JP2560223B2 - 文書類のマイクロ波照射処理装置 - Google Patents

文書類のマイクロ波照射処理装置

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JP2560223B2
JP2560223B2 JP2217745A JP21774590A JP2560223B2 JP 2560223 B2 JP2560223 B2 JP 2560223B2 JP 2217745 A JP2217745 A JP 2217745A JP 21774590 A JP21774590 A JP 21774590A JP 2560223 B2 JP2560223 B2 JP 2560223B2
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gas
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chamber
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正勝 三浦
重信 田中
祐司 横田
光二 池田
逸馬 関口
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、不要となった予算、人事、住民登録、金融
関係、預貯金などにかかわる、いわゆる取扱注意文書や
重要秘密文書などの不用帳簿・資料類をマイクロ波照射
によって、短時間に炭化処理して、それによって外部へ
の漏えい防止を図ることを特徴とするセルロース紙から
なる文書類のマイクロ波照射処理装置に関するものであ
る。
(従来技術及びその問題点) 銀行や自治体を初めとする企業及び公共団体などで
は、それぞれ年間数十トンという大量にでる内部機密文
書を含む古紙の処理に頭を傷めている。一方では、これ
らの古紙の有効利用熱が高まっており、特に、OA機器や
電算機で打ち出される上質紙は良質な紙に再生できる
が、これらの中にはいわゆるマル秘情報書類も多いた
め、現状ではゴミ焼却炉での焼却、シュレッダーによる
裁断処理して投棄するか、あるいは製紙工場で溶解し再
生処理されている。しかしながら、これらの文書類の量
が多くなると、伝熱特性が悪いことと空気の流通が良く
ないことから容易には焼けないとか、また裁断困難であ
ったり、溶解処理して再生紙として利用する場合には再
生不能なカーボン紙や感圧紙を分離する必要があり、ま
た細かに切ると繊維が切れて再生できないなど問題は単
純でない。そのため処理が困難となって、漏えい禁止や
溶解処理証明書の提出を義務づけて、その処理を回収業
者に委託しているのが現状である。しかし、委託された
業者自身これらの処理が容易でないことから、焼却され
るべき書類がゴミ処理場に投棄されるなどの事例が生
じ、社会問題化している。
(発明の課題) 本発明は、従来の文書類の廃棄処理に見られる前記問
題点を解決した新しい処理装置を提供することをその課
題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記の課題を解決するために鋭意検討と
実験を重ねた結果、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明によれば、室内中央部に回転可能な被処
理物支持体を有するマイクロ波照射処理室と、該処理室
に導波管を介して接続するマイクロ波発振装置と、該処
理室に配設された不活性ガス導入口と、該処理室に別々
に又は一体に配設された分解液抜出口及び熱分解ガス抜
出口と、前記熱分解液抜出口に接続する熱分解液回収室
と、前記熱分解ガス抜出口に接続する熱分解ガス凝縮液
回収室と、前記熱分解ガス凝縮液回収室に接続するガス
導入管及びガス排出管と、前記ガス導入管及び/又はガ
ス抜出管に付設した冷却器とを備えたことを特徴とする
セルロース紙からなる文書類のマイクロ波照射処理装置
が提供される。
本明細書における文書類は、セルロース紙からなるも
ので、この文書類には、各種事業所で廃棄物として生じ
る各種機密文書の他、通常の書類や、コピーされた紙、
包装紙、書物、図面等も包含される。
本発明においては、セルロース紙からなる廃棄用文書
類(以下、単に被処理物とも言う)は、マイクロ波照射
による誘電加熱によって積み重ねられた書類の内部より
