JP2557499B2 - テレビジョン信号の順次走査変換装置 - Google Patents

テレビジョン信号の順次走査変換装置

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JP2557499B2
JP2557499B2 JP63265188A JP26518888A JP2557499B2 JP 2557499 B2 JP2557499 B2 JP 2557499B2 JP 63265188 A JP63265188 A JP 63265188A JP 26518888 A JP26518888 A JP 26518888A JP 2557499 B2 JP2557499 B2 JP 2557499B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高画質テレビジョン受像機内などに設置さ
れるテレビジョン信号の順次走査変換装置に関するもの
である。
(従来の技術) 現在開発中の高画質(IDTV,EDTV)テレビジョン受像
機は、NTSCなど既存の標準方式の受信テレビジョン映像
信号を一旦ディジタル映像信号に変換し、Y/C分離、雑
音低域、順次走査への変換、輪郭補償など各種の画質改
善処理を施したのちアナログ映像信号に戻して表示部に
供給するような構成となっている。
上述の順次走査への変換を行う走査変換装置は、第14
図に示すように、縦列接続された遅延メモリ81、82、83
と、加減算器84、85、86、87と、係数器88、89と、動き
検出回路90と、時間軸圧縮回路91とを備え、入力端子IN
に供給される飛び越し走査方式のNTSCテレビジョン信号
を2倍のライン密度の順次走査方式のテレビジョン信号
に変換して出力端子OUTに出力する。
262ライン遅延メモリ81の出力端子に出現中の画素信
号aに着目し、これが第15図に示すように現フィールド
のn番目のライン上に存在するものとすれば、次段の1
ライン遅延メモリ82の出力端子に出現中の画素信号bは
飛び越し走査方式の現フィールド内の1ライン前の(n
−1)番目のライン上に存在する。また、262ライン遅
延メモリ83の出力端子に出現中の画素信号cと262ライ
ン遅延メモリ81の入力端子に出現中の画素信号dは、第
16図に示すように、画素信号aとbとを含む現フィール
ドに対しそれぞれ1フィールド前と後に出現するn′番
目のライン上の画素信号であり、これは現フィールドの
n番目のラインと(n−1)番目のラインの中間に出現
する。すなわち、画素信号aとbとを含む現フィールド
を飛び越し走査方式の奇数フィールドとすれば、画素信
号cを含むフィールドは1フィールド前の偶数フィール
ドであり、画素信号dを含むフィールドは1フィールド
後の偶数フィールドである。
加算器84からは隣接ライン間の相関に基づき生成され
た補間ライン信号(a+b)が出力され、加算器85から
は隣接フレーム間の相関に基づき生成された補間ライン
信号(c+d)が出力される。各補間ライン信号は、加
算器86と係数器88,89から成る合成回路において変更可
能な合成比率kと(1−k)で合成され、次のような補
間ライン信号eが生成される。
e=k(a+b)/2+(1−k)(c+d)/2 動き検出回路90は、減算器87から出力されるフレーム
間差分信号から表示画面中の動きを検出し、この検出し
た動きに合わせて係数器88と89の係数値を制御すること
により合成比率kと(1−k)を動的に制御する。動き
が全く存在しなければ(1)式のkは0に設定され、補
間ライン信号eは隣接フレーム間相関に基づき生成され
た成分(c+d)/2のみで構成される。大きな動きが存
在すれば(1)式のkは1に設定され、補間ライン信号
eはフィールド内の隣接ライン間相間に基づき生成され
た成分(a+b)/2のみで構成される。
上記順次走査変換済みのテレビジョン信号に対し垂直
方向の輪郭補償を行う装置は、第16図に示すように、縦
列接続された1ライン遅延メモリ101,102と、加減算器1
