JP2560547B2 - 安定化されたフィルム成形用ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

安定化されたフィルム成形用ポリオレフィン系樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形加工時の熱安定性に
優れ、耐着色性に優れたフィルム成形用ポリオレフィン
系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系フィルムは食品包装を
はじめ、繊維包装、医薬品包装、肥料包装、雑貨包装な
どの物品の包装のほか、農業用被覆材、建築用など巾広
い用途に使用されている。
【0003】この様なポリオレフィン系フィルムには取
扱い作業性を良くするために、シリカ、タルク、ゼオラ
イト等のアンチブロッキング剤が添加されている。ま
た、加工時の分解や架橋などの変化を抑制するためにフ
ェノール系の酸化防止剤、例えば2,6 −ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシトルエン(BHT)を添加すると長期
保管中に黄変することは良く知られた事実であり、黄変
を防止するためにリン系の安定剤を併用することも公知
である。
【0004】例えば特公昭56−25935 号公報にはアルキ
ル置換モノフェノール系安定剤に特定の有機ホスファイ
ト化合物を併用する方法が報告されている。しかしそれ
らの防止効果は十分とは言い難く、環境条件等によって
は黄変することが認められている。
【0005】黄変成分としては、例えばBHTの場合に
はポリオレフィンの劣化を防ぐために自ら酸化され、そ
の結果生成したキノン構造またはスチルベンキノン構造
のような共役二重結合をもつカルボニル化合物に起因す
るものであることが知られており、吸光係数が非常に大
きいために微量の生成でも黄変をきたす。
【0006】黄変したフィルムは商品価値が阻害されて
しまうため黄変を防止することは実用上重要な意味を持
っている。
【0007】また、ポリオレフィン系フィルムで前述の
如き酸化防止剤を配合しても、その本来の効果が発現さ
れずに、各種の不良現象をひきおこす場合が存在するこ
とが知られている。例えばポリエチレンのような架橋型
ポリマーの場合には、加工時にポリマーが架橋してフィ
ッシュアイを多発することや、ポリレプロピレンのよう
な分解型ポリマーの場合には加工時にポリマーが分解し
て、発煙やフィルムにスジ状のムラを発生し、フィルム
の機械的強度が低下すること等があり、これらの原因に
ついては明確になっていないケースが多いのが実態であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、成形加工時の熱安定性
に優れ、耐着色性に優れたフィルム成形用ポリオレフィ
ン系樹脂組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討の
結果、固体酸が強く、pKa 4.8 以下の累積酸量が250 μ
mol/g を越えると酸化防止剤、とりわけリン系酸化防止
剤の加水分解が起こり、酸化防止や着色防止の効果が発
現されないことを見い出し、さらに表面のOH基量が20
0 μmol/g を越えると酸化防止剤が水素結合と思われる
作用により、アンチブロッキング剤表面に吸着され、加
工時において分子運動の自由度を束縛されることによ
り、ポリマーのラジカル捕捉性能が著しく阻害され、酸
化防止剤としての効果が発現できないことを見い出し本
発明に至った。
【0010】すなわち本発明は、ポリオレフィン系樹脂
100 重量部に対して、 (a)表面の固体酸強度pKa が4.8 以下の累積酸量が25
0μmol/g 以下で、かつ表面のOH基量が200 μmol/g
以下であるアンチブロッキング剤を0.01〜3.0 重量部、 (b)フェノール系酸化防止剤を0.01〜0.3 重量部、お
よび、 (c)リン系酸化防止剤を0.01〜0.2 重量部配合してな
ることを特徴とする安定化されたフィルム成形用ポリオ
レフィン系樹脂組成物である。
【0011】本発明において用いられるポリオレフィン
系樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1、ポリ−4−メチル−ペンテン−1などのホモ
ポリマーの他、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテ
ン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エ
チレン−オクテン−1共重合体、エチレン−デセン−1
共重合体、プロピレン−4−メチル−ペンテン−1共重
合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、デセン−1−
4−メチル−ペンテン−1共重合体、エチレン−プロピ
