JP2557524Y2 - 平行定規装置におけるスケールフロート機構 - Google Patents

平行定規装置におけるスケールフロート機構

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JP2557524Y2
JP2557524Y2 JP3518492U JP3518492U JP2557524Y2 JP 2557524 Y2 JP2557524 Y2 JP 2557524Y2 JP 3518492 U JP3518492 U JP 3518492U JP 3518492 U JP3518492 U JP 3518492U JP 2557524 Y2 JP2557524 Y2 JP 2557524Y2
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rail
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parallel
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工 五味
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Mutoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスケールを図板上で平行
移動方向に案内する平行定規装置におけるスケールフロ
ート機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平行定規装置のスケールをローラ
を介して図板面に当接し、スケールを図板面に対してフ
ロートさせた状態で、スケールを図板面に沿って平行移
動させる構成のものが知られている。また、図10に示
すように、図板2の周りをローププーリ4,5,6,
7,8,9によってワイヤロープを掛け渡し、スケール
が取り付けられたレール12の両端を固定具14,16
を介してワイヤロープ10に連結したワイヤ式平行定規
装置が従来知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】従来の、スケールを
ローラによって図板面からフロートさせた構成のもの
は、スケールを図板面に密着させることができない為、
精密作図に適しないという問題点が存した。又、上記ワ
イヤ式平行定規装置は、図板の周りに長いロープを掛け
る為、組立てが面倒であった。又、上記ロープは長い
為、たるみが生じ、スケールの平行移動に誤差が生じて
しまう欠陥が存した。本考案は上記問題点を解決するこ
とを目的とする。
【0004】
【問題点を解決する手段】上記目的を達成するため、本
考案は、図板と、該図板上に該図板に沿って平行移動自
在に配置されたレールと、該レールの略全長にわたって
該レールの下部に取り付けられたスケールと、前記レー
ルの下部の少なくとも2ヵ所に昇降自在に支承され下端
部が前記図板面に当接する当接部材と、前記当接部材を
前記レールの下面から突出する方向に付勢しこの付勢力
によって前記当接部材を支点として前記レール及びスケ
ールを前記図板面から浮上させるための付勢手段と、前
記図板の両側部に張設された互いに平行な一対のロープ
部材と、前記レールの両端に互いに連動して回転するよ
うに回転自在に取り付けられたローププーりとを備え、
前記ローププーリに前記ロープ部材を巻き付けたもので
ある。
【0005】
【作用】レールを図板面に沿って押動すると、ローププ
ーリは、ロープ部材を巻き付けて互いに同期回転し、レ
ールは、図板面に沿って平行移動する。レールを図板面
方向に対して垂直な下向き方向に加圧すると、レールは
付勢手段の付勢力に抗して下降し、スケールが図板面に
密着する。
【0006】
【実施例】以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例
を参照して詳細に説明する。図1において、18は図板
であり、これの上面に該図板18の横幅と略同一長さの
長尺状のレール20がスライド自在に載置されている。
前記レール20の下面には、長尺板状のスケール22が
固定されている。
【0007】前記レール20の中空の内部には、回転軸
24が嵌挿配置され、該回転軸24の両端の近傍は、前
記レール20の両端の側壁にボールベアリングを介して
回転自在に且つ軸方向にずれないように支承されてい
る。前記回転軸24の両端には、ローププーリ26,2
8が固着されている。前記図板18の両側部の各々の前
方位置には、ロープ固定部材30,32が固定され、該
部材30,32にワイヤロープなどから成るロープ部材
34,36の一端が連結している。
【0008】前記ロープ部材34,36は、それぞれ対
応するローププーリ26,28に巻回された後、図板1
8の両側部の各々の後方位置に配設されたテンション調
整軸38,40の先端に回転自在に連結している。前記
テンション調整軸38,40は、図板18の両側部に固
設された支持ブロック42,44のねじ穴に螺合し、テ
ンション調整軸38,40を回転することによってロー
プ部材34,36のテンションを調整することが出来
る。前記レール20は、前記図板18の前方縁18aと
平行となるように、図板18上に載置されている。
【0009】前記レール20の底部の両端近傍の該レー
ル20の短手方向の中間には、板ばねから成る付勢手段
52,54がそれらの長手方向をレール20に対して直
角方向に向けて配置され、該付勢手段52,54の各々
の中間部が前記レール20の底部にねじ56によって固
定されている。
【0010】前記付勢手段52,54の両端の両側に位
置して前記レール20の底部には、軸ガイド58,6
0,62,64,66,68及び70,72が固定さ
れ、これらの軸ガイドにコロから成る当接部材74,7
6,78,80の支軸82が図板18面に対して垂直な
方向にスライド自在に支承されている。前記各付勢手段
52,54の両端には、図5に示すように二又部Fが形
成され、該二又部Fと前記スケール22及び前記レール
20の底部に透設された穴A,Bに前記当接部材74,
76,78,80が遊嵌配置されている。
【0011】前記付勢手段52,54の二又部Fに形成
されたわん曲部が、前記当接部材74,76,78,8
0の軸82に圧接し、該軸82を下方向に弾発してい
る。前記当接部材74,76,78,80に対する、前
記付勢手段52,54の弾発力の反力によって、前記レ
ール20及びスケール22は、図3に示すように、図板
