JP2558213B2 - 充填剤の注入排出炉 - Google Patents

充填剤の注入排出炉

Info

Publication number
JP2558213B2
JP2558213B2 JP5208802A JP20880293A JP2558213B2 JP 2558213 B2 JP2558213 B2 JP 2558213B2 JP 5208802 A JP5208802 A JP 5208802A JP 20880293 A JP20880293 A JP 20880293A JP 2558213 B2 JP2558213 B2 JP 2558213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
discharge
filler
injection
filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5208802A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07171633A (ja
Inventor
佳郎 川村
忠幸 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5208802A priority Critical patent/JP2558213B2/ja
Priority to EP19940305623 priority patent/EP0640416B1/en
Priority to BR9403112A priority patent/BR9403112A/pt
Priority to CN94114904A priority patent/CN1053406C/zh
Publication of JPH07171633A publication Critical patent/JPH07171633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2558213B2 publication Critical patent/JP2558213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、曲げ加工に用いる
低融点物質の充填剤をワークに対して注入及び溶融排出
させるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来は、充填剤の注入と排出が別々の
場所並びに工程で行われ、溶融排出された充填剤は、一
度排出液保温槽へ貯溜され、その後、この排出液保温槽
からポンプによって曲げ加工前の直管状ワークに注入さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例によれば、
特別な排出液保温槽を必要とするので、それだけ設備が
大きくかつ設置面積も大きくなり、かつ設備レイアウト
も制約を受けた。しかも充填剤の保温エネルギーが多量
に必要になり、また、作業工数も比較的多くなった。ゆ
えに、できればこのような排出液保温槽を排除でき、か
つ作業効率も向上させることが望まれる。本願の発明は
このような要請を満足させることを目的にする。
【0004】
【上記課題を解決するための手段】上記課題を解決する
ため本願に係る充填剤の注入排出炉は、曲げ加工後の曲
管状ワークから低融点物質の充填剤を溶融排出させるた
めの排出炉と、曲げ加工前の直管状ワークに充填剤を注
入するための注入炉とを上下に配し、これら排出炉と注
入炉を連通する熱風循環装置を設け、熱風の大半を排出
炉に送風し、かつ一部を注入炉に送風させるとともに、
排出炉の床に溶融排出された充填剤の貯溜部を設け、こ
の貯溜部の底部に設けたバルブを通して貯溜された充填
剤を注入炉内へ放出可能にしたことを特徴とする。この
とき、注入炉の底部を下方の注入炉へ向かって突出する
傾斜面に形成することができる。
【0005】
【作用】曲げ加工後の曲管状ワークを注入排出炉上部に
設けられた排出炉に入れ、かつ曲げ加工前の直管状ワー
クを注入排出炉下部に設けられた注入炉へ入れ、熱風循
環装置により熱風の大半を注入炉に送風し、かつ一部を
注入炉に送風させると、排出炉内が加熱されてワーク内
の充填剤が溶融排出され、貯溜部へ貯溜される。
【0006】一方、注入炉内のワークは貯溜部の下方に
位置して保温されており、貯溜部底部のバルブを開く
と、貯溜されていた充填剤が注入炉内へ放出され、曲げ
加工前の直管状ワークへ充填される。このとき、注入炉
の底部を下方の注入炉へ向かって突出する傾斜面に形成
しておけば、充填剤の放出が迅速かつ確実になる。
【0007】
【発明の効果】一つの注入排出炉内を立体的に利用して
排出炉と注入炉を設けたので、充填剤の溶融排出と注入
を同時にでき、従来の排出液保温槽を不要にし、設備を
構造簡単かつコンパクトにでき、設備レイアウトの自由
度も増大する。そのうえ、一カ所で複数の作業を同時に
できるから作業効率が向上するとともに、排出炉へ主体
的に送風される熱風の一部を利用して注入炉内を保温す
るので、保温エネルギーも節約でき、注入排出炉内の加
熱保温装置の構造を簡単にできる。また、注入炉の底部
を傾斜面に形成しておけば、充填剤の放出を速やかにか
つ確実にできる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて一実施例を説明する。
図1は、本実施例に係る自動2輪車用排気管の曲げ加工
工程を原理的に説明するための図であり、まず、溶接に
より内外筒からなる二重管の直管状ワーク1を形成し、
これを注入排出炉2の下段である注入炉3へ入れる。
【0009】注入排出炉2の上段は排出炉4であり、こ
の床に形成された貯溜部5から放出される低融点物質か
らなる充填剤を直管状ワーク1の内外筒間に充填し、そ
の後注入炉3から出して曲げ加工を行う。このとき、充
填剤が存在することにより内外筒の各曲げ加工が精密に
行われる。
【0010】続いて曲げ加工後の曲管状ワーク6を排出
炉4内へ入れ、これを加熱すると充填剤が溶融排出され
て貯溜部5内へ溜まる。充填剤が排出された曲管状ワー
ク6は排出炉4から出されて後続の別工程へ移る。
【0011】図2は注入排出炉2の概略側断面図、図3
は同正面側(図2のA矢示方向)から注入排出炉2部分
及び内部の台車のみを示す断面図である。これらの図に
おいて、注入排出炉2の内部は隔壁を兼ねる排出炉4の
床7で上下に区画され、その中央部左右方向2カ所(図
3参照)に貯溜部5が形成され、その底部8は注入炉3
内へ向かって突出する傾斜面に構成され、最低部にバル
ブ9が設けられ、外部から適宜手段で開閉されている。
【0012】排出炉4の床7の上には曲管状ワーク6を
支持した排出台車10が置かれ、注入炉3の床11には
直管状ワーク1を支持した充填台車12が置かれる。こ
れらの台車はそれぞれ左右方向へ2台づつ置かれる。な
お、注入炉3の床11から立ち上がった2階の作業台1
