JPH071335U - 等速ジョイントの抜け止め装置 - Google Patents

等速ジョイントの抜け止め装置

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JPH071335U
JPH071335U JP10767991U JP10767991U JPH071335U JP H071335 U JPH071335 U JP H071335U JP 10767991 U JP10767991 U JP 10767991U JP 10767991 U JP10767991 U JP 10767991U JP H071335 U JPH071335 U JP H071335U
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JP
Japan
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outer ring
clip
engaging portion
groove
guide roller
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Pending
Application number
JP10767991U
Other languages
English (en)
Inventor
信夫 今場
武 池田
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トリポード等速ジョイントの外輪の軸方向長
さを短かくし、トリポード部材の抜け強度の向上を図
る。 【構成】 外輪1のトラック溝2間に形成された小径部
8の内面に周方向の係合溝9を形成する。係合溝9に周
方向の3箇所が挿入されて外輪1の内側に装着されたル
ープ状のクリップ10を板材で形成する。クリップ10
のトラック溝2と対向する係合部11をトラック溝2の
内周に沿う形状とし、その係合部11に案内ローラ5の
外周側部を干渉させてトリポード部材3を抜け止めす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、外輪とその内側に組込まれたトリポード部材との間でトルクを伝 達するプランジング形等速ジョイントの抜け止め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外輪の内径面に3本の軸方向のトラック溝を形成し、外輪の内側に組込まれた トリポード部材には3本の脚軸を設け、各脚軸の外側に回転自在に取付けられた 案内ローラを上記トラック溝に沿って移動自在に設けたトリポード等速ジョイン トにおいては、トリポード部材に接続した軸の外側にブーツを被せ、そのブーツ の大径側端部を外輪の開口側端部の外側に固定し、かつ小径側端部を上記軸の外 側に固定してジョイント内部に充填されたグリースが外部に漏洩するのを防止す ると共に、ごみがジョイント内部に侵入するのを防止している。
【0003】 上記等速ジョイントにおいては、外輪とトリポード部材とが軸方向に相対的に 移動自在であるため、組立て前の輸送の段階で案内ローラがトラック溝から抜け 出ることがあり、抜け出した場合には、手探りの状態でトラック溝に案内ローラ を挿入する必要があるため、組立てに非常に手間がかかる。
【0004】 その問題点を解決するため、プランジングタイプの等速ジョイントにおいては 、抜け止め装置を設けてトラック溝からローラが抜け出すのを防止している。
【0005】 抜け止め装置として、図9および図10に示すように、120°の間隔をおい て設けられた3本のトラック溝21間の各小径部22内面に周方向の係合溝23 を形成し、この係合溝23に一部が切り離されたループ状のクリップ24を係合 させ、このクリップ24でトリポード部材25を抜け止めするようにしたものが 従来から知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の抜け止め装置においては、クリップ24のトラック溝2 1と対向する係合部26に案内ローラ27の外輪軸方向の外周一部を干渉させて トリポード部材25を抜け止めする構成であるため、トリポード部材25のプラ ンジング量が小さくなり、所定のプランジング量を得るためには外輪20の軸方 向長さを長くする必要がある。
【0007】 また、クリップ24は線材で形成されているため、剛性が低く、案内ローラ2 7が強く当接すると変形するおそれがあり、抜け止め強度が弱いという問題もあ る。
【0008】 この考案は上記の問題点を解決し、外輪の軸方向長さを短くし、トリポード部 材の抜け止め強度を高めることを技術的課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、第1の考案においては、外輪小径部の係合溝に 周方向の3箇所が挿入されたループ状のクリップを板材で形成し、そのクリップ のトラック溝と対向する係合部をトラック溝の内周に沿うコの字形とした構成を 採用したのである。
【0010】 また、第2の考案においては、板材から成るクリップのトラック溝と対向する 係合部を案内ローラの外輪外径側の外周に沿う球面形とした構成を採用したので ある。
【0011】
【作用】
第1の考案に係る抜け止め装置においては、係合部のローラ案内面に沿う部分 に対する案内ローラの外周両側部の干渉によってトリポード部材を抜け止めする 。
【0012】 また、第2の考案においては、球面形の係合部に対する案内ローラの外輪軸方 向の外周の干渉によってトリポード部材を抜け止めする。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図1乃至図8に基づいて説明する。
【0014】 図1乃至図3は、この考案に係る抜け止め装置の第1の実施例を示す。図示の ように、外輪1の内径面には3本のトラック溝2が120°の間隙をおいて形成 されている。
【0015】 外輪1の内側に組込まれたトリポード部材3には3本の脚軸4が設けられ、各 脚軸4の外側に案内ローラ5が回転自在に支持されている。この案内ローラ5は 球形外面6を有し、その球形外面6がトラック溝2の両側のローラ案内面7で案 内される。
【0016】 外輪1のトラック溝2間における3つの小径部8の内面には、外輪開口端に近 接して係合溝9が設けられ、その係合溝9にループ状クリップ10の周方向3箇 所を挿入して外輪1の内側にクリップ10を装着している。
【0017】 クリップ10は、板材から成り、トラック溝2と対向する係合部11は、トラ ック溝2の内周に沿うコの字形とされている。このようなクリップ10は、プレ ス成形してもよく、樹脂成形してもよい。
【0018】 上記クリップ10の取り付けによって、トリポード部材3の案内ローラ5がト ラック溝2の開口端から抜け出る方向に移動すると、その案内ローラ5の外周両 側が係合部11のローラ案内面7に沿う部分11aに当接し、その当接によって 案内ローラ5は抜け止めされる。
