JP2560100Y2 - 引違い障子の気・水密装置 - Google Patents

引違い障子の気・水密装置

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JP2560100Y2
JP2560100Y2 JP1991033246U JP3324691U JP2560100Y2 JP 2560100 Y2 JP2560100 Y2 JP 2560100Y2 JP 1991033246 U JP1991033246 U JP 1991033246U JP 3324691 U JP3324691 U JP 3324691U JP 2560100 Y2 JP2560100 Y2 JP 2560100Y2
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基明 白井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、引違い障子の召合せ部
上端と上枠との隙間を封止し、気・水密性を確保するた
めの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、図7に示されるような、窓枠
75に外障子76および内障子77を引違いに建て込ん
だ引違い障子においては、内外障子76、77の召合せ
框部分については、他方の縦框から突設されたタイト材
などの弾性部材が他方の縦框に当接するなどして充分な
気・水密性が確保されているが、上枠75と障子召合い
部上端との間の隙間部分については気・水密性の確保が
問題となる。従来より、前記隙間部分を封止する手段と
しては、たとえば図7に示されるように、障子76、7
7の召合せ部上端と上枠75との間に封止ブロック78
を配設し、雨水・風等の侵入を防止したり、あるいは図
8に示されるように、上枠70からゴム等の弾性材より
なる垂れ膜73、73…を垂設し、隙間を封止するなど
の方法が講じられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述した封止ブロック
を設ける方法の場合には、封止ブロックは上枠側に固定
されるため、相対的な位置調整は障子自体の位置調整に
より成される。しかし、この調整が難しく、前記封止ブ
ロックと障子との間に隙間が生じたのでは実質的な意味
を成さず、また接触が強すぎると相互の接触抵抗により
障子の開閉がスムーズに行われないなどの問題が生じて
いた。また、前記封止ブロックの取付けに際しては、上
枠を貫通して設けられる取付け用ボルトなどにより行わ
れるが、この上枠開孔より壁材を伝わった雨水、あるい
はコンクリートの石灰分が室内側に侵入するなどの問題
があった。
【0004】また、弾性材よりなる垂れ幕を垂設する場
合には、仮に暴風時などは強風に前記垂れ幕が煽られ雨
水等が流入するため、封止効果が不十分である。
【0005】そこで、本考案の主たる課題は、引違い障
子の召合せ部上端部と上枠との隙間からの雨水・風等の
侵入を防止し、かつ障子の開閉を良好な状態に保つ気・
水密装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本考
案の請求項1記載の考案は、上枠と引違い障子の召合せ
部上端との間の室内外に連通する隙間部分に配設される
可撓性板状体からなる気・水密装置であって前記上枠に
は気・水密装置の装着のためのリップ突条を有するリッ
プ溝形の条溝が長手方向に沿って形成されており、前記
可撓性板状体の長手方向中間には、障子側に膨出し前記
障子との接触により前記隙間部分を封止する障子側封止
板部が形成され、前記可撓性板状体の長手方向一端側に
は、可撓性板状体の変形に応じて前記条溝内に係合して
条溝を案内溝として移動自在の係合部が形成され、前記
可撓性板状体の長手方向他端側には、その両側に対応す
る前記リップ突条の上面に係止する係止部が形成され、
前記各リップ突条の長手方向一部には切欠部がそれぞれ
形成され、他方で前記可撓性板状体の他端側に上枠天板
側に突出する条溝側封止板部が形成され、この条溝側封
止板部の幅方向両端部は前記リップ突条の先端より幅方
向側方にそれぞれ延在し、前記対応する切欠部に嵌合さ
れてセット時における気・水密装置の位置決めが図ら
れ、前記条溝側封止板部は上枠天板の下面に当接状態に
ある、ことを特徴とする引違い障子の気・水密装置であ
る。
【0007】請求項2記載の考案は、障子側封止板部の
下面側には障子側に延出する弾性舌片が長手方向に間隔
を置いて複数形成されている請求項1記載の引違い障子
の気・水密装置である。
【0008】
【作用】本考案の気・水密装置においては、障子側に膨
出し前記障子との接触により前記隙間部分を封止する障
子側封止板部が形成され、これを引違い障子の召合せ部
上端と接触させることにより、上枠と引違い障子の召合
せ部上端との隙間部分を封止する。
【0009】この障子側封止板部は可撓性を有し、一端
側に移動可能な係合部を他端側に係止部が形成されてい
るのから、前記障子側封止板部が障子との接触により押
