JP2556556Y2 - セラミックコンデンサ - Google Patents

セラミックコンデンサ

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JP2556556Y2
JP2556556Y2 JP1990004533U JP453390U JP2556556Y2 JP 2556556 Y2 JP2556556 Y2 JP 2556556Y2 JP 1990004533 U JP1990004533 U JP 1990004533U JP 453390 U JP453390 U JP 453390U JP 2556556 Y2 JP2556556 Y2 JP 2556556Y2
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ceramic
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正 小笠原
滋 伊藤
司 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、電力遮断器、避雷器、開閉器または搬送結
合器等の高圧電力系統に使用されるセラミックコンデン
サに関する。
〈従来の技術〉 この種のセラミックコンデンサは、チタン酸バリウ
ム、チタン酸ストロンチウム等を主成分として構成され
ており、高圧インパルス電圧印加時にその圧電性に起因
する機械的振動を生じ、セラミックが本来的に有してい
る電気的破壊レベルよりもかなり低いレベルで、機械的
破壊を起こす。
インパルス破壊電圧特性を向上させることを狙った従
来技術としては、例えば特公昭63-9367号公報(特開昭5
6-48124号公報)に記載されたものが知られている。こ
の従来技術では、圧電性を有する円柱状誘電体セラミッ
クの両端面に電極を形成すると共に、電極の上に、電極
端子となる補強金属体を、半田付け等の手段によって、
密着して固着した構造となっていた。補強金属体の直径
Dtは誘電体セラミックの直径Dに対して、 Dt/D≧0.6 を満たすように設定してあり、それによって誘電体セラ
ミックの逆圧電効果による機械的破壊を防止できる旨記
載されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上述した従来のセラミックコンデンサ
には、次のような問題点がある。
(A) 誘電体セラミックと補強金属体とでは、熱膨張
係数が大きく異なる。このため、補強金属体の直径Dt
と、誘電体セラミックの直径Dとを、Dt/D≧0.6を満た
すように設定した従来技術では、熱膨張係数の差異に起
因する熱ストレスの発生領域がきわめて大きくなり、ヒ
ートサイクル特性が悪くなるという問題点があった。
(B) 破壊の原因となる電歪を、主として、補強金属
体により誘電体セラミックを相対する両端面側から押え
て抑制する、いわば、二次元的な電歪抑制構造である。
かかる二次元的電歪抑制構造では、充分な電歪抑制作用
が得られにくい。これを補う手段として、上記従来技術
では、補強金属板の厚さと、誘電体セラミックの厚さと
の比をある所定範囲内に設定してあった。このため、補
強金属板及び誘電体セラミックの選定及びその設計の自
由度に制限が加わると共に、これらの値が変動すると、
インパルス破壊電圧値も変化してしまう等の問題点を生
じ易い。
(C) 補強金属体による二次元的電歪抑制構造の下で
は、補強金属体と誘電体セラミック上の電極との接合面
積の増減、接合状態等により、インパルス破壊電圧値が
変動し易く、安定したインパルス破壊電圧値を有するセ
ラミックコンデンサを量産することがむずかしい。
そこで、本考案の課題は、上述する従来の問題点を解
決し、安定した高いインパルス破壊電圧が得られ、しか
もヒートサイクル特性の優れたセラミックコンデンサを
提供することである。
〈課題を解決するための手段〉 上述する課題を解決するため、本考案に係るセラミッ
クコンデンサは、圧電性を有する円柱状の誘電体セラミ
ックと、この誘電体セラミックの両端面に設けられた電
極と、前記電極の上に接合された金属端子と、前記誘電
体セラミック及び前記電極の全体に密着して設けられた
樹脂被覆とを有するセラミックコンデンサであって、前
記樹脂被覆は、厚みが1.5mm以上でその付近の値である
ことを特徴とする。
好ましくは、前記誘電体セラミックの外径D及び前記電
極に対する前記金属端子の接合部分の外径Dtは、 0.14≦Dt/D≦0.5 の関係を満たす。
〈作用〉 誘電体セラミック及びその電極の全体に密着して設け
られた樹脂被覆を有するから、誘電体セラミックの圧電
性を全周から三次元的に押え込む電歪抑制構造が得られ
る。このため、インパルス破壊電圧特性が向上すると共
に、電極に対する金属端子の接合面積による影響を、あ
まり受けることなく、一定したインパルス破壊電圧値を
確保できるようになる。樹脂被覆による電歪抑制作用
は、樹脂被覆の厚みが1.5mm以上の領域で顕著に現われ
る。
樹脂被覆の厚みは、10mm以下に選定することが望まし
い。このような厚みに設定すると、所要のインパルス破
壊電圧を確保するのに必要、かつ、充分な厚みに保た
れ、厚みが不必要に増大することもない。
誘電体セラミックの外径D及びその電極に対する金属端
子の接合部分の外径Dtを Dt/D≦0.5 の関係を満たすように選定した好ましい態様の場合、誘
電体セラミックと金属端子との間の熱膨張係数の差異に
起因する熱ストレスの発生領域が縮小され、ヒートサイ
クル特性が良くなる。また、(Dt/D)≦0.5を満たすよ
うに選定されていて、樹脂被覆領域が従来よりも増大し
ているので、樹脂被覆を施す場合、樹脂被覆による押え
込み領域が増大し、インパルス破壊電圧特性がより一層
向上することとなる。
また、0.14≦Dt/Dの範囲に設定されていると、誘電体セ
ラミック上に設けられた電極に対する金属端子の機械的
接合強度を充分に確保できる。
