JP2558962Y2 - 正面フライスカッタ - Google Patents
正面フライスカッタInfo
- Publication number
- JP2558962Y2 JP2558962Y2 JP5402593U JP5402593U JP2558962Y2 JP 2558962 Y2 JP2558962 Y2 JP 2558962Y2 JP 5402593 U JP5402593 U JP 5402593U JP 5402593 U JP5402593 U JP 5402593U JP 2558962 Y2 JP2558962 Y2 JP 2558962Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chip
- cutter
- barrier
- milling cutter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、切屑回収装置と組み合
わせて生成される切屑を回収しながら切削を行う正面フ
ライスカッタの改善案に関する。
わせて生成される切屑を回収しながら切削を行う正面フ
ライスカッタの改善案に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の正面フライスカッタの中に、カッ
タボディの外周をフードで覆い、このフードの内部を吸
引して生成される切屑を回収装置で吸い取るタイプのも
のがある。
タボディの外周をフードで覆い、このフードの内部を吸
引して生成される切屑を回収装置で吸い取るタイプのも
のがある。
【0003】この種のフライスカッタは、生成された切
屑が切屑ポケットからボディの正面側にこぼれ落ちると
切屑の回収率が悪くなる。そこで、実開平2−1074
52号、同平2−145944号、同平5−16105
号公報に示されるように、ポケットの先端側にポケット
先端を塞ぐ案内板を取り付けることが行われている。
屑が切屑ポケットからボディの正面側にこぼれ落ちると
切屑の回収率が悪くなる。そこで、実開平2−1074
52号、同平2−145944号、同平5−16105
号公報に示されるように、ポケットの先端側にポケット
先端を塞ぐ案内板を取り付けることが行われている。
【0004】また、ポケットに流入した切屑がボディの
後部側(取付面側)に向かうので、ボディの後部側を正
面側よりも小径にしてこの小径部とフードとの間に切屑
回収室を作り出す設計にしている。
後部側(取付面側)に向かうので、ボディの後部側を正
面側よりも小径にしてこの小径部とフードとの間に切屑
回収室を作り出す設計にしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の正面フ
ライスカッタは、ボディとは別加工した案内板をボディ
に嵌合、止着して、この案内板で切屑のこぼれ落ちを防
止する構造にしているため、加工費、部品費などが高く
つき、コストアップにつながると云う問題があった。
ライスカッタは、ボディとは別加工した案内板をボディ
に嵌合、止着して、この案内板で切屑のこぼれ落ちを防
止する構造にしているため、加工費、部品費などが高く
つき、コストアップにつながると云う問題があった。
【0006】また、切屑回収室を切屑の流出方向前方に
設けるためにボディの後部側をわざわざ小径にしてお
り、これも加工費を高める原因となっている。
設けるためにボディの後部側をわざわざ小径にしてお
り、これも加工費を高める原因となっている。
【0007】本考案の課題は、かかるコストアップの問
題を生じさせずに切屑の回収率を高め得るようにするこ
とにある。
題を生じさせずに切屑の回収率を高め得るようにするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本考案においては、切屑ポケットをカッタの正面側
で行き止まりにする障壁を、サラエ刃のすくい面との間
に切屑導入用の隙間をあけてカッタボディに一体加工し
て設ける。
め、本考案においては、切屑ポケットをカッタの正面側
で行き止まりにする障壁を、サラエ刃のすくい面との間
に切屑導入用の隙間をあけてカッタボディに一体加工し
て設ける。
【0009】また、必要に応じて切屑ポケットのボディ
外周側開放部を閉じて切屑ポケットの一部を袋状にする
カバー板を前記障壁に接して、かつ、主切刃のすくい面
との間に切屑導入用の隙間をあけて設ける。
外周側開放部を閉じて切屑ポケットの一部を袋状にする
カバー板を前記障壁に接して、かつ、主切刃のすくい面
との間に切屑導入用の隙間をあけて設ける。
【0010】この正面フライスカッタは、切屑ポケット
の後部に、切屑を方向転換してカッタの外周側に向かわ
せる円弧面の案内凹部を設けるとより望ましい。
の後部に、切屑を方向転換してカッタの外周側に向かわ
せる円弧面の案内凹部を設けるとより望ましい。
【0011】
【作用】前述の障壁は、先に述べた従来例の案内板と同
じ役割を果たす。例えば、縦フライス切屑においては、
切屑がポケットの下方に落下するのを防止し、回収装置
の回収率を高める。
じ役割を果たす。例えば、縦フライス切屑においては、
切屑がポケットの下方に落下するのを防止し、回収装置
の回収率を高める。
【0012】本考案では、この障壁をカッタボディと一
体加工したので、加工、組立ての手間が少なくなる。
体加工したので、加工、組立ての手間が少なくなる。
【0013】また、切屑ポケットの外周側開放部を塞い
でポケットの一部を袋状にするものは別加工したカバー
板を必要とするが、そのカバー板も、障壁に相当する部