03,104とから構成されている。ただし、1ライン遅延メ
モリ101,102による1ラインの遅延時間は、順次走査変
換により時間軸が半分に圧縮されたことに伴い、飛び越
し走査方式の半ラインの遅延時間に該当する。従って、
1ライン遅延メモリ101の入力端子に出現中の画素信号
を第15図中の着目画素信号aとすれば、1ライン遅延メ
モリ102の入力端子と出力端子に出現中の画素信号はそ
れぞれ第15図中の画素信号eとbとなる。減算器104に
おいて画素信号eから加算器103の出力の半分(a+
b)/2が減算されることにより、画素信号eに対する輪
郭補償信号、 Δe=〔e−(a+b)/2〕 が生成され、出力端子OUTに出力される。
(発明が解決しようとする課題) 動き適応制御による順次走査変換と輪郭補償とを第14
図と第16図に示した専用の処理系で行う従来の画質改善
処理方式では、ラインメモリや加減算器などが各処理系
で重複して必要になり、ハードウエア量と設置スペース
がかさみ画質改善装置全体が高価、大型になるという問
題がある。
また、処理に伴う遅延時間が各処理系で累積され、音
声系との遅延量の調整用などに更に遅延回路が必要にな
り、ハードウエア量が一層かさむという問題もある。
(課題を解決するための手段) 本発明に係わるテレビジョン信号の順次走査変換装置
は、フィールド内隣接ライン間の相関に基づき原フィー
ルド内の隣接ラインから第1の補間ラインを生成する第
1の補間ライン生成手段と、隣接フレーム間の相関に基
づき前後のフィールドから第2の補間ラインを生成する
第2の補間ライン生成手段と、表示画面中の動きに応じ
て合成比率を動的に変更しながら前記第1,第2の補間ラ
インを合成することにより合成済みの補間ライン群で構
成される補間フィールドを生成し出力する動き適応型の
合成手段とに加えて、原フィールド内の各ラインとその
前後に1ラインずつ離れた補間フィールド内の2ライン
とから原フィールド内の各ラインに対する輪郭補償信号
を作成する原フィールド用垂直輪郭補償信号生成部と、
補間フィールド内の各ラインとその前後に1ラインずつ
離れた原フィールド内の2ラインとから補間フィールド
内の各ラインに対する垂直輪郭補償信号を作成する補間
フィールド用輪郭補償信号生成部と、上記原フィールド
用垂直輪郭補償信号生成部の出力を表示画面中の動きの
増加に応じて合成比率を減少させながら原フィールド内
の対応のラインに合成する合成制御部と、上記補間フィ
ールド用垂直輪郭補償信号生成部の出力を表示画面中の
動きの増加に応じて合成比率を減少させながら補間フィ
ールド内の対応のラインに合成する合成制御部とを備
え、順次走査変換と垂直方向の輪郭補償とを共通の処理
系で同時に行うように構成されている。
本発明の一実施例によれば、第2の補間ライン生成手
段は、垂直方向への高域濾波処理を施しながら第2の補
間ラインを生成するように構成されている。
本第2の発明に係わるテレビジョン信号の順次走査変
換装置によれば、フィールド内隣接ライン間の相関に基
づき原フィールド内の隣接ラインから第1の補間ライン
を生成する第1の補間ライン生成手段と、隣接フレーム
間の相関に基づき前後のフィールドから垂直方向への高
域フィルタ処理を施しながら第2の補間ラインを生成す
る第2の補間ライン生成手段と、表示画面中の動きに応
じて合成比率を動的に変更しながら前記第1,第2の補間
ラインを合成することにより合成済みの補間ライン群で
構成される補間フィールドを生成し出力する動き適応型
の合成手段とに加えて、原フィールド内の各ラインとそ
の前後に隣接する補間フィールド内の2ラインとから原
フィールド内の各ラインに対する輪郭補償信号を作成す
る原フィールド用の第1の垂直輪郭補償信号生成部と、
原フィールド内の各ラインとその前後に隣接する原フィ
ールド内の2ラインとから原フィールド内の各ラインに
対する輪郭補償信号を作成する原フィールド用の第2の
垂直輪郭補償信号生成部と、補間フィールド内の各ライ
ンとその前後に隣接する原フィールド内の2ラインとか
ら補間フィールド内の各ラインに対する垂直輪郭補償信