18面から所定距離浮上している。
【0012】前記スケール22の前記図板18に対する
浮上状態は、手操作によって、レール20に下向きの圧
力を加えると、レール20は、付勢手段52,54の弾
発力に抗して、下降し、スケール22を図板18に密着
させることが出来る。レール20に対する下向きの加圧
力を解除すると、レール20が当接部材74,76,7
8,80を支点として、付勢手段52,54の弾力によ
り、図板18面に対して上昇し、スケール22は、図板
18面から浮上する。前記各当接部材74,76,7
8,80の回転による走行方向は、図板18の前方縁1
8aに対して直角方向に設定されている。
【0013】上記した構成において、手操作によってレ
ール20を、図板18に対して水平な平面内で前後方向
に加圧すると、ローププーリ26,28がロープ部材3
4,36に巻きつきながら同期回転し、且つ、当接部材
74,76,78,80が図板18上を回転して、スケ
ール22が図板18面から浮上した状態で、レール20
が図板18上を前後方向に平行移動する。
【0014】操作者が、レール20の片側を持って、レ
ール20に偏荷重を付与しても、左右のローププーリ2
6,28の同期回転によって、レール20は傾くこと無
く、図板18上を平行移動する。尚、図9に示すよう
に、ローププーリ46にガイドねじ溝48を設けて、ロ
ープ部材50のプーリ46表面上における重なりを防止
すると、レール移動時におけるロープ部材の重なり音を
除去出来るとともに、ローププーリの回転がスムーズに
行なわれる。
【0015】尚、スケール浮上手段として、コロを当接
部材として用いる意外に図7に示すように、ホルダー8
4にボールベアリングあるいはブッシュ86を支承し、
全体として当接部材88を構成しても良く、この場合、
ブッシュ86は、必ずしも、ホルダー84に対して回転
しなくとも良い。前記ホルダー84に突設された軸90
は、前記軸ガイド58等にスライド自在に支承されてい
る。
【0016】又、他の実施例としては、図8に示すよう
に、板ばねから成る付勢手段92,94の一方側のみに
コロから成る当接部材96,98を配設し、これによっ
てレール20の両側に突出するスケール22のうち、片
方に突出するスケール22のみを図板18面から浮上す
る構成としても良い。この場合、他方に突出するスケー
ル22は、図板18面に対して線接触する。図8に示す
実施例の他の構成は、第1の実施例と同じである。スケ
ール22の片側のみを浮上させる上記実施例において
も、スケール22を図板18上の図面に密着させた場合
に比し、図面の汚れを少なくすることが出来る。
【0017】
【効果】本考案は上述の如く、スケールが常に図板面に
対してフロートするので、スケールが図面をこすること
によって発生する図面の汚れを少なく、あるいは無くす
ことができ又、作画するときは、スケールを密着させる
ことができる。又、ロープ部材が短いため、ロープ部材
のたるみによる誤差が少なく、簡単な構成でスケールフ
ロートを実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】平行定規装置の外観図である。
【図2】スケールの平行移動機構を示す説明図である。
【図3】レールの断面図である。
【図4】レールの断面図である。
【図5】スケールフロート機構の分解斜視図である。
【図6】スケールフロート機構の外観図である。
【図7】当接部材の他の実施例を示す外観図である。
【図8】スケールフロート機構の他の実施例を示す外観
図である。
【図9】ローププーリの他の実施例を示す正面図であ
る。
【図10】従来技術の平面説明図である。
【符号の説明】
2 図板 4 プーリ 5 プーリ 6 プーリ 7 プーリ 8 プーリ 9 プーリ 10 ワイヤロープ 12 レール 14 固定具 16 固定具 18 図板 20 レール 22 スケール 24 回転軸 26 ローププーリ 28 ローププーリ 30 ロープ固定部材 32 ロープ固定部材 34 ロープ部材 36 ロープ部材 38 テンション調整軸 40 テンション調整軸 42 支持ブロック 44 支持ブロック 46 ローププーリ 48 ガイドねじ溝 50 ロープ部材 52 付勢手段 54 付勢手段 56 ねじ 58 軸ガイド 60 軸ガイド 62 軸ガイド 64 軸ガイド 66 軸ガイド 68 軸ガイド 70 軸ガイド 72 軸ガイド 74 当接部材 76 当接部材 78 当接部材 80 当接部材 82 支軸 84 ホルダー 86 ブッシュ 88 当接部材 90 軸 92 付勢手段 94 付勢手段 96 当接部材 98 当接部材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図板と、該図板上に該図板に沿って平行
    移動自在に支持されたレールと、該レールの略全長にわ
    たって該レールの下部に取り付けられたスケールと、前
    記レールの下部の少なくとも2ヵ所に昇降自在に支承さ
    れ下端部が前記図板面に当接する当接部材と、前記当接
    部材を前記レールの下面から突出する方向に付勢しこの
    付勢力によって前記当接部材を支点として前記レール及
    びスケールを前記図板面から浮上させるための付勢手段
    とを備えた平行定規装置におけるスケールフロート機
    構。
  2. 【請求項2】 前記レールの両側にスケールを取り付
    け、レールの片側に突出するスケールのみを図板面から
    浮上させたことを特徴とする請求項1に記載の平行定規
    装置におけるスケールフロート機構。
  3. 【請求項3】 前記レールの両側にスケールを取り付
    け、該スケールを図板面から完全浮上させたことを特徴
    とする請求項1に記載の平行定規装置におけるスケール
    フロート機構。
  4. 【請求項4】 前記図板の両側部に張設された互いに平
    行な一対のロープ部材と、前記レールの両端に互いに連
    動して回転するように回転自在に取り付けられたロープ
    プーりとを備え、前記ローププーリに前記ロープ部材を
    巻き付けたことを特徴とする請求項1に記載の平行定規
    装置におけるスケールフロート機構。
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JPH0586595U JPH0586595U (ja) 1993-11-22
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