JP2557233B2 - 電気かみそりの外刃の製造方法 - Google Patents
電気かみそりの外刃の製造方法Info
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- JP2557233B2 JP2557233B2 JP62259250A JP25925087A JP2557233B2 JP 2557233 B2 JP2557233 B2 JP 2557233B2 JP 62259250 A JP62259250 A JP 62259250A JP 25925087 A JP25925087 A JP 25925087A JP 2557233 B2 JP2557233 B2 JP 2557233B2
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- Japan
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- outer blade
- electric razor
- annealing
- plated
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は黒色ロジウムメッキを施す電気かみそりの
外刃の製造方法に関する。
外刃の製造方法に関する。
例えば,眼鏡フレーム,時計等の装飾用品に黒色ロジ
ウムメッキを施す技術は,従来より公知である(例え
ば,特開昭57−57882号公報)。
ウムメッキを施す技術は,従来より公知である(例え
ば,特開昭57−57882号公報)。
また,黒色ロジウムメッキを施しただけでは耐蝕,耐
摩耗性が劣るため,この点を改善すべく黒色ロジウムメ
ッキを施した物品をさらに陽極電解処理することも公知
である(特公昭60−4920号公報)。
摩耗性が劣るため,この点を改善すべく黒色ロジウムメ
ッキを施した物品をさらに陽極電解処理することも公知
である(特公昭60−4920号公報)。
しかるに,電気かみそりの外刃としては特に耐蝕,耐
摩耗性が要求されるが,上記のように黒色ロジウムメッ
キ被処理物を陽極電解工程に付するだけでは,黒色ロジ
ウムメッキ被膜を陽極電解によって不安定な状態になっ
ていて弱いため,未だ実用上満足な耐蝕,耐摩耗性の効
果が得られず,また経時的に黒色ロジウムメッキ被膜に
白みがかる曇り(白っぽさ)が発生し,商品価値が失い
がちであった。
摩耗性が要求されるが,上記のように黒色ロジウムメッ
キ被処理物を陽極電解工程に付するだけでは,黒色ロジ
ウムメッキ被膜を陽極電解によって不安定な状態になっ
ていて弱いため,未だ実用上満足な耐蝕,耐摩耗性の効
果が得られず,また経時的に黒色ロジウムメッキ被膜に
白みがかる曇り(白っぽさ)が発生し,商品価値が失い
がちであった。
この発明は上記従来技術を更に発展改良して耐蝕,耐
摩耗性に一段と優れる電気かみそりの外刃の製造方法を
提供することを目的とする。
摩耗性に一段と優れる電気かみそりの外刃の製造方法を
提供することを目的とする。
この発明は,黒色ロジウムメッキを施した外刃を陽極
電解し,しかるのちアニーリング(焼なまし)処理す
る。
電解し,しかるのちアニーリング(焼なまし)処理す
る。
黒色ロジウムメッキを施す前の外刃は,従来公知のニ
ッケル電鋳,あるいはニッケルとコバルトの合金電鋳に
より得る。
ッケル電鋳,あるいはニッケルとコバルトの合金電鋳に
より得る。
黒色ロジウムメッキは,それ自体公知の黒色ロジウム
メッキ方法を採用すればよく,たとえば,前出の特開昭
57−57882号公報や特公昭60−4920号公報に記載されて
いるように,硫酸あるいは燐酸ロジウム液中に添加剤と
して芳香族スルホン酸,有機カルボン酸,あるいはこれ
らの酸を含めたメッキ浴を用いて行う。
メッキ方法を採用すればよく,たとえば,前出の特開昭
57−57882号公報や特公昭60−4920号公報に記載されて
いるように,硫酸あるいは燐酸ロジウム液中に添加剤と
して芳香族スルホン酸,有機カルボン酸,あるいはこれ
らの酸を含めたメッキ浴を用いて行う。
陽極電解は,これ又,それ自体公知の陽極電解方法を
採用すればよく,たとえば,前出の特公昭60−4920号公
報に記載されているように,アルカリ溶液中で行う。
採用すればよく,たとえば,前出の特公昭60−4920号公
報に記載されているように,アルカリ溶液中で行う。
陽極電解後に行うアニーリングの温度は100℃〜200℃
が好ましい。たとえば,ニッケル電鋳による外刃ではS
(イオウ)を含むため,アニーリングすることにより10
0℃より徐々に脆くなり,200℃以上の高温では極端に脆
化してしまう。アニーリング温度が100℃より低すぎる
と,アニーリングによるメッキ被膜を安定,強化する効
果を期し得ない。このことはニッケルとコバルトの合金
電鋳による外刃においても同じ傾向がみられる。
が好ましい。たとえば,ニッケル電鋳による外刃ではS
(イオウ)を含むため,アニーリングすることにより10
0℃より徐々に脆くなり,200℃以上の高温では極端に脆
化してしまう。アニーリング温度が100℃より低すぎる
と,アニーリングによるメッキ被膜を安定,強化する効
果を期し得ない。このことはニッケルとコバルトの合金
電鋳による外刃においても同じ傾向がみられる。
本発明によれ,黒色ロジウムメッキを施した外刃を陽
極電解したのち,アニーリングするので,陽極電解によ
り不安定な状態のメッキ被膜が最も安定な状態に操作さ
れ,強固なメッキ被膜が得られ,電気かみそりの外刃と
して実用充分な耐蝕,耐摩耗性を有するものが得られ
る。また経時的な曇りがなく光沢性に優れる黒色ロジウ
