JPH038608Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH038608Y2
JPH038608Y2 JP1986041267U JP4126786U JPH038608Y2 JP H038608 Y2 JPH038608 Y2 JP H038608Y2 JP 1986041267 U JP1986041267 U JP 1986041267U JP 4126786 U JP4126786 U JP 4126786U JP H038608 Y2 JPH038608 Y2 JP H038608Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug body
partition wall
axial direction
inner plug
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986041267U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62152947U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986041267U priority Critical patent/JPH038608Y2/ja
Publication of JPS62152947U publication Critical patent/JPS62152947U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH038608Y2 publication Critical patent/JPH038608Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は栓体に関し、特に輸液用容器等の内
容物取出し口に取付けられる栓体に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
輸液用容器から内容物である輸液を取出すとき
は、容器の底に位置する内容物取出口に取付けら
れた栓体に、中空針の先端を刺通した状態で、こ
の中空針が栓体から脱落しないように保つ必要が
ある。
また、栓体は、使用前には、内容液に浸されず
かつ中空針を刺通する面が外面に露出しないこと
が、衛生上望ましい。
このため、栓体は、前記内容物取出口を密封す
る栓本体に、ゴムのような弾性材料からなり中空
針を刺通可能でかつ刺通した中空針を脱落しない
ように保持し得る内栓材を備えるように構成され
るのが一般的である。
ここで、この内栓材は、中空針を刺通するとき
は先端側から押す力を受け、内容物取出し中は逆
に先端側へ押す重力が受けるため、この双方の力
に対して栓体から脱落しないように構成する必要
がある。
このような栓体としては従来より本件出願人の
昭和58年特許出願公開第86173号により提案され
た第2図に示す如き栓体101がある。
すなわち、栓体101は、ゴム栓102を内部
に封入した合成樹脂製の内側栓103と外側栓1
04を溶融接合させてなる栓体101において、
栓体101の基部にボトル110開口部に接合す
るためのフランジ105を設け、またゴム栓10
2を収容する内側栓103の一対の仕切壁のうち
栓体先端の仕切壁106の内面にスコアー107
を形成すると共に、仕切壁106の外面であつて
スコアー107の輪郭内に支柱部108を介して
プルリング111を設けたものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような従来の栓体101においては、プル
リング111を上方に引張つて仕切壁106をス
コアー107の部分で破断してゴム栓102を露
出させ、中空針をゴム栓102と他方の仕切壁1
12とに刺通し、内容物を取出すものであり、衛
生上の問題を解決しつつ易開口な構成となつてい
る。
しかし、栓体先端部の狭い空間にあるプルリン
グ111をつまんで引張り仕切壁106を破断す
るには相応の力を指先に集中しかつその力の大き
さのコントロールをする必要があり、1人の看護
婦が1日に数10回もこの操作をせねばならない使
用現場の実状からは、衛生的でかつプルリングの
操作が行ない易くより容易に容器を開口可能な栓
体の開発が望まれている。
また、栓体101においては、プルリング11
1で開口した部分に露出したゴム栓102の表面
に、僅かながら内容液が伝わつてくる場合がある
ため、開口部からの液漏れがないこともこの種の
栓体に望まれている。
この考案は上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、内栓材が密封されていて外気からも
内容液からも遮断されるため衛生的であり、しか