し上げられても、その障子側封止板部の弾性変形ととも
に前記係合部が条溝を案内溝としてスライドし、障子の
開閉に伴う摩擦抵抗が抑えられるため、常に良好な障子
の開け締めが確保される。
【0010】さらに、前記係合部および係止部は本考案
の気・水密装置を条溝内に保持する。しかるに、このま
までは気・水密装置自体が条溝を案内溝としてスライド
し位置決めが図られない。
【0011】そこで、本考案では、各リップ突条の長手
方向一部には切欠部がそれぞれ形成され、他方で前記可
撓性板状体の他端側に上枠天板側に突出する条溝側封止
板部が形成され、この条溝側封止板部の幅方向両端部は
前記リップ突条の先端より幅方向側方にそれぞれ延在
し、前記対応する切欠部に嵌合されるので、セット時に
おける気・水密装置の位置決めが図られる。したがっ
て、ビス類によって固定する必要はなく、上枠を傷つけ
たり、それを開孔することを防止できる。
【0012】しかも、条溝側封止板部は上枠天板の下面
に当接状態にあるので、条溝内を伝わって進入しようと
する風を封止できる。
【0013】なお、本明細書にいう「膨出」の形状とし
ては、V型、台形型等の多角形状の他、偏平、楕円、湾
曲状に膨らむ種々の形状をいうものとする。
【0014】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳
説する。図1において、窓枠1の開口部にグレージング
チャンネル51、51…を介してガラスGが嵌め込まれ
た引違い障子2、3が下框2A、3A内に設けられた戸
車6、7により、それぞれ外レール4および内レール5
に沿って可動するように建て込まれている。
【0015】本実施例においては、室内に隣接する可動
障子、すなわち内障子3の下框3Aの室外側片31の室
内側面にウェザーストリップ20が取付けられ、その先
端が下枠1Bの室内側レール5の室外側面に若干離間し
て、または当接するように構成されている。また、下枠
1Bの室内側立ち上がり壁8にタイト材21が取付けら
れ、その先端が下框3Aの室内側片32に当接するよう
に構成されている。さらに、タイト材21の突出部の上
面に対して、室内に連なる立ち上がり壁8の上端8aが
僅かな高さH分上位になるように高く形成されている。
【0016】22は、下枠1Bに固定されたタイト材
で、外障子2の下框2Aの室内側片の室内側面に当接す
るようになっている。さらに、内障子3の室内から見て
左框3B、すなわち召合せ框の下端下方には、内レール
5を境としてそれぞれ外方および内方に下枠1Bに固定
されて気液密ブロック40、41が配設されている。こ
れにより、内障子3の外方から外障子2の内方への外気
および雨水の侵入、並びに内レール5の上端を越えて侵
入した雨水の外障子2の内方への侵入がそれぞれ防止さ
れるようになっている。
【0017】このように構成された構造においては、特
にウェザーストリップ20により雨水の吹込みによる侵
入を防止することができるとともに、もしそのウェザー
ストリップ20と内レール5との間に隙間が発生しその
隙間から雨水が侵入しようとしても、タイト材21が下
框3Aの室内側片32の室内側面と下枠1Bの室内側立
ち上がり壁8との間を封止しているので、最終的に室内
への雨水の侵入が防止される。
【0018】また、図2に示されるように、外召合せ框
2Bと内召合せ框3Bと隙間は、前記外召合せ框2Bに
沿って突設されたウェザーストリップ23が前記内召合
せ框3Bに当接するとともに、外召合せ框2Bと内召合
せ框3Bのそれぞれから立設されたL型片24、25の
噛み合い部に取付けられたタイト材26により外気・雨
水の侵入を阻止している。
【0019】一方、本考案において対象としている、上
枠側外レール16と内レール17および両召合せ框2
B、3Bの上端と上枠1Aとによって形成される隙間P
に対しては、上枠天板15およびリップ突条18、19
によって形成されるリップ溝形の条溝を利用して本考案
に係る気・水密装置9が取付けられている。
【0020】前記気・水密装置9は詳細には図3〜図5
に示されるように、係止部10、条溝側封止板部11、
障子側封止板部12および係合部13a,13bを主要
素とした一体成形品である。
【0021】前記係止部10は上向きの凹状の形状をな
し、フランジ部の両側の上端から側方に張り出す、上枠
1Aのリップ突条18、19に係止するための係止部自
体を構成する鍵状突起10a、10bが形成されてい
る。
【0022】前記係止部10に隣接する部分に設けられ
る条溝側封止板部11は、断面下向きのコ字状をなし、
これが前記リップ突条18、19の切欠き18a、19
aに嵌合し、その上面が上枠天板15に対して当接して
おり、条溝部分の隙間を封止している。また、前記切欠
き18a、19aに嵌合することにより、気・水密装置
9が障子2、3の移動方向へずれるのを防止して位置決
めを図っている。
【0023】さらに、前記条溝側封止板部11から連続
する障子側封止板部12は、障子2、3側に台形状に膨
出し、その障子2、3側の突出面には複数の弾性舌片1
4、14…が設けられており、障子2、3との接触によ
