JP2556557B2 - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2556557B2
JP2556557B2 JP63211511A JP21151188A JP2556557B2 JP 2556557 B2 JP2556557 B2 JP 2556557B2 JP 63211511 A JP63211511 A JP 63211511A JP 21151188 A JP21151188 A JP 21151188A JP 2556557 B2 JP2556557 B2 JP 2556557B2
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可変頂角プリズムを有した光学装置に関し、
特に通過光束の進行方向を任意に変えることができ、写
真用カメラ、ビデオカメラ、双眼鏡などの光学装置にお
いて光学系の一部に用い画像のブレを補正するようにし
た防振光学系に好適な可変頂角プリズムを有した光学装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、光学装置と被写体との相対位置関係の時間的変
化(ブレ)は、前記光学装置が撮影もしくは計測もしく
は観察しようとしている光学像の振れとして表わされ、
前記光学装置の性能が十分に発揮できなくなるという問
題点があった。
この問題点を解決するために、従来より様々な方法が
提案されている。その一つに偏角を自在に変化させうる
可変頂角プリズムがある。第6図は可変頂角プリズムを
用いた装置の概略図である。通常、可変頂角プリズムは
2枚の透明板101の間に、ゴム等の弾性部材102を利用し
て厚み数mm程度の間隙を設け、前記間隙に屈折率の高い
液体103を封入して構成されている。また、前記可変頂
角プリズムは2枚の透明板101が互いに独立して回動す
るように直交する軸104a,104bにて軸支された枠体105に
て保持され、前記枠体には可変頂角プリズム駆動のため
の不図示の駆動手段が設置してある。
〔発明が解決しようとしている問題点〕
しかしながら、前述のように透明板の間の間隙の厚み
はわずか数mm程度であり、そのため、前記可変頂角プリ
ズムの駆動範囲も数mm程度となる。この駆動範囲を阻害
しないように部材を配置するためには、前記枠体105を
前記透明板1に対し光軸方向外側にずらして配置しなけ
ればならず、そのため、前記枠体105の側面に配置され
る回動軸104a,104bは前記透明板101の内側面よりも光軸
方向外側にずらしていた。これによって、上記従来例で
は次のような欠点があった。
(1)第7図に示すように、回動軸104が透明板101の内
側面より光軸外側にずれているため、透明板101の回動
に呼応して透明板の間の間隙容積が変動し、透明板101
ならびに弾性部材にかかる圧力が変動し、見掛けの弾性
定数が変化する。(2)(1)の同じ理由により、回動
軸104の軸受けにかかる負荷が変動することによって軸
受け部分の摩擦力が変動し滑らかな回動が困難となって
いた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、上述した問題点を解決することにあ
る。そして液体等を封入して構成される可変頂角プリズ
ムの頂角を変化させる際、負荷変動を減少させ滑らかな
回動で安定した駆動を行うことのできる防振光学系に適
した、光学装置を提供することにある。
そして本発明では、光学系と被写体との光学的相対位
置関係を補正するための可変頂角プリズムと、可変頂角
プリズムを駆動するための駆動手段とを備えた光学装置
において、可変頂角プリズムを構成する透明板を回動可
能に支持するために保持枠に形成された回動軸支部を、
透明板の径方向及び透明板が相対向する方向へ突出さ
せ、可変頂角プリズムの回動の中心が透明板の内側面に
一致するよう構成したことを特徴としている。
〔実施例〕
以下図面にもとづいて、本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明に係る可変頂角プリズムの断面図であ
る。第2図は、その要部を示す斜視図である。1は一対
の対向する透明板でガラスあるいはプラスチツク材から
形成されている。2は環状の弾性部材で、透明板1と弾
性部材2とで高屈折率の液体3を封入している。5は枠
体で(保持枠)環状に形成され、透明板1を保持する一