〈実施例〉 第1図は本考案に係るセラミックコンデンサの正面部
分破断面図である。図において、1は誘電体セラミッ
ク、2、3は電極、4、5は金属端子、6、7は誘電接
着材、8は樹脂被覆である。
誘電体セラミック1は圧電性を有する誘電体セラミッ
ク材料を用いて円柱状に形成されている。誘電体セラミ
ック1の具体的な材料としては、例えばBaTiO3-SrTiO3-
Bi2O3・xTiO3系セラミックをあげることができる。
電極2、3は、誘電体セラミック1の相対する両端面
上において、Ag等を主成分とする焼付電極を付着させて
形成する。
金属端子4、5は、誘電体セラミック1に対して同軸
状に配置され、半田等の導電接着材6、7によって誘電
体セラミック1の上の電極2、3に面接合されている。
金属端子4、5は、電極2、3に対する接合部分の断面
形状を円形状とするのが好ましい。
誘電体セラミック1の外径D及び電極2、3に対する
金属端子4、5の接合部分の外径Dtは、 0.14≦Dt/D≦0.5 の関係を満たしている。
上述のように、Dt/D≦0.5の関係を満たすように選定
すると、誘電体セラミック1と金属端子4、5との間の
接合面積が従来よりも著しく縮小される。このため、誘
電体セラミック1と金属端子4、5との間の熱膨張係数
の差異に起因する熱ストレスの発生領域が縮小され、ヒ
ートサイクル特性が良くなる。
ヒートサイクル特性の向上という観点からは、誘電体
セラミック1と金属端子4、5との間の接合面積を小さ
くすることが望ましいが、接合面積が小さくなると、電
極2、3に対する金属端子4、5の機械的接合強度が低
下する。ヒートサイクル特性を改善しつつ、必要な電歪
抑制作用及び機械的接合強度を確保し得る限度は、0.14
≦Dt/Dの範囲である。
樹脂被覆8は、誘電体セラミック1及び電極2、3の
全体に密着して設けられている。樹脂被覆8はエポキシ
樹脂等を用いてモールドすることによって形成できる。
この樹脂被覆8により、誘電体セラミック1の圧電性に
対し全周から三次元的に押え込む電歪抑制構造が得られ
る。このため、インパルス破壊電圧特性が向上する。樹
脂被覆8による電歪抑制作用は、樹脂被覆8の厚みが1.
5mm以上の範囲で顕著に現われる。第2図は樹脂厚(m
m)とインパルス破壊電界強度(kV/mm)との関係を示す
実測データである。S1、S2は誘電体セラミック1の材
料組成を変えた各サンプルの特性を示している。サンプ
ルS1、S2とも(Dt/D)=0.14に選定した。
第2図の実測データから明らかなように、樹脂被覆8
の厚みT1が1.5mm以上の範囲では、ほぼ一定したインパ
ルス破壊電界強度が得られるが、1.5mmよりも小さい領
域に入ると、インパルス破壊電界強度が急激に低下す
る。樹脂被覆8の厚みT1=1.5mmがインパルス破壊電界
強度に関する臨界点となっていることがよく分る。
更に、樹脂被覆8による三次元的電歪抑制構造によ
り、電極2、3に対する金属端子4、5の接合面積によ
る影響をあまり受けることなく、一定したインパルス破
壊電圧値を確保できるようになる。第3図は(Dt/D)と
インパルス破壊電界強度(kV/mm)との関係を示す実測
データである。S3は樹脂被覆8の厚みT1を1.5mmに設
定したサンプルの特性、S4は樹脂被覆8の厚みT1<1.
5mmのサンプルの特性を、それぞれ示している。サンプ
ルS3は、樹脂被覆に関して本考案を適用した例であ
り、サンプルS4は従来品に対応する。
図示するように、従来品であるサンプルS4は(Dt/
D)が小さくなるに従って、インパルス破壊電界強度が
低下するが、樹脂被覆8の厚みT1=1.5mmに選定したサ
ンプルS3は(Dt/D)の変化に殆ど影響を受けることな
く、安定したインパルス破壊電界強度を確保できる。
しかも、同一の(Dt/D)に対して、サンプルS3は、
サンプルS4よりも高いインパルス破壊電界強度を示
す。
サンプルS3は(Dt/D)の増減にかかわらず、一定の
インパルス破壊電界強度を示しているが、(Dt/D)>0.
5の領域ではヒートサイクル特性が悪くなり、(Dt/D)
<0.14では充分な機械的接合強度が得られなくなること
は前述した通りである。
〈考案の効果〉 以上述べたように、本考案によれば、従来よりも著し
く高く、しかも、一定したインパルス破壊電圧値を示す
セラミックコンデンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るセラミックコンデンサの正面部分
破断面図、第2図は樹脂厚とインパルス破壊電界強度と
の関係をグラフ化して示す図、第3図は(Dt/D)とイン
パルス破壊電界強度との関係をグラフ化して示す図であ
る。 1……誘電体セラミック 2、3……電極 4、5……金属端子 8……絶縁樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−48124(JP,A) 特開 昭60−52006(JP,A) 実開 昭54−121237(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電性を有する誘電体セラミックと、この
    誘電体セラミックの両端面に設けられた電極と、前記電
    極の上に接合された金属端子と、前記誘電体セラミック
    及び前記電極の全体に密着して設けられた樹脂被覆とを
    有するセラミックコンデンサであって、 前記樹脂被覆は、厚みが1.5mm以上でその付近の値であ
    り、 前記誘電体セラミックの外径D及び前記電極に対する前
    記金属端子の接合部分の外径Dtは、 0.14≦Dt/D≦0.5 の関係を満たしていること を特徴とするセラミックコンデンサ。
JP1990004533U 1990-01-22 1990-01-22 セラミックコンデンサ Expired - Lifetime JP2556556Y2 (ja)

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