レン−ブテン−1共重合体などが例示される。共重合体
の場合は、α−オレフィンと共に共役ジエンや非共役ジ
エンのような多不飽和化合物あるいはアクリル酸、メタ
クリル酸、酢酸ビニル等を共重合成分とするものも含ま
れる。これらの重合体は酸変性されたもの、例えば、
α,β−不飽和カルボン酸、脂環族カルボン酸、または
これらの誘導体でグラフト変性された重合体であっても
よく、ゴム状、脂肪状、ワックス状の重合体も含む。
【0012】中でも、エチレンと炭素数4ないし10の
α−オレフィンとからなるエチレン・α−オレフィン共
重合体は多量の酸化防止剤およびアンチブロッキング剤
を必要とすることから著効が認められ、好ましい。
【0013】また、本発明で用いるアンチブロッキング
剤(a)としては表面の固体酸強度pKa が4.8 以下の累
積酸量が250 μmol/g 以下で、かつ表面のOH基量が20
0 μmol/g以下であるシリカ、クレー、タルク、けいそ
う土、長石、カオリン、ゼオライト、カオリナイト、ウ
ォラストナイト、セリサイト、無定形アルミノシリケー
ト、無定形カルシウムシリケート等があげられる。
【0014】ここで表面の固体酸強度pKa の測定は、ア
ンチブロッキング剤を150 ℃で3時間焼成しシリカゲル
デシケーター中で室温まで放冷した後Benesi法により、
n−ブチルアミンで吸着し、ハメット指示薬を用いて求
めた。
【0015】また、表面のOH基量は以下の方法により
測定した。即ち、アンチブロッキング剤を120 ℃で2時
間、真空乾燥し、シリカゲルデシケーター中で室温まで
放冷した後、アンチブロッキング剤試料約2gを秤量
し、乾燥した100 ml三口フラスコに入れ、脱水したトル
エン40mlを加える。
【0016】系内を乾燥したN2 ガスで置換後、トリエ
チルアルミニウムの11vol %トルエン溶液をマグネチッ
クスターラー撹拌下に加え、アンチブロッキング剤表面
のOH基とトリエチルアルミニウムとの反応により発生
するエタンガス量を定量し、次式により表面OH基量
(n)を算出する。
【0017】n= PV/RTW 〔ここにn:表面OH基量(mol /g)、P:圧力(at
m)、V:エタンガス発生量(l)、R:気体定数(atm
・l/mol・度K)、T:温度(度K)、W:試料重量
(g)〕
【0018】かかるアンチブロッキング剤(a)の量は
0.01〜3.0重量部であることが必要である。添加量が0.0
1重量部未満ではフィルムの抗ブロッキング性が改良さ
れず、3.0 重量部を越えると透明性が低下する。なお、
抗ブロッキング効果および透明性の点から、平均粒径が
0.3μ〜8μで、かつ粒径10μ以上のものが5vol %以
下のものが好ましいアンチブロッキング剤である。
【0019】ここで、平均粒径はコールターカウンター
を用い、アンチブロッキング剤を電解液に超音波で2分
間分散させて測定した値を言う。
【0020】次に本発明に用いるフェノール系酸化防止
剤(b)としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノール、トリス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレイト(チバガ
イギー社製、Irganox 3114)、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、n−オク
タデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート(チバガイギー社
製、Irganox 1076)、4,4’−チオビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、テトラキス〔メチレン
−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキ
シフェニル)プロビオネート〕メタン(チバガイギー社
製、Irganox 1010)、4,4’−ブチリデンビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド)(チバガイギー
社製、Irganox 1098)、トリエチレングリコール−ビス
〔3−(3’−t−ブチル−5’−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕、ビス(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチ
ル)カルシウムとPEワックスとの混合物(重量比1:
1)等があげられる。
【0021】フェノール系酸化防止剤(b)の添加量が
0.01重量部未満であれば酸化防止効果が発現されず、ま
た、0.3 重量部を越えると長期保管中の黄変が促進され
たりフィルム表面へのブリードにより透明性を損なった
り、あるいはブロッキング性が悪化するため、0.01〜0.
