JP2560806Y2 - 等速ジョイントの抜け止め装置 - Google Patents

等速ジョイントの抜け止め装置

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JP2560806Y2
JP2560806Y2 JP1992003276U JP327692U JP2560806Y2 JP 2560806 Y2 JP2560806 Y2 JP 2560806Y2 JP 1992003276 U JP1992003276 U JP 1992003276U JP 327692 U JP327692 U JP 327692U JP 2560806 Y2 JP2560806 Y2 JP 2560806Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、外輪とその内側に組
込まれたトリポード部材との間でトルクを伝達するプラ
ンジング形等速ジョイントの抜け止め装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】外輪の内径面に3本の軸方向のトラック
溝を形成し、外輪の内側に組込まれたトリポード部材に
は3本の脚軸を設け、各脚軸の外側に回転自在に取付け
られたローラを上記トラック溝に沿って移動自在に設け
たトリポード等速ジョイントにおいては、トリポード部
材に接続した軸の外側にブーツを被せ、そのブーツの大
径側端部を外輪の開口側端部の外側に固定し、かつ小径
側端部を上記軸の外側に固定してジョイント内部に充填
されたグリースが外部に漏洩するのを防止すると共に、
ごみがジョイント内部に侵入するのを防止している。
【0003】上記等速ジョイントにおいては、外輪とト
リポード部材とが軸方向に相対的に移動自在であるた
め、組立て前の輸送の段階でローラがトラック溝から抜
け出ることがあり、抜け出した場合には、手探りの状態
でトラック溝にローラを挿入する必要があるため、組立
てに非常に手間がかかる。
【0004】 その問題点を解決するため、車両の組立
ラインではローラが抜け出さない様なやり方をするが、
それができない時には、トリポードタイプの等速ジョイ
ントにおいては、抜け止め装置を設けてトラック溝から
ローラが抜け出すのを防止る。
【0005】抜け止め装置として、図および図に示
すように、隣接するトラック溝31間の小径部32内面
に周方向の係合溝33を形成し、この係合溝33に一部
が切り離されたサークリップ34を係合させ、このサー
クリップ34でトリポード部材35を抜け止めするよう
にしたものが従来から知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
抜け止め装置は、サークリップ34のトラック溝31間
にわたる部分36にトリポード部材35のローラ37の
外輪軸方向の外周一部を干渉させてトリポード部材35
を抜け止めする構成であるため、等速ジョイントに必要
な長さのプランジング量を得るためには外輪30の軸方
向長さを長くする必要がある。
【0007】また、サークリップ34のローラ当接部
は、係合溝33から最も離れた位置であるため、ローラ
37が強く衝突すると変形し、抜け止め強度が弱いとい
う問題もある。
【0008】この考案は上記の問題点を解決し、外輪の
軸方向の長さを短くし、トリポード部材の抜け止め強度
を高めることを技術的課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、の考案においては、外輪の内径面に3本の軸方
向のトラック溝を形成し、外輪の内側に組込まれたトリ
ポード部材には上記トラック溝内に挿入される3本の脚
軸を設け、各脚軸の外側にインナーリングとアウターリ
ングとから成る案内ローラを取付け、上記トラック溝の
両側に形成された円弧状ローラ案内面の外径側にアウタ
ーリングの傾きを制限する肩部を設けた等速ジョイント
の抜け止め装置において、前記トラック溝間の各小径部
の内面に両端が隣接するトラック溝のローラ案内面の外
径側に至る直線状の第1係合溝を外輪開口端に近接して
設け、前記肩部にはその第1係合溝の延長線上に第2係
合溝を形成し、上記第1係合溝と、その延長線上に位置
する一対の第2係合溝とに係合される3つの直線部と、
トラック溝の外径壁内面に沿う3つの曲線部とを有する
一部が切り離された環状のクリップを外輪の内側に装着
した構成を採用したのである。
【0010】また、第2の考案においては、外輪の内径
面に円筒形のローラ案内面を両側に有する3本の軸方向
のトラック溝を形成し、外輪の内側に組込れたトリポー
ド部材には上記トラック溝内に挿入される3本の脚軸を
設け、各脚軸の外側に上記ローラ案内面に接触案内され
る球面ローラを回転自在に取付けた等速ジョイントの抜
け止め装置において、前記トラック溝間の各小径部の内
面に両端が隣接するトラック溝のローラ案内面の外径側
に至る直線状の係合溝を設け、その係合溝に係合可能な
3つの直線部と、トラック溝の外径壁内面に沿う3つの
曲線部とを有する環状のクリップを外輪の内側に装着し
た構成を採用したのである。
【0011】
【作用】上記の構成から成るこの考案に係る抜け止め装
置においては、第1係合溝と第2係合溝間のローラ案内
面にクリップの直線部の一部が露出し、その露出部分に
案内ローラを形成するアウターリングの外輪軸方向の両
側部を干渉させてトリポード部材を抜け止めする。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、この考案の実施例を図1乃至図に基
づいて説明する。
【0014】図示のように、外輪1の内径面には3本の
トラック溝2が120°の間隔をおいて形成されてい
る。
【0015】外輪1の内側に組込まれたトリポード部材
3には3本の脚軸4が設けられ、各脚軸4の外側に案内
ローラ5が取付けられている。
【0016】案内ローラ5は、脚軸4の外側に回転自在
に支持されたインナーリング6と、そのインナーリング
6の球形外面7に接触案内されるアウターリング8とか
ら成り、上記アウターリング8の球形外面9がトラック
