JP2558380Y2 - 板材のスプリングバック測定装置 - Google Patents

板材のスプリングバック測定装置

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JP2558380Y2
JP2558380Y2 JP2868692U JP2868692U JP2558380Y2 JP 2558380 Y2 JP2558380 Y2 JP 2558380Y2 JP 2868692 U JP2868692 U JP 2868692U JP 2868692 U JP2868692 U JP 2868692U JP 2558380 Y2 JP2558380 Y2 JP 2558380Y2
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誠人 杉本
孝治 安藤
廣志 古味
幸男 石川
伸章 田窪
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、板材のスプリングバッ
ク測定装置に関し、特に板材のスプリングバック値を測
定のバラツキが少なくかつ簡単に測定することによって
板材の生産や加工に役立つスプリングバック測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】板材の加工性を表す尺度の1つであるス
プリングバック値は、板材を円筒に巻き付け、一定時間
保持したのち解放し、板材が原型へ回復しようとする角
度もしくは距離を測定することで表している。これらの
測定方法は、例えば、資源・素材学会誌105巻5号
(1989)P414〜417、日本鉱業会誌104巻
(1988)P248〜251に見られる。
【0003】図9は、前者の測定方法を示し側面図であ
る。図9において、板材を直径60mmの円筒に沿って
曲げ、その跳ね返り距離(a+b)を測定してこれをス
プリングバック値としている。なお、図5から明らかな
ように、板材は、円筒の端部から円筒の表面に向かって
巻かれるものである。
【0004】図10は、後者の測定方法を示し側面図で
ある。図10において、板材を直径80mmの円筒に沿
って曲げ、その跳ね返り角θを測定してこれをスプリン
グバック値としている。なお、図6から明らかなよう
に、この後者の測定方法でも、板材は、円筒の端部から
円筒の表面に向かって巻かれるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来例の測定方
法では、以下のような問題点がある。 (1)測定器への板材の巻き付けるのが人力によるた
め、円筒への巻き付けが均一でない場合、測定値の誤
差、バラツキの原因となる。 (2)弾性が高く、厚い板の場合、人手では折り曲げの
力が不均一あるいは不足することもある。 (3)折り曲げた板を解放する際、急に手を離すと、板
の不用意な跳ね返りによって測定値に誤差を生じる。 (4)従来例の測定方法では、角度もしくは距離を測定
する際、円筒に載せている状態では、2つの値を読み取
らねばならず、振れ等により迅速、正確な測定は困難で
ある。
【0006】したがって、本考案の目的は、スプリング
バック測定における誤差を減少し、容易かつ正確な測定
ができるスプリングバック測定装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本考案は、円筒と該円筒に設けられて板材を差し
入れて保持する保持部材とから成る板材保持手段と、該
板材保持手段を回転可能に支持する支持手段とを有する
ことを特徴とする板材のスプリングバック測定装置を採
用するものである。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照して本考案の好ましい実施
例を説明する。図1は、本考案のスプリングバック測定
装置の斜視図であり、図2は、図1の縦断面図であり、
図3は図1の正面図である。
【0009】図1〜図3において、測定すべき板材を巻
き付けるための円筒1には直径方向の反対側から2つの
プレート(板材)1a、1aが平行に後方に延びるよう
に接続されている。また2つプレート1a、1aの後端
部には他のプレート1bが接続されており、その、プレ
ート1bには把手2が取付けられている。また、下方の
プレート1aには測定すべき板材を受け入れるすきま
(「ポケット」)を設けて平行に他のプレート1c(図
2参照)が設けられている。円筒1には回転軸3が両端
から突出するように設けられており、この回転軸3は台
5に取付けられた支持金具8に回転可能に支持されてい
る。台5の円筒1の真下には開口9が形成されており、
この開口9の下、即ち、円筒1と向かい合った位置には
ひっかり防止用の円筒6がやはり回転可能に支持されて
いる。なお、この円筒6はバネ7(図3参照)を介して
支持されているので、後述する測定手順の際の円筒の戻
