JP2559274Y2 - 移動式伸縮足場 - Google Patents

移動式伸縮足場

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JP2559274Y2
JP2559274Y2 JP1991070424U JP7042491U JP2559274Y2 JP 2559274 Y2 JP2559274 Y2 JP 2559274Y2 JP 1991070424 U JP1991070424 U JP 1991070424U JP 7042491 U JP7042491 U JP 7042491U JP 2559274 Y2 JP2559274 Y2 JP 2559274Y2
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building
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frame
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scaffold
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JP1991070424U
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JPH0521037U (ja
Inventor
川 次 郎 沼
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三井ホーム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、室内の天井、壁などの
仕上げに使用する移動式伸縮足場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室内の天井・壁の仕上げや室内内装の仕
上げには、工程進行に伴う足場の移動や組み替えの容易
な移動式足場が使用されている。この移動式足場は、一
対の建枠と、これら建枠を連結する布部材と、上部に取
り付けられる作業床などからなり、建枠の下端に取り付
けた脚輪により任意の位置に移動可能とされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の移動式足場の場合、高さや長さの調整がで
きないため、高さや長さなど寸法の異なる種々の足場を
用意しておき、部屋の大きさや作業の種類に合わせて適
宜選択する必要があり、保管スペースをとる、準備作業
に時間をとる、作業を迅速に行えない等の問題があっ
た。また、傾斜天井に対して作業を行う場合、作業者が
乗る作業床が水平であるため、天井から距離が離れ作業
ができない、あるいは天井に接近し過ぎて作業がしづら
いなどの問題があった。
【0004】本考案は前述のような問題点を解消すべく
なされたもので、その目的は、1つの足場で部屋の大き
さや種々の作業に対応できると共に、傾斜天井に対して
も隅々まで作業を容易に行うことのできる移動式伸縮足
場を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、一対の建枠
と、これら建枠を連結する布部材を備え、前記建枠の下
端に設けた車輪により移動自在とされた移動式足場にお
いて、前記建枠を上部建枠と下部建枠から構成し、上部
建枠を下部建枠に沿って昇降可能に設けると共に、下部
建枠に対して固定可能とし、上部建枠の上端部間を連結
する布部材を上部建枠に対して上下方向に揺動自在に軸
着して構成する。さらに、一対の下部建枠、一対の上部
建枠をそれぞれ連結する布部材を長さ調整可能とする。
建枠は、上下2段に限ることなく、3段以上でもよい。
また、昇降する上部建枠は、下部建枠の外側に配設して
も、内側に配設してもよい。
【0006】
【作用】天井の高さや作業の種類に合わせて上部建枠を
昇降させ、下部建枠に対して固定する。傾斜天井の場合
にも、一対の上部建枠のそれぞれの昇降量を調整して天
井の勾配に合わせることにより対応できる。また、部屋
の広さや作業の種類に応じて布部材を長さ調整して建枠
間の距離を調整する。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
説明する。これは建枠を上下2段とした実施例であり、
図1、図2に示すように、建枠を一対の下部建枠1、2
と、一対の上部建枠3、4の2段とし、一対の下部建枠
1、2を布部材5で連結し、一対の上部建枠3、4を布
部材6で連結して構成する。下部建枠1、2および上部
建枠3、4は、一対の建地部材Aとこれら建地部材Aを
連結する複数の水平部材Bから梯子状に形成し、かつ同
一寸法・形状のものを使用する。
【0008】下部建枠1、2は、その建地部材Aの上下
に一対で計4本の布部材5で連結し、建地部材Aの下端
