JP2560575Y2 - 廃液処理装置 - Google Patents
廃液処理装置Info
- Publication number
- JP2560575Y2 JP2560575Y2 JP1883192U JP1883192U JP2560575Y2 JP 2560575 Y2 JP2560575 Y2 JP 2560575Y2 JP 1883192 U JP1883192 U JP 1883192U JP 1883192 U JP1883192 U JP 1883192U JP 2560575 Y2 JP2560575 Y2 JP 2560575Y2
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- JP
- Japan
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- waste liquid
- sludge
- wall
- floating
- tank
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、塗装ブースなどから排
出される廃液中に含まれる塗料カスなどの浮遊スラッジ
を分離して回収する廃液処理装置の改良に関する。
出される廃液中に含まれる塗料カスなどの浮遊スラッジ
を分離して回収する廃液処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装ブースから排出される廃液には、塗
料の粘性を低下させるキラー剤が混入されているので、
当該廃液が送り込まれる廃液処理池の液面上には塗料カ
スなどの浮遊スラッジが多量に浮かんでいる。この浮遊
スラッジを廃液中から分離して回収する手段として、従
来は廃液処理池の液面に誘導式のフロートを浮かべ、当
該フロートに取り付けられたバキューム管で浮遊スラッ
ジを廃液と共に吸い取るようにしている(特開昭63−
162093号公報,実公昭59−16091号公報,
実開昭62−56173号公報参照)。
料の粘性を低下させるキラー剤が混入されているので、
当該廃液が送り込まれる廃液処理池の液面上には塗料カ
スなどの浮遊スラッジが多量に浮かんでいる。この浮遊
スラッジを廃液中から分離して回収する手段として、従
来は廃液処理池の液面に誘導式のフロートを浮かべ、当
該フロートに取り付けられたバキューム管で浮遊スラッ
ジを廃液と共に吸い取るようにしている(特開昭63−
162093号公報,実公昭59−16091号公報,
実開昭62−56173号公報参照)。
【0003】このように吸い取ったスラッジにはまだ液
体成分が多く含まれているので、これをさらに液体成分
とスラッジとに分離するために、本出願人は、塗装ブー
スから排出される廃液中に含まれた浮遊スラッジを極め
て簡単な機構により自動的に一ケ所に集めて、掻取コン
ベアにより回収することができる廃液処理装置を提案し
た(実開平1−151899号,実開平2−8595号
公報参照)。
体成分が多く含まれているので、これをさらに液体成分
とスラッジとに分離するために、本出願人は、塗装ブー
スから排出される廃液中に含まれた浮遊スラッジを極め
て簡単な機構により自動的に一ケ所に集めて、掻取コン
ベアにより回収することができる廃液処理装置を提案し
た(実開平1−151899号,実開平2−8595号
公報参照)。
【0004】この廃液処理装置は、廃液が落とし込まれ
る廃液処理槽の片壁側に前記廃液を受けて他壁側に反転
させる流入口が設けられ、廃液処理槽の他壁側には液面
下に開口する流出口が形成され、前記他壁には他壁側の
液面下に浅瀬を作るビーチプレートが前記片壁側に向か
って下方に傾斜して配設されると共に、前記浅瀬に浮遊
したスラッジを前記他壁に連設されたスラッジタンクに
掻き落とす掻取コンベアが配されて成る。
る廃液処理槽の片壁側に前記廃液を受けて他壁側に反転
させる流入口が設けられ、廃液処理槽の他壁側には液面
下に開口する流出口が形成され、前記他壁には他壁側の
液面下に浅瀬を作るビーチプレートが前記片壁側に向か
って下方に傾斜して配設されると共に、前記浅瀬に浮遊
したスラッジを前記他壁に連設されたスラッジタンクに
掻き落とす掻取コンベアが配されて成る。
【0005】したがって、塗料カスを含んだ廃液が廃液
