JP2557615Y2 - プラスチック製容器の出し入れ口の構造 - Google Patents
プラスチック製容器の出し入れ口の構造Info
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- JP2557615Y2 JP2557615Y2 JP1995008104U JP810495U JP2557615Y2 JP 2557615 Y2 JP2557615 Y2 JP 2557615Y2 JP 1995008104 U JP1995008104 U JP 1995008104U JP 810495 U JP810495 U JP 810495U JP 2557615 Y2 JP2557615 Y2 JP 2557615Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイン類、ジュース
類、液状薬剤等の充填後の菌侵入防止が要求されるとこ
ろのプラスチック製容器の出し入れ口の構造に関する。
類、液状薬剤等の充填後の菌侵入防止が要求されるとこ
ろのプラスチック製容器の出し入れ口の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液状充填物、例えば、ワイン類、ジュー
ス類等を充填するプラスチック製容器の充填における殺
菌については、従来においては、通常、その充填内容液
物を90°C〜95°C程度に加熱した状態で充填し、
以て、菌の侵入を防止する対策が講じられていた。しか
し、加熱による味の変化或いはミタビン等の有効成分の
破壊を招く問題があった。また、充填時の無菌化対策も
不充分な状態であった。
ス類等を充填するプラスチック製容器の充填における殺
菌については、従来においては、通常、その充填内容液
物を90°C〜95°C程度に加熱した状態で充填し、
以て、菌の侵入を防止する対策が講じられていた。しか
し、加熱による味の変化或いはミタビン等の有効成分の
破壊を招く問題があった。また、充填時の無菌化対策も
不充分な状態であった。
【0003】こうした現状に鑑み、例えば、特願昭57
−2922号、その改良発明の特願昭57−14199
4号において、新たな充填方法と装置が提案されてい
る。この技術は、容器の液体出し入れ口が、両端に鍔部
を有する円筒状カラーを本体とし、下端の鍔部は容器の
一面に溶着され、充填前は、カラー上端に溶着された裂
開可能なフィルムにより密封されており、充填後は、容
器内に予め設けたフラップを容器外からの加熱シール部
材により、液中において、カラー下端の鍔面に溶着する
ことによって熱シールして密封されている。
−2922号、その改良発明の特願昭57−14199
4号において、新たな充填方法と装置が提案されてい
る。この技術は、容器の液体出し入れ口が、両端に鍔部
を有する円筒状カラーを本体とし、下端の鍔部は容器の
一面に溶着され、充填前は、カラー上端に溶着された裂
開可能なフィルムにより密封されており、充填後は、容
器内に予め設けたフラップを容器外からの加熱シール部
材により、液中において、カラー下端の鍔面に溶着する
ことによって熱シールして密封されている。
【0004】しかし乍ら、液中シールによる内容液の部
分加熱、シール完全度の不完全性、フラップの裂開方
法、或いは裂開フィルムの処置等に多くの問題を残すも
のであった。他方、内容液の漏洩防止を図るべく、従来
一般に慣用されているプラスチック容器の開口部に内蓋
を嵌合させる構造として、例えば、実開昭56−912
38号に開示の如き構造のものが提案されている。
分加熱、シール完全度の不完全性、フラップの裂開方
法、或いは裂開フィルムの処置等に多くの問題を残すも
のであった。他方、内容液の漏洩防止を図るべく、従来
一般に慣用されているプラスチック容器の開口部に内蓋
を嵌合させる構造として、例えば、実開昭56−912
38号に開示の如き構造のものが提案されている。
【0005】また、飲料水等の食品容器の取り出し用開
口部の構造として、使用前に開口部のノズルにシールし
ておき、一旦、そのシールが除去(剥がす)された後は
回動方式でキャップを嵌めておくようにすることは、例
えば、実公昭60−30206号において提案されてい
る。 この技術のノズルは、内容物の充填に際して用い
られるものではなく、取り出し専用であり、出し入れ兼
用のものであって、その開口操作が簡単でありながら無
菌処理できて気密状態を保つようにしたものではなかっ
た。
口部の構造として、使用前に開口部のノズルにシールし