もこの密封のための溶着工程の熱の影響を栓体が
受けないようにすることができ、かつプルリング
が栓体の上縁より上方に突出しているため内栓材
を露出させる操作が行ない易くかつ確実にでき、
より容易に容器を開口可能で、開口部からの液漏
れのない栓体を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この目的に対応して、この考案の栓体は、筒状
体をなし第1の隔壁と第2の隔壁とを軸方向に対
向させて備えて軸方向の内部流通路を2重に遮断
された栓全体と、中空針を刺通可能な弾性材料か
らなり前記第1及び第2の隔壁間の空間に封入さ
れて前記流通路を遮断する内栓材と、を備える栓
体であつて、前記栓本体は、前記第1の隔壁を有
しかつ軸方向の後端部近傍に容器開口部への接着
用フランジを有する筒状の外側栓体と、前記第2
の隔壁を有し前記外側栓体の内側に嵌合する筒状
の内側栓体と、前記外側栓体と前記内側栓体との
軸方向のそれぞれの先端部にまたがつて溶着して
前記空間を密封する溶着部材と、を備え、前記第
2の隔壁は開口用スコアーと前記空間の外部側に
軸方向に突出して形成されたプルリングとを備
え、前記溶着部材の溶着部位は前記第2の隔壁か
らの軸方向の高さが前記プルリングの軸方向の最
高高さより低いことを特徴としている。
〔作 用〕
このように構成された栓体は、これを製造する
場合に、内栓材3を内側栓体の筒の第2の隔壁よ
り軸方向基端側の部分に挿入して両者を液密に嵌
合させて一体化させてからこの内側栓体を外側栓
体の筒の第1の隔壁より軸方向先端側の部分に挿
入する方法をとつて内栓材を第1の隔壁と第2の
隔壁の間の空間に封入され得る。そしてこれら外
側栓体の先端面と内側栓体の先端面とにまたがつ
て溶着して前記空間を密閉する溶着部材の溶着位
置として、軸方向内栓材を封入した空間より先端
側に限定することにより内栓材がこの溶着工程の
熱の影響を受けないようにされ得る。
このようにして内栓材は外気からも内容液から
も遮断され、衛生的である。
製造された栓体は、接着用フランジによつて充
填済みの輪液容器の口部に接着され、必要に応じ
て滅菌される。
輪液を使用する際に栓体に針を刺通すときは、
プルリングを引張つて第2の隔壁をスコアに沿つ
て引裂いて取除き内栓材を露出させる。このとき
プルリングの輪方向の最高高さは栓体の筒状体の
先端面をなす溶着部材より軸方向高さが高いの
で、プルリングに指がかかり易く、操作が容易
で、確実に、大きな整形の露出面を得ることがで
き針を刺通し易い。針を刺通す時、内栓材は内方
への力を受けるが、第1の隔壁によつて支持され
ているので脱落しない。
また前記内栓材と内側栓体の嵌合は互いの側周
面で行い得るから、液密性をこの嵌合によつて得
ることができ、内栓材に針を刺通したときの容器
開口部からの液漏れを防ぎ得る。
〔実施例〕
以下、この考案の詳細を一実施例を示す図面に
ついて説明する。
第1図において1は栓体である。栓体1は栓本
体2と内栓材3とを備える。
栓本体2はポリプロピレン等の熱可塑性樹脂で
構成され、外側栓体4と内側栓体5と溶着部材6
とからなつている。
外側栓体4は両端開放の筒状体7をなし、一端
には外側に張出すフランジ8が、また内面の軸方
向中間位置には軸方向の流通路11を遮断する薄
肉の第1の隔壁12が、それぞれ一体成形されて
いる。フランジ8は輪液容器等の容器開口部に栓
体1をヒートシールするためのものであり、第1
の隔壁12は内栓材3を容器内部空間から隔絶す
るためのものである。
第1の隔壁12は、その筒状体7への接続周縁
部13がやや肉厚であり、かつ中央部に内栓材3
の押え用の球状肉厚部14を有する他は、内容物
取出し用の中空針で刺通可能な薄肉部15で構成
されている。
接続周縁部13の軸方向先端側の面13aには
栓体1の軸16を中心軸とする環状の突起17が
形成されて、軸方向先端側に突出している。環状
の突起17は、軸16を含む縦断面の形状がほぼ
半円形で、後述する内栓材3の環状溝28と係合
するためのものである。
内側栓体5は、外側栓体4の筒状体7の内面の
うち、第1の隔壁12に関して軸方向先端側の部
分7aに嵌合する筒状体18をなす。筒状体18
の一端18aは解放端であつて、隔壁12の接続
周縁部13の近傍に達しており、他の端18bは
筒状体7の先端7cと軸方向の位置が同じであ
る。
筒状体18は、端18aと端18bの間の内面
において筒状体18に一体に接続する第2の隔壁
21を備える。
第2の隔壁21は、従つて第1の隔壁12と軸
方向に対向位置し、第1の隔壁12と共に流通路
11を2重に遮断して両者の間に空間19を擁し
ている。
第2の隔壁21は軸方向先端側の面、すなわち
空間19の外部側の面20から突出してプルリン
グ22とその支柱23を一体に成形され、反対側