処槽の上方から流入口に落とし込まれて、これが空気を
巻き込んで多量の気泡を発生させると同時に、当該気泡
を伴って廃液処理槽の片壁側から他壁側に向かう表面流
を生じさせる。これにより、廃液中の含まれている塗料
カス等の浮遊スラッジは、多量に発生した気泡に吸着さ
れて液面に浮上すると同時に、当該気泡と一緒に表面流
に乗せられて廃液処理槽の他壁側に向かう表面流の流れ
に圧されてビーチプレートの上方に形成された浅瀬に運
ばれる。そして、浅瀬に集められた浮遊スラッジを掻板
コンベアでスラッジタンク内に掻き落とせば、簡単に浮
遊スラッジを分離することができる。
処槽の上方から流入口に落とし込まれて、これが空気を
巻き込んで多量の気泡を発生させると同時に、当該気泡
を伴って廃液処理槽の片壁側から他壁側に向かう表面流
を生じさせる。これにより、廃液中の含まれている塗料
カス等の浮遊スラッジは、多量に発生した気泡に吸着さ
れて液面に浮上すると同時に、当該気泡と一緒に表面流
に乗せられて廃液処理槽の他壁側に向かう表面流の流れ
に圧されてビーチプレートの上方に形成された浅瀬に運
ばれる。そして、浅瀬に集められた浮遊スラッジを掻板
コンベアでスラッジタンク内に掻き落とせば、簡単に浮
遊スラッジを分離することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、掻取コ
ンベアは浮遊スラッジをスラッジタンクに掻き落とす際
に、廃液の液体分が掻き出されることとなる。したがっ
て、浮遊スラッジが多いときは掻き出された廃液中に浮
遊スラッジが多く含まれるので液体の含有量が相対的に
少なく、効率良く浮遊スラッジを回収することができる
が、浮遊スラッジが少ないときは掻き出された廃液中に
浮遊スラッジが少ししか含まれていないので液体の含有
量が相対的に多くなり、スラッジタンクに回収された浮
遊スラッジが掻取コンベアで掻き出された廃液によって
水浸しになってしまうという問題があった。
ンベアは浮遊スラッジをスラッジタンクに掻き落とす際
に、廃液の液体分が掻き出されることとなる。したがっ
て、浮遊スラッジが多いときは掻き出された廃液中に浮
遊スラッジが多く含まれるので液体の含有量が相対的に
少なく、効率良く浮遊スラッジを回収することができる
が、浮遊スラッジが少ないときは掻き出された廃液中に
浮遊スラッジが少ししか含まれていないので液体の含有
量が相対的に多くなり、スラッジタンクに回収された浮
遊スラッジが掻取コンベアで掻き出された廃液によって
水浸しになってしまうという問題があった。
【0007】スラッジタンクの浮遊スラッジが水浸しに
なると、再度分離処理を行わなければならないという面
倒がある。この場合に、フィルタを使用して水分を分離
しようとしても、塗料カスなどの浮遊スラッジは粘性が
高くすぐに目詰まりを起こすので頻繁にフィルタ交換を
行わなければならず、ランニングコストが嵩むばかりで
なく、メンテナンスが非常に面倒であるという問題が残
る。そこで、本考案は、掻取コンベアで掻き出される液
体の量を最小限にして、効率よく浮遊スラッジを回収す
ることができるようにすると共に、スラッジタンク内に
掻き落とされたスラッジが水浸しにならないようにする
ことを課題としている。
なると、再度分離処理を行わなければならないという面
倒がある。この場合に、フィルタを使用して水分を分離
しようとしても、塗料カスなどの浮遊スラッジは粘性が
高くすぐに目詰まりを起こすので頻繁にフィルタ交換を
行わなければならず、ランニングコストが嵩むばかりで
なく、メンテナンスが非常に面倒であるという問題が残
る。そこで、本考案は、掻取コンベアで掻き出される液
体の量を最小限にして、効率よく浮遊スラッジを回収す
ることができるようにすると共に、スラッジタンク内に
掻き落とされたスラッジが水浸しにならないようにする
ことを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案は、廃液が落とし込まれる廃液処理槽の片壁
側に前記廃液を受けて他壁側に反転させる流入口が設け
られ、廃液処理槽の他壁側には液面下に開口する流出口
が形成され、前記他壁には他壁側の液面下に浅瀬を作る
ビーチプレートが前記片壁側に向かって下方に傾斜して
配設されると共に、前記浅瀬に浮遊したスラッジを前記