ておき、一旦、そのシールが除去(剥がす)された後は
回動方式でキャップを嵌めておくようにすることは、例
えば、実公昭60−30206号において提案されてい
る。 この技術のノズルは、内容物の充填に際して用い
られるものではなく、取り出し専用であり、出し入れ兼
用のものであって、その開口操作が簡単でありながら無
菌処理できて気密状態を保つようにしたものではなかっ
た。
【0006】また、内容液の漏洩防止を確実なものとす
るため、一方の弁をシリンダーの摺動による開閉とし、
他方を回動コック式とした二重の弁構造を備えるように
した容器が、例えば、特開昭60−68298号におい
て提案されている。
るため、一方の弁をシリンダーの摺動による開閉とし、
他方を回動コック式とした二重の弁構造を備えるように
した容器が、例えば、特開昭60−68298号におい
て提案されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら、プラスチ
ック容器に対する充填物の無菌対策としては、当然なが
らプラスチック容器の充填前の無菌対策は勿論のこと、
充填後における開口部からの菌侵入を防止することが重
要であるが、上述した従来技術においては、こうした配
慮が十分になされていなかった。即ち、円筒状の開口部
を備えることにより、蓋を閉鎖したときの菌侵入経路の
距離を長いものとして、世代交代による菌侵入の時間を
少なからず稼ぐことができるが、開口部における閉鎖面
での完全密着が確実に確保出来る構造が採られていない
為、未だ十分な菌侵入が図れないという問題が残ってい
たのである。
ック容器に対する充填物の無菌対策としては、当然なが
らプラスチック容器の充填前の無菌対策は勿論のこと、
充填後における開口部からの菌侵入を防止することが重
要であるが、上述した従来技術においては、こうした配
慮が十分になされていなかった。即ち、円筒状の開口部
を備えることにより、蓋を閉鎖したときの菌侵入経路の
距離を長いものとして、世代交代による菌侵入の時間を
少なからず稼ぐことができるが、開口部における閉鎖面
での完全密着が確実に確保出来る構造が採られていない
為、未だ十分な菌侵入が図れないという問題が残ってい
たのである。
【0008】こうした問題解決の手段として、例えば、
開口部の構造を精度の高い、特殊なものとすることが考
えられるが、この場合には、プラスチックの成型により
製造されるプラスチック容器として、非常なコストアッ
プになると共に複雑な構造を採ることによる開閉操作の
煩雑さ、或いはトラブルの発生を見ることになる。そこ
で、有底円筒状液体出入口本体の底部近傍に、柔軟性プ
ラスチック容器への溶着を行う鍔部を設けると共に前記
柔軟性プラスチック容器に対する流通孔を設け、この本
体に摺動自在に気密状態に内嵌される内筒を、上方への
摺動よって前記本体の流通孔を開通させ、下方への摺動
によって閉鎖するよう構成した如き構造が考えられる。
開口部の構造を精度の高い、特殊なものとすることが考
えられるが、この場合には、プラスチックの成型により
製造されるプラスチック容器として、非常なコストアッ
プになると共に複雑な構造を採ることによる開閉操作の
煩雑さ、或いはトラブルの発生を見ることになる。そこ
で、有底円筒状液体出入口本体の底部近傍に、柔軟性プ
ラスチック容器への溶着を行う鍔部を設けると共に前記
柔軟性プラスチック容器に対する流通孔を設け、この本
体に摺動自在に気密状態に内嵌される内筒を、上方への
摺動よって前記本体の流通孔を開通させ、下方への摺動
によって閉鎖するよう構成した如き構造が考えられる。
【0009】この構造によれば、簡単な構造ながら比較
的大きく、長い接触面が得られる円筒状の開口部の構造
が得られて、菌侵入阻止作用が改善される。しかし、本
体底部での流通孔の開閉位置は、上方の開口部から下方
に離れていることと、両者の嵌め合いを強固にすること
で菌侵入を阻止し易いが、反面、本体と円筒状の内筒と
摺動する本体の上部開口部では、両者の摺接端面がオー
プンとなっているので、確実、且つ強力な密着が確保さ
れなければ、両者の間から菌が侵入するという問題があ
る。
的大きく、長い接触面が得られる円筒状の開口部の構造
が得られて、菌侵入阻止作用が改善される。しかし、本
体底部での流通孔の開閉位置は、上方の開口部から下方
に離れていることと、両者の嵌め合いを強固にすること
で菌侵入を阻止し易いが、反面、本体と円筒状の内筒と
摺動する本体の上部開口部では、両者の摺接端面がオー
プンとなっているので、確実、且つ強力な密着が確保さ
れなければ、両者の間から菌が侵入するという問題があ