3 重量部であることが必要である。
【0022】また、リン系酸化防止剤(c)としては、
例えば、トリメチルホスフアイト、トリ−n−ブチルホ
スフアイト、トリデシルホスフアイト、トリス(2−エ
チルヘキシル)ホスフアイト、トリノニルホスフアイ
ト、トリセチルホスフアイト、ジラウリル水素ホスフア
イト、トリシクロヘキシルホスフアイト、トリフエニル
ホスフアイト、トリベンジルホスフアイト、トリクレジ
ルホスフアイト、トリ−p−ノニルフエニルホスフアイ
ト、ジフエニルデシルホスフアイト、トリス(ジノニル
フエニル)ホスフアイト、トリス(2,4−ジ−t−ブ
チルフエニル)ホスフアイト、トリス(4−α−メチル
ベンジルフエニル)ホスフアイト、トリス(オクチルチ
オエチル)ホスフアイト、トリス(オクチルチオプロピ
ル)ホスフアイト、トリス(クレジルチオプロピル)ホ
スフアイト、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフエニル)ホスフアイト、テトラフエニルジプ
ロピレングリコールジホスフアイト、4,4’−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−t−ブチルフエニル−ジト
リデシル)ホスフアイト、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ジトリデシルホスフアイト−5−t−ブチル
フエニル)ブタン、ビス(2−クロロプロピル)ペンタ
エリスリトールジホスフアイト、ビスフエニルペンタエ
リストールジホスフアイト、ビスステアリルペンタエリ
スリトールジホスフアイト、トリラウリルトリチオホス
フアイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフエニ
ル)−4,4’−ビフエニレンジホスフアイト等があげ
られる。
【0023】リン系酸化防止剤(c)の添加量が0.01重
量部未満であれば酸化防止効果や黄変防止効果が発現さ
れず、また0.3 重量部を越えると、ブラックスペックや
金属に対する腐食の懸念が増大するため、0.01〜0.2 重
量部であることが必要である。
【0024】本発明の安定化されたフィルム用ポリオレ
フィン系樹脂組成物を得るにはポリオレフィン系樹脂と
(a)、(b)および(c)を前記範囲で公知の方法、
例えばタンブラーブレンダー、ヘンシェルミキサー等で
混合する方法、混合後更に単軸押出機、多軸押出機等で
溶融混練造粒する方法、あるいはニーダー、バンバリー
ミキサー等で溶融混練造粒する方法を採用することがで
きる。
【0025】また、例えばポリオレフィン系樹脂と
(b)、(c)を前記方法で溶融混練造粒したものに、
ポリオレフィン系樹脂と(a)を溶融混練造粒したマス
ターバッチを加えて前記範囲の組成物とすることもでき
る。
【0026】本発明においては、通常使用される滑剤、
帯電防止剤、耐候剤、UV剤、防曇剤、顔料等を本発明
の目的を損なわない範囲で配合してもよい。
【0027】本発明の安定化されたフィルム成形用ポリ
オレフィン系樹脂組成物は、通常の空冷インフレーショ
ン成形、空冷二段冷却インフレーション成形、T−ダイ
フィルム成形、水冷インフレーション成形等で加工する
ことにより、熱安定性を損なうことなく、かつ耐着色性
に優れたフィルムにすることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的に説明するが本発明はこれらによって限定されるも
のではない。なお、実施例および比較例における性能の
測定は下記の方法によった。また、実施例および比較例
で用いたアンチブロッキング剤の入手先は下記のとおり
である。 実施例1 アルミノシリケート(水沢化学工業(株)製
シルトンAMT40) 実施例2 アルミノシリケート(水沢化学工業(株)製
シルトンAMT25 実施例3 ケイソウ土(グレフコ社製ダイカライトW
F) 実施例4 アルミノシリケート(朝日化学工業(株)製
アルミノシリケートゲル) 実施例5 シリカ(金生マティック(株)製スノーマー
クSP−3) 実施例6 シリカ(グレフコ社製ダイカライトWF) 比較例1 シリカ(水沢化学工業(株)製シルトンPF
−06) 比較例2 シリカ(富士デヴィソン化学(株)製サイロ
