荷重が解除
され、往復振動杆8はスプリング20により回転円板1
5(または突起17)から離れる。入切スイッチ84を
切り、回転円板15の回転を止める。この状態で、回転
円板15の突起17と往復振動杆8は離れているので、
次回作動時に、突起17の停止位置にかかわらず、モー
ターの初期負荷は掛からない。
【0052】また、前記における調節ボルト40の作動
も実施例1と同様である。
【0053】前記実施例において、回転ノブを回動
して、配線ユニット48を振動発生ユニット22に対し
て所定位置となる様にしたが、この実施例では振動発生
ユニット78を回動することにより配線ユニット80を
回動し、あるいは配線ユニット80を回動し、配線装置
83が所定位置となるように調節する。
【0054】また、配線ユニットの他の構成も実施例1
と同様である。
【0055】
【発明の効果】突起付き回転円板の回転により、荷重を
加えた往復振動杆に往復振動が生じ、スプリングの反発
力によって配線ユニット先端の押込部に、重力加速度を
Gとした場合に、配線装置の重量にもよるが9G程度の
押込力を発生させることができ、作業者の力を削減でき
る効果がある。また、振動発生ユニット先端部に配線ユ
ニットを着脱自在に取り付けたので、所望の配線ユニッ
トを装着でき、一つの振動発生ユニットで、様々な形
状、大きさのUスリット端子やリード線に対応した配線
作業ができる効果がある。また、把持部を有するケース
に振動発生ユニットを取り付けた回転ノブを回動自在に
取り付けたので、振動発生ユニットの方向と把持部の方
向を変化させることができ、Uスリット端子が隅部など
に設置された場合でも最適の位置で作業できる効果があ
る。また、回転円板には回転停止位置を規定できる停止
規定手段を設けた場合には、突起が所定の位置で、回転
円板を停止させることができ、往復振動杆を回転円板に
押圧した状態で回転を開始しても、モーターに対する初
期負荷が少なくてすむ効果がある。以上総じて、作業効
率を高めることができる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のケースを省略した側面図で
ある。
【図2】この発明の実施例のケースを省略した平面図で
ある。
【図3】この発明の実施例のケースを省略した正面図で
ある。
【図4】この発明の配線ユニットで、(a)は押込み状
態の拡大平面図、(b)は(a)の中央縦断面図、
(c)は切断状態の拡大平面図、(d)は(c)の中央
縦断面図である。
【図5】この発明の配線ユニットで、(a)は図4
(a)のA−A線での一部拡大横断面図で、(b)は図
4(a)のB−B線での一部拡大横断面図である。
【図6】図4(a)のB−B線での一部拡大横断面図
で、調節ボルトを緩めた状態を表す。
【図7】この発明の実施例の配線装置の使用状態のケー
スを省略した側面図である。
【図8】この発明の配線装置の使用状態における配線
ニットとUスリット端子の配線過程を示す拡大図で、
(a)は配線前の平面図、(b)は配線途中の平面図、
(c)は切断完了後の平面図、(d)は配線完了後のU
スリット端子の縦断面図である。
【図9】この発明の他の実施例のケースを破切した側面
図である。
【図10】同じくケースを破切した平面図である。
【図11】この発明の他の実施例の配線ユニットで、
(a)は正面図、(b)は連結部の拡大斜視図である。
【図12】この発明の他の実施例の配線装置の使用状態
ケースを破切した側面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 把持部 3 先端開放部 4 回転ノブ 5 掛止凹部 6 突部 7 基板 8 往復振動杆 12 モーター 15 回転円板 16 切り欠き 17 突起 18 センサー 21 (振動発生ユニットの)連結部 22 振動発生ユニット 23 基体 24 (配線ユニットの)連結部 25 凹入部 26 押込杆 27 (押込杆の)基端部 28 押込部 30 切断板 36 トレーサー板 37 (トレーサー板の)長孔 40 調節ボルト 44 ロック板 45 ロック部 45b ロック部の先端側(斜面) 48 配線ユニット 56 ホルダー部 56a (ホルダー部の)先端縁 60 リード線 71 ケース 72 先端開放部 74 モーター 76 基板 77 連結部 78 振動発生ユニット 80 配線ユニット 81 連結部(配線ユニット) 83 配線装置
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 秀範 東京都目黒区中根1丁目3番12号 株式 会社寺田電機製作所内 (72)発明者 荒井 一彦 東京都目黒区中根1丁目3番12号 株式 会社寺田電機製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−225486(JP,A) 特開 平2−192682(JP,A) 機械の素復刊委員会編:新編機械の 素:理工学社:P.126:1976