分とカバーに相当する部分を一体加工する断面L字状の
案内板と違って形状が単純で加工し易い。
でポケットの一部を袋状にするものは別加工したカバー
板を必要とするが、そのカバー板も、障壁に相当する部
分とカバーに相当する部分を一体加工する断面L字状の
案内板と違って形状が単純で加工し易い。
【0014】さらに、前述の案内凹部を有するものは、
その凹部による案内作用で切屑が方向転換してカッタ径
方向外方に流れるので、ボディの後部径を小さくせずに
切屑回収室を作ることができ、加工の手間がより少なく
済む。
その凹部による案内作用で切屑が方向転換してカッタ径
方向外方に流れるので、ボディの後部径を小さくせずに
切屑回収室を作ることができ、加工の手間がより少なく
済む。
【0015】
【実施例】図1乃至図6に本考案の一実施例を示す。
【0016】図の1はカッタボディである。このボディ
の先端外周にはスローアウェイチップ5を装着する座溝
2と、クランプ駒6をWねじ7(図3参照)で引き込ん
で圧入するくさび溝3と、切屑ポケット4が所定ピッチ
で加工されている。
の先端外周にはスローアウェイチップ5を装着する座溝
2と、クランプ駒6をWねじ7(図3参照)で引き込ん
で圧入するくさび溝3と、切屑ポケット4が所定ピッチ
で加工されている。
【0017】切屑ポケット4は、半円筒状の溝であり、
チップ5の主切刃5aに沿ってその主切刃の回転方向前
方に設けられている。主切刃5aには正のアキシャルレ
ーキを付けてあり、従って、切屑ポケット4の軸心も主
切刃のアキシャルレーキと同程度傾いている。なお、例
示の切屑ポケットは、ボディ1の後部側に向かってその
深さが次第に浅くなる方向に傾いているが、この方向の
傾きはゼロにすることもある。
チップ5の主切刃5aに沿ってその主切刃の回転方向前
方に設けられている。主切刃5aには正のアキシャルレ
ーキを付けてあり、従って、切屑ポケット4の軸心も主
切刃のアキシャルレーキと同程度傾いている。なお、例
示の切屑ポケットは、ボディ1の後部側に向かってその
深さが次第に浅くなる方向に傾いているが、この方向の
傾きはゼロにすることもある。
【0018】この切屑ポケット4は、カッタボディ1に
一体加工した障壁8によりカッタの正面側が行き止まり
になっている。障壁8は縦フライス加工ではポケット4
の下方に位置し、落下しようとする切屑を受け止める。
なお、障壁8の先端部にはサラエ刃5bに削り取られた
切屑をポケット4内に導くために、図5に示す切欠き8
aを設けてサラエ刃のすくい面との間に切屑導入用の隙
間g(その値は0.5mm程度がよい)を生じさせてあ
る。
一体加工した障壁8によりカッタの正面側が行き止まり
になっている。障壁8は縦フライス加工ではポケット4
の下方に位置し、落下しようとする切屑を受け止める。
なお、障壁8の先端部にはサラエ刃5bに削り取られた
切屑をポケット4内に導くために、図5に示す切欠き8
aを設けてサラエ刃のすくい面との間に切屑導入用の隙
間g(その値は0.5mm程度がよい)を生じさせてあ
る。
【0019】カッタボディの外周には、従来のこの種カ
ッタと同様に切屑回収装置の回収用フードを被せる。従
って、加工の形態によっては前述の障壁8のみで間に合
うこともあるが、ポケット4の外周側開放部からの切屑
飛散が考えられる場合には、図7〜図9に示すように外
周側開放部を閉じてポケット4の先端側を袋状にするカ
バー板9を設けるとよい。このカバー板9と主切刃5a
のすくい面との間にも切屑導入用の隙間g(図9参照)
が必要である。
ッタと同様に切屑回収装置の回収用フードを被せる。従
って、加工の形態によっては前述の障壁8のみで間に合
うこともあるが、ポケット4の外周側開放部からの切屑
飛散が考えられる場合には、図7〜図9に示すように外
周側開放部を閉じてポケット4の先端側を袋状にするカ
バー板9を設けるとよい。このカバー板9と主切刃5a
のすくい面との間にも切屑導入用の隙間g(図9参照)
が必要である。
【0020】なお、障壁8の先端及びカバー板9の先端
は、図5及び図9に示すように、8a、9aの内側のエ
ッジをθ1 、θ2 の角度で斜めに削り取っておくのがよ
い。このようにすると、生成された切屑が斜面8b、9
bに案内されてスムーズにポケットに流れ込む。
は、図5及び図9に示すように、8a、9aの内側のエ
ッジをθ1 、θ2 の角度で斜めに削り取っておくのがよ
い。このようにすると、生成された切屑が斜面8b、9
bに案内されてスムーズにポケットに流れ込む。
【0021】また、カバー板9はねじ10でボディ1に
止着するが、このねじを通すカバー板のねじ孔11を図
10に示すような長孔にするとカバー板と主切刃すくい
面との間の隙間の大きさを微調整することができる。
止着するが、このねじを通すカバー板のねじ孔11を図
10に示すような長孔にするとカバー板と主切刃すくい
面との間の隙間の大きさを微調整することができる。
【0022】さらに、図11に示すように、切屑ポケッ
ト4の後部に、溝面を掘り下げて円弧状の案内凹部12
を形成すると、切屑をここで方向転換させてカッタの径
方向外方に誘導することができる。この場合、切屑回収
室はカッタの最大径部の外周に設ければよいので、ボデ
ィ後部を小径に削る工程が不要になる。
ト4の後部に、溝面を掘り下げて円弧状の案内凹部12
を形成すると、切屑をここで方向転換させてカッタの径
方向外方に誘導することができる。この場合、切屑回収
室はカッタの最大径部の外周に設ければよいので、ボデ
ィ後部を小径に削る工程が不要になる。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の正面フラ