号を作成する補間フィールド用の第1の輪郭補償信号生
成部と、補間フィールド内の各ラインについてその前後
に隣接する原フィールド内の4ラインから補間フィール
ド内の各ラインに対する垂直輪郭補償信号を作成する補
間フィールド用の第2の輪郭補償信号生成部と、上記原
フィールド用の第1,第2の垂直輪郭補償信号生成部の出
力を表示画面中の動きに応じて合成比率を動的に変更し
ながら合成することにより原フィールドの各ラインに対
する垂直輪郭補償信号を合成して出力する動き適応型の
合成手段と、上記補間フィールド用の第1,第2の垂直輪
郭補償信号生成部の出力を表示画面中の動きに応じて合
成比率を動的に変更しながら合成することにより補間フ
ィールドの各ラインに対する垂直輪郭補償信号を合成し
て出力する動き適応型の合成手段とを備え、順次走査変
換だけでなく輪郭補償についても動き適応制御を施すよ
うに構成されている。
上記第2の発明の一実施例によれば、第1の補間ライ
ン生成手段がフィールド内の前後の隣接ラインに垂直方
向への低域濾波処理を施しながら第1の補間ラインを生
成する低域濾波回路を備えている。
以下、本発明の作用を実施例と共に詳細に説明する。
(実施例) 第1図は、本発明の一実施例に係わるテレビジョン信
号の順次走査変換装置のうち時間軸圧縮回路の前段の構
成を示すブロック図であり、INは順次走査変換対象のテ
レビジョン信号の入力端子、O1は垂直輪郭補間済みの原
フィールドのテレビジョン信号の出力端子、O2は垂直輪
郭補間済みの補間フィールドのテレビジョン信号の出力
端子である。
この順次走査変換装置は、縦列接続された263ライン
遅延メモリ1a,1ライン遅延メモリ2a,261ライン遅延メモ
リ3aと、加減算器5,6,7…と、動き検出回路13と、係数
生成回路14と、係数値固定の係数器24,33と、非線形処
理回路34a,34bと、表示画面中の動きの大きさに応じて
係数値が動的に変更される係数器4a,4b,9a,35a,35bとを
備えている。
入力するテレビジョン信号に水平走査線(ライン)の
表示に要する時間分の遅延を与えて出力する1ライン遅
延メモリ2aと、係数器4a,4bと、加算器5とからフィー
ルド内隣接ライン間の相関に基づき原フィールド内の隣
接ラインから第1の補間ラインを生成する第1の補間ラ
イン生成部が形成されている。また、263ライン遅延メ
モリ1a,1ライン遅延メモリ2a及び261ライン遅延メモリ3
aと、加算器6と1ライン遅延メモリ8aとから隣接フレ
ーム間の相関に基づき前後のフィールドから第2の補間
ラインを生成する第2の補間ライン生成部が形成されて
いる。
すなわち、1ライン遅延メモリ2aの入力端子には、第
2図に例示するように原フィールド(偶数フィールドと
する)内の2n番目のライン上の画素信号αが出現中であ
るとすれば、この1ライン遅延メモリ2aの出力端子には
この偶数フィールド内の直前のライン、すなわち2n−2
番目のライン上の画素信号εが出現することになる。こ
こで、1ライン遅延メモリ2aにおける1ラインとは、順
次走査変換対象の原フィールド内の1ラインをいい、こ
れは原フィールドと補間フィールドとから構成される順
次走査変換後の1フィールドにおける2ラインに相当す
る。これは263ライン遅延メモリ1aや261ライン遅延メモ
リ3aに関する1ラインの意義についても同様である。第
2図において、実線で示すラインは1ライン遅延メモリ
2aの入力端子に出現する原フィールドを構成するライン
であり、点線で示すラインはこの原フィールドよりも1
フィールド前又は後に出現するフィールドであり、これ
は原フィールドから生成される補間フィールドを構成す
るラインでもある。
263ライン遅延メモリ1aの入力端子には、1フィール
ド後の奇数フィールド内の2n+1番目のライン上の画素
信号βが出現し、261ライン遅延メモリ3aの出力端子に
は、1フィールド前の奇数フィールド内の2n+1番目の
ライン上の画素信号γが出現する。
従って、係数器4a,4bの係数値をb1とすれば、加算器