他壁に連設されたスラッジタンクに掻き落とす掻取コン
ベアが配されて成る廃液処理装置において、廃液処理槽
の液面上には、浮遊スラッジの高さを検出する非接触距
離センサが配され、当該センサにより検出された浮遊ス
ラッジの高さが、予め設定された所定の値に達するまで
前記掻取コンベアを停止させ、所定の値に達したときに
起動させる制御装置を備えたことを特徴とする。
に、本考案は、廃液が落とし込まれる廃液処理槽の片壁
側に前記廃液を受けて他壁側に反転させる流入口が設け
られ、廃液処理槽の他壁側には液面下に開口する流出口
が形成され、前記他壁には他壁側の液面下に浅瀬を作る
ビーチプレートが前記片壁側に向かって下方に傾斜して
配設されると共に、前記浅瀬に浮遊したスラッジを前記
他壁に連設されたスラッジタンクに掻き落とす掻取コン
ベアが配されて成る廃液処理装置において、廃液処理槽
の液面上には、浮遊スラッジの高さを検出する非接触距
離センサが配され、当該センサにより検出された浮遊ス
ラッジの高さが、予め設定された所定の値に達するまで
前記掻取コンベアを停止させ、所定の値に達したときに
起動させる制御装置を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案によれば、浮遊スラッジはビーチプレー
トで形成された浅瀬に集められるので、浮遊スラッジが
溜まるとその高さが高くなる。したがって、非接触距離
センサにより浮遊スラッジの高さを検出することによ
り、浮遊スラッジがどの程度溜まったかを検知すること
ができる。そして、浮遊スラッジが所定量溜まったとき
の高さを予め設定しておき、浮遊スラッジが設定高さに
達するまで掻取コンベアは停止されているので、無駄に
液体成分だけを汲み出してスラッジタンク内を水浸しに
することがなく、また、浮遊スラッジが設定高さに達し
たときに掻取コンベアが起動されるので、スラッジタン
クに掻き出される廃液中には浮遊スラッジが多く含まれ
ることとなり、液体の含有量が比較的少なく、効率良く
浮遊スラッジを回収することができる。
トで形成された浅瀬に集められるので、浮遊スラッジが
溜まるとその高さが高くなる。したがって、非接触距離
センサにより浮遊スラッジの高さを検出することによ
り、浮遊スラッジがどの程度溜まったかを検知すること
ができる。そして、浮遊スラッジが所定量溜まったとき
の高さを予め設定しておき、浮遊スラッジが設定高さに
達するまで掻取コンベアは停止されているので、無駄に
液体成分だけを汲み出してスラッジタンク内を水浸しに
することがなく、また、浮遊スラッジが設定高さに達し
たときに掻取コンベアが起動されるので、スラッジタン
クに掻き出される廃液中には浮遊スラッジが多く含まれ
ることとなり、液体の含有量が比較的少なく、効率良く
浮遊スラッジを回収することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本考案に係る廃液処理装置を
示す側面図である。
具体的に説明する。図1は本考案に係る廃液処理装置を
示す側面図である。
【0011】図中1は廃液が落とし込まれる廃液処理槽
であって、その片壁2側に前記廃液を液面直下で受けて
他壁3側に反転させる流入口4が設けられ、他壁3側に
は液面下に開口する流出口5が形成されている。この流
出口5に接続された排水管(図示せず)には、廃液処理
槽1内の水位を一定に維持するトラップ等が設けられ、
廃液が落とし込まれた場合に、その流入量と等しい量だ
け廃液を排出するように成されている。
であって、その片壁2側に前記廃液を液面直下で受けて
他壁3側に反転させる流入口4が設けられ、他壁3側に
は液面下に開口する流出口5が形成されている。この流
出口5に接続された排水管(図示せず)には、廃液処理
槽1内の水位を一定に維持するトラップ等が設けられ、
廃液が落とし込まれた場合に、その流入量と等しい量だ
け廃液を排出するように成されている。
【0012】また、廃液処理槽1には、他壁3側に浅瀬
を作るビーチプレート6が他壁3から前記片壁2側に向
かって下方に傾斜して配設され、浅瀬の上方には、浮遊
したスラッジを掻出口7からスラッジタンク8に掻き落
とす掻取コンベア9が設置されている。掻取コンベア9
は、掻取板10が無端チェーン11に取り付けられて成
り、その先端10aが液面に浸った状態で掻出口7に向