る。
【0010】本考案は、こうした現状に鑑み、簡単な構
造でありながら、内容液充填後における流通孔の完全な
閉鎖は勿論のこと、内筒と本体との間からの菌侵入を確
実に阻止できるところのプラスチック製容器の出し入れ
口の構造を提供することを目的とする。
造でありながら、内容液充填後における流通孔の完全な
閉鎖は勿論のこと、内筒と本体との間からの菌侵入を確
実に阻止できるところのプラスチック製容器の出し入れ
口の構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成する為に、有底円筒状液体出入口本体(1)の底部近
傍に、柔軟性プラスチック容器(3)への溶着を行う鍔
部(1a)を設けると共に前記柔軟性プラスチック容器
に対する流通孔(1b)を設け、この本体(1)に摺動
自在に気密状態に内嵌される内筒(2)を、上方への摺
動よって前記本体(1)の流通孔(1b)を開通させ、
下方への摺動によって閉鎖するよう構成したプラスチッ
ク製容器の出し入れ口の構造に於いて、前記本体(1)
の底部の中央部を立ち上げて縦断面視で実質的に台形を
呈するように傾斜嵌合部4を形成すると共にその周縁の
環状凹部4aに前記流通孔(1b)を位置せしめ、且
つ、前記筒体(2)の底部に、この筒体(2)の中心側
に向けて、前記傾斜嵌合部4に接当する開口接当部5を
突出形成し、前記本体(1)の傾斜嵌合部4と前記筒体
(2)の開口接当部5との嵌合によって前記本体(1)
の内周面と内筒(2)の外周面との間の圧接密着を行う
ように構成した、という手段を講じた。
成する為に、有底円筒状液体出入口本体(1)の底部近
傍に、柔軟性プラスチック容器(3)への溶着を行う鍔
部(1a)を設けると共に前記柔軟性プラスチック容器
に対する流通孔(1b)を設け、この本体(1)に摺動
自在に気密状態に内嵌される内筒(2)を、上方への摺
動よって前記本体(1)の流通孔(1b)を開通させ、
下方への摺動によって閉鎖するよう構成したプラスチッ
ク製容器の出し入れ口の構造に於いて、前記本体(1)
の底部の中央部を立ち上げて縦断面視で実質的に台形を
呈するように傾斜嵌合部4を形成すると共にその周縁の
環状凹部4aに前記流通孔(1b)を位置せしめ、且
つ、前記筒体(2)の底部に、この筒体(2)の中心側
に向けて、前記傾斜嵌合部4に接当する開口接当部5を
突出形成し、前記本体(1)の傾斜嵌合部4と前記筒体
(2)の開口接当部5との嵌合によって前記本体(1)
の内周面と内筒(2)の外周面との間の圧接密着を行う
ように構成した、という手段を講じた。
【0012】
【作用】本考案によれば、プラスチック容器に対する内
容液の充填前の無菌処理は勿論であるが、内容液の充填
後に於いて、内筒2を下降して流通孔1bを閉鎖する際
に、前記筒体(2)の開口接当部5が本体(1)の傾斜
嵌合部4に接当して、その傾斜面(テーパの絞り込み)
で接当圧を高められながら嵌合する。この時、両者(開
口接当部5と傾斜嵌合部4)の嵌合を強くすることは勿
論ながら、その接当圧力が内筒(2)の下端から上方に
伝わり、内筒(2)と本体(1)との摺接面の接当圧を
高め、両者の密着を強力なものとするのである。
容液の充填前の無菌処理は勿論であるが、内容液の充填
後に於いて、内筒2を下降して流通孔1bを閉鎖する際
に、前記筒体(2)の開口接当部5が本体(1)の傾斜
嵌合部4に接当して、その傾斜面(テーパの絞り込み)
で接当圧を高められながら嵌合する。この時、両者(開
口接当部5と傾斜嵌合部4)の嵌合を強くすることは勿
論ながら、その接当圧力が内筒(2)の下端から上方に
伝わり、内筒(2)と本体(1)との摺接面の接当圧を
高め、両者の密着を強力なものとするのである。
【0013】その結果、本体(1)と内筒(2)の上部
端面位置からの菌の侵入を確実に阻止できるのであり、
開口部として円筒状の構造と採ったことによって菌侵入
経路の距離を稼ぎ、世代交代により前進する菌の侵入に
一層対抗することができるのである。また、内筒2の開
口接当部(5)と傾斜嵌合部(4)とによる嵌合で、内
筒(2)の開口接当部(5)は、傾斜嵌合部(4)と本
体(1)の内面とに挟持される状態で保持されるので、
その位置保持が強力であって、容易に外れる恐れがな
く、振動等で流通孔(1b)が容易に開いてしまうこと
もないのである。
端面位置からの菌の侵入を確実に阻止できるのであり、
開口部として円筒状の構造と採ったことによって菌侵入
経路の距離を稼ぎ、世代交代により前進する菌の侵入に
一層対抗することができるのである。また、内筒2の開