方、頂角を変化させるための駆動手段6(ムービングコ
イル6a,ヨーク6b,マグネツト6cにて構成される)と接続
されている。そして5a,5b(不図示)また5c,5dは、枠体
5に設けられ、不図示の鏡筒に対して軸4a,4bを中心と
して回動可能に取り付けられる軸支部である。
尚、本実施例では、この軸支部を枠体5の径方向へ突
出させると共に、相対向する方向へ折り曲げて突出させ
て、回転軸4a,4bが透明板の液体と接する面上であって
透明板の直径を通る様にしている。以上の構成によって
頂角を変化させる際に、枠体5を回動させても、例えば
軸支部5aが径方向に延長されているので、対向する枠体
に接触することがなく、回動の自由を与えることができ
る。
尚、9は主レンズ系、8は結像面を示す。
第3図は本発明に係る可変頂角プリズムを用いた光学
系による画像のブレを補正する機構の第1実施例のデー
タフロー図である。光学装置本体に設置された画像のブ
レ量検知センサー(不図示)、例えば加速度センサーか
ら送出されてくる画像ブレ量を基にして画像のブレ補正
制御系、駆動手段制御系などが動き、その結果駆動手段
に必要な駆動力が発生させられる。そして、軸4a,4bを
中心として透明板を回転させることによって可変直角プ
リズムの頂角を変化させている。その際、位置変位量を
位置センサー(不図示)を用いて検出し画像のブレ補正
制御系にフイードバツクしている。このような制御方法
により光学装置の振れに基づく画像のブレを良好に補正
している。
第4図は本発明において画像のブレを補正する際の第
1の実施例における動作フロー図である。画像のブレの
補正が開始されると、まず初期設定としてコイルに通電
がなされ、頂角プリズムの位置を検出する位置センサー
の情報を加味して透明板1が並行位置になるように駆動
力がかけられる。次に並行位置に達した後は、画像のブ
レ量検知手段からの画像のブレ量情報に従って駆動力の
正逆に加減することによって画像のブレに対する所望の
補正を行っている。
第5図は、本発明に係る第2の実施例の枠体構造を示
す図である。
本実施例に於いては、例えば軸支部5aを軸方向へ突出
させる一方、これに対向する枠体5に径方向に切り欠い
た、切り欠き部5fを設けている。そして枠体の接触を避
けつつ透明板の内側面、つまり透明板と液体とが接する
面上に回動軸を配置できるようにしている。
〔発明の効果〕
以上説明したように、可変頂角プリズムの回動軸を透
明板の内側面に一致させることにより、可変頂角プリズ
ム駆動による内部液体圧力の変動ならびに軸受け負荷の
変動をなくし、可変頂角プリズム駆動を滑らかなものと
して動特性の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施した可変頂角プリズムを用いた
防振光学系の断面図。 第2図は、本発明第1の実施例の枠体部分の斜視図。 第3図は、本発明第1の実施例のデータフロー図。 第4図は、本発明第1の実施例の動作フロー図。 第5図は、第2の実施例の枠体部分の斜視図。 第6図は、従来の可変頂角プリズムの構成を表わす断面
図。 第7図は、従来例の模式図。 1……透明板 2……弾性部材 3……高屈折率液体 4……回動軸 5……可変頂角プリズム保持枠体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学系と被写体との光学的相対位置関係を
    補正するための可変頂角プリズムと、可変頂角プリズム
    を駆動するための駆動手段とを備えた光学装置におい
    て、前記可変頂角プリズムは、相対向する1組の透明板
    と、該1組の透明板間に封止される透明液体と、前記可
    変頂角プリズムの光束通過部の外側に形成され、それぞ
    れの透明板を保持する1組の保持枠と、前記透明板を回
    動可能に支持するために保持枠に形成される回動軸支部
    とを有し、該回動軸支部を前記透明板の径方向及び前記
    透明板が相対向する方向へ突出させ、前記可変頂角プリ
    ズムの回動の中心が前記透明板の内側面に一致するよう
    に構成したことを特徴とする光学装置。
JP63211511A 1988-08-25 1988-08-25 光学装置 Expired - Fee Related JP2556557B2 (ja)

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