5から出力される画素信号;θ1=b1(α+ε)は、補
間奇数フィールド内の2n−1番目のライン上の画素信号
θについてライン間相関に基づき隣接ラインから生成し
た第1の補間画素信号となる。また、加算器6から出力
される画素信号(β+γ)を1ライン遅延メモリ8aが1
ライン分遅延させた画素信号;θ2=(β+γ)Z
-1は、補間奇数フィールド内の2n−1番目のライン上の
画素信号θについてフレーム間相関に基づき前後の隣接
フィールドから生成した第2の補間画素信号となる。
係数器4a,4b,9aと、加算器11とから構成される合成制
御部は、上記第1の補間画素信号θ1と第2の補間画素
信号θ2とを表示画面中の動きの大きさに応じて合成比
率を動的に変更しながら合成する。この合成比率は、動
き検出回路13から出力される動きの大きさに応じて係数
生成部14で生成される係数によって動的に変更される。
すなわち、加算器12から出力される隣接フレーム間の
差信号ΔFは、表示画面中に存在する動きの大きさを表
示する信号として動き検出回路13に供給される。動き検
出回路13は、第3図に示すように、絶対値回路51と、比
較回路52,53,54と、デコーダ55とから構成されている。
入力端子Iに供給されるフレーム間差信号ΔFは、絶対
値回路51を経て3個の比較回路52,53,54のそれぞれの一
方の入力端子に供給される。比較回路52〜54の他方の入
力端子には順次増加する基準値A,B,Cが供給されてお
り、これらによる比較結果x,y,zはデコーダ55に供給さ
れる。
第5図に示すように、ΔFの絶対値が基準値A未満で
あるか、基準値A以上B未満であるか、基準値B以上C
未満であるか、あるいは、基準値C以上であるかに応じ
て比較結果の4種類の組合せ(xyz)がデコーダ55に供
給され、これを受けるデコーダ55からは2ビットの二値
信号が出力され、係数生成回路14に供給される。
係数生成回路14は、第4図に示すように、1ライン遅
延メモリ61と、最大値選択回路62と、係数生成器63,64,
65とから構成されている。係数生成回路63は、入力端子
Iから1ライン遅延メモリ61を経て供給される2ビット
のデコーダ出力から第5図に例示する係数a0とb1を生成
し、それぞれを係数器4a,4bと係数器9aとに供給する。
従って、隣接フレーム間差信号ΔFが基準値Aよりも
小さな静止画又はこれに近い状態ではb1/a0がゼロとな
り、フレーム間相関に基づき前後フィールドから生成さ
れた第2の補間ラインのみによって補間フィールドが生
成され出力端子O2を経て時間軸圧縮回路に供給される。
逆に、隣接フレーム間差信号ΔFが基準値Cよりも大き
な動きの大きな状態ではa0/b1がゼロとなり、フィール
ド内の隣接ライン間の相関に基づき生成された第1の補
間ラインのみによって補間フィールドが生成される。そ
して上記二つの状態の中間の状態では、動きの大きさに
応じて変更される合成比率のもとに合成される第1,第2
の補間ラインによって補間フィールドが生成される。
このように、動きが小さければフレーム間相関を主体
に補間フィールドを生成することにより、ライン間相関
を主体とする場合の垂直方向の解像度の劣化が有効に防
止される。また、動きが大きければライン間相関を主体
に補間フィールドを生成することにより、動きに伴う二
重像妨害が有効に防止される。
減算器31からの出力、 Δα=2α−〔(β+γ)+θ2〕/2 2α−(β+γ)(1+Z-1)/2 は、原フィールド内の2n番目のライン上の画素信号αに
対する垂直輪郭補償信号として、非線形回路34aで非線
形処理が施され、係数器35aにおいて動きに応じた係数
が乗じられたのち加算器42において輪郭補償対象の画素
信号αと合成される。
同様に、減算器32からの出力、 Δθ=θ2−(α+ε) =(β+γ)Z-1−(α+ε) は、補間フィールド内の2n−1番目のライン上の画素信
号θに対する垂直輪郭補償信号として、非線形回路34b
で非線形処理が施されて、係数器35bにおいて動きに応
じた係数が乗じられたのち加算器43において輪郭補償対