には上下位置調整自在の車輪7を取り付ける。布部材5
の端部は、ねじ等により建地部材Aに固定する(図4参
照)。上部建枠3、4は、それぞれ下部建枠1、2の外
側に重ねて配設し、案内手段により下部建枠1、2に沿
って昇降自在とし、かつ支持手段により下部建枠1、2
に固定できるようにする。さらに、上部建枠3、4は、
その建地部材Aの上端部同士を布部材6で連結し、布部
材6の端部は、布部材端部のブラケット8と、建地部材
のブラケット受け9と、連結軸10により、上下方向に
揺動自在に建地部材Aに軸着する(図4参照)。なお、
必要に応じて下部建枠1と2および上部建枠3と4を筋
かいCで連結して補強する。この筋かいCはターンバッ
クルとし、上部建枠3、4においては昇降に際して取り
外すようにする(図3参照)。
【0009】案内手段は、図5に示すように、例えば下
部建枠1、2の建地部材Aにおける外面に形成した上下
方向に連続するあり溝11と、上部建枠3、4の建地部
材Aにおける内面に形成したありほぞ12とする。固定
手段は、図6に示すように、例えば梯子の水平部材Bの
配設ピッチで上部建枠3、4の建地部材Aに取り付けた
ピン13と、下部建枠1、2の上部に基端がピン着され
ると共に先端が上部建枠3、4の建地部材A内に突出
し、水平状態を保持し得る支持片14から構成し、上部
建枠3、4を上昇させると、ピン13が支持片14を押
し上げ、支持片14が水平に戻るとピン13を下降させ
てピン13を支持片14に係止できるようにする。上部
建枠3、4を下降させる場合には、支持片14を垂直状
態に保持させておく。
【0010】上部建枠3、4の昇降は、手動で行うこと
ができるが、手が届かない場合、省力化を図る場合など
には、ロープによる昇降機構を使用することもできる。
このロープによる昇降機構は、図7に示すように、下部
建枠1、2および上部建枠3、4にそれぞれ上下一対で
設けたプーリー15、16、17、18と、一端をプー
リー18の軸に固定し、順にプーリー17、18、1
6、15に巻き掛けた後、他端をプーリー18の軸に固
定したロープ19から構成することができる。下部建枠
1、2におけるロープ19を引き下げることにより上部
建枠3、4が上昇し、引き上げることにより下降する。
【0011】下部建枠1、2および上部建枠3、4の布
部材5、6は、長さ調整可能な伸縮部材とし、建枠間の
長さを任意に調整できるようにする。このような布部材
5、6は、図8に示すように、一対のスライドロッド2
0と、スライドロッドの基端部が収納されるスリーブ2
1と、スリーブ21の両端に螺着されるキャップ22か
ら構成し、進出あるいは退入させたスライドロッド20
をキャップ22によりスリーブ21に固定できるように
されている。
【0012】作業床23は、図9、図10に示すよう
に、足場板24の長手方向両端部にフック25を設けて
構成され、上部建枠3、4における最上部の水平部材B
に掛け渡される。傾斜取付けの場合には、足場板24を
傾斜配置してもよいし(図10(イ)参照)、足場板を
分割し、分割した各板24aを側板26に水平に取り付
けて階段状になるようにしてもよい(図10(ロ)参
照)。また、これら作業床23は、移動調整される建枠
間距離に対応できるように長さ調整できるようにする。
なお、これに限らず、種々の寸法のものを用意してお
き、これらを選択的に使用することもできる。
【0013】図11〜図13に示すのは、長さ調整可能
な作業床23の例であり、図11においては足場板24
を3分割すると共に、中央の足場板24bに対して両端
の足場板24cをスライド自在に取り付ける。足場板2
4bの幅方向端部には、足場板24cの端部凸条27に
嵌合する凹条28を設ける。なお、両端部の足場板24
cは、上部建枠の水平部材Bに支持させる。図12、図
13は、分割した足場板を長さ調整可能な布部材6’に
取り付け、長さ調整可能な作業床付き布枠としたもので
あり、図12においては、中央の足場板24dを布部材
6’に固定し、フック25’を有する足場板24eを着
脱できるようにしている。図13においては、3つの足
場板24f、24gにフック25’を取り付け、着脱で
きるようにしている。なお、以上のような作業床23
は、幅方向に1列または2列配設し、また図4に示すよ
うに、手すり29により取り囲むようにする。
【0014】以上のような構成において、次のように作
業を行う。 (1)天井の高さに応じて一対の上部建枠3、4を、ロ
ープによる昇降機構を用いるなどして昇降させ、ピン1
3と支持片14により下部建枠1、2にそれぞれ固定す
る。 (2)傾斜天井の場合には、上部建枠3、4の昇降量を
それぞれ調整して作業床23の傾斜が天井の勾配に一致
するようにする(図14参照)。 (3)部屋の広さや作業の種類に応じて、布部材5、6
を長さ調整して一対の建枠間の距離が所定の距離となる
ようにする。 (4)作業者は、梯子状の建枠1、3あるいは2、4を
