JP2559384Y2 - 作業機の油圧制御装置 - Google Patents

作業機の油圧制御装置

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JP2559384Y2
JP2559384Y2 JP3372093U JP3372093U JP2559384Y2 JP 2559384 Y2 JP2559384 Y2 JP 2559384Y2 JP 3372093 U JP3372093 U JP 3372093U JP 3372093 U JP3372093 U JP 3372093U JP 2559384 Y2 JP2559384 Y2 JP 2559384Y2
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control valve
directional control
hydraulic cylinder
dump
oil chamber
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順 小坂部
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東洋運搬機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は作業機の油圧制御装置に
関し、例えばバケットやショベル等の作業具に付着した
土、泥、肥料等を振り落とすいわゆるショックダンプ動
作を行なうために利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】例えばホイールローダにあっては、昇降
可能なブームと、このブームにダンプ方向と起こし方向
とに揺動可能に取り付けられたバケットと、このバケッ
トのダンプ方向への揺動を阻止するストッパー部と、そ
のバケットを揺動させる複動油圧シリンダと、その油圧
シリンダに供給される圧油の流れ方向をオペレータの操
作により切り換え可能な方向制御弁とを備え、そのバケ
ットを揺動駆動することで土、泥、肥料等のすくい取り
作業を行なう。そのような作業中にバケットに土等が付
着すると、いわゆるショックダンプ動作を繰り返して行
なうことで、その付着した土、泥、肥料等を落とすこと
が行なわれる。すなわち、そのバケットをストッパー部
に衝突するまで故意にダンプ方向に揺動させ、その衝突
の際のショックによりバケットに付着した土等を落とす
動作が繰り返される。また、ホイールローダ以外の土木
作業機や肥料等を扱う作業機等においても、作業具に付
着した土、泥、肥料等を落とすためショックダンプ動作
が繰り返し行なわれる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記ショックダンプ動
作を繰り返し行なうには、バケットを少し起こし方向に
揺動させた後にダンプ方向に揺動させる動作を繰り返す
必要があるため、操作に熟練と集中力を要し、オペレー
タの疲労を招くと共に未熟なオペレータには困難な作業
である。
【0004】本考案は、上記問題を解決することのでき
る作業機の油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の作業機の油圧制
御装置は、ダンプ方向と起こし方向とに揺動可能な作業
具と、この作業具のダンプ方向への揺動を阻止するスト
ッパー部と、ダンプ側油室と起こし側油室の一方に圧油
が供給されることで作業具を揺動させる複動油圧シリン
ダと、その油圧シリンダに供給される圧油の流れ方向を
オペレータの操作により切り換え可能な第1の方向制御
弁と、その油圧シリンダに供給される圧油の流れ方向を
油圧シリンダのダンプ側油室の油圧に応じて切り換え可
能な第2の方向制御弁と、その第2の方向制御弁の作動
をロック可能なロック手段とを備え、その第2の方向制
御弁は、前記ストッパー部により作業具のダンプ方向へ
の揺動が阻止されてダンプ側油室の油圧が設定値以上に
なると、圧油の流れ方向を第1の方向制御弁による流れ
設定方向と逆転させる。
【0006】
【作用】上記構成においてショックダンプ動作を繰り返
し行なうには、第2の方向制御弁の作動ロックを解除す
ると共に、第1の方向制御弁により油圧シリンダのダン
プ側油室に圧油を供給するように圧油の流れ方向を設定
すればよい。これにより、作業具はストッパー部により
阻止されるまでダンプ方向へ揺動し、そのストッパー部
と衝突して最初のショックダンプ動作がなされる。そし
て、作業具のダンプ方向への揺動がストッパー部により
阻止された後も油圧シリンダのダンプ側油室に圧油が供
給されることで、ダンプ側油室の油圧が上昇する。その
ダンプ側油室の油圧が設定値以上になると、第2の方向
制御弁が作動し、圧油の流れ方向は第1の方向制御弁に
よる流れ設定方向と逆転する。これにより、その油圧シ
リンダの起こし側油室に圧油が供給され、作業具は起こ
し方向に揺動する。そうすると、ダンプ側油室の油圧が
設定値よりも小さくなり、第2の方向制御弁が作動して
圧油の流れ方向は第1の方向制御弁による流れ設定方向
に復元され、再び油圧シリンダのダンプ側油室に圧油が