象の画素信号θと合成される。
上記係数器35aの係数(1−kr)と係数器35bの係数
(1−ki)は、第4図に示した係数回路14内の係数生成
器65と64にとおいて、第5図に例示するような動きの大
きさに応じた値として生成される。すなわち、隣接フレ
ーム間差信号ΔFが基準値Aよりも小さく静止画又はこ
れに近い状態では、係数(1−kr)と(1−ki)はいず
れも1であり非線形回路34aや34bの出力によって最大の
輪郭補償が施される。逆に、隣接フレーム間差信号ΔF
が基準値Cよりも大きく動きの大きな状態では係数(1
−kr)と(1−ki)はいずれも0であり、輪郭補償は全
く施されない。上記二つの状態の中間の状態では、動き
の大きさに応じて減少される大きさで輪郭補償が施され
る。
このように、フレーム間相関に基づき生成した補間フ
ィールド内の隣接ラインから生成した輪郭補償信号を利
用する輪郭補償を表示画面の動きの大きさに応じて弱め
てゆくことにより、動きに伴う二重像妨害による輪郭補
償特性の劣化を有効に防止できる。
第1図の非線形回路34aと34bは、第6図のブロック図
に示すように、符号判定回路71、絶対値回路72、コアリ
ング回路73、傾き設定回路74、リミタ回路75、符号化回
路76から構成されている。入力端子Iに供給される輪郭
補償信号について、第7図の入出力特性図に示すような
小信号レベルの雑音除去のためのコアリング処理、輪郭
の強調度合の調整のための利得制御に基づく傾き設定や
輪郭補償のかけ過ぎによる白つぶれを防止するためのリ
ミタ処理などを含む非線形処理が行われ、出力端子Oか
ら係数器35aと35bに供給される。
第8図は、本発明の他の実施例に係わるテレビジョン
信号の順次走査変換装置の構成を示すブロック図であ
る。本図中、第1図と同一の参照符号を付して構成要素
は第1図の実施例の装置に関して既に説明したものと同
一の構成要素であるから、それらについては重複する説
明を省略する。
第8図に示した順次走査変換装置が第1図の順次走査
変換装置から相違する点は、隣接フレーム間の相関に基
づき前後のフィールドから補間ラインを生成する第2の
補間ライン生成部に垂直方向の高域通過濾波回路が形成
されている点にある。この垂直方向の高域通過濾波回路
は、1ライン遅延メモリ8a,8bと、係数器9a,9b,9cと、
加算器10とから構成される。
加算器6から出力される画素信号(β+γ)は縦列接
続された1ライン遅延メモリ8aと8bによって1ラインず
つ遅延され、第9図に2n+1番目と2n+3番目のライン
上の画素信号θ=(β+γ)Z-1と、i=(β+γ)Z-2
とになる。この1ラインずつ遅延された3種の画素信号
は係数器9a,9b,9cで第10図に例示するような逆極性の係
数a0とa1が乗ぜられたのち加算器10で合成されることに
より、高域通過濾波処理された補間信号 Θ=(β+γ)(a1+a0Z-1+a1Z-2) となり、加算器11の一方の入力端子に供給される。
第11図は、本発明の更に他の実施例に係わるテレビジ
ョン信号の順次走査変換装置の構成を示すブロック図で
ある。本図中、第1図や第8図と同一の参照符号を付し
た構成要素はこれらの図に示した実施例の装置に関して
既に説明したものと同一の構成要素であるから、それら
については重複する説明を省略する。
第11図に示した順次走査変換装置が第8図の順次走査
変換装置から相違する点は次の2点である。
(i)原フィールドと補間フィールドのそれぞれについ
て原フィールド内の隣接ラインのみを利用して輪郭補償
信号を生成する回路と、この輪郭補償信号と補間フィー
ルド内の隣接ラインのみを利用して生成した従来の輪郭
補償信号とを表示画面中の動きの大きさに応じて動的に
変更される比率kと(1−k)とで合成する動き適応合
成回路を備えた点。
(ii)第1の補間ライン生成部に隣接3ライン分の垂直
方向の低域通過濾波回路を備えた点。
加算器22、係数器24、減算器26、非線形回路27bは、
原フィールド内の隣接ラインのみを利用して原フィール