かって移動され、浅瀬に浮遊したスラッジをスラッジタ
ンク8に掻き落とすように回動される。
を作るビーチプレート6が他壁3から前記片壁2側に向
かって下方に傾斜して配設され、浅瀬の上方には、浮遊
したスラッジを掻出口7からスラッジタンク8に掻き落
とす掻取コンベア9が設置されている。掻取コンベア9
は、掻取板10が無端チェーン11に取り付けられて成
り、その先端10aが液面に浸った状態で掻出口7に向
かって移動され、浅瀬に浮遊したスラッジをスラッジタ
ンク8に掻き落とすように回動される。
【0013】12は、浮遊スラッジが集まる浅瀬の上に
設置された音波式の非接触距離センサであって、液面上
にスラッジが溜まって盛り上がったときにそのスラッジ
面までの距離に基づいてスラッジの高さを検出するよう
に成されており、その検出信号は掻取コンベア9を制御
する制御装置13に入力される。制御装置13には、ス
ラッジが所定量溜まったときのスラッジ高さが予め設定
されており、検出されたスラッジ高さと設定高さが比較
され、検出されたスラッジ高さが設定高さ以下の場合は
掻取コンベア9を停止するスイッチ信号を出力し、検出
されたスラッジ高さが設定高さに達したときに掻取コン
ベア9を起動するスイッチ信号を出力する。
設置された音波式の非接触距離センサであって、液面上
にスラッジが溜まって盛り上がったときにそのスラッジ
面までの距離に基づいてスラッジの高さを検出するよう
に成されており、その検出信号は掻取コンベア9を制御
する制御装置13に入力される。制御装置13には、ス
ラッジが所定量溜まったときのスラッジ高さが予め設定
されており、検出されたスラッジ高さと設定高さが比較
され、検出されたスラッジ高さが設定高さ以下の場合は
掻取コンベア9を停止するスイッチ信号を出力し、検出
されたスラッジ高さが設定高さに達したときに掻取コン
ベア9を起動するスイッチ信号を出力する。
【0014】以上が本考案の一例構成であって、次にそ
の動作について説明する。まず、廃液が流入口4に落と
し込まれると、流入口4の受底4aに衝突して、その衝
撃により空気を巻き込んで多量の気泡を発生させると共
に、発生した気泡を伴って廃液処理槽1の他壁3側に反
転され、片壁2側から他壁3側に向かう表面流を生ず
る。これにより、流入口2に落とし込まれる廃液中に含
まれていた浮遊スラッジが、多量に発生した気泡に吸着
されて当該気泡と一緒に液面に浮上し、前記表面流の流
れに圧されてビーチプレート6の上方に形成された浅瀬
に運ばれる。このとき、廃液の流れはビーチプレート6
の傾斜面に当たって片壁2側に反転するので、浮遊スラ
ッジは廃液の流れから切り離されて濃縮された状態で浅
瀬に寄せ集められる。
の動作について説明する。まず、廃液が流入口4に落と
し込まれると、流入口4の受底4aに衝突して、その衝
撃により空気を巻き込んで多量の気泡を発生させると共
に、発生した気泡を伴って廃液処理槽1の他壁3側に反
転され、片壁2側から他壁3側に向かう表面流を生ず
る。これにより、流入口2に落とし込まれる廃液中に含
まれていた浮遊スラッジが、多量に発生した気泡に吸着
されて当該気泡と一緒に液面に浮上し、前記表面流の流
れに圧されてビーチプレート6の上方に形成された浅瀬
に運ばれる。このとき、廃液の流れはビーチプレート6
の傾斜面に当たって片壁2側に反転するので、浮遊スラ
ッジは廃液の流れから切り離されて濃縮された状態で浅
瀬に寄せ集められる。
【0015】そして、浮遊スラッジが徐々に溜まってく
ると液面上に盛り上がり、所定の高さに達すると、非接
触距離センサ12でその高さが検出され、制御装置13
から掻取コンベア9を起動させるスイッチ信号が出力さ
れ、浅瀬に集められた浮遊スラッジがスラッジタンク8
に掻き落とされる。このとき、液面には浮遊スラッジが
溜まっているので、掻取コンベア9の掻取板10により
大量の浮遊スラッジがスラッジタンク8に掻き落とされ
ることとなり、掻き落とされたスラッジの含水率は少な
い。
ると液面上に盛り上がり、所定の高さに達すると、非接
触距離センサ12でその高さが検出され、制御装置13
から掻取コンベア9を起動させるスイッチ信号が出力さ
れ、浅瀬に集められた浮遊スラッジがスラッジタンク8
に掻き落とされる。このとき、液面には浮遊スラッジが