供給され、作業具はストッパー部により阻止されるまで
ダンプ方向へ揺動し、そのストッパー部と衝突して2回
目のショックダンプ動作がなされる。以上の動作が第2
の方向制御弁の作動をロックするまで繰り返される。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例につい
て説明する。
【0008】図4に示すホイールローダ1は、前輪2と
後輪3とに支持された車体4を備え、この車体4の前部
にブーム5が油圧シリンダ7により昇降可能に取り付け
られ、このブーム5の前端にバケット(作業具)6が軸
12中心に揺動可能に取り付けられると共に複動油圧シ
リンダ13のロッド13′にリンク機構14を介し連結
されている。その車体4の中央部に設けられたキャビン
8の内部が運転室とされ、そのキャビン8の後方がカバ
ー9に覆われたエンジンルーム10とされている。その
エンジンルーム10に内蔵されたエンジン(図示省略)
からの排気をエンジンルーム10の外部に排出するテイ
ルパイプ11が設けられている。
【0009】そのバケット6は、その油圧シリンダ13
がダンプ側油室に圧油を供給されて収縮するとダンプ方
向(図2において矢印A方向)に揺動し、その油圧シリ
ンダ13が起こし側油室に圧油を供給されて伸長すると
起こし方向(図4において矢印B方向)に揺動する。ま
た、図2に示すようにバケット6の下部にはブロック1
5が取り付けられ、図において仮想線で示すように、そ
のブロック15がブーム5の下面のストッパー部5aに
当接することでバケット6のダンプ方向への揺動が阻止
される。
【0010】図1に示すように、そのバケット6を駆動
する油圧シリンダ13は、第1の方向制御弁20と第2
の方向制御弁21とを介しポンプ22とタンク23とに
接続されている。
【0011】その第1の方向制御弁20は、ポンプ22
に接続される第1ポート20aと、タンク23に接続さ
れる第2ポート20bと、第2の方向制御弁21の第1
ポート21aに接続される第3ポート20cと、第2の
方向制御弁21の第2ポート21bに接続される第4ポ
ート20dとが形成されたバルブハウジングと、運転室
に設けられた操作レバー20eと、この操作レバー20
eをオペレータが操作することで変位するスプール20
fとを有する。そのスプール20fは、第1ポート20
aと第3ポート20cとを接続すると共に第2ポート2
0bと第4ポート20dとを接続する図に示すダンプ位
置と、第1ポート20aと第4ポート20dとを接続す
ると共に第2ポート20bと第3ポート20cとを接続
する起こし位置と、全ポートを閉鎖するニュートラル位
置とに位置変更可能である。
【0012】その第2の方向制御弁21は、前記第1ポ
ート21aと、前記第2ポート21bと、油圧シリンダ
13のダンプ側油室13aに接続される第3ポート21
cと、油圧シリンダ13の起こし側油室13bに接続さ
れる第4ポート21dと、油室21eとが形成されたバ
ルブハウジングと、その油室21eにおける油圧とバネ
21fの弾性力の差に応じ変位するスプール21gとを
有する。そのスプール21gは、第1ポート21aと第
3ポート21cとを接続すると共に第2ポート21bと
第4ポート21dとを接続する図1の(1)に示すダン
プ位置と、第1ポート21aと第4ポート21dとを接
続すると共に第2ポート21bと第3ポート21cとを
接続する図1の(2)に示す起こし位置とに位置変更可
能である。
【0013】その第2の方向制御弁21の油室21e
は、第1の方向制御弁20の第3ポート20cと第2の
方向制御弁21の第1ポート21aとの間の油路25
に、電磁切り換え弁30と調速装置31とを介し接続さ
れる。その電磁切り換え弁30はソレノイド30aの電
磁力とバネ30bの弾性力により移動するスプール30
cを有し、そのソレノイド30aのオフ状態で油路25
と調速装置31との間を連通し、ソレノイド30aのオ
ン状態で油路25と調速装置31との間を閉鎖する。そ
のソレノイド30aのオン・オフの切り換えは、例え
ば、図3の(1)に示すように運転室に設けられたスイ
ッチ40により行なったり、図3の(2)に示すように
第1の方向制御弁20の操作レバー20eに設けられた
スイッチ41により行なうのが好ましい。その調速装置
31は、油室21eと電磁切り換え弁30との間の油路
に互いに平行に配置された逆止弁31aと可変絞り弁3
1bとにより構成され、その逆止弁31aは電磁切り換
え弁30から油室21eへの油の流れのみを許容する。
【0014】上記構成において通常の作業を行なう場合
は、電磁切り換え弁30のソレノイド30aをオフと
し、第2の方向制御弁21の油室21eに圧油が供給さ
れないようにする。これにより、図1の(1)に示すよ
うに第2の方向制御弁21のスプール21gはバネ21
fの弾性力によりダンプ位置にロックされる。この状態
では、図1の(1)に示すように第1の方向制御弁20
のスプール20fをダンプ位置にすれば油圧シリンダ1
3のダンプ側油室13aに圧油が供給されると共に起こ
し側油室13bから油が排出されてバケット6はダンプ
方向に揺動し、第1の方向制御弁20のスプール20f