炭化される。マイクロ波の周波数としては、特に限定さ
れるものではないが高周波エネルギーと浸透深度を考慮
し、1000〜6000MHzが好適であるが、電波法の規制を考
慮すると、2450MHzの周波数のマイクロ波が規制を受け
ず、有利に適用される。
本発明により被処理物にマイクロ波を照射する場合、
少量の不活性ガス(窒素や炭酸ガス、水蒸気など)を流
通させ、処理室内を不活性ガス雰囲気又は低酸素濃度下
に保持することにより、誰でも危険なく簡単に炭化処理
することができる。
次に、本発明を図面により説明する。第1図は文書類
をマイクロ波照射処理するための装置概略図を示すがこ
れに限定されるものではない。
第1図において、Aは被処理物をマイクロ波照射処理
するための処理室、Bはガス抜出口、Cはガス供給口、
Eは熱分解液回収室、Iは凝縮液回収室、Kは冷却器、
Fは吸引・減圧ポンプ、Wはマイクロ波発振装置、Mは
マイクロ波照射窓、Sは被処理物である。また、1は回
転モータ、2はガス流量計、3は空気、4は不活性ガ
ス、5は冷却水、6は保温材、7は導波管、9は被処理
物を支持するためのフレーム状支持体である。
なお、前記マイクロ波照射窓Mは、ガスがマイクロ波
発振装置の方に流通するのを防止するために、マイクロ
波透過性のガス遮へい板で形成される。
本発明により文書類を処理するには、先ず、マイクロ
波照射処理室A内の中央部に配設された被処理物支持体
9に被処理物Sを載置し、不活性ガス4をガス供給口C
を通して室内に導入し、ガス抜出口Bを通して室内から
抜出し、吸引・減圧ポンプFを通して排出させる。
次に、前記のように不活性ガスを流通させた状態で、
マイクロ波発振装置Wをオンにして、マイクロ波を導波
管7及びマイクロ波照射窓Mを通して処理室A内に照射
し、この照射により被処理物Sを加熱する。被処理物S
は、その照射むらを防ぐために回転モータ1によりフレ
ーム状支持体9とともに回転させる。
被処理物Sは、このマイクロ波照射によって誘電加熱
される。この場合この加熱現象は文書等の内部がマイク
ロ波によって励起されて発熱が起るとともに紙の組成に
含まれる酸素によって自己酸化が促進され、その熱量で
被処理物は熱分解される。この熱分解により、被処理室
内においては、炭化物と、熱分解液(木タール)と、熱
分解ガスが生成する。
この熱分解により生じた熱分解ガスは抜出口Bから抜
出し、また、熱分解液もこのガス抜出口Bから抜出さ
れ、熱分解液回収室Eに導入され、ここで高沸点タール
(木タール)を含む熱分解液が回収される。熱分解液の
抜出口は、前記熱分解ガス抜出口と必ずしも兼用する必
要はなく、別に設けてもよい。この場合には、抜出口B
とは別に設けたガス抜出口に凝縮液回収室1に接続する
配管を配設すればよい。第1図において、熱分解ガス
は、熱分解ガス導入管10及び冷却器Kを付設したガス排
出管を通って、ポンプFを通って排出する。熱分解ガス
に含まれている常温液状の木酢液や低沸点タール分は冷
却器Kを付設したガス排出管内で凝縮し、凝縮物回収室
1に回収される。
なお、冷却器Kは導管10に付設してもよく、この場合
には、導管10を通る熱分解ガスがここで凝縮し、凝縮液
回収室Iに回収される。
前記した装置においては、不活性ガスに空気を混合す
ることにより、種々の酸素濃度のガスを得ることがで
き、このようなガスを被処理物の部分燃焼のために処理
室A内に供給することもできる。さらに、最初に不活性
ガスを処理室内に供給して熱分解処理を行った後、次に
空気を処理室内に供給して燃焼処理を行うこともでき
る。
(実施例) 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 第1図に示した装置を用いて実験を行った。この場
合、実験試料には、電話帳を鋸で1/3に切断したものを
使用した。大きさは、210mm×95mm×厚さ30mm(約800
頁)で重さが382gである。マイクロ波発振管は、発振周
波数2450MHz、最大出力1200Wである。マイクロ波処理室
は、約370mmΦ×460mmnのステンレス製である。窒素ガ
スを5l/minを処理室に流通させながら、一方ではポンプ
で730〜740mmHg程度になるようガスを吸引しながらマイ
クロ波を照射(入力:170V、13A)した。照射開始後、約