ムメッキ外刃が得られる。
極電解したのち,アニーリングするので,陽極電解によ
り不安定な状態のメッキ被膜が最も安定な状態に操作さ
れ,強固なメッキ被膜が得られ,電気かみそりの外刃と
して実用充分な耐蝕,耐摩耗性を有するものが得られ
る。また経時的な曇りがなく光沢性に優れる黒色ロジウ
ムメッキ外刃が得られる。
〔実施例1〕 以下,本発明の実施例を説明する。
電気かみそりの網目上の外刃(厚み50μ)をニッケル
電鋳する。電鋳後,この外刃を,硫酸あるいは燐酸ロジ
ウム液中に添加剤として芳香族スルホン酸,有機カルボ
ン酸,あるいはこれらの酸を含めたメッチ浴を用いて黒
色ロジウムメッキを施す。
電鋳する。電鋳後,この外刃を,硫酸あるいは燐酸ロジ
ウム液中に添加剤として芳香族スルホン酸,有機カルボ
ン酸,あるいはこれらの酸を含めたメッチ浴を用いて黒
色ロジウムメッキを施す。
このように黒色ロジウムメッキされた外刃をアルカリ
溶液中で陽極電解を行う。
溶液中で陽極電解を行う。
陽極電解後,外刃を120℃に加熱し,この温度を5分
〜20分間保持してアニーリングした。
〜20分間保持してアニーリングした。
このようにして得られた外刃は強固なメッキ被膜が得
られて耐蝕,耐摩耗性に優れ,また曇りの発生が無かっ
た。
られて耐蝕,耐摩耗性に優れ,また曇りの発生が無かっ
た。
〔実施例2〕 ニッケル電鋳による外刃を黒色ロジウムメッキし,陽
極電解するまでの工程は実施例1の場合と同様に行う。
アニーリング温度は150℃とし,アニーリング時間は10
分間とした。
極電解するまでの工程は実施例1の場合と同様に行う。
アニーリング温度は150℃とし,アニーリング時間は10
分間とした。
この場合も,実施例1で得られた外刃と同様に耐蝕,
耐摩耗性に優れ,また曇りの無いものを得た。
耐摩耗性に優れ,また曇りの無いものを得た。
下表にアニーリングしない場合と,アニーリング温度
80℃,100℃,120℃,150℃のそれぞれの温度でアニーリン
グした場合における耐摩耗性について比較した結果を示
す。
80℃,100℃,120℃,150℃のそれぞれの温度でアニーリン
グした場合における耐摩耗性について比較した結果を示
す。
上記表からアニーリングしない場合,またアニーリン
グ温度が80℃以下での耐摩耗性に比較し,120℃〜150℃
で耐摩耗性により優れることが判る。但し,この摩耗試
験としては,外刃の表面を500g荷重の下でセール皮で10
万回擦る方法を採った。
グ温度が80℃以下での耐摩耗性に比較し,120℃〜150℃
で耐摩耗性により優れることが判る。但し,この摩耗試
験としては,外刃の表面を500g荷重の下でセール皮で10
万回擦る方法を採った。
また,アニーリングしない場合,あるいはアニーリン
グ温度が80℃以下では,外刃のメッキ被膜に経時的な曇
りが入って商品価値が失ったが,120℃〜150℃の温度で
加熱してアニーリングした場合は曇りの発生が無く,黒
色光沢性に優れる外刃が得られた。
グ温度が80℃以下では,外刃のメッキ被膜に経時的な曇
りが入って商品価値が失ったが,120℃〜150℃の温度で
加熱してアニーリングした場合は曇りの発生が無く,黒
色光沢性に優れる外刃が得られた。
なお,上記煮沸時間に代え,温度80%,室温35℃で3
ケ月間放置した場合も上記と同様な結果が得られた。
ケ月間放置した場合も上記と同様な結果が得られた。
Claims (2)
- 【請求項1】黒色ロジウムメッキを施した外刃を陽極電
解し,陽極電解後にアニーリングすることを特徴とする
電気かみそりの外刃の製造方法。 - 【請求項2】アニーリング温度が100℃〜200℃である特
許請求の範囲第1項記載の電気かみそりの外刃の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62259250A JP2557233B2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 電気かみそりの外刃の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62259250A JP2557233B2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 電気かみそりの外刃の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01101993A JPH01101993A (ja) | 1989-04-19 |
JP2557233B2 true JP2557233B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=17331491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62259250A Expired - Fee Related JP2557233B2 (ja) | 1987-10-14 | 1987-10-14 | 電気かみそりの外刃の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557233B2 (ja) |
-
1987
- 1987-10-14 JP JP62259250A patent/JP2557233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01101993A (ja) | 1989-04-19 |
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