ドに対する輪郭補償信号を生成する。すなわち、第12図
に示すように、原フィールド内の輪郭補償対象の画素信
号をαとすれば、加算器22からは1ライン前の画素信号
δと1ライン後の画素信号εとの和(δ+ε)が出力さ
れる。減算器26は、固定の係数値2を付与する係数器24
を経て供給される画素信号2αから上記画素信号(δ+
ε)を減算し、原フィールド内の画素信号αに対し原フ
ィールド内の隣接ラインのみから生成した第2の輪郭補
償信号 Δα=2α−(δ+ε) として出力する。
同様に、加算器21,23、減算器25、非線形回路27aは、
原フィールド内の隣接ラインだけから補間フィールドに
対する輪郭補償信号を生成する。すなわち、第12図に示
すように、補間フィールド内の輪郭補償対象の画素信号
をθとすれば、加算器21からは半ライン前の画素信号ε
と半ライン後の画素信号αの和(α+ε)が出力され
る。また、加算器23からは1ライン半前の画素信号ζと
1ライン半後の画素信号δとの和(ζ+δ)が出力され
る。減算器25は、上記画素信号(α+ε)から画素信号
(ζ+δ)を減算し、補間フィールド内の画素信号θに
対し原フィールド内の隣接ラインのみから生成した第2
の輪郭補償信号 Δθ=(α+ε)−(ζ+δ) として出力する。
一方、減算器31からは補間フィールド内の隣接ライン
に基づき生成された原フィールド内の画素信号αに対す
る第1の輪郭補償信号Δαが出力され、減算器32から
は原フィールド内の隣接ラインに基づき生成された補間
フィールド内の画素信号θに対する第1の輪郭補償信号
Δθが出力される。また、第13図に示す動きの大きさ
に応じた係数krとkiが係数生成回路14で生成され、係数
器28aと28bのそれぞれに供給される。従って、加算器40
からは原フィールド内の画素信号αに対する輪郭補償信
号、 Δα=(1−kr)Δα+krΔα が出力され、加算器42に供給される。
また、加算器41からは補間フィールド内の画素信号θ
に対する輪郭補償信号、 Δθ=(1−ki)Δθ+kiΔθ が出力され、加算器43に供給される。
従って、隣接フレーム間差信号ΔFが基準値Aよりも
小さな静止画又はこれに近い状態ではkr/(1−kr)もk
i/(1−ki)もゼロとなり、フレーム間相関に基づき前
後フィールドから生成した補間フィールド内の隣接ライ
ンを利用して生成した輪郭補償信号のみによって輪郭補
償が行われ、高域成分に富んだ明瞭な輪郭補償が可能と
なる。逆に、隣接フレーム間差信号ΔFが基準値Cより
も大きな動きの大きな状態では、(1−kr)/krも(1
−ki)/kiもゼロとなり、フィールド内の隣接ライン間
の相関に基づき生成した補間フィールド内の隣接ライン
を利用して生成した輪郭補償信号のみによって輪郭補償
が行われ、動きの影響による二重像妨害が有効に防止さ
れる。そして上記二つの状態の中間の状態では、動きの
大きさに応じて変更される合成比率のもとに合成される
第1,第2の輪郭補償信号によって原フィールドと補間フ
ィールドのそれぞれに対する輪郭補償が行われる。
また、第11図に例示した順次走査変換装置では、第13
図に例示するように動きの大きさに応じて変更される係
数b1が係数生成回路14で生成され、第1の補間ライン生
成部内に形成された垂直方向の低域通過濾波回路内の係
数器4bと4cとに供給される。また、係数生成回路14で生
成された第13図に例示する係数b2が、垂直方向の低域通
過濾波回路内の係数器4aと4dとに供給される。これらの
係数b1とb2とが互いに同極性であるため、第12図に示す
補間フィールド内の2n+1番目のラインを中心として前
後4本の原フィールド内の隣接ラインについて垂直方向
の低域通過濾波処理が行われる。
以上、フレーム間差信号生成用の減算回路と動き検出
回路13とをこの順次走査変換装置内に設置する構成を例
示した。しかしながら、これらの回路を他の信号処理装
置と共用する構成としてもよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本第1の発明に係わるテ