3の床は、排出炉4の床7と同じ高さであり、作業台1
3に面する排出炉4の出入口は上下へ移動する扉14で
開閉される。一方、注入炉3の出入口は反対側にあり、
観音開き式の扉15で開閉される。
【0013】熱風循環装置は、ダクト16、その注入排
出炉2頂部部分内に設けられた軸流ファン17及びダク
トヒータ18を備え、軸流ファン17はモータ19で回
転される。ダクト16は互いに連通する吸引ダクト2
0、排気ダクト21及び供給ダクト22を備える。
【0014】吸引ダクト20は排出炉4内上部に開口
し、排気ダクト21は軸流ファン17から送られる熱風
を大気中へ排出するように大気に開放され、かつバルブ
23で開閉される。バルブ23の開閉は扉14、15の
開閉に連動しており、充填剤の注入・排出後これらの扉
14、15を開く前に排気ダクト21を大気開放して特
に排出炉4内の温度を急速に下げ、扉14を開けたとき
作業員へ向かって熱風が吹き出さないように配慮されて
いる。なお、充填剤の注入・排出を行うために扉14、
15を閉めている時はバルブ23が閉じるようになって
いる。
【0015】供給ダクト22は注入排出炉2内を上下方
向へ延び、排出炉4の下部へ開口する供給口24より大
部分の熱風を排出炉4内へ供給し、残りの一部を注入炉
3の上部へ開口する供給口25から注入炉3内へ供給す
るようになっている。
【0016】排出炉4内は供給口24からの熱風で、充
填剤の融点より高い約150℃程度に加熱され、注入炉
3内は約60℃程度に保温されるように調節される。供
給口24から排出炉4内へ入った熱風は排出台車10の
曲管状ワーク6を加熱して吸引ダクト20へ戻り、供給
口25から注入炉3内へ入った熱風は排出炉4の床7に
形成された連通口26を通って吸引ダクト20へ戻り、
その後再びダクトヒータ18で加熱されて注入排出炉2
内へ循環される。
【0017】次に本実施例の作用を説明する。図2及び
図3において、排出炉4の床7の上に排出台車10を置
き、注入炉3の床11に充填台車12を置いた状態で、
扉14、15を閉じて注入排出炉2内へ熱風循環装置に
よって熱風を送ると、排出炉4内は充填剤の融点より高
い約150℃程度に加熱され、排出台車10の曲管状ワ
ーク6に充填されている充填剤は、曲管状ワーク6の開
放部が下向きになっているため、溶融排出されて貯溜部
5内へ溜まる。同時に注入炉3内は約60℃程度に保温
される。
【0018】そこで、バルブ9を開くと、充填剤は直管
状ワーク1の上端部から内外筒の間へ充填される。この
とき、充填台車12の上部に予め充填剤を受ける容器状
の部材を設け、これから各直管状ワーク1に分配するよ
うにすれば、充填がスムーズかつ均一になる。
【0020】このように、一つの注入排出炉2内を立体
的に利用して注入炉3と排出炉4を上下に配したので、
充填剤の溶融排出と注入を同時にでき、従来の排出液保
温槽を不要にし、充填剤(排出液)の保温エネルギーが
節約できるとともに、設備を構造簡単かつコンパクトに
でき、設備レイアウトの自由度も増大し、そのうえ、作
業効率が向上する。
【0021】さらに、熱風循環装置により排出炉4内へ
熱風を循環させるので、熱を有効に利用でき、かつ加熱
時における温度の立ち上がりを迅速にできる。また、排
出炉4の熱風の一部を利用して注入炉3内を保温するの
で、保温エネルギーも節約できる。
【0022】また、一台の台車10、12に多数の直管
状ワーク1、曲管状ワーク6を支持させ、かつ各台車1
0、12をそれぞれ2台づつ一度に注入排出炉2へ入れ
るので、この点でも作業効率が極めて高くなる。
【0023】なお、本発明は前記実施例に限定されず種
々応用可能であり、例えばワークは3層以上の多重管で
もよく、逆に必ずしも多重管でなくともよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る曲げ加工工程を原理的に示す図
【図2】実施例に係る装置の側断面図
【図3】実施例に係る装置の要部断面図
【符号の説明】
1:直管状ワーク、2:注入排出炉、3:注入炉、4:
排出炉、5:貯溜部、6:曲管状ワーク、7:床、9:
バルブ、10:排出台車、12:充填台車、16:ダク
ト、17:軸流ファン、18:ダクトヒータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ加工後の曲管状ワークから低融点物
    質の充填剤を溶融排出させるための排出炉と、曲げ加工
    前の直管状ワークに充填剤を注入するための注入炉とを
    上下に配し、これら排出炉と注入炉を連通する熱風循環
    装置を設け、熱風の大半を排出炉に送風し、かつ一部を
    注入炉に送風させるとともに、排出炉の床に溶融排出さ
    れた充填剤の貯溜部を設け、この貯溜部の底部に設けた
    バルブを通して貯溜された充填剤を注入炉内へ放出可能
    にしたことを特徴とする充填剤の注入排出炉。
  2. 【請求項2】 注入炉の底部を下方の注入炉へ向かって
    突出する傾斜面に形成したことを特徴とする請求項1記
    載の充填剤の注入排出炉。
JP5208802A 1993-07-30 1993-07-30 充填剤の注入排出炉 Expired - Fee Related JP2558213B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5208802A JP2558213B2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 充填剤の注入排出炉
EP19940305623 EP0640416B1 (en) 1993-07-30 1994-07-29 Method and apparatus for filling and discharging a filling material
BR9403112A BR9403112A (pt) 1993-07-30 1994-07-29 Processo para enchimento e descarregamento de um material de enchimento, forno de enchimento e descarregamento e veículo de enchimento
CN94114904A CN1053406C (zh) 1993-07-30 1994-07-30 充填剂的注入排出装置及其方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5208802A JP2558213B2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 充填剤の注入排出炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07171633A JPH07171633A (ja) 1995-07-11
JP2558213B2 true JP2558213B2 (ja) 1996-11-27

