JP2559367Y2 - エンジン冷却装置 - Google Patents

エンジン冷却装置

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JP2559367Y2
JP2559367Y2 JP1992068334U JP6833492U JP2559367Y2 JP 2559367 Y2 JP2559367 Y2 JP 2559367Y2 JP 1992068334 U JP1992068334 U JP 1992068334U JP 6833492 U JP6833492 U JP 6833492U JP 2559367 Y2 JP2559367 Y2 JP 2559367Y2
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利夫 横山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ンジンを冷却するエ
ンジン冷却手段と、このエンジン冷却手段を駆動する駆
動手段と、エンジンの運転時に作動状態となってエンジ
ンの負荷および冷却水温に応じて前記駆動手段を制御す
る電子制御手段とを備えたエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの温度を適切な値に保持
すべく、ラジエータに冷却水を循環させる電動冷却水ポ
ンプ及び/又はラジエータに冷却風を供給する電動クー
リングファンの駆動を制御する技術は周知である。この
場合、冷却水ポンプのモータやクーリングファンのモー
タを駆動するドライバーは、電子制御ユニットによって
エンジンの負荷条件と冷却水温とに基づいて制御される
ようになっている。
【0003】ところで、エンジンの停止後であっても、
エンジンの温度が所定値よりも高い場合には、前記電動
冷却水ポンプや電動クーリングファンを引き続いて駆動
する必要がある。そこで、エンジンの停止後に、タイマ
ーで設定された所定時間だけ電子制御ユニットを継続的
に作動させ、電動冷却水ポンプや電動クーリングファン
の駆動を引き続いて制御するものが提案されている(特
開平1−177414号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたものは、エンジンの温度が充分に低くて
電動冷却水ポンプや電動クーリングファンの駆動が不要
である場合でも、電子制御ユニットは設定された時間だ
け作動するため、無駄な電力を消費してバッテリに負担
を掛ける問題がある。
【0005】本考案は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エンジン停止後に最小の電力消費でエンジンを冷却
することが可能なエンジン冷却装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、ンジンを冷却するエンジン冷却手段
と、このエンジン冷却手段を駆動する駆動手段と、エン
ジンの運転時に作動状態となってエンジンの負荷および
冷却水温に応じて前記駆動手段を制御し、またエンジン
の停止時には作動停止状態となって同駆動手段の前記制
御に関与しない電子制御手段とを備えたエンジン冷却装
であって、前記駆動手段が、前記電子制御手段からの
第1制御信号と、エンジンの冷却水温を検出する冷却水
温検出手段からの第2制御信号とを何れも入力可能な
動回路を備え、その駆動回路が、エ ンジンの運転時には
前記第2制御信号に影響されずに前記第1制御信号に基
づいて前記冷却手段を作動させ、またエンジンの運転停
止時であって且つ前記冷却水温検出手段の検出水温が所
定値よりも高い場合には前記第2制御信号に基づいて、
その検出水温が所定値以下に温度低下するまで前記冷却
手段を作動させることを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0008】図1〜図6は本考案の一実施例を示すもの
で、図1はエンジン冷却装置の全体構成を示す図、図2
はエンジン冷却装置の回路図、図3は作用を説明するフ
ローチャート、図4〜図6は作用の説明図である。
【0009】図1に示すように、自動車のエンジンEと
ラジエータ1とは、閉回路を構成する第1冷却水通路2
及び第2冷却水通路3によって接続される。第2冷却水
通路3には冷却水を循環させるための電動冷却水ポンプ
4が設けられており、この電動冷却水ポンプ4によっ
て、エンジンEを冷却して温度上昇した冷却水を第1冷
却水通路2を介して電動クーリングファン5を備えたラ
ジエータ1に供給し、そこで温度低下した冷却水を第2
冷却水通路3を介してエンジンEに還流させるようにな
っている。第1冷却水通路2と第2冷却水通路3とは温
度コントロールバルブ6で開閉されるバイパス通路7に
よって接続されており、冷却水の温度が低い場合には、
その冷却水をラジエータ1に供給することなく、バイパ
ス通路7を介してエンジンEに戻すことができる。前記
電動冷却水ポンプ4及び電動クーリングファン5は、本
考案におけるエンジンEの冷却手段を構成する。
【0010】制御手段としての電子制御ユニットUに
は、エンジンEの負荷を検出する負荷検出手段としての
スロットル開度センサ8、エンジン回転数センサ9、ノ
ックセンサ10及び外気温センサ11が接続され、更に
冷却水温検出手段としての第1冷却水温センサ12及び
第2冷却水温センサ13が接続される。そして、電子制
御ユニットUには、前記温度コントロールバルブ6が接
続されるとともに、前記電動冷却水ポンプ4及び電動ク
ーリングファン5を駆動する駆動手段としてのドライバ
ーDが接続される。ドライバーDには、冷却水温が所定
値以下の時にOFFし、所定値を越えるとONするよう
に構成された、冷却水温検出手段としての冷却水温スイ
ッチ14が接続される。
【0011】図2に示すように、バッテリ21のプラス
極から延びる第1電源ラインL1 はイグニッションスイ
ッチ22を介してドライバーDのプラス端子T1 に接続
されており、同じくバッテリ21から延びる第2電源ラ
インL2 はリレー23を介して前記ドライバーDのプラ
ス端子T1 に接続される。前記リレー23は常開の接点
を備えており、その接点は冷却水温スイッチ14が高温
でONすると閉成する。従って、イグニッションスイッ
チ22がONするか、或いは冷却水温スイッチ14がO
Nすることにより、ドライバーDのプラス端子T1 にバ
ッテリ21の電圧が印加される。
【0012】ドライバーDの一対のマイナス端子T2
前記プラス端子T1 との間には、電動冷却水ポンプ4及
び電動クーリングファン5がそれぞれ接続される。また
ドライバーDは、一対のマイナス端子T2 を接地部、即
ちバッテリ21のマイナス極に接続して電動冷却水ポン
プ4及び電動クーリングファン5を駆動すべく、同一構
造の一対の駆動回路24,24を備える。そして両駆動
回路24,24の作動を制御すべく、ドライバーDの一
対の制御端子T3 が電子制御ユニットUのトランジスタ
25,25にそれぞれ接続される。
【0013】電子制御ユニットUは、エンジンEの運転
時(即ちイグニッションスイッチ22がON状態にある
だけ作動状態となってエンジンEの負荷および冷却
水温に応じてドライバーDを制御し、またエンジンEの
停止時には作動停止状態となって同ドライバーDの前記
制御に関与しないようになっている。即ちその電子制御
ユニットUは、その作動状態ではスロットル開度センサ
8、エンジン回転数センサ9、ノックセンサ10、外気
温センサ11、第1冷却水温センサ12及び第2冷却水
温センサ13からの信号に基づいてエンジンEの温度が
高すぎると判断された場合には、ベース電圧をローレベ
ルにしてトランジスタ25,25をOFFさせ、逆にエ
ンジンEの温度が低すぎると判断された場合には、ベー
ス電圧をハイレベルにしてトランジスタ25,25をO
Nさせるように構成される。
【0014】次に、前述の構成を備えた本考案の実施例
の作用について説明する。
【0015】図3のフローチャートにおいて、ステップ
S1でイグニッションスイッチ22がONされると、ス
テップS2で電子制御ユニットUがイニシャライズさ
れ、同時に第1電源ラインL1 を介してドライバーDの
プラス端子T1 がバッテリ21のプラス極に接続され
る。続いてステップS3で各センサ8〜13の出力が電
子制御ユニットUに読み込まれると、ステップS4〜S
6で電子制御ユニットUはエンジンEの負荷状態及び冷
却水温に基づいて電動冷却水ポンプ4、電動クーリング
ファン5及び温度コントロールバルブ6の作動させ、ラ
ジエータ1に供給される冷却水の水量及び冷却風の風量
を制御してエンジンEの温度が適温となるようにコント
ロールする。
【0016】これを回路図に基づいて説明すると、スロ
ットル開度センサ8、エンジン回転数センサ9、ノック
センサ10、外気温センサ11、第1冷却水温センサ1
2及び第2冷却水温センサ13からの信号に基づいて、
エンジンEの温度が高すぎる(冷却する必要がある)と
判断された場合には、図4において電子制御ユニットU
の一対のトランジスタ25,25のベース電圧をローレ
ベルにしてOFFさせる。これにより、ドライバーDの
一対の駆動回路24,24にそれぞれ設けた電界効果ト
ランジスタ26,26がONし、電動冷却水ポンプ4及
び電動クーリングファン5を駆動する。一方、スロット
ル開度センサ8、エンジン回転数センサ9、ノックセン
サ10、外気温センサ11、第1冷却水温センサ12及
び第2冷却水温センサ13からの信号に基づいて、エン
ジンEの温度が低すぎると判断された場合には、図5に
おいて電子制御ユニットUの一対のトランジスタ25,
25のベース電圧をハイレベルにしてONさせる。これ
により、駆動回路24,24の電界効果トランジスタ2
6,26がOFFして電動冷却水ポンプ4及び電動クー
リングファン5を停止させる。この場合、もし冷却水温
スイッチ14がONしてリレー23が閉成しても、電界
効果トランジスタ26,26がOFF状態にあるため、
電動冷却水ポンプ4及び電動クーリングファン5が作動
することはない。尚、電子制御ユニットUの一対のトラ
ンジスタ25,25は独立に制御されるため、電動冷却
水ポンプ4及び電動クーリングファン5の一方のみを駆
動し、他方を停止させることも可能である。
【0017】さて、図3のフローチャートに戻り、ステ
ップS1イグニッションスイッチ22をOFFした時、
ステップS7で冷却水温スイッチがONしていれば、つ
まりエンジンEの温度が高すぎる場合には、ステップS
8でドライバーD、電動冷却水ポンプ4及び電動クーリ
ングファン5に電源が供給され、ステップS9で電動冷
却水ポンプ4及び電動クーリングファン5が駆動され、
エンジンEの停止後も引続きラジエータ1による冷却が
行われる。そして、エンジンEの温度が低下してステッ
プS7で冷却水温スイッチがOFFすれば、電動冷却水
ポンプ4及び電動クーリングファン5が停止する。
【0018】これを回路図に基づいて説明すると、停止
後のエンジンEの温度が高すぎる場合には、図6におい
て冷却水温スイッチ14がONしてリレー23が閉成
し、電源ラインL2 を介してドライバーDのプラス端子
1 がバッテリ21のプラス極に接続される。このとき
電子制御ユニットUは作動しておらず、そのトランジス
タ25,25も当然OFF状態にあるため、ドライバー
Dの一対の駆動回路24,24にそれぞれ設けた電界効
果トランジスタ26,26がONし、電動冷却水ポンプ
4及び電動クーリングファン5を駆動する。一方、エン
ジンEの温度が低すぎる場合には、冷却水温スイッチ1
4がOFFしてリレー23が開成し、ドライバーDのプ
ラス端子T1 とバッテリ21のプラス極との導通が遮断
される。その結果、電動冷却水ポンプ4及び電動クーリ
ングファン5は停止することになる。この場合、電動冷
却水ポンプ4及び電動クーリングファン5の駆動及び停
止は同時に行われ、一方のみが駆動されることはない。
【0019】而して電子制御ユニットUのトランジスタ
25,25から駆動回路24,24に入力される信号が
本考案の第1制御信号を構成し、また冷却水温スイッチ
14に応動するリレー23を通して駆動回路24,24
に入力される信号が本考案の第2制御信号を構成してい
る。
【0020】かくして、イグニッションスイッチ22の
OFF後であっても、冷却水温スイッチ14によってモ
ニタした冷却水温が高すぎる場合には電動冷却水ポンプ
4及び電動クーリングファン5を駆動し、その結果冷却
水温が低下すれば電動冷却水ポンプ4及び電動クーリン
グファン5を停止させることができる。しかも上記作用
は電子制御ユニットUを介さずに行われるので、無駄な
電力消費を回避してバッテリ21の負担を最小限に抑え
ることができる。
【0021】ところで、イグニッションスイッチ22の
ON時に電子制御ユニットUが故障した場合には、電子
制御ユニットUによる制御は行われなくなり、トランジ
スタ25,25のベース電圧もローレベルに保持される
(図4の状態参照)。従って、この場合にはエンジンE
の状態に関わらず強制的に電動冷却水ポンプ4及び電動
クーリングファン5が駆動されることになり、エンジン
Eの損傷が未然に防止される。尚、イグニッションスイ
ッチ22のOFF時に電子制御ユニットUが故障した場
合には、前述の図6と同じ状態になり、冷却水温スイッ
チ14のON・OFFに基づいて電動冷却水ポンプ4及
び電動クーリングファン5の駆動が制御される。
【0022】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0023】例えば、実施例では冷却水温センサ11,
12と冷却水温スイッチ13とを別個に備えているが、