イスカッタは、切屑ポケットをカッタの正面側で行き止
まりにする障壁をカッタボディに一体加工して設けたの
で、従来よりも簡単に、しかも低コストで切屑の回収率
を高めることが可能になる。
イスカッタは、切屑ポケットをカッタの正面側で行き止
まりにする障壁をカッタボディに一体加工して設けたの
で、従来よりも簡単に、しかも低コストで切屑の回収率
を高めることが可能になる。
【図1】本考案のカッタの一例の要部を示す正面図
【図2】同上のカッタの要部を示す断面図
【図3】図2のA矢印図
【図4】図2のB矢印図
【図5】(a):障壁形成部の斜視図 (b):同上の側面視図
【図6】障壁の切欠部とサラエ刃の位置関係を示す図
【図7】他の実施例の要部を示す正面図
【図8】カバー板の取付状態を示す外観図
【図9】同上の断面図
【図10】カバー板の変形例を示す斜視図
【図11】案内凹部を付加した断面図
1 カッタボディ 4 切屑ポケット 5 スローアウェイチップ 5a 主切刃 8 障壁 9 カバー板 12 案内凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−109014(JP,A) 実開 平3−123652(JP,U) 実開 平3−123651(JP,U) 実開 平4−109839(JP,U) 実開 平2−107452(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 主切刃に沿ってカッタボディの外周部に
形成される切屑ポケットをカッタの正面側で行き止まり
にする障壁を有し、その障壁がサラエ刃のすくい面との
間に切屑導入用の隙間をあけてカッタボディに一体加工
されている正面フライスカッタ。 - 【請求項2】 前記切屑ポケットのボディ外周側開放部
を閉じて切屑ポケットの一部を袋状にするカバー板を前
記障壁に接して、かつ、主切刃のすくい面との間に切屑
導入用の隙間をあけて設けた請求項1記載の正面フライ
スカッタ。 - 【請求項3】 前記切屑ポケットの後部に、切屑を方向
転換してカッタの外周側に向かわせる円弧面の案内凹部
を設けた請求項1又は2記載の正面フライスカッタ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5402593U JP2558962Y2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 正面フライスカッタ |
US08/324,755 US5451122A (en) | 1993-10-05 | 1994-10-04 | Chip collector and face milling cutter |
DE4435607A DE4435607C2 (de) | 1993-10-05 | 1994-10-05 | Spanabschneider |
DE4447509A DE4447509C2 (de) | 1993-10-05 | 1994-10-05 | Walzenstirnfräser |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5402593U JP2558962Y2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 正面フライスカッタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724511U JPH0724511U (ja) | 1995-05-09 |
JP2558962Y2 true JP2558962Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=12959052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5402593U Expired - Lifetime JP2558962Y2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 正面フライスカッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558962Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008064631B4 (de) * | 2008-03-26 | 2012-03-08 | Audi Ag | Fräswerkzeug |
-
1993
- 1993-10-05 JP JP5402593U patent/JP2558962Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0724511U (ja) | 1995-05-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111 |
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R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
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S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
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