溜まっているので、掻取コンベア9の掻取板10により
大量の浮遊スラッジがスラッジタンク8に掻き落とされ
ることとなり、掻き落とされたスラッジの含水率は少な
い。
【0016】次いで、液面に溜まったスラッジがスラッ
ジタンク8に掻き出されると、非接触距離センサ12で
検出されるスラッジ高さが予め設定された高さより低く
なるので、制御装置13から掻取コンベア9を停止させ
るスイッチ信号が出力され、掻取コンベア9が停止され
る。したがって、浮遊スラッジが少ないときに、掻取コ
ンベア9が起動されて液体だけを無駄に汲み出すことが
なく、スラッジタンク8のスラッジを水浸しにすること
がない。なお、非接触距離センサ12は音波式のものに
限らず、任意のセンサを採用することができる。
ジタンク8に掻き出されると、非接触距離センサ12で
検出されるスラッジ高さが予め設定された高さより低く
なるので、制御装置13から掻取コンベア9を停止させ
るスイッチ信号が出力され、掻取コンベア9が停止され
る。したがって、浮遊スラッジが少ないときに、掻取コ
ンベア9が起動されて液体だけを無駄に汲み出すことが
なく、スラッジタンク8のスラッジを水浸しにすること
がない。なお、非接触距離センサ12は音波式のものに
限らず、任意のセンサを採用することができる。
【0017】また、浮遊スラッジが溜まったことを検出
する手段としては、前述のように液面高さを検出する場
合に限らず、液面の変動量を検出する場合であってもよ
い。図2は液面のレベル変動を示すグラフであって、浮
遊スラッジが溜まってくるとスラッジ面のレベルが徐々
に高くなると同時に、液面に粘性の高い膜が形成されて
その膜が厚くなるので液面の波による変動が表面まで伝
わらず変動量は徐々に小さくなる。したがって、液面の
変動量を検出し、その変動量が予め設定された所定の値
以下になった時(図2T1 )に掻取コンベア9を起動す
るようにしてもよい。
する手段としては、前述のように液面高さを検出する場
合に限らず、液面の変動量を検出する場合であってもよ
い。図2は液面のレベル変動を示すグラフであって、浮
遊スラッジが溜まってくるとスラッジ面のレベルが徐々
に高くなると同時に、液面に粘性の高い膜が形成されて
その膜が厚くなるので液面の波による変動が表面まで伝
わらず変動量は徐々に小さくなる。したがって、液面の
変動量を検出し、その変動量が予め設定された所定の値
以下になった時(図2T1 )に掻取コンベア9を起動す
るようにしてもよい。
【0018】なお、変動量を検出するに際し、流入口4
近傍の液面の変動量を検出するセンサ(図示せず)を設
置し、この変動量と、スラッジが溜まる浅瀬の変動量と
を比較するようにしてもよい。この場合は、浅瀬の液面
変動量と、流入口4近傍の液面変動量の比を検出し、そ
の比率が設定値以下になったときにコンベア9を起動す
ればよい。
近傍の液面の変動量を検出するセンサ(図示せず)を設
置し、この変動量と、スラッジが溜まる浅瀬の変動量と
を比較するようにしてもよい。この場合は、浅瀬の液面
変動量と、流入口4近傍の液面変動量の比を検出し、そ
の比率が設定値以下になったときにコンベア9を起動す
ればよい。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、浮
遊スラッジが浅瀬に溜まったときだけ掻取コンベアを起
動するようにしているので、掻取コンベアにより廃液処
理装置からスラッジタンクに掻き出される液体の量を最
小限に抑えることができ、スラッジタンク内に掻き落と
されたスラッジが水浸しになることがなく、含水率の少
ない浮遊スラッジを効率よく回収することができるとい
う優れた効果を有する。
遊スラッジが浅瀬に溜まったときだけ掻取コンベアを起
動するようにしているので、掻取コンベアにより廃液処
理装置からスラッジタンクに掻き出される液体の量を最
小限に抑えることができ、スラッジタンク内に掻き落と
されたスラッジが水浸しになることがなく、含水率の少
ない浮遊スラッジを効率よく回収することができるとい
う優れた効果を有する。
【図1】 本考案に係る廃液処理装置を示す側面図。
【図2】 液面レベルの変動を示すグラフ。
1・・・廃液処理槽 2・・・片壁 3・・・他壁 4・・・流入口 5・・・流出口 6・・・ビーチプレー
ト 8・・・スラッジタンク 9・・・掻取コンベア 12・・・非接触距離センサ 13・・・制御装置