冷却水温スイッチ13の機能を冷却水温センサ11,1
2で賄うことが可能である。
【0024】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、エンジン
の運転時にエンジン負荷および冷却水温に応じてエンジ
ン冷却手段の駆動手段を制御する電子制御手段を備えた
エンジンにおいて、その電子制御手段が作動停止状態と
なるエンジン運転停止時には、特に冷却水温検出手段の
検出水温が所定値よりも高い場合に、該検出手段から駆
動手段に直接入力される第2制御信号に基づいて、その
検出水温が所定値以下に温度低下するまで冷却手段を作
動させるようにしたので、エンジン停止により電子制御
手段が作動停止状態になっても、冷却水温検出手段の検
出水温が所定値より高い間は冷却手段をその検出水温変
化を監視しながら(即ち第2制御信号に基づいて)作動
制御し続けることができ、そして、その検出水温が所定
値よりも低くなれば直ちに冷却手段を作動停止させるこ
とができる。この結果、エンジン停止後においては、電
子制御手段の作動停止にも係わらずエンジンを検出水温
の変化に応じて効率よく的確に冷却することができるか
ら、その冷却に際して冷却手段等の無駄な作動に因る電
力消費を極力回避してバッテリの負担軽減を図りなが
ら、エンジンの過熱損傷を効果的に防止することができ
る。
【0025】またエンジンの運転時には、上記駆動手段
が、冷却水温検出手段からの第2制御信号に影響されず
に電子制御手段からの第1制御信号に基づいて冷却手段
を作動させるようにしたので、該駆動手段に直接入力さ
れている冷却水温検出手段の出力(第2制御信号)に何
等左右されずに、エンジン負荷および冷却水温の両方を
考慮に入れた電子制御手段の出力(第1制御信号)に基
づきエンジン冷却手段をきめ細かく最適に制御すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン冷却装置の全体構成を示す図
【図2】エンジン冷却装置の回路図
【図3】作用を説明するフローチャート
【図4】イグニッションスイッチON時の作用説明図
【図5】イグニッションスイッチON時の作用説明図
【図6】イグニッションスイッチOFF時の作用説明図
【符号の説明】
4 電動冷却水ポンプ(冷却手段) 5 電動クーリングファン(冷却手段) 14 冷却水温スイッチ(冷却水温検出手段) 24 駆動回路 D ドライバー(駆動手段) E エンジン U 電子制御ユニット(電子制御手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ンジン(E)を冷却するエンジン冷却
    手段(4,5)と、このエンジン冷却手段(4,5)を
    駆動する駆動手段(D)と、エンジン(E)の運転時に
    作動状態となってエンジン(E)の負荷および冷却水温
    に応じて前記駆動手段(D)を制御し、またエンジン
    (E)の停止時には作動停止状態となって同駆動手段
    (D)の前記制御に関与しない電子制御手段(U)とを
    備えたエンジン冷却装置であって、 前記駆動手段(D)が、前記電子制御手段(U)からの
    第1制御信号と、エンジン(E)の冷却水温を検出する
    冷却水温検出手段(14)からの第2制御信号とを何れ
    も入力可能な駆動回路(24)を備え その駆動回路(24)は、エンジン(E)の運転時には
    前記第2制御信号に影響されずに前記第1制御信号に基
    づいて前記冷却手段(4,5)を作動させ、またエンジ
    ン(E)の運転停止時であって且つ前記冷却水温検出手
    段(14)の検出水温が所定値よりも高い場合には前記
    第2制御信号に基づいて、その検出水温が所定値以下に
    温度低下するまで前記冷却手段(4,5)を作動させる
    ことを特徴とする、エンジン冷却装置。
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TWM616667U (zh) * 2020-10-13 2021-09-11 光陽工業股份有限公司 電動車冷卻系統

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JPS63189611A (ja) * 1987-02-02 1988-08-05 Mitsubishi Electric Corp 自動車用エンジン冷却電動フアン制御装置

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