2分で処理室の覗き窓に水滴が付着し、約5分を経過す
ると白煙が発生、その後約1分でガス冷却部にタールの
留出が認められた。照射開始から12分後にマイクロ波の
照射を止め、処理室から試料を取り出してマイクロ波照
射の効果を調べた。
その結果、電話帳は、表面のほんの一部を除きほぼ完
全に炭化されていた。その炭化物の収率は、21.2%であ
った。この炭化物を空気中に取り出すと容易に赤熱し未
炭化部分の燃焼とともに炭化物の灰化が進行した。炭化
物は縦約140mm、横方向約70mmに収縮されていたが、頁
間は隙間ができ、厚みは数倍に膨潤していた。この炭化
物は非常に粉化し易く、ちょっとした作用で粉々になる
状態であり、仮にそのままの形状を維持したとしてもと
ても内容を判読できるような状態ではなかった。また回
収した全液状物の収率は45.9%であり、その液状物は熱
分解タールを含む、いわゆる木炭製造の際得られる副産
物の木酢液といわれる酸性溶液と同様の溶液であった。
ガス生成量を、炭化物と液状物の残りとするとその収率
は32.0%であった。
本実施例では、この様に分厚い書類を短時間に、しか
も簡単に炭化物に変換して処理することができた。さら
に、発生ガスの冷却によって、容易に木酢液を含む熱分
解タールを回収することができた。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、各種事業所で廃棄物
として生成される秘密書類等の各種文書類を短時間に効
率よく炭化又は燃焼処理することができる。
また、本発明の装置によれば、文書類のマイクロ波照
射処理により生成される炭化物、熱分解液及び熱分解ガ
スはいずれも回収され、炭化物は燃料や吸着剤、融雪剤
等として有効利用され、熱分解液は防腐剤として有効利
用され、凝縮液は駆虫剤その他として有効利用される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施する装置の1例の概略図であ
る。1は回転モーター、2はガス流量計、3は空気、4
は不活性ガス、5は冷却水、6は保温材、7は導波管、
8は熱分解液、9は試料支持のためのフレーム状支持
体、Aはマイクロ波照射処理室、Eは熱分解液回収室、
Iは凝縮液回収室、Kは冷却器、Fは吸引・減圧ポン
プ、Wはマイクロ波発振装置、Mはマイクロ波照射窓で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 祐司 北海道札幌市豊平区月寒東二条17丁目2 番1号 工業技術院北海道工業開発試験 所内 (72)発明者 池田 光二 北海道札幌市豊平区月寒東二条17丁目2 番1号 工業技術院北海道工業開発試験 所内 (72)発明者 関口 逸馬 北海道札幌市豊平区月寒東二条17丁目2 番1号 工業技術院北海道工業開発試験 所内 (56)参考文献 特開 昭63−172811(JP,A) 特公 昭63−51753(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内中央部に回転可能な被処理物支持体を
    有するマイクロ波照射処理室と、該処理室に導波管を介
    して接続するマイクロ波発振装置と、該処理室に配設さ
    れた不活性ガス導入口と、該処理室に別々に又は一体に
    配設された分解液抜出口及び熱分解ガス抜出口と、前記
    熱分解液抜出口に接続する熱分解液回収室と、前記熱分
    解ガス抜出口に接続する熱分解ガス凝縮液回収室と、前
    記熱分解ガス凝縮液回収室に接続するガス導入管及びガ
    ス排出管と、前記ガス導入管及び/又はガス抜出管に付
    設した冷却器とを備えたことを特徴とするセルロース紙
    からなる文書類のマイクロ波照射処理装置。
JP2217745A 1990-08-17 1990-08-17 文書類のマイクロ波照射処理装置 Expired - Lifetime JP2560223B2 (ja)

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JP5038269B2 (ja) * 2008-09-08 2012-10-03 株式会社神鋼環境ソリューション 廃棄物供給装置および廃棄物供給方法
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