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端開放部を有する把持可能な中空のケー
    ス内に基板を設置し、前記基板の一側に、その先端部を
    前記ケースの先端開口部に向けた往復振動杆を配置し、
    前記往復振動杆は、前記基板にスプリングを介して往復
    振動可能に連結され、前記往復振動杆の基端部側に、外
    周部に突起を有する回転円板を配置し、該回転円板に前
    記往復振動杆を離接可能とすると共に、前記回転円板を
    前記基板又は前記ケースに設置したモーターの軸に固定
    し、前記モーター、回転円板及び往復振動杆から振動発
    生ユニットを構成し、前記振動発生ユニットの前記往復
    振動杆の先端部に、リード線の押込部を有する配線ユニ
    ットを着脱自在に取り付けてなり、前記往復振動杆の非
    荷重状態で、往復振動杆は前記回転円板の突起とは接触
    せず、荷重状態で、往復振動杆は前記スプリングに抗し
    て回転円板に接触可能としたことを特徴とする配線装
    置。
  2. 【請求項2】基端側に把持部を有する中空のケースの先
    端開放部に、回転ノブを回動自在に取り付け、前記ケー
    ス内に基板を配置すると共に該基板の一端を前記回転ノ
    ブに固定し、前記基板の一側に、その先端部を前記ケー
    スの先端開口部に向けた往復振動杆を配置し、前記往復
    振動杆は、前記基板にスプリングを介して往復振動可能
    に連結され、前記往復振動杆の基端部側に、外周部に突
    起を有する回転円板を配置し、該回転円板に前記往復振
    動杆を離接可能とすると共に、前記回転円板を前記基板
    に設置したモーターの軸に固定し、前記基板に設置した
    モーター、回転円板及び往復振動杆から振動発生ユニッ
    トを構成し、前記振動発生ユニットの前記往復振動杆の
    先端部に、リード線の押込部を有する配線ユニットを着
    脱自在に取り付け、前記回転円板には回転停止位置を規
    定できる停止規定手段を設けてなり、前記往復振動杆の
    非荷重状態で、往復振動杆は前記回転円板の突起とは接
    触せず、荷重状態で、往復振動杆は前記スプリングに抗
    して回転円板に接触可能としたことを特徴とする配線装
    置。
  3. 【請求項3】中空のケースの先端開放部に、回転ノブを
    回動自在に嵌装し、前記回転ノブあるいは基板に弾性力
    を有する第一掛止部を取り付け、前記ケースの内面に、
    前記第一掛止部と係合できる第二掛止部を所定回動角毎
    に設けた請求項2記載の配線装置。
  4. 【請求項4】一端部に振動発生ユニットとの連結部を有
    する基体の他端部に凹入部を形成し、前記凹入部に押込
    杆の基端部を往復動自在に弾性嵌挿すると共にロック機
    構で前記基体と押込杆とを掛止固定し、前記押込杆の先
    端部にリード線の押込部を形成すると共に、前記押込杆
    に沿って、Uスリット端子の先端縁に当接するトレーサ
    ーを設置し、前記トレーサーを前記基体と押込杆とのロ
    ック機構の解除手段と連結すると共に、前記ロック機構
    の解除により作動開始して前記基体と押込杆との相対位
    置の変化により作用する切断手段を設置し、前記トレー
    サーの作動開始位置を調節する調節機構を設けて配線ユ
    ニットを構成した請求項1又は2記載の配線装置
JP5129130A 1992-11-11 1993-05-31 配線装置 Expired - Lifetime JP2561214B2 (ja)

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JP32590492 1992-11-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0695472B2 (ja) * 1987-03-14 1994-11-24 オムロン株式会社 電動形コネクタ端子圧接工具
JP2509996B2 (ja) * 1989-01-20 1996-06-26 富士通株式会社 コネクタ圧接工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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機械の素復刊委員会編:新編機械の素:理工学社:P.126:1976

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