JP2555463Y2 - ヘッドキャリッジ - Google Patents

ヘッドキャリッジ

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JP2555463Y2
JP2555463Y2 JP1992070317U JP7031792U JP2555463Y2 JP 2555463 Y2 JP2555463 Y2 JP 2555463Y2 JP 1992070317 U JP1992070317 U JP 1992070317U JP 7031792 U JP7031792 U JP 7031792U JP 2555463 Y2 JP2555463 Y2 JP 2555463Y2
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宏之 稲山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はヘッドキャリッジに係
り、特に、記録媒体の磁気ディスクに対してデータの記
録及び/又は再生を行う磁気ディスク装置のヘッドキャ
リッジに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のヘッドキャリッジの一例
の平面図、図11は、側面図を示す。キャリッジベース
62と一体に設けられた固定アーム63の先端付近に下
側磁気ヘッド65が支持されている。可動アーム64の
先端付近に、上側磁気ヘッド66が支持される。可動ア
ーム64の後端付近が、板バネ67、ネジ69a,69
bにより、キャリッジベース62のアーム取付部62a
に回動自在に支持される。
【0003】なお、トーションバネ70を保持するため
の保持部材68が、ネジ69a,69bにより板バネ6
7とともにキャリッジベース62のアーム取付部62a
に固定される。
【0004】トーションバネ70は、コイル部が保持部
材68の保持部68aで保持され、端部70aが保持部
材68の係止部68bに係止され、端部70bの先端7
0cが可動アーム64の受圧部64aの溝の底面に当接
している。可動アーム64は、トーションバネ70の押
圧力によって、図11で時計方向に回動附勢される。
【0005】また、可動アーム64が時計方向にある距
離回動すると、トーションバネ70の先端70cが可動
アーム64の受圧部64aの壁(図11中、点線で示
す)に突き当たり、可動アーム64がそれ以上回動しな
いように規制される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、図10、図
11に示した従来のヘッドキャリッジでは、トーション
バネ70は、端部70aと端部70bがほぼ反対方向に
延在するように取付られている。
【0007】ヘッドキャリッジ61にトーションバネ7
0を取り付ける際は、端部70aと端部70bがほぼ反
対方向となる程度に広げながら、トーションバネ70の
コイル部を保持部材68の保持部68aに嵌合させた後
に、端部70aを保持部材68の係止部68bの溝には
めて係止し、次に端部70bの先端70cを可動アーム
64の受圧部64aの溝にはめるという手順をとる。こ
のトーションバネ70の取り付け作業は、両手を使い、
手順を追って行う必要がある。
【0008】このため、トーションバネ70をヘッドキ
ャリッジ61に取り付けるのに手間がかかるという問題
点があった。また、可動アーム64の受圧部64aの壁
で可動アーム64の回動位置を規制する構造のため、ト
ーションバネ70の成形のばらつき等により可動アーム
64の回動の規制位置がばらつくという問題点があっ
た。
【0009】本考案は上記の点に鑑みてなされたもの
で、トーションバネのヘッドキャリッジへの取り付けが
簡単で、手間がかからず、また、可動アームの回動の規
制位置のばらつきを抑えることができるヘッドキャリッ
ジを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、一体に設けら
れた固定アームの先端付近に第1の磁気ヘッドを支持
し、基部付近にアーム取付部が形成されたキャリッジベ
ースと、第2の磁気ヘッドを自由端付近に支持し、ヘッ
ドロード圧としての押圧力を受ける受圧部が形成され、
基部から延在する弾性部材が固定手段により上方から前
記キャリッジベースのアーム取付部に固定されて、回動
自在に前記キャリッジベースのアーム取付部に支持され
た可動アームと、前記可動アームの基部側上方に横架さ
れたバネ保持部と、前記バネ保持部より前記可動アーム
先端側に位置し、前記可動アームの回動位置を規制する
ように突出するバネ係止部とが一体に形成されており、
固定手段により上方から前記キャリッジベースの基部に
アーム取付部に隣接して固定されたバネ保持部材と、前
記バネ保持部にコイル部が保持され、前記コイル部の一
端から半径方向に延在する第1の端部が前記バネ係止部
に係止され、前記コイル部の他端から半径方向に延在す
る第2の端部が前記可動アームを下方に押圧するように
前記可動アームの受圧部に当接したトーションバネとよ
りなる。
【0011】
【作用】本考案では、トーションバネは、バネ保持部に
コイル部が保持され、第1の端部がバネ保持部より可動
アーム先端側に位置するバネ係止部に係止され、第2の
端部が可動アームを下方に押圧するように可動アームの
受圧部に当接する。このため、トーションバネをヘッド
キャリッジに取り付けるのにかかる手間を省くことを可
能とする。また、バネ係止部が可動アームの回動位置を
規制するため、可動アームの回動の規制位置のばらつき
を抑えることを可能とする。また、可動アームとバネ保
持部材は、共に、別個の固定手段によりキャリッジベー
ス上方からキャリッジベースに固定することができるた
め、組立時間の短縮を可能とする。
【0012】
【実施例】図1乃至図3に本発明の一実施例を適用した
磁気ディスク装置を示す。各図中、磁気ディスク装置1
は5インチの磁気ディスクを収納したディスクケース
(図示せず)が装着される平板状のシャーシ2の前面に
ディスク挿入口3aを有する前面ベゼル3が取り付けら
れている。
【0013】シャーシ2は例えばアルミダイキャストな
どにより一体成形されており、図2に示すように上面に
はディスクケースが載置される支持台2a〜2dが突出
し、両端にはディスクケースの縁部が載置される段部2
e,2fが突出する。
【0014】4はラッチレバーで、ディスクケースの挿
入側縁部が当接する当接部4aと、後述するスライドレ
バー6を係止する係止ピン4bとを有し、軸4cにより
シャーシ2上で回動自在に支承されている。
【0015】5はコイルバネで、一端がラッチレバー4
の端部に掛止され、他端が後述するベース13の掛止部
13hに掛止されている。そのため、ラッチレバー4は
コイルバネ5の引張力により反時計方向に附勢されてい
る。
【0016】6はスライドレバーで、長孔6a,6bに
嵌合するピン2h,2iによりA,B方向に摺動自在に
設けられている。又、スライドレバー6はラッチレバー
4の係止ピン4bが嵌入するT字状の孔6cを有し、デ
ィスクケースの挿入前はラッチレバー4の係止ピン4b
によりA方向に移動した位置で係止される。
【0017】7はコイルバネで、一端がシャーシ2に掛
止され、他端がスライドレバー6の掛止部(図3中隠れ
て見えない)に係止されている。従って、スライドレバ
ー6はコイルバネ7の引張力によりB方向に附勢されて
いる。
【0018】8はダンパで、スライドレバー6のラック
6eに噛合するギヤ8aを有する。即ち、スライドレバ
ー6がA,B方向に摺動する際ギヤ8aの回転負荷がラ
ック6eに伝達され、スライドレバー6の動作速度が減
速される。
【0019】9は連結レバーで、シャーシ2上の軸2j
により回動自在に支承されている。この連結レバー9は
ターンテーブル10を避けるように湾曲して横方向に延
在する第1の腕部9aと、この第1の腕部9aと逆方向
に突出する第2の腕部9bとを有する。第1の腕部9a
の端部は二股状の係合部9cになっており、係合部9c
はスライドレバー6の下側に突出する突出ピン6fに係
合している。そのため、スライドレバー6がA,B方向
に摺動すると、連結レバー9は軸2jを中心に回動す
る。連結レバー9は第2の腕部9bの先端下側に階段状
の段差を有するカム9dが起立している。
【0020】ターンテーブル10はシャーシ2の下面に
取り付けられた基板19に設けられ、基板19の下面に
はターンテーブル駆動モータ20が設けられている。1
1はイジェクト釦で、スライドレバー6の端部に固着さ
れ、装着されたディスクケース3をイジェクトするとき
A方向に押圧操作される。
【0021】12はクランプアームで、シャーシ2の上
方に横架されたベース13のブラケット13a,13b
に軸承されたシャフト14により支承されている。この
クランプアーム12の一端には、「C」字状の板バネ1
5が取り付けられており、他端には連結レバー9の第2
の腕部9bより起立するカム9dに当接するローラ(図
示せず)が支承されている。又、クランプアーム12は
側方(A方向)に延在する腕部12bを有し、腕部12
bの先端にはB方向に延在するディスク挿入ガイド25
が設けられている。
【0022】16はクランパで、板バネ15により支承
され、クランプアーム12の回動により昇降する。クラ
ンパ16はベース13の開口13cに挿入されるように
吊下され、この開口13cの上方に横架されたブラケッ
ト26より垂下方向に突出するガイドピン26aに嵌合
して上下方向への移動をガイドされる。
【0023】又、ベース13とクランプアーム12との
間にはクランプアーム12を反時計方向(D方向)に附
勢するコイルバネ17が介在する。従って、ディスク挿
入前のクランプアーム12は、コイルバネ17のバネ力
によりシャフト14を中心にD方向に回動し、クランパ
16をターンテーブル10から離間させる。
【0024】さらに、ベース13上には磁気ディスクの
インデックスホール(図示せず)を検出する反射型の光
センサ27及びライトプロテクト(書き込み禁止)を検
出する光センサ28が設けられた基板29が取り付けら
れている。
【0025】尚、ベース13は左右の両端に4本のネジ
18a〜18dが挿通される小孔13d〜13gが穿設
され、各小孔13d〜13gに挿通されたネジ18a〜
18dをシャーシ2のネジ孔2n〜2qにねじ込むこと
によりシャーシ2の両側に突出する縁部2k,2mに固
着される。これにより、クランパ16は上方よりターン
テーブル10に対向する位置に保持され、クランプアー
ム12のローラは連結レバー9のカム9dに当接する位
置に位置決めされる。
【0026】上記ディスク挿入ガイド25は図2に示す
ようにクランプアーム12の腕部12bに対しE,F方
向に回動できるように腕部12bの先端の軸12cに支
承されている。そして、ディスク挿入ガイド25は腕部
12bと平行となるようにトーションバネ24のバネ力
によりE方向に回動附勢されている。尚、ディスク挿入
ガイド25はクランプアーム12がクランプ位置に降下
する過程でシャーシ2に当接してF方向に回動する。
【0027】次に、本考案の一実施例のヘッドキャリッ
ジについて説明する。図4は本考案の一実施例のヘッド
キャリッジの平面図、図5は、可動アーム36が上方に
回動した際の右側面図、図6は、可動アーム36が下方
に回動して上側磁気ヘッド38と下側磁気ヘッド37が
磁気ディスクと慴接したときの右側面図を示す。
【0028】また、図7は左側面図、図8はヘッドキャ
リッジの基部から見た背面図、図9はヘッドキャリッジ
の先端から見た正面図を示す。
【0029】ヘッドキャリッジ33は、図2に示すよう