しのときに、弾力的に板材を支持して移動させる機能を
有する。
【0010】次に、図4〜図8を参照して、点線で示す
板材12の測定手順を説明する。測定は以下の通り行
う。
【0011】(1)図4に示すように、測定装置の「ポ
ケット」が下にくるように置き、測定すべき板材12を
そのポケットに差し込む。 (2)図5に示すように、把手2を手で持って矢印で示
す方向(反時計方向)に回転させ、板材12を順次円筒
1に巻き付けていく。回転させる時間は通常手で動かす
時間(1〜2秒)でよい。このようにこの測定装置で
は、従来例では巻付けられないほど跳ね返りの大きな板
材でも確実に巻取りが片手で行える。 (3)図6は板材12の巻取りが終了した状態を示す。 (4)巻取りが終了した後、図7に示すように、円筒を
初期位置に戻す。戻すのに要する時間は巻き付け時より
長い方が良いが、3〜4秒程度で十分である。このと
き、下部に取り付けた円筒6が板材12の移動に応じて
回転するため板材のひっかりは生じない。 (5)初期位置に戻すとき、板材2は円筒の下に抑えら
れていた側から浮き上がって戻る。この浮き上がりは円
筒の回転により順次連続して行われるため、従来例の方
法で問題となっていた急に手を離すことによる不用意な
板材の跳ね返りによる誤差がなくなった。 (6)戻し終わってから、図8に示すように、台板と板
材とのなす角度θを読み取ってスプリングバック値とす
る。角度の読み取りは通常の事務用分度器を使用しても
よい。このように本考案では、1か所の値を読み取るだ
けでよく、従来例のように2か所のデータを読み取るこ
とによる手間がいらず、また誤差も生じにくい。
【0012】次に、本考案の測定装置と従来例の測定装
置(図6の測定装置)の実験結果を以下の表に示す。 従来法 本考案 測定者 測定値 標準偏差 測定値 標準偏差 A 66.9 1.37 68.2 0.45 B 61.8 1.79 69.8 0.46 C 64.9 1.20 70.4 0.89 平均 64.9 3.25 69.5 1.14 測定値の単位は角度(度)であり、各測定者ごとに10
枚測定した。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
板材のスプリングバック値をを容易に測定できると共
に、測定誤差を小さく抑えることができる測定装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案のスプリングバック測定装置の
斜視図である。
【図2】図2は、図1縦断面図である。
【図3】図3は、図1の正面図である。
【図4】図4は、本考案のスプリングバック測定装置の
測定手順を示す図である。
【図5】図5は、本考案のスプリングバック測定装置の
測定手順を示す図である。
【図6】図6は、本考案のスプリングバック測定装置の
測定手順を示す図である。
【図7】図7は、本考案のスプリングバック測定装置の
測定手順を示す図である。
【図8】図8は、本考案のスプリングバック測定装置の
測定手順を示す図である。
【図9】図9は、従来例の測定装置の概略側面図であ
る。
【図10】図10は、他の従来例の測定装置の概略側面
図である。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒と該円筒に設けられて板材を差し入
    れて保持する保持部材とから成る板材保持手段と、該板
    材保持手段を回転可能に支持する支持手段とを有するこ
    とを特徴とする板材のスプリングバック測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の板材のスプリングバック
    測定装置において、前記保持部材は前記円筒から平行に
    取付けられた2つのプレートと、該プレートのうちの下
    方側のプレートに平行に配置されて下方側のプレートと
    の間に測定すべき板材を差し込むためのすきまを形成す
    る他のプレートから成ることを特徴とする板材のスプリ
    ングバック測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の板材のスプリングバック
    測定装置において、前記支持手段は、前記円筒の両端に
    配置されて円筒の回転軸を支持する支持金具と該支持金
    具を取付けた台とから成ることを特徴とする板材のスプ
    リングバック測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の板材のスプリングバック
    測定装置において、前記台の円筒の真下には開口が形成
    されており、該開口の下には、測定すべき板材を下方か
    ら移動可能に支持する他の円筒をさらに有することを特
    徴とする板材のスプリングバック測定装置。
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