を起こし位置にすれば油圧シリンダ13の起こし側油室
13bに圧油が供給されると共にダンプ側油室13aか
ら圧油が排出されてバケット6は起こし方向に揺動し、
第1の方向制御弁20のスプール20fをニュートラル
位置にすれば油圧シリンダ13に圧油は供給されず、ま
た、油圧シリンダ13から油が排出されることもないの
でバケット6は停止する。
【0015】上記構成においてショックダンプ動作を繰
り返し行なうには、電磁切り換え弁30のソレノイド3
0aをオンとして第2の方向制御弁21の油室21eに
圧油を供給し、第2の方向制御弁21のスプール21g
を油圧に応じ位置変更可能にすると共に、第1の方向制
御弁20のスプール20fをダンプ位置にする。これに
より、まず油圧シリンダ13のダンプ側油室13aに圧
油が供給され、バケット6は前記ブロック15がブーム
5のストッパー部5aに衝突するまでダンプ方向へ揺動
し、その衝突によるショックがバケット6に作用して最
初のショックダンプ動作がなされる。そして、バケット
6のダンプ方向への揺動がストッパー部5aにより阻止
された後も油圧シリンダ13のダンプ側油室13aに圧
油が供給され、そのダンプ側油室13aの油圧が予め定
めた設定値以上になると、図1の(2)に示すように第
2の方向制御弁21のスプール21gが起こし位置に位
置変更し、圧油の流れ方向は第1の方向制御弁20によ
る流れ設定方向と逆転する。これにより、その油圧シリ
ンダ13の起こし側油室13bに圧油が供給され、バケ
ット6は起こし方向に揺動する。そうすると、ダンプ側
油室の油圧が設定値よりも小さくなり、第2の方向制御
弁21のスプール21gが再びダンプ位置に位置変更し
て圧油が油圧シリンダ13のダンプ側油室13aに供給
され、バケット6はストッパー部5aにより阻止される
まで再びダンプ方向へ揺動し、2回目のショックダンプ
動作がなされる。なお、本実施例では調速装置31が設
けられているので、その第2の方向制御弁21のスプー
ル21gが起こし位置に位置変更してから再びダンプ位
置に位置変更するまでの間のタイムラグを可変絞り弁3
1bにより調節でき、バケット6に作用するショックを
適度な大きさに設定できる。以上の動作が、電磁切り換
え弁30のソレノイド30aをオフとして第2の方向制
御弁21の作動をロックするまで繰り返される。すなわ
ち、電磁切り換え弁30のソレノイド30aをオンにし
て第1の方向制御弁20の操作レバー20eをダンプ操
作側に移動させるだけでショックダンプ動作を繰り返し
行なうことができる。
【0016】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、ホイールローダ以外の作業機にも
本考案は適用できる。また、第1の方向制御弁を作業具
駆動用油圧シリンダと第2の方向制御弁との間に配置し
てもよい。また、調速装置31は必須ではなく、例えば
調速装置31にかえて固定絞りを用いてもよい。また、
第2の方向制御弁の動作をロックする手段は電磁切り換
え弁30に限定されない。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば、操作に熟練を要するこ
となく簡単にショックダンプ動作を自動的に連続して繰
り返し行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の油圧制御装置の油圧回路の説
明図
【図2】本考案の実施例のホイールローダの要部の側面
【図3】本考案の実施例のホイールローダの部分斜視図
【図4】ホイールローダの側面図
【符号の説明】 5a ストッパー部 6 バケット 13 油圧シリンダ 13a ダンプ側油室 13b 起こし側油室 20 第1の方向制御弁 21 第2の方向制御弁 30 電磁切り換え弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンプ方向と起こし方向とに揺動可能な
    作業具と、この作業具のダンプ方向への揺動を阻止する
    ストッパー部と、ダンプ側油室と起こし側油室の一方に
    圧油が供給されることで作業具を揺動させる複動油圧シ
    リンダと、その油圧シリンダに供給される圧油の流れ方
    向をオペレータの操作により切り換え可能な第1の方向
    制御弁と、その油圧シリンダに供給される圧油の流れ方
    向を油圧シリンダのダンプ側油室の油圧に応じて切り換
    え可能な第2の方向制御弁と、その第2の方向制御弁の
    作動をロック可能なロック手段とを備え、その第2の方
    向制御弁は、前記ストッパー部により作業具のダンプ方
    向への揺動が阻止されてダンプ側油室の油圧が設定値以
    上になると、圧油の流れ方向を第1の方向制御弁による
    流れ設定方向と逆転させる作業機の油圧制御装置。
JP3372093U 1993-05-27 1993-05-27 作業機の油圧制御装置 Expired - Lifetime JP2559384Y2 (ja)

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