溝2の両側のローラ案内面10で案内される。
【0017】ローラ案内面10は円筒形をなし、その外
径側には、アウターリング8の傾きを制限する肩部11
が設けられている。
【0018】前記トラック溝2間の小径部12の内面に
は、外輪1の開口端に近接してチャンファ13が設けら
れ、そのチャンファ13から外輪1の開口端側に外輪1
の軸芯に中心を有する円筒面14が形成されている。
【0019】円筒面14にはその周方向両端のローラ案
内面10に向く直線状の第1係合溝15が設けられ、こ
の第1係合溝15の底面はローラ案内面10の外径側部
と滑らかに連続している。
【0020】一方、ローラ案内面10の外径側の肩部1
1には、第1係合溝15の延長線上に第2係合溝16が
設けられている。第2係合溝16の底面は弧状とされ、
トラック溝2の外径壁の円弧状内面17と滑らかに連続
している。
【0021】前記外輪1の開口部内側には、トリポード
部材3を抜け止めするクリップ18が装着されている。
【0022】クリップ18は、図3に示すように、3つ
の直線部19と3つの曲線部20を周方向に交互に形成
した環状をなし、各直線部19は、第1係合溝15の延
長線上に位置する一対の第2係合溝16間にわたる長さ
を有している。また、3つの直線部19のうち、1つの
直線部19において一部が切り離されている。
【0023】上記クリップ18は各直線部19が第1係
合溝15とその延長線上に位置する第2係合溝16とに
係合するようにして外輪1の内側に装着される。その装
着状態において、クリップ18は拡径方向の弾力を有
し、各直線部19は第1係合溝15および第2係合溝1
6の底面を押圧し、一方曲線部20は円弧状内面17を
押圧する。
【0024】上記のようなクリップ18の取付けによ
り、各直線部19の両端部は第1係合溝15と第2係合
溝16間においてローラ案内面10上に露出する。図2
の21はその露出部分を示す。
【0025】このため、トリポード部材3の案内ローラ
5が外輪1の開口端に向けて移動すると、その案内ロー
ラ5を形成するアウターリング8の外輪軸方向の両側部
が上記露出部分21と干渉し、その干渉によってトリポ
ード部材3は抜け止めされる。
【0026】ここで、上記露出部分21は、その両端部
が第1係合溝15と第2係合溝16に係合しているた
め、剛性が高く、アウターリング8の両側部が露出部分
21に強く当接しても露出部分21は変形しない。ま
た、アウターリング8の抜け止め時に露出部分21に作
用する負荷はクリップ18を拡径させるように作用して
直線部19と第1係合溝15および第2係合溝16の係
合力を高めるため、トリポード部材3を確実に抜け止め
することができる。
【0027】また、露出部分21は、アウターリング8
の外輪軸方向の両側部の干渉によって案内ローラ5を抜
け止めするため、案内ローラ5の外輪軸方向の前部をク
リップに当接させてトリポード部材を抜け止めする従来
の抜け止め装置に比較してトリポード部材3のスライド
量を長く確保することができ、トリポード部材3のスラ
イド量を従来のものと同じにすれば、外輪1の軸方向長
さを短かくすることができる。
【0028】
【0029】
【0030】
【考案の効果】以上のように、この考案においては、ク
リップに設けた直線部のローラ案内面に沿う両端部に案
内ローラを形成するアウターリングの外輪軸方向の両側
部を干渉させてトリポード部材を抜け止めするため、外
輪の軸方向長さを短かくすることができる。
【0031】
【0032】また、直線部の上記干渉部分の近接部分は
第1係合溝と第2係合溝によって保持されているため、
干渉部分の剛性はきわめて高く、トリポード部材を確実
に抜け止めすることができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る抜け止め装置の一実施例を示す
縦断正面図
【図2】同上の一部切欠側面図
【図3】同上の外輪とクリップを示す分解斜視図
【図4】従来の抜け止め装置を示す縦断正面図
【図5】同上の一部切欠側面図
【符号の説明】
1 外輪 2 トラック溝 3 トリポード部材 4 脚軸 5 案内ローラ 6 インナーリング 8 アウターリング 10 ローラ案内面 11 肩部 12 小径部 18 クリップ 19 直線部 20 曲線部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪の内径面に3本の軸方向のトラック
    溝を形成し、外輪の内側に組込まれたトリポード部材に
    は上記トラック溝内に挿入される3本の脚軸を設け、各
    脚軸の外側にインナーリングとアウターリングとから成
    る案内ローラを取付け、上記トラック溝の両側に形成さ
    れた円弧状ローラ案内面の外径側にアウターリングの傾
    きを制限する肩部を設けた等速ジョイントの抜け止め装
    置において、前記トラック溝間の各小径部の内面に両端
    が隣接するトラック溝のローラ案内面の外径側に至る直
    線状の第1係合溝を外輪開口端に近接して設け、前記肩
    部にはその第1係合溝の延長線上に第2係合溝を形成
    し、上記第1係合溝と、その延長線上に位置する一対の
    第2係合溝とに係合される3つの直線部と、トラック溝
    の外径壁内面に沿う3つの曲線部とを有する一部が切り
    離された環状のクリップを外輪の内側に装着したことを
    特徴とする等速ジョイントの抜け止め装置。
JP1992003276U 1992-01-31 1992-01-31 等速ジョイントの抜け止め装置 Expired - Fee Related JP2560806Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6124528U (ja) * 1984-07-20 1986-02-13 エヌティエヌ株式会社 プランジング型トリポ−ドジヨイントの抜け止め装置
JPH0287128U (ja) * 1988-11-17 1990-07-10

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