JP2555514Y2 - 濾過布 - Google Patents

濾過布

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JP2555514Y2
JP2555514Y2 JP1991030069U JP3006991U JP2555514Y2 JP 2555514 Y2 JP2555514 Y2 JP 2555514Y2 JP 1991030069 U JP1991030069 U JP 1991030069U JP 3006991 U JP3006991 U JP 3006991U JP 2555514 Y2 JP2555514 Y2 JP 2555514Y2
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孝男 秦
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Daiwabo Holdings Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は特にフィルタープレス用
に好適な不織布タイプの濾過布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例えばフィルタープレス用の濾過布
としては、経糸と緯糸にマルチフィラメントまたは紡績
糸あるいは撚り糸を配し、通常ケーキの剥離性を考慮し
てその経糸が表面側(ダスト供給側)の大部分を占める
組織に織成された織物タイプのものが汎用されている。
とりわけ紡績糸の撚り糸で織成された濾過布は、比較的
廉価であり柔軟性に富みかつ濾過精度に優れていること
から、業界においては好んで使用されている。
【0003】ところが織物タイプの濾過布は、上記のよ
うな利点を有しているがケーキ剥離性に難点があり、ケ
ーキ剥離性のよい濾過布が要望されている。このけーき
剥離性は濾過布の表面を平滑化することによって改善で
きることから、実公平1−20975号公報にみられる
ように、濾過布の基材層の表面に鞘成分が芯成分よりも
低融点の繊維素材よりなる不織布を重ね合わせ、その鞘
成分を溶融して平滑な表皮層を形成した瀘過布が提案さ
れている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記実公
平1−20975号公報に記載された濾過布の表皮層
は、基材層の上に鞘成分が芯成分よりも低融点の芯ー鞘
型複合繊維ウェブを重ね合わせ、表皮層の表面より加熱
ローラによって加熱押圧し、低融点成分を溶融すること
によって基材層に表皮層を接着一体化して形成されるも
のであるため、表面が平滑化されるものの基材層側に存
在している低融点成分も溶融され、この溶融により繊維
間に隙間が生じて15ml/cm/sec以下の低通
気度、高精度の瀘過布となすことが至難であった。
【0005】本考案は表面層が平滑でケーキの剥離性に
優れ、通気度が15ml/cm/sec以下の瀘過精
度の高い濾過布を提供するものである。
【0006】本考案の濾過布は、不織布および/または
織布からなる基布の表面に、20℃以上の融点差を有す
るポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン
のポリオレフィン系重合体もしくは共重合体の2成分か
らなる芯鞘型複合繊維を少なくとも80重量%含有し、目
付が50〜150 g/m2のカードウェブが重ね合わされてニー
ドルパンチングにより基布と一体化され、その表面に熱
カレンダーローラー加工が施されて表面に存在している
上記複合繊維の低融点成分が溶融樹脂化されて表面側が
平滑化され、通気度が 0.5〜5 ml/ cm2/sec であること
を特徴としている。
【0007】上記本考案に適用される基布としては、織
物生地を介装した不織布、スパンボンド不織布、各種の
織布等所望の強度と耐熱性とを備えているものであれば
よく特に限定を要するものではない。
【0008】20℃以上の融点差を有する複合繊維とし
ては、芯鞘型が好都合であり、その構成成分としては
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンの
ポリオレフィン系重合体もしくは共重合体の中から20
℃以上の融点差を有する2成分で構成するとよく、芯鞘
型の場合は鞘成分に低融点成分を配する。
【0009】上記2種またはそれ以上の重合体もしくは
共重合体を用いて複合繊維を溶融押出紡糸後延伸し、所
望の長さに切断した1〜5デニールの繊維を少なくとも
80重量%使用してカードウェブとなし、目付50〜1
50g/mに調整して軽くニードルパンチングを施し
たのち基布上に重ね合わせ、ニードルパンチングして基
布と一体化し、しかるのち熱カレンダー加工を施して平
滑化処理を行う。
【0010】上記複合繊維と混合する場合の繊維として
は、該複合繊維の低融点成分の融点よりも20℃以上高
いものであればよい。
【0011】表層となるウェブの目付が50g/m2未満であ
ると表面が平滑でありかつ通気度が15ml/cm2/secとなす
ことが困難であり、またウェブの目付が150g/m2 より多
くなると樹脂化層が厚くなり、平滑性が向上するが通気
度が極度に低下する。
【0012】熱カレンダー加工の条件としては、複合繊
維の低融点成分の融点をt℃とすると、温度T℃がt−
10≦T≦t+20 の範囲にある熱ロールと常温のロ
ールとの2本のカレンダーローラを用い、複合繊維のウ
ェブ面側を熱ロールとなして線圧50〜100kg/c
m、速度3〜7m/minでもって処理するとよい。
【0013】このような条件のもとでカレンダー加工を
行うと、ウェブの表面側の複合繊維の低融点成分が溶融
樹脂化し、表面が平滑となるとともに通気度が0.5〜
5ml/cm/secの濾過布となり、ケーキ剥離性
が著しく良好となる。
【0014】
【作用】通気度が0.5〜5ml/cm/secの濾
過布は濾過精度を高め、平滑な表面はケーキの剥離をよ
くして瀘過効率を向上させる。
【0015】
【実施例1】ポリプロピレン繊維(2デニール×51m
m)の紡績糸(24番手)を6本撚り合わせた撚糸を経
糸(1)および緯糸(2)に配した綾織物(経糸密度5
9本/インチ、緯糸密度29本/インチ)を基布(3)
に使用した。表層(4)のウェブとして、鞘成分がポリ
エチレン、芯成分がポリプロピレンの芯鞘型複合繊維
(2デニール×51mm)のカードウエブを目付75g
/mに調整し、ニードルパンチング機により軽く繊維
を絡ませたのち基布(3)の上に重ね、ニードルパンチ
ング処理を施して両者(3)(4)を一体に接合し、し
かるのち図4に略示したごときベルトカレンダー装置を
使用し、ヒーター(10)を155℃、カレンダーロー
ル(11)を160℃として該カレンダーロール(1
1)部の線圧を60kg/cm、移動速度を5m/mi
nの条件でカレンダー加工を行い、表層(4)のウェブ
の表面側複合繊維の低融点成分を溶融樹脂化して図1に
示したような表面側(5)が平滑な濾過布(6)となし
た。この濾過布の通気度は0.7ml/cm/sec
であつた。
【0016】
【実施例2】 ポリプロピレン繊維(2デニール×51
mm)のウェブをニードルパンチング処理をした目付5
00g/mの不織布を基布(3)とし、その上に実施
例1の複合繊維を80重量%と上記ポリプロピレン繊維
を20重量%とを均等に混合したウェブを軽くニードル
パンチング処理した目付75g/mの不織布を表層
(4)として該基布(3)の上に重ね、しかるのち上記
実施例1と同様にニードルパンチング処理を施しカレン
ダーローラー加工を行って図2のような濾過布(6)と
なした。この瀘過布(6)の通気度は5ml/cm
secであった。
【0017】
【実施例3】実施例1の綾織物と実施例2の目付500
g/mのウェブとを重ねてニードルパンチング処理を
施した不織布を基布(3)とし、実施例1の複合繊維の
不織布を表層(4)に用いてニードルパンチング処理を
施し、しかるのち上記実施例1と同様にニードルパンチ
ング処理を施しカレンダーローラー加工を行って図3の
ような瀘過布(6)となした。この瀘過布(6)の通気
度は3ml/cm/secであった。
【0018】[比較例1] 実施例1の芯鞘型複合繊維60重量%と、ポリプロピレ
ン繊維(2デニール、51mm)40重量%とを混綿し
た目付が約40g/mのウエブを軽くニードルパンチ
ングし、実施例1の基布上に重ねたのちニードルパンチ
ング処理を施し、実施例とおなじ条件にてカレンダー加
工を行い、表層のウェブの表面側複合繊維の低融点成分
を溶融樹脂化して瀘過布となした。得られた瀘過布の通
気度は15ml/cm/secであった。
【0019】[比較例2] 上記比較例1のウェブを実施例2の不織布の基布の上に
重ね、上記同様にニードルパンチング処理を行い熱カレ
ンターローラー加工を行って濾過布となした。得られた
瀘過布の通気度は18ml/cm/secであった。
【0020】実施例1〜3および比較例1.2の濾過性
能を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】なお瀘過性能は次のようにして評価した。 ダスト捕集率:関東ローム第7種を用いて200mg/
l濃度のA液を作成し、そのA液を各瀘過布の試料9.
62cmで瀘過を行い、瀘過後の液濃度Bを測定し、
下記の式により算出した。 ダスト捕集率(%)=(A−B)×100/A
【0023】濾過精度(μm):上記で得られた瀘過液
Bを超遠心式自動粒度分布装置[堀場製作所(株)製]
で挟雑粒子の径を測定し、その最大粒径を表示した。 濾過速度(l/min):瀘過圧を5kg/cm
し、7分間瀘過液(A液)を通過させたときの通過総液
量Cを測定し、下記の式にり算出した。 濾過速度(l/min)=C/7
【0024】ケーキ剥離性:カリオン(関東化学(株)
製)の10%水溶液を1lを作成し、各濾過布の試料2
0cmで濾過を行い、乾燥後ケーキの剥離作業を行
い、下記のように評価した。 1級:きれいに剥離する。 2級:剥離するが一部瀘過布に残る。 3級:剥離できず殆どあるいはすべて濾過布に残る。
【0025】
【考案の効果】このように本考案の濾過布(6) は、不織
布および/または織布からなる基布(3) の表面に、20
℃以上の融点差を有するポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテンのポリオレフィン系重合体もし
くは共重合体の2成分からなる芯鞘型複合繊維を少なく
とも80重量%含有し、目付が 50 〜150 g/m2のカードウ
ェブが表層(4) として重ね合わされてニードルパンチン
グにより基布(3) と一体化され、その表面に熱カレンダ
ーローラー加工が施されて表面側(5) の上記複合繊維の
低融点成分が溶融樹脂化され、平滑化されているから、
ケーキ剥離性が極めてよく、ケーキの剥離作業が円滑と
なって濾過作業の効率を向上させることができる。その
うえ通気度が 0.5〜 5 ml/cm2/sec と著しく小さいため
濾過精度がよく、微細な挟雑物を確実に除去することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の濾過布の厚さ方向の断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示した断面図である。
【図3】本考案のさらに他の実施例を示した断面図であ
る。
【図4】カレンダーローラー加工装置の概略図である。
【符号の説明】
3.基 布 4.表 層 5.表面側 6.瀘過布

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布および/または織布からなる基布
    の表面に、20℃以上の融点差を有するポリエチレン、
    ポリプロピレン、ポリメチルペンテンのポリオレフィン
    系重合体もしくは共重合体の2成分からなる芯鞘型複合
    繊維を少なくとも80重量%含有し、目付が 50 〜150 g/
    m2のカードウェブが重ね合わされてニードルパンチング
    により基布と一体化され、その表面に熱カレンダーロー
    ラー加工が施されて上記複合繊維の低融点成分が溶融樹
    脂化されて表面側が平滑化され、通気度が 0.5〜 5 ml/
    cm2/sec であることを特徴とする濾過布。
JP1991030069U 1991-01-31 1991-01-31 濾過布 Expired - Lifetime JP2555514Y2 (ja)

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