イド74) 比較例3 シリカ(富士デヴィソン化学(株)製サイロ
イド244) 比較例4 シリカ(水沢化学工業(株)製ミズカシルP
78A) 比較例5 アルミノシリケート(水沢化学工業(株)製
シルトン20SL) 比較例6 アルミノシリケート(朝日化学工業(株)製
アルミノシリケートゲル) 比較例7 アルミノシリケート(水沢化学工業(株)製
シルトン20SL) 比較例8 シリカ(水沢化学工業(株)製シリカ300
B) 比較例9 シリカ(デグサ社製P820) 比較例10 シリカ(富士デヴィソン化学(株)製サイロ
イド244)
【0029】(1)熱安定性 フィルム加工時のフィシュアイ、発煙、スジ状のムラに
ついて観察し、いずれも同一樹脂、同一加工条件内での
相対比較により良否を判定した。 ○…前記不良現象が少ない △… 〃 中程度 ×… 〃 多 い
【0030】(2)耐着色性 2mm厚みのシートを作製し、60℃、90%RHの条件で2
週間経時させ、黄色度(YI)を測定した(JIS K
7103に準拠)。YIの値は低い方が好ましい。
【0031】実施例1〜3、比較例1〜6 MFR=0.8 g/10min 、密度=0.919 g /cm3 のエチ
レン−ブテン−1共重合体100 重量部に、表面の固体酸
強度およびOH基量の異なるアンチブロッキング剤を0.
2 重量部、フェノール系酸化防止剤として住友化学社製
スミライザーBP76を0.15重量部、リン系酸化防止剤と
してサンド社製サンドスターブP−EPQを0.10重量
部、それぞれ配合し、一軸押出機により溶融混練したペ
レットを、トミー機械工業社製50mmφExt.に120 mm
φのマニスピル型ダイを取り付け、リップ間隙2mmで加
工温度200 ℃、BUR=2.0 の条件下にインフレフィル
ム加工を行ない厚さ30μのフィルムを得た。加工時の熱
安定性について評価し、さらに得られたフィルムを用い
て、プレス法により、2mmtのシートを作成し前記の促
進テストによりYI値を求めた。結果を表1に示す。
【0032】実施例4〜6、比較例7〜10 エチレン含有量2重量%、ブテン−1含有量6重量%で
MFR=5g /10min 、融点138 ℃のプロピレン−エチ
レン−ブテン−1共重合体100 重量部に、表面の固体酸
強度およびOH基量の異なるアンチブロッキング剤を0.
3 重量部、フェノール系酸化防止剤としてスミライザー
BP101を0.1 重量部、リン系酸化防止剤としてアデ
カアーガス社製PEP−8を0.05重量それぞれ配合し、
一軸造粒機により溶融混練したペレットを住友重機械工
業社製65mmφ押出機(スクリュL/D=32)に、ダイ巾
600 mm、ダイリップ1.0 mm、ストレートマニホールド型
のT−ダイを取付け、加工温度230 ℃で押出し、25℃の
冷却ロールで冷却固化することによって厚さ50μのフィ
ルムを得た。加工時の熱安定性について評価し、さらに
得られたフィルムを用いてプレス法により2mmtのシー
トを作成し、YI値を求めた。結果を表1に示す。
【0033】
【発明の効果】本発明により、フィルム成形加工時の熱
安定性に優れ、耐着色性に優れたポリオレフィン系樹脂
組成物が提供される。
【0034】
【0035】

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂100 重量部に対し
    て、 (a)表面の固体酸強度pKa が4.8 以下の累積酸量が25
    0μmol/g 以下で、かつ表面のOH基量が200 μmol/g
    以下であるアンチブロッキング剤を0.01〜3.0 重量部、 (b)フェノール系酸化防止剤を0.01〜0.3 重量部、お
    よび (c)リン系酸化防止剤を0.01〜0.2 重量部配合してな
    ることを特徴とする安定化されたフィルム成形用ポリオ
    レフィン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン系樹脂がエチレンと炭素数
    4ないし10のα−オレフィンとからなるエチレン・α−
    オレフィン共重合体である請求項1記載の安定化された
    フィルム成形用ポリオレフィン系樹脂組成物。
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