ト 8・・・スラッジタンク 9・・・掻取コンベア 12・・・非接触距離センサ 13・・・制御装置
Claims (2)
- 【請求項1】 廃液が落とし込まれる廃液処理槽(1)
の片壁(2)側に前記廃液を受けて他壁(3)側に反転
させる流入口(4)が設けられ、廃液処理槽(1)の他
壁(3)側には液面下に開口する流出口(5)が形成さ
れ、前記他壁(3)には他壁(3)側の液面下に浅瀬を
作るビーチプレート(6)が前記片壁(2)側に向かっ
て下方に傾斜して配設されると共に、前記浅瀬に浮遊し
たスラッジを前記他壁(3)に連設されたスラッジタン
ク(8)に掻き落とす掻取コンベア(9)が配されて成
る廃液処理装置において、廃液処理槽(1)の液面上に
は、浮遊スラッジの高さを検出する非接触距離センサ
(12)が配され、当該センサ(12)により検出され
た浮遊スラッジの高さが、予め設定された所定の値に達
するまで前記掻取コンベア(9)を停止させ、所定の値
に達したときに起動させる制御装置(13)を備えたこ
とを特徴とする廃液処理装置。 - 【請求項2】 廃液が落とし込まれる廃液処理槽(1)
の片壁(2)側に前記廃液を受けて他壁(3)側に反転
させる流入口(4)が設けられ、廃液処理槽(1)の他
壁(3)側には液面下に開口する流出口(5)が形成さ
れ、前記他壁(3)には他壁(3)側の液面下に浅瀬を
作るビーチプレート(6)が前記片壁(2)側に向かっ
て下方に傾斜して配設されると共に、前記浅瀬に浮遊し
たスラッジを前記他壁(3)に連設されたスラッジタン
ク(8)に掻き落とす掻取コンベア(9)が配されて成
る廃液処理装置において、廃液処理槽(1)の液面上に
は、液面レベルの変動を検出する非接触距離センサ(1
2)が配され、当該センサ(12)により検出された変
動量が、予め設定された所定の値以下になるまで前記掻
取コンベア(9)を停止させ、所定の値以下に収束した
ときに起動させる制御装置(13)を備えたことを特徴
とする廃液処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1883192U JP2560575Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 廃液処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1883192U JP2560575Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 廃液処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576590U JPH0576590U (ja) | 1993-10-19 |
JP2560575Y2 true JP2560575Y2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=11982513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1883192U Expired - Lifetime JP2560575Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 廃液処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560575Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002011464A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Hitachi Chem Co Ltd | 浄化槽 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP1883192U patent/JP2560575Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0576590U (ja) | 1993-10-19 |
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