【0019】 ここで、案内ローラ5を抜け止めするクリップ10は板材で形成されているた め、線材から成る従来のクリップに比較して剛性が高い。このため、案内ローラ 5が強く当接してもクリップ10の係合部11は変形せず、案内ローラ5を確実 に抜け止めすることができる。
【0020】 また、係合部11は、案内ローラ5の外周側部に対する当接によってその案内 ローラ5を抜け止めするため、従来のクリップに比較してトリポード部材3のプ ランジング量を多く確保することができ、逆にプランジング量を同じにすれば、 外輪1の軸方向長さを短かくすることができる。
【0021】 図4は、この考案に係る抜け止め装置の第2の実施例を示す。この実施例にお いては、一部を切り離したループ状のクリップ10aを用いており、他の構成お よび作用は、第1の実施例と同じであるため説明を省略する。
【0022】 図5および図6は、この考案に係る抜け止め装置の第3の実施例を示す。
【0023】 この実施例に示す等速ジョイントは、案内ローラ5が、脚軸4の外側に回転自 在に支持されたインナーリング12と、そのインナーリング12の球形外面13 に接触案内されるアウターリング14とで形成されている。また、トラック溝2 の両側のローラ案内面7の外径部には、アウターリング14の傾むきを制限する 肩部15が設けられている。
【0024】 この実施例においては、トリポード部材3を抜け止めするクリップ10bの係 合部11をトラック溝2の内周に沿う形状とし、その係合部11の上記肩部15 の内面に沿うコーナ部分11bをアウターリング14の外周側部に干渉させて案 内ローラ5を抜け止めする。
【0025】 この実施例においても、第1の実施例と同様の効果を有する。
【0026】 図7および図8は、この考案に係る抜け止め装置の第4の実施例を示す。この 実施例に示す等速ジョイントは、第3の実施例で示す等速ジョイントと同様の構 成から成り、トリポード部材3を抜け止めするクリップの形状が相違する。
【0027】 この実施例で示すクリップ10cは、トラック溝2と対向する係合部11が係 合溝9に嵌合する部分に対して60°〜90°捩られ、かつアウターリング14 の外輪外径側の外周に沿う球面形とされている。
【0028】 上記第4の実施例においては、球面形の係合部11に対するアウターリング1 4の当接によってトリポード部材3を抜け止めする。この実施例においても第1 の実施例と同様の効果を有する。
【0029】 なお、図では省略したが、第4の実施例で示すクリップ10cを用いて第1の 実施例で示すトリポード部材3を抜け止めしてもよい。
【0030】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成したので、下記に示す効果を奏する。
【0031】 請求項1に記載の抜け止め装置においては、クリップに設けられた係合部に案 内ローラの外周側部を干渉させてトリポード部材を抜け止めするため、トリポー ド部材のプランジング量を多く確保することができ、従来のものとプランジング 量を同じにすれば外輪の軸方向長さを短くすることができる。
【0032】 請求項2に記載の抜け止め装置においては、案内ローラが干渉する係合部をそ の案内ローラの外周に沿う球面形としたので、請求項1と同様に外輪の軸方向長 さを短くすることができる。
【0033】 また、請求項1および請求項2のいずれかの抜け止め装置においても、クリッ プを板材で形成したので、線材から成るクリップに比較して剛性が高く、トリポ ード部材の抜け止め強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る抜け止め装置の第1の実施例を
示す縦断正面図
【図2】同上のブーツを省略した状態の一部切欠側面図
【図3】同上の外輪とクリップを示す分解斜視図
【図4】同上抜け止め装置の第2の実施例を示す一部切
欠側面図
【図5】同上抜け止め装置の第3の実施例を示す縦断正
面図
【図6】同上のブーツを除いた状態の一部切欠側面図
【図7】同上抜け止め装置の第4の実施例を示す縦断正
面図
【図8】同上のクリップを示す斜視図
【図9】従来の抜け止め装置を示す縦断正面図
【図10】図9のX−X線に沿った断面図
【符号の説明】
1 外輪 2 トラック溝 3 トリポード部材 4 脚軸 5 案内ローラ 8 小径部 9 係合溝 10、10b、10c クリップ 11 係合部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪の内面に3本の軸方向のトラック溝
    を形成し、外輪の内側に組込まれたトリポード部材には
    上記トラック溝内に挿入される3本の脚軸を設け、各脚
    軸の外側に上記トラック溝の両側のローラ案内面に沿っ
    て移動する案内ローラを回転自在に取付け、前記トラッ
    ク溝間の各小径部内面には外輪の開口端に近接して周方
    向の係合溝を形成し、各係合溝にループ状のクリップの
    3箇所を挿入して外輪の内側にクリップを装着し、その
    クリップのトラック溝と対向する係合部によって案内ロ
    ーラを抜け止めする等速ジョイントの抜け止め装置にお
    いて、前記クリップを板材で形成し、そのクリップの係
    合部がトラック溝の内周に沿うコ字形とされていること
    を特徴とする等速ジョイントの抜け止め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の等速ジョイントの抜け
    止め装置において、クリップのコの字形係合部に代え
    て、その係合部を案内ローラの外輪外径側の外周に沿う
    球面形としたことを特徴とする等速ジョイントの抜け止
    め装置。
JP10767991U 1991-12-27 1991-12-27 等速ジョイントの抜け止め装置 Pending JPH071335U (ja)

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JPH071335U true JPH071335U (ja) 1995-01-10

Family

ID=14465231

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JP10767991U Pending JPH071335U (ja) 1991-12-27 1991-12-27 等速ジョイントの抜け止め装置

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JP (1) JPH071335U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60255184A (ja) * 1984-05-31 1985-12-16 関山 英一 穀物等の不純物除去装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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