レビジョン信号の順次走査変換装置は、動き適応制御に
よる順次走査変換と輪郭補償とを共通の装置で同時に行
う構成であるから、ラインメモリや加減算器などのハー
ドウエア量と設置スペースが低減され、画質改善装置全
体が安価、小型になるという効果が奏される。
また、同時処理に伴い処理時間が短縮され、音声系と
の遅延量の調整用などの遅延回路が不要となり、ハード
ウエア量が一層削減されるという利点もある。
本第2の発明に係わるテレビジョン信号の順次走査変
換装置は、順次走査変換処理だけでなく輪郭補償処理に
ついても動き適応制御を行う構成であるから、表示画面
の状況に応じた最適の画質を常に実現できるという効果
が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わるテレビジョン信号の
順次走査変換装置のうち時間軸圧縮回路の前段の部分の
構成を示すブロック図、第2図は第1図の各部に出現中
の画素信号について表示画面中の相互の位置関係を示す
概念図、第3図は第1図の動き検出回路13の構成の一例
を示すブロック図、第4図は第1図の係数生成回路14の
構成の一例を示すブロック図、第5図は第3図と第4図
の回路の動作の一例を説明するための概念図、第6図は
第1図の非線形処理回路34a,34bの構成の一例を示すブ
ロック図、第7図は第6図の非線形処理回路の入出力特
性の一例を示す概念図、第8図は第1図の順次走査装置
の他の実施例の構成を示すブロック図、第9図は第8図
の各部に出現中の画素信号について表示画面中の相互の
位置関係を示す概念図、第10図は第8図中の係数器の係
数値と動きの関係とを例示する概念図、第11図は本第2
の発明の一実施例に係わる順次走査変換装置の構成を示
すブロック図、第12図は第11図の各部に出現中の画素信
号について表示画面中の相互の位置関係を示す概念図、
第13図は第11図中の係数器の係数値と動きの関係とを例
示する概念図、第14図は従来の動き適応制御による順次
走査変換装置の構成を示すブロック図、第15図は第14図
の各部に出現中の画素信号について表示画面中の相互の
位置関係を示す概念図、第16図は従来の垂直方向の輪郭
補償装置の構成を示すブロック図である。 IN……順次走査変換対象のテレビジョン信号の入力端
子、1a,2a,3a,8a,8b……入力信号に所定ライン数の遅延
を与えて出力する遅延メモリ、5,6,7,10,11……加減算
器、13……動き検出回路、14……係数生成回路、24,33
……係数値固定の係数器、27a,27b,34a,34b……非線形
処理回路、4a,4b,,4c,4d,9a,9b,9c,28a,28b,35a,35b…
…表示画面中の動きの大きさに応じて係数値が動的に変
更される係数器、O1……原フィールドの出力端子、O2…
…補間フィールドの出力端子、51……絶対値回路、52,5
3,54……比較器、55……デコーダ、61……1ライン遅延
回路、62……最大値選択回路、63,64,65……係数生成回
路。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールド内隣接ライン間の相関に基づき
    原フィールド内の隣接ラインから第1の補間ラインを生
    成する第1の補間ライン生成手段と、 隣接フレーム間の相関に基づき前後のフィールドから第
    2の補間ラインを生成する第2の補間ライン生成手段
    と、 表示画面中の動きに応じて合成比率を動的に変更しなが
    ら前記第1,第2の補間ラインを合成することにより合成
    済みの補間ライン群で構成される補間フィールドを生成
    し出力する動き適応型の合成手段と、 原フィールド内の各ラインとその前後に1ラインずつ離
    れた補間フィールド内の2ラインとから原フィールド内
    の各ラインに対する輪郭補償信号を作成する原フィール
    ド用垂直輪郭補償信号生成部と、 補間フィールド内の各ラインとその前後に1ラインずつ
    離れた原フィールド内の2ラインとから補間フィールド