り、該部分の隙間が封止されている。
【0024】また、障子側封止板部12の他端側に形成
された係合突起13a、13bが前記リップ突条18、
19によって形成される条溝部分に係合し、この条溝を
案内溝として移動自在となっている。なお、前記弾性舌
片14、14…を有さず、直接前記障子側封止板部12
が障子2、3に弾圧的に当接することでもよい。また、
前記障子側封止板部は、図6に示されるように、弾性舌
片を有する円弧状に湾曲板状体16として形成すること
もできる。
【0025】かかる構成の気・水密装置9により、隙間
Pの上側の条溝部分は、前記条溝側封止板部11によ
り、その他の部分は障子側封止板部12により外部と完
全に遮断され、気密・水密性が確保される。また、前記
条溝側封止板部11が前記切欠き18a、19aに係合
し固定端とし、一方他端側の係合突起13a、13bが
条溝を案内としてスライド自在となっているため、前記
障子側封止板部12が障子2、3により上方に持ち上げ
られても、前記障子側封止板部12の弾性変形とともに
前記他端側のスライドにより、接触抵抗が大きくなるこ
ともなく、障子2、3の開け締めが良好に行われる。
【0026】さらに、障子2、3の調整不足により開閉
とともに上下動する場合でも、障子2、3の上下動に追
随することができ、気・水密性が確保される。
【0027】なお、前記気・水密装置9としては、塩化
ビニル樹脂、塩化酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹
脂等の各種のプラスチック材料等を好適に用いることが
できる。
【0028】
【考案の効果】以上詳説のとおり、本考案によれば、引
違い障子の召合せ部上端部と上枠との隙間からの雨水・
風等の侵入を防止することができるとともに、常に障子
の開閉が良好な状態に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置が取付けられる引違い障子の縦断面
図である。
【図2】図1の引違い障子の水平断面図である。
【図3】本考案に係る気・水密装置の斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視線での拡大図である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【図6】障子側封止板部の他の例を示す断面図である。
【図7】従来の引違い障子における召合せ框上端部の気
・水密装置の例である。
【図8】従来の引違い障子における召合せ框上端部の他
の気・水密装置の例である。
【符号の説明】
1…窓枠、2…外障子、3…内障子、4…外レール、5
…内レール、6・7…戸車、9…気・水密装置、10
a,10b…係止部、11…条溝側封止板部、12…障
子側封止板部、13a,13b…係合部、14…弾性舌
片、20・23…ウェザーストリップ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上枠と引違い障子の召合せ部上端との間の
    室内外に連通する隙間部分に配設される可撓性板状体か
    らなる気・水密装置であって、 前記上枠には気・水密装置の装着のためのリップ突条を
    有するリップ溝形の条溝が長手方向に沿って形成されて
    おり、 前記可撓性板状体の長手方向中間には、障子側に膨出し
    前記障子との接触により前記隙間部分を封止する障子側
    封止板部が形成され、 前記可撓性板状体の長手方向一端側には、可撓性板状体
    の変形に応じて前記条溝内に係合して条溝を案内溝とし
    て移動自在の係合部が形成され、 前記可撓性板状体の長手方向他端側には、その両側に対
    応する前記リップ突条の上面に係止する係止部が形成さ
    れ、 前記各リップ突条の長手方向一部には切欠部がそれぞれ
    形成され、他方で前記可撓性板状体の他端側に上枠天板
    側に突出する条溝側封止板部が形成され、この条溝側封
    止板部の幅方向両端部は前記リップ突条の先端より幅方
    向側方にそれぞれ延在し、前記対応する切欠部に嵌合さ
    れてセット時における気・水密装置の位置決めが図ら
    れ、前記条溝側封止板部は上枠天板の下面に当接状態に
    ある、 ことを特徴とする引違い障子の気・水密装置。
  2. 【請求項2】障子側封止板部の下面側には障子側に延出
    する弾性舌片が長手方向に間隔を置いて複数形成されて
    いる請求項1記載の引違い障子の気・水密装置。
JP1991033246U 1991-05-14 1991-05-14 引違い障子の気・水密装置 Expired - Fee Related JP2560100Y2 (ja)

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JPS6120786U (ja) * 1984-07-10 1986-02-06 ワイケイケイ株式会社 上部風止板

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