JP2559865Y2 - スローアウェイインサート - Google Patents

スローアウェイインサート

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JP2559865Y2
JP2559865Y2 JP1989072195U JP7219589U JP2559865Y2 JP 2559865 Y2 JP2559865 Y2 JP 2559865Y2 JP 1989072195 U JP1989072195 U JP 1989072195U JP 7219589 U JP7219589 U JP 7219589U JP 2559865 Y2 JP2559865 Y2 JP 2559865Y2
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、特にシャフト外周の端面切削加工に適した
スローアウェイインサートに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えば、第3図に示すように、自動車部品など
のシャフトの切削加工には、工具系の基準角r1が約55度
のインサート10が多用されている。その理由は、シャフ
トSの一端面の中心を回転センターHの尖頭に点接触さ
せ、この他端を旋盤のチャックCに保持させてシャフト
Sを回転させながら切削を行うが、このインサート10を
シャフト周面に接触させる際に、インサート10の前切刃
13がこの回転センターHの軸端H1に接触させないように
するためである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような工具系の基準角r1が約55度のインサート10
を使用する場合、シャフトSの形状は前記した第3図に
示すような棒状のストレートな周面であることは一般的
でなく、通常第4図に示すように、幾つかの段部Dを有
している場合が多い。インサート10を使用して、第4図
の矢印A方向に横送りで段部Dの側面を切削しようとす
ると、このシャフトS1の段部Dに対してインサート10の
横切刃12の切込幅が極端に大きいため、インサート10の
切屑処理能力を越えた幅広の切屑が発生し、切屑のから
みが生じ易くなる。一方、段部Dに当たる前に横送りを
止め、矢印B方向にの縦送りで切削しようとすると、刃
先が段部Dに対し極端に鋭角となって、くい込み勝手
(過度)となるので、シャフト材料の粘性により段部D
の側面にバリbやリングが発生して切屑の流れを妨げ、
切屑がからみ易くなり、工具の損傷が激しくなると云う
問題が生じる。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記問題点に鑑み、工具系の基準角において
被削材の段部Dに当接する横切刃に対し比較的大きな角
度を有する前切刃を切刃先端から一定幅で形成すること
により前記問題点を解消した。従って、本考案において
は、回転センターを用いてシャフトを切削する場合は、
この回転センターにインサートが干渉することなく、ま
た横送り時には切屑がからまり難くなり、さらに縦送り
時には、段部Dの側面にバリbやリングが発生すること
のないスローアウエイインサートを提供することを目的
とする。
即ち、本考案によれば、工具系の基準角R1が30〜60度
であるインサート本体において、該インサート本体の横
切刃から70〜85度の角度R2を有する前切刃を切刃先端よ
り1〜6mmの幅Lで形成したことを特徴とするスローア
ウェイインサートが提供される。
以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。
〔実施例1〕 第1図は本考案の一実施例を示すものであり、工具系
の基準角R1が鋭角である略菱形状インサート本体1から
なり、このインサート本体1の横切刃2から前記基準角
R1より大きい角度R2を有する前切刃3を、切刃先端から
基準辺4に沿って、この基準辺4より順次徐々に突出す
るように形成しある。また、この前切刃3は横切刃2か
らこれと直角な方向において、幅Lの範囲で形成するよ
うにしている。
尚、Xはこのインサート本体1をホルダーに取りつけ
る際に、固定ピンを挿入するための孔である。
〔実施例2〕 第2図は本考案の他の実施例を示すものであり、工具
系の基準角R1が鋭角である略菱形状インサート本体1aか
らなり、このインサート本体1aの横切刃2aから角度R2を
有する前切刃3aを、基準辺4aよりも引っ込んだ状態で形
成している。また、この前切刃3aは横切刃2aからこれと
直角な方向において、幅Lの範囲で形成するようにして
いる。
尚、Xaはこのインサート本体1aをホルダー(不図示)
に取りつける際に、固定ピンを挿入するための孔であ
る。
〔実験例〕
前記実施例1のインサートについて、この基準角R1、
前切刃3の角度R2及び前切刃3の幅Lを夫々第1表に示
す値として、切削テストを行った。
テスト条件: 被削材 SCM435 切削速度 V=180m/min 切込み d=2mm 送り f=0.3mm/rev. 第1表から理解されるように、前記前切刃3の横切刃
2からの角度R2が65度である試料No.1では被削材にバリ
やリングが発生し、90度である試料No.5は前記前切刃3
が被削材周面に接触するため切削が不可能であった(通
常横切刃は段部の被削面微小な角度をもって接触させる
ため、前切刃が被削材周面に接触してしまうため)。ま
た、基準角R1が25度である試料No.6では刃先強度が弱く
欠損が激しく、実質的に使用できず、65度である試料N
o.10は回転センターHに干渉し易くなった。さらに、前
記前切刃3の横切刃2からこれと直角な方向における幅
Lが0.5mmである試料No.11は被削材の取代の深さに充分
対応できず、6.5mmである試料No.14は前記回転センター
Hに干渉した。
尚、実施例2のインサートにおいても上記の実験を行
ったが、上記と同様の結果が得られた。また、本発明で
使用されるインサートの材料はサーメット、超硬合金、
被覆超硬合金またはSi3N4やAl2O3等のセラミックスであ
ってもよい。
上記のことから、前記前切刃3は横切刃2から70〜85
度、好ましくは75〜83度の範囲の角度R1を有することが
望まれる。この角度R1が70度未満では被削材にバリやリ
ングが発生し易く、85度を越えると前切刃3が被削材周
面に対しくい込み易くなる。また、前記基準角R2は30〜
60度、好ましくは40〜57度の範囲が望まれる。この基準
角R1が30度未満では刃先強度が弱くなり実質的に使用で
きず、60度を越えると前記回転センターHに干渉し易く
なる。さらに、前記前切刃3は横切刃2からこれと直角
な方向において1〜6mm、好ましくは1.5〜5mm、より好
ましくは2〜3mmの幅Lの範囲で形成することが望まし
い。この幅Lが1mm未満であると、被削材の取代の深さ
に充分対応できず、6mmを越えると前記回転センターH
に干渉し易くなる。
〔考案の効果〕
上述の如く、本考案においては、回転センターを用い
てシャフトを切削する場合には、この回転センターにイ
ンサートが干渉することなく、また横送りで段部を切削
する際は切屑がからまり難く、さらに縦送りで段部を切
削する際は被削材にバリやリングが発生させることのな
いなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例1のスローアウエイインサート
の平面図、第2図は本考案の実施例2のスローアウエイ
インサートの平面図、第3図は回転センターを有する切
削装置に被削材を取付た状態を示す説明図、第4図は段
部を有する被削材を切削する状態を示す工程図である。 1、1a……インサート本体 2、2a……横切刃 3、3a……前切刃 4、4a……基準辺 R1……角度(工具系の基準角) R2……角度(前切刃の角度) L……幅(前切刃の幅)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具系の横切刃に対する基準角R1が40〜57
    度であるインサート本体において、該インサート本体の
    横切刃から75〜83度の角度R2を有する前切刃を切刃先端
    より上記横切刃から離れる方向に2〜3mmの幅Lで形成
    したことを特徴とするスローアウェイインサート。
JP1989072195U 1989-06-20 1989-06-20 スローアウェイインサート Expired - Lifetime JP2559865Y2 (ja)

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JPH0311505U JPH0311505U (ja) 1991-02-05
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