口接当部(5)と傾斜嵌合部(4)とによる嵌合で、内
筒(2)の開口接当部(5)は、傾斜嵌合部(4)と本
体(1)の内面とに挟持される状態で保持されるので、
その位置保持が強力であって、容易に外れる恐れがな
く、振動等で流通孔(1b)が容易に開いてしまうこと
もないのである。
【0014】
【実施例】本考案にかかるプラスチック製容器の出し入
れ口の好適実施例を、図面を参照して以下詳述する。図
1は、流通孔が閉じた状態の容器全体の一部縦断断面図
を示し、図2は、流通孔が閉じた状態の容器全体の一部
縦断断面図を示す。
れ口の好適実施例を、図面を参照して以下詳述する。図
1は、流通孔が閉じた状態の容器全体の一部縦断断面図
を示し、図2は、流通孔が閉じた状態の容器全体の一部
縦断断面図を示す。
【0015】図2に示すように、このプラスチック製容
器は、有底円筒状液体出入口本体(1)の底部近傍に、
柔軟性プラスチック容器(3)への溶着を行う鍔部(1
a)を設けると共に前記柔軟性プラスチック容器に対す
る流通孔(1b)を設け、この本体(1)に摺動自在に
気密状態に内嵌される内筒(2)を、上方への摺動よっ
て前記本体(1)の流通孔(1b)を開通させ、下方へ
の摺動によって閉鎖するよう構成してある。上記柔軟性
プラスチック容器(3)は、柔軟性プラスチックシート
(各種フィルム又はこれらの積層体、及びこれらと紙、
繊維製品、金属箔等との積層体を含む)を端面シールし
てなる容器の一部に、前記鍔部1aにおいて気密状態に
溶着されている。
器は、有底円筒状液体出入口本体(1)の底部近傍に、
柔軟性プラスチック容器(3)への溶着を行う鍔部(1
a)を設けると共に前記柔軟性プラスチック容器に対す
る流通孔(1b)を設け、この本体(1)に摺動自在に
気密状態に内嵌される内筒(2)を、上方への摺動よっ
て前記本体(1)の流通孔(1b)を開通させ、下方へ
の摺動によって閉鎖するよう構成してある。上記柔軟性
プラスチック容器(3)は、柔軟性プラスチックシート
(各種フィルム又はこれらの積層体、及びこれらと紙、
繊維製品、金属箔等との積層体を含む)を端面シールし
てなる容器の一部に、前記鍔部1aにおいて気密状態に
溶着されている。
【0016】更に、前記本体(1)の底部の中央部を立
ち上げて縦断面視で実質的に台形を呈するように傾斜嵌
合部4を形成すると共にその周縁の環状凹部4aに前記
流通孔(1b)を位置せしめたのである。更に、前記筒
体(2)の底部に、この筒体(2)の中心側に向けて、
前記傾斜嵌合部4に接当する開口接当部5を突出形成し
てある。これによって、前記本体(1)の傾斜嵌合部4
と前記筒体(2)の開口接当部5との嵌合によって前記
本体(1)の内周面と内筒(2)の外周面との間の圧接
密着を行うように構成してある。
ち上げて縦断面視で実質的に台形を呈するように傾斜嵌
合部4を形成すると共にその周縁の環状凹部4aに前記
流通孔(1b)を位置せしめたのである。更に、前記筒
体(2)の底部に、この筒体(2)の中心側に向けて、
前記傾斜嵌合部4に接当する開口接当部5を突出形成し
てある。これによって、前記本体(1)の傾斜嵌合部4
と前記筒体(2)の開口接当部5との嵌合によって前記
本体(1)の内周面と内筒(2)の外周面との間の圧接
密着を行うように構成してある。
【0017】図2は、上記内筒(2)が上方に摺動さ
れ、流通孔(1b)が開口して、内筒(2)の上方に連
通した状態を示す。このような構造により、内容液の充
填に際しては図2の如き状態となるように内筒(2)を
上方に摺動操作し、充填完了後には、第1図の如き状態
となるように内筒(2)を下方に摺動操作し、本体
(1)の傾斜嵌合部4と前記筒体(2)の開口接当部5
との嵌合を得て、前記本体(1)の内周面と内筒(2)
の外周面との間の圧接密着を行うのである。
れ、流通孔(1b)が開口して、内筒(2)の上方に連
通した状態を示す。このような構造により、内容液の充
填に際しては図2の如き状態となるように内筒(2)を
上方に摺動操作し、充填完了後には、第1図の如き状態
となるように内筒(2)を下方に摺動操作し、本体
(1)の傾斜嵌合部4と前記筒体(2)の開口接当部5
との嵌合を得て、前記本体(1)の内周面と内筒(2)
の外周面との間の圧接密着を行うのである。
【0018】
【考案の効果】本考案によれば、内筒の摺動による流通
孔の閉鎖と同時に本体底部の傾斜嵌合部と内筒の開口接
当部とによる暫時接当圧の高まりを利用して本体の内周
部と内筒の外周部との間の密着力を高め、以て、両者の
上端部の摺接部分からの菌侵入を確実に阻止でき、簡単
な構造でありながら、製造コストを上げることなく内容
物の無菌状態を長く維持することができるという顕著な
効果を奏するに至ったものである。
孔の閉鎖と同時に本体底部の傾斜嵌合部と内筒の開口接
当部とによる暫時接当圧の高まりを利用して本体の内周
部と内筒の外周部との間の密着力を高め、以て、両者の
上端部の摺接部分からの菌侵入を確実に阻止でき、簡単
な構造でありながら、製造コストを上げることなく内容
物の無菌状態を長く維持することができるという顕著な
効果を奏するに至ったものである。
【0019】また、本体の内周面と傾斜嵌合部が内筒の
開口接当部を挟持状態に保持するので、一旦嵌合した嵌
め合いが振動等で容易に外れるといった恐れも少なく、
内容物の漏洩の心配がない。
開口接当部を挟持状態に保持するので、一旦嵌合した嵌
め合いが振動等で容易に外れるといった恐れも少なく、
内容物の漏洩の心配がない。
【図1】本考案にかかるプラスチック製容器の出し入れ
口の構造における内筒の完全嵌合状態を示す一部縦断側
面図である。
口の構造における内筒の完全嵌合状態を示す一部縦断側
面図である。
【図2】本考案にかかるプラスチック製容器の出し入れ
口の構造における内筒の一部嵌合状態を示す一部縦断側
面図である。
口の構造における内筒の一部嵌合状態を示す一部縦断側
面図である。
1 本体 1a 鍔部 1b 流通孔 2 内筒 3 容器 4 傾斜嵌合部 4a 環状凹部
Claims (1)
- 【請求項1】 有底円筒状液体出入口本体(1)の底部
近傍に、柔軟性プラスチック容器(3)への溶着を行う
鍔部(1a)を設けると共に前記柔軟性プラスチック容
器に対する流通孔(1b)を設け、この本体(1)に摺
動自在に気密状態に内嵌される内筒(2)を、上方への
摺動よって前記本体(1)の流通孔(1b)を開通さ
せ、下方への摺動によって閉鎖するよう構成したプラス
チック製容器の出し入れ口の構造に於いて、 前記本体(1)の底部の中央部を立ち上げて縦断面視で
実質的に台形を呈するように傾斜嵌合部4を形成すると
共にその周縁の環状凹部4aに前記流通孔(1b)を位
置せしめ、且つ、 前記筒体(2)の底部に、この筒体(2)の中心側に向
けて、前記傾斜嵌合部4に接当する開口接当部5を突出
形成し、 前記本体(1)の傾斜嵌合部4と前記筒体(2)の開口
接当部5との嵌合によって前記本体(1)の内周面と内
筒(2)の外周面との間の圧接密着を行うように構成し
た、プラスチック製容器の出し入れ口の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008104U JP2557615Y2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | プラスチック製容器の出し入れ口の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008104U JP2557615Y2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | プラスチック製容器の出し入れ口の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081514U JPH081514U (ja) | 1996-10-22 |
JP2557615Y2 true JP2557615Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=18528324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995008104U Expired - Lifetime JP2557615Y2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | プラスチック製容器の出し入れ口の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557615Y2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP1995008104U patent/JP2557615Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH081514U (ja) | 1996-10-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970708 |