Family

ID=16562366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5208802A Expired - Fee Related JP2558213B2 (ja) 1993-07-30 1993-07-30 充填剤の注入排出炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2558213B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07171633A (ja) 1995-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1138955C (zh) 冰箱用的冷却空气供应装置
CN107142363B (zh) 一种双循环真空热处理炉
JPH0549724B2 (ja)
JP2558213B2 (ja) 充填剤の注入排出炉
CN110777246B (zh) 一种管材预热装置及其预热方法
JP2794150B2 (ja) 充填剤の注入排出方法及びその装置
US4241781A (en) Regenerative heater and process for the operation thereof
EP1925712A1 (en) Laundry drier with circuit to limit internal condensation
JP2794175B2 (ja) 充填剤の注入排出装置
CN1053406C (zh) 充填剂的注入排出装置及其方法
JPH03257119A (ja) ローラハース式真空炉
JP2558214B2 (ja) 曲げ加工用充填剤の充填台車
CN214172953U (zh) 一种热处理炉的快速降温装置
JPH0636465Y2 (ja) 穀物乾燥装置
JPS59161673A (ja) 金属溶解保持炉
JPS6363663B2 (ja)
JPH0744948Y2 (ja) 穀物乾燥機
JP3525074B2 (ja) バッチオーブン
CN1287644C (zh) 节料型原子束发生器
KR20040056271A (ko) 가열로의 외부침입공기 차단장치
JPS6020082A (ja) 真空炉
CN219174592U (zh) 一种节能型铝合金时效炉
JPH0143394Y2 (ja)
JP2004100992A (ja) 真空熱処理炉
CN2543649Y (zh) 焊锡机的辅助加热装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960528

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees