JP2558239Y2 - 放熱板付き回路部品 - Google Patents

放熱板付き回路部品

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JP2558239Y2
JP2558239Y2 JP2610992U JP2610992U JP2558239Y2 JP 2558239 Y2 JP2558239 Y2 JP 2558239Y2 JP 2610992 U JP2610992 U JP 2610992U JP 2610992 U JP2610992 U JP 2610992U JP 2558239 Y2 JP2558239 Y2 JP 2558239Y2
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heat
radiating
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久佳 矢田
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱を発生する回路部品
における放熱部材の構造を工夫して表面実装型の放熱板
付き回路部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例における発熱性回路部品の
実装構造を説明するための図である。図4において、発
熱性回路部品21は、外部接続端子22と取り付け孔2
3とを備えている。そして、上記発熱性回路部品21
は、放熱特性の良い放熱基板41上に、図示されていな
いネジ等によって取り付け孔23を介して取り付けられ
る。また、放熱基板4には、ランド電極および配線パタ
ーン等が形成されている。そして、発熱性回路部品21
の外部接続端子22は、前記ランド電極と接続される。
さらに、放熱基板41は、図示されていない手段によっ
て、母回路基板あるいはシャーシ等に取り付けられる。
【0003】図5は従来例における発熱性回路部品を回
路基板に取り付ける構造を説明するための図である。図
5において、発熱性回路部品21は、ヒートシンク51
に、図示されていないネジ等によって取り付け孔23を
介して取り付けられる。このような状態で、発熱性回路
部品21の外部接続端子22は、回路基板52のスルー
ホール53に挿入され、図示されていない配線パターン
とはんだ付けされる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図4に示すような発熱
性回路部品21に取り付けられている放熱基板41は、
放熱特性のよいもので、大きな面積を有するものが必要
である。しかし、上記のような放熱基板41は、近年、
電子機器の小型化に対する要望に応えられない。また、
図5に示すような発熱性回路部品21に取り付けられて
いるヒートシンク51は、放熱フィンが多く取り付けら
れるため、放熱効果が良く小型になる。しかし、発熱性
回路部品21の外部接続端子22は、回路基板52のス
ルーホール53に挿入してはんだ付けが行なわれる。こ
のため、上記外部接続端子22をスルーホール53へ挿
入する手間が必要であり、また、スルーホール53を回
路基板52に設けたため、回路基板52に形成する図示
されていない配線パターンの設計が制限されるという問
題を有する。さらに、ヒートシンク51と回路基板52
とを外部接続端子22で固定した場合には、製造中に振
動等の力がヒートシンク51に加わると、外部接続端子
22に応力が集中し、この部分で接続不良を起こした
り、あるいは経年変化によってこの部分の信頼性を悪く
する。
【0005】本考案は、以上のような課題を解決するた
めのもので、放熱部を備えた発熱性回路部品が表面実装
部品と同様に取り扱うことができると共に、回路基板上
に放熱部を備えた発熱性回路部品を取り付ける際に安定
して載置できる放熱板付き回路部品を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、放熱板付き回路部品は、回路基板(図2および図3
の11)に形成されたランド電極(図3の12)と接続
することができる平坦部(図2の22′)を有する外部
接続端子(図2および図3の22)を備えた発熱部と、
放熱基板(図1の1)と当該放熱基板(1)の両端を支
持する放熱支持基板(図1の2、3)とで、前記発熱部
を挿入する発熱部挿入空間(図1の8)を形成すると共
に、前記放熱基板(1)に複数の放熱フィン(図1の
4)を取り付けた放熱部材と、一端が前記放熱支持基板
(2、3)に取り付けられ、他端が前記回路基板(1
1)に形成されたダミーランド電極(図3の13)に接
続される水平支持部(図1の6)を有する支持部材(図
1の5)とから構成される。
【0007】
【作 用】発熱性回路部品で発生した熱は、放熱基板
と当該放熱基板の両端を支持している放熱支持基板に効
率よく伝達されて放散する。また、前記放熱基板には、
放熱フィンが取り付けられているため、さらにこの放熱
フィンから熱が放散する。前記放熱支持基板には、これ
を支持する支持部材が、たとえばかしめ等によって、取
り付けられている。この支持部材の下端には、回路基板
に形成されたダミーランド電極と接続するのに適する水
平支持部が形成されている。発熱性回路部品は、放熱基
板とその両側に取り付けられている支持部材とで形成さ
れる発熱部用空間に挿入された後、放熱基板と熱良導性
接着剤あるいはネジ等によって取り付けられる。その
後、放熱部材が取り付けられた発熱性回路部品は、その
外部接続端子の平坦部を回路基板に形成されたランド電
極に、放熱部材の支持部材を回路基板に形成されたダミ
ーランド電極にそれぞれ接続される。
【0008】上記のように、放熱部材を取り付けた発熱
性回路部品は、表面実装型部品として取り扱うことがで
き、当該発熱性回路部品に設けられている外部接続端子
の平坦部と、放熱部を支持している支持部材の水平支持
部とによって、回路基板のダミーランド電極、あるいは
配線パターンに接続されたランド電極上に荷重が分散さ
れた状態で安定して取り付けられる。また、発熱性回路
部品は、外部接続端子の平坦部と支持部材の水平支持部