登って作業床23上に乗ることができる。天井の高さや
部屋の広さ、あるいは作業の種類に応じて足場の高さ、
長さを任意に設定でき、1つの足場で種々の作業を行え
る。また、傾斜天井に対しても、作業床23の傾斜を天
井の勾配に一致させ、隅々まで完全に作業を行うことが
できる。 (5)1つの作業が終了すれば、足場を移動させて高
さ、長さ等を再び調整することにより、作業を連続して
行える。
【0015】なお、以上は上下2段の建枠について説明
したが、これに限らず3段以上であってもよい。また、
上部建枠は下部建枠の外側に配設しているが、下部建枠
の布部材の位置をずらすことにより、下部建枠の内側に
配設することもできる。
【0016】
【考案の効果】前述の通り、本考案は、布部材により連
結される一対の建枠を、下部建枠と上部建枠から構成
し、上部建枠を下部建枠に沿って昇降可能に設けると共
に、下部建枠に対して固定可能とし、上部建枠の上端部
間を連結する布部材を上部建枠に上下方向に揺動自在に
軸着し、さらに一対の下部建枠、一対の上部建枠をそれ
ぞれ連結する布部材を長さ調整可能としたため、1つの
足場で部屋の大きさや種々の作業に容易に対応できると
共に、傾斜天井に対しても隅々まで作業を容易に行うこ
とができ、作業の効率化、生産性の向上等を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の移動式伸縮足場の上へ伸長した状態を
示す斜視図である。
【図2】図1の移動式伸縮足場の縮小した状態を示す斜
視図である。
【図3】図1の移動式伸縮足場に筋かいを加えた例を示
す斜視図である。
【図4】図2の分解斜視図である。
【図5】建枠の案内手段の一例を示す横断面図である。
【図6】建枠の固定手段の一例を示す概略図である。
【図7】(イ)、(ロ)はロープ昇降機構の作動状況を
順に示す概略図である。
【図8】布部材の長さ調整機構の一例を示す縦断面図で
ある。
【図9】(イ)は作業床を示す概略図、(ロ)はその伸
長した状態を示す概略図である。
【図10】(イ)は傾斜配置の作業床を示す概略図、
(ロ)はその変形例を示す概略図である。
【図11】(イ)はスライド式の作業床を示す縦断面
図、(ロ)はその斜視図である。
【図12】分割式の作業床を示す斜視図である。
【図13】図12の変形例を示す斜視図である。
【図14】傾斜天井に本考案の足場を適用した例を示す
概略図である。
【符号の説明】
A 建地部材 B 水平部材 C 筋かい 1、2 下部建枠 3、4 上部建枠 5、6 布部材 7 車輪 11 あり溝 12 ありほぞ 13 ピン 14 支持片 20 スライドロッド 21 スリーブ 22 キャップ 23 作業床

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の建枠と、これら建枠を連結する布
    部材を備え、前記建枠の下端に設けた車輪により移動自
    在とされた移動式足場において、 前記建枠を下部建枠と上部建枠から構成し、上部建枠を
    下部建枠に沿って昇降可能に設けると共に、下部建枠に
    対して固定可能とし、上部建枠の上端部間を連結する布
    部材を長さ調整可能にして上部建枠に上下方向に揺動自
    在に軸着したことを特徴とする移動式伸縮足場。
  2. 【請求項2】 一対の下部建枠、一対の上部建枠をそれ
    ぞれ連結する布部材を長さ調整可能としたことを特徴と
    する請求項1記載の移動式伸縮足場。
JP1991070424U 1991-09-03 1991-09-03 移動式伸縮足場 Expired - Lifetime JP2559274Y2 (ja)

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JPH0521037U JPH0521037U (ja) 1993-03-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237930A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 株式会社タイセン工業 構台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0421411Y2 (ja) * 1985-03-20 1992-05-15
JPS6353456U (ja) * 1986-09-25 1988-04-11
JPH0740592Y2 (ja) * 1988-11-29 1995-09-20 三成研機株式会社 自在作業台

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JPH0521037U (ja) 1993-03-19

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