    内の各ラインに対する垂直輪郭補償信号を作成する補間
    フィールド用輪郭補償信号生成部と、 前記原フィールド用垂直輪郭補償信号生成部の出力を表
    示画面中の動きの増加に応じて合成比率を減少させなが
    ら原フィールド内の対応のラインに合成する合成制御部
    と、 前記補間フィールド用垂直輪郭補償信号生成部の出力を
    表示画面中の動きの増加に応じて合成比率を減少させな
    がら補間フィールド内の対応のラインに合成する合成制
    御部とを備えたことを特徴とするテレビジョン信号の順
    次走査変換装置。
  2. 【請求項2】前記第2の補間ライン生成手段は、垂直方
    向への高域濾波処理を施しながら第2の補間ラインを生
    成する手段を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のテレビジョン信号の順次走査変換装置。
  3. 【請求項3】フィールド内隣接ライン間の相関に基づき
    原フィールド内の隣接ラインから第1の補間ラインを生
    成する第1の補間ライン生成手段と、 隣接フレーム間の相関に基づき前後のフィールドから第
    2の補間ラインを生成する第2の補間ライン生成手段
    と、 表示画面中の動きに応じて合成比率を動的に変更しなが
    ら前記第1,第2の補間ラインを合成することにより合成
    済みの補間ライン群で構成される補間フィールドを生成
    し出力する動き適応型の合成手段と、 原フィールド内の各ラインとその前後に隣接する補間フ
    ィールド内の2ラインとから原フィールド内の各ライン
    に対する輪郭補償信号を作成する原フィールド用の第1
    の垂直輪郭補償信号生成部と、 原フィールド内の各ラインとその前後に隣接する原フィ
    ールド内の2ラインとから原フィールド内の各ラインに
    対する輪郭補償信号を作成する原フィールド用の第2の
    垂直輪郭補償信号生成部と、 補間フィールド内の各ラインとその前後に隣接する原フ
    ィールド内の2ラインとから補間フィールド内の各ライ
    ンに対する垂直輪郭補償信号を作成する補間フィールド
    用の第1の輪郭補償信号生成部と、 補間フィールド内の各ラインについてその前後に隣接す
    る原フィールド内の4ラインから補間フィールド内の各
    ラインに対する垂直輪郭補償信号を作成する補間フィー
    ルド用の第2の輪郭補償信号生成部と、 前記原フィールド用の第1,第2の垂直輪郭補償信号生成
    部の出力を表示画面中の動きに応じて合成比率を動的に
    変更しながら合成することにより原フィールドの各ライ
    ンに対する垂直輪郭補償信号を合成して出力する動き適
    応型の合成手段と、 前記補間フィールド用の第1,第2の垂直輪郭補償信号生
    成部の出力を表示画面中の動きに応じて合成比率を動的
    に変更しながら合成することにより補間フィールドの各
    ラインに対する垂直輪郭補償信号を合成して出力する動
    き適応型の合成手段とを備えたことを特徴とするテレビ
    ジョン信号の順次走査変換装置。
  4. 【請求項4】前記第1の補間ライン生成手段は、フィー
    ルド内の前後の隣接ラインに垂直方向への低減濾波処理
    を施しながら第1の補間ラインを生成する低域濾波回路
    を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
    テレビジョン信号の順次走査変換装置。
  5. 【請求項5】前記第2の補間ライン生成手段は、垂直方
    向への高域濾波処理を施しながら第2の補間ラインを生
    成する手段を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第
    3項又は第4項記載のテレビジョン信号の順次走査変換
    装置。
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