とで安定して自立できるため、回路基板に配置後はんだ
付けされるまでに加わる振動等の力が特定位置にかから
ず分散されるため、信頼性の高い放熱板付き回路部品と
なる。
【0009】
【実 施 例】図1は本考案における一実施例である放
熱部を説明するための図である。図2は本考案における
一実施例である放熱板付き回路部品の組立を説明するた
めの図である。図3は本考案における一実施例である放
熱板付き回路部品を回路基板に取り付けた状態を説明す
るための図である。図1ないし図3において、放熱基板
1は、その両端を、たとえばL字状に成形し、放熱支持
基板2、3にかしめ、あるいははんだ付けすることによ
って取り付けられている。そして、放熱基板1と放熱支
持基板2、3の取り付け位置は、発熱性回路部品の発熱
部が挿入される発熱部挿入空間8が形成されるようにす
る。また、放熱基板1は、その上部で垂直方向に多数の
放熱フィン4が取り付けられている。放熱基板1と放熱
フィン4との取り付けは、放熱フィン4の下部を、たと
えばL字状に成形し、この部分をかしめ、あるいははん
だ付けすることによって取り付けられている。上記放熱
フィン4どうしおよび放熱基板1によって形成される空
間は、空気流通路9となる。放熱フィン4を放熱基板1
に設ける間隔は、発熱性回路部品の熱容量を考慮して決
められる。
【0010】また、放熱基板1の両側に設けられた放熱
支持基板2および3は、放熱と放熱基板1の支持を兼ね
ている。さらに、放熱支持基板2および3には、少なく
とも、1個の支持部材5によって支持されている。この
支持部材5の下部には、水平支持部6が成形されてお
り、回路基板上に形成されたダミーランド電極13とは
んだ付けされる。上記支持部材5は、図1に示すように
略L字状のものを複数設けても良く、図示されていない
断面L字状で、放熱支持基板2、3と略同じ長さのもの
でも良い。
【0011】上記のような放熱部材は、その発熱部挿入
空間8に発熱性回路部品21を挿入し、図示されていな
い熱良導性接着剤あるいはネジ等によって取り付けられ
る。一方、回路基板11には、図示されていない配線パ
ターンに接続されたランド電極12と、ダミーランド電
極13等が形成されている。たとえば、図示されていな
いはんだペーストは、回路基板11に形成されたランド
電極12とダミーランド電極13との上に塗布される。
その後、前記放熱部材を取り付けた発熱性回路部品21
は、自動機によって吸着され、外部接続端子の平坦部2
2′を配線パターンに接続されたランド電極12に、支
持部材5の水平支持部6をダミーランド電極13にそれ
ぞれ載置される。回路基板11は、この状態で、たとえ
ばリフロー炉を通ることによって、はんだ付けされる。
【0012】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は、前記実施例に限定されるものではない。そして、
実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱する
ことがなければ、種々の設計変更を行うことが可能であ
る。たとえば、発熱部挿入空間、放熱フィン、および支
持部材の形状は、発熱性回路部品の形状や発熱容量によ
り、任意に変更できる。また、実施例におけるダミーラ
ンド電極は、分割したものが示されているが、連続した
1個のものにすることができる。さらに、ダミーランド
電極は、アース電極を兼ねることもできる。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、回路基板に設けられた
外部接続端子の平坦部と放熱部材を支持する支持部材の
水平支持部とによって回路基板のランド電極と接続され
るため、表面実装部品として扱うことが可能である。ま
た、外部接続端子の平坦部と支持部材の水平支持部とに
よって回路基板のランド電極と接続されるため、安定で
あり、振動や放熱部材の一部に加わる応力を分散するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案における一実施例である放熱部を説明
するための図である。
【図2】 本考案における一実施例である放熱板付き回
路部品の組立を説明するための図である。
【図3】 本考案における一実施例である放熱板付き回
路部品を回路基板に取り付けた状態を説明するための図
である。
【図4】 従来例における発熱性回路部品の実装構造を
説明するための図である。
【図5】 従来例における発熱性回路部品を回路基板に
取り付ける構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・・放熱基板 2、3・・・放熱支持基板 4・・・放熱フィン 5・・・支持部材 6・・・水平支持部 7・・・垂直支持部 8・・・発熱部挿入空間 9・・・空気流通路 11・・・回路基板 12・・・ランド電極 13・・・ダミーランド電極 21・・・発熱性回路部品 22・・・外部接続端子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板に形成されたランド電極と接続
    することができる平坦部を有する外部接続端子を備えた
    発熱部と、 放熱基板と当該放熱基板の両端を支持する放熱支持基板
    とで、前記発熱部を挿入する発熱部挿入空間を形成する
    と共に、前記放熱基板に複数の放熱フィンを取り付けた
    放熱部材と、 一端が前記放熱支持基板に取り付けられ、他端が前記回
    路基板に形成されたダミーランド電極に接続される水平
    支持部を有する支持部材と、 からなることを特徴とする放熱板付き回路部品。
JP2610992U 1992-03-30 1992-03-30 放熱板付き回路部品 Expired - Lifetime JP2558239Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0577988U JPH0577988U (ja) 1993-10-22
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