の面24には支柱23の基部を通つて閉曲線の輪
郭を描くスコアー25が形成されており、プルリ
ング22をつまんで軸方向先端側へ引張ることに
よりスコアー25の内側部分を破断して開口する
ことが可能である。
面24の周縁部位には複数の半球状突起27が
軸方向基部側に突出形成されている。
筒状体18の内面の空間19に面する部位に
は、軸16を軸とする環状の突起26が内側に突
出して形成されており、突起26は軸16を含む
縦断面がほぼ半円形である。
筒状体7,18の軸方向の先端7c,18bは
前述の如く軸方向の位置が同じであるが、その位
置はプルリング22の軸方向先端22aより基部
側寄りである点が重要である。先端7c,18b
の端面7d,18cにまたがつて、溶着部材6が
溶着して外側栓体4と内側栓体5の嵌合部を密封
し、従つて空間19を密封し、これにより外側栓
体4、内側栓体5及び溶着部材6は一体化して栓
本体2を形成する。溶着部材6は、筒状体7の端
7cの外周面及び筒状体18の端18bの内面に
も互つて溶着しているが、その溶着部位は隔壁2
1の軸方向先端側に限られ、溶着部材6の溶着に
よる熱の影響は、空間19内に封入される内栓材
を変質させるものではない。
空間19にはゴム等の弾性材料からなる内栓材
3が封入されている。内栓材3は、ほぼ軸16を
軸とする偏平な円柱状をなし外周面3aに環状の
突起26を食込ませた状態で内側栓体5に係止さ
れている。軸方向基部側の面3b及び軸方向先端
側の面3cには軸16を軸とする環状の溝28,
31が形成され、それぞれ隔壁12,21の環状
突起17及び突起27と密着係合した状態で隔壁
12の薄肉部15との間に間隙32を保ち、中空
針を刺通するとき中空針が内栓材3と薄肉部15
とを個別に順次刺通し得る。この場合一度に大き
な力を要さないので操作が容易である。
〔考案の効果〕
このように構成された栓体1は衛生的であり、
また、製造する際、内栓材3を内側栓体5に插入
して一体化したものを外側栓体4に插入し、溶着
部材6を溶着した場合も、内栓材3はこの溶着の
熱で変質することがいない。
また内容物を取出すとき、プルリング22をつ
まんで軸方向先端側に引張るのであるが、プルリ
ング22が栓全体2の軸方向先端部である溶着部
材より先端側に位置しているため、この操作が非
常に容易となり力の大きさのコントロールも行な
い易い。
プルリングの先端部がこのように突出していて
も、不要時に外力によつて開口する恐れはほとん
どない。外力としてはプルリングを押す力が考え
られるがプルリングは押す力には影響されないか
らである。
また中空針を刺通する際は、内栓材3と薄肉部
15を個別に順次刺通ように構成することがで
き、円滑かつ容易に刺通できる。
更に内容液は、空間19のうち、環状の溝28
と環状の突起17の密着部により間隙32の部分
より他に漏出することがないので、液切れが良好
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係わる栓体の半
部切欠縦断面端面図、及び第2図は従来の栓体を
示す縦断面図である。 1……栓体、2……栓本体、3……内栓材、4
……外側栓体、5……内側栓体、6……溶着部
材、7……筒状体、8……フランジ、11……流
通路、12……第1の隔壁、13……接続周縁
部、14……環状肉厚部、15……薄肉部、16
……軸、17……環状の突起、18……筒状体、
18a,18b……端、19……空間、20…
面、21……第2の隔壁、22……プルリング、
23……支柱、24……面、25……スコアー、
26……環状の突起、27……突起、28,31
……環状の溝、32……空隙、101……栓体、
102……ゴム栓、103……内側栓、104…
…外側栓、105……フランジ、106……仕切
壁、107……スコアー、108……支柱部、1
10……ボトル、111……プルリング、112
……仕切壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状体をなし第1の隔壁と第2の隔壁とを軸方
    向に対向させて備えて軸方向の内部流通路を2重
    に遮断された栓本体と、中空針を刺通可能な弾性
    材料からなり前記第1及び第2の隔壁間の空間に
    封入されて前記流通路を遮断する内栓材と、を備
    える栓体であつて、前記栓本体は、前記第1の隔
    壁を有しかつ軸方向の後端部近傍に容器開口部へ
    の接着用フランジを有する筒状の外側栓体と、前
    記第2の隔壁を有し前記外側栓体の内側に嵌合す
    る筒状の内側栓体と、前記外側栓体と前記内側栓
    体との軸方向のそれぞれの先端部にまたがつて溶
    着して前記空間を密封する溶着部材と、を備え、
    前記第2の隔壁は開口用スコアーと前記空間の外
    部側に軸方向に突出して形成されたプルリングと
    を備え、前記溶着部材の溶着部位は前記第2の隔
    壁からの軸方向の高さが前記プルリングの軸方向
    の最高高さより低いことを特徴とする栓体。
JP1986041267U 1986-03-20 1986-03-20 Expired JPH038608Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986041267U JPH038608Y2 (ja) 1986-03-20 1986-03-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986041267U JPH038608Y2 (ja) 1986-03-20 1986-03-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62152947U JPS62152947U (ja) 1987-09-28
JPH038608Y2 true JPH038608Y2 (ja) 1991-03-04

Family

ID=30856108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986041267U Expired JPH038608Y2 (ja) 1986-03-20 1986-03-20

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH038608Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278320A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Otsuka Pharmaceut Factory Inc キャップとその製造方法およびそれを用いた薬剤容器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5886173A (ja) * 1981-11-16 1983-05-23 東洋製罐株式会社 輸液用容器の栓及びその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5837396Y2 (ja) * 1977-09-07 1983-08-23 凸版印刷株式会社 輸液用プラスチック容器の栓体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5886173A (ja) * 1981-11-16 1983-05-23 東洋製罐株式会社 輸液用容器の栓及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62152947U (ja) 1987-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6012596A (en) Adaptor cap
JPH05317383A (ja) 薬剤容器との連通手段を備えた溶解液容器
CZ300542B6 (cs) Balení obsahující stlacitelnou kapsu
JPH08126683A (ja) 輸液用容器
JP4458561B2 (ja) 密封装置
JPH09104451A (ja) 袋状容器用の注入排出口システム
EP0605889B1 (en) Solution bag with plastic connecting tube
JPH0113859B2 (ja)
US4053648A (en) Bottle for sterile dispensing of flowable contents
AU771466B2 (en) Membrane port for a container
JPH038608Y2 (ja)
JP2001278320A (ja) キャップとその製造方法およびそれを用いた薬剤容器
JPH0228916Y2 (ja)
EP0097054B1 (en) Injection port for plastic bags
JP2002321758A (ja) 容器の中栓
JPH0426363Y2 (ja)
JPH054835Y2 (ja)
JPH0546458Y2 (ja)
JPH05337163A (ja) 連通手段を備えた輸液容器
USRE29916E (en) Bottle for sterile dispensing of flowable contents
JP2002177365A (ja) 逆止弁付栓体
JP2556960Y2 (ja) 薬用瓶の蓋
JPH06110Y2 (ja) 輸液用プラスチック容器
JPH06109Y2 (ja) 輸液用プラスチック容器
JP4768898B2 (ja) 医療用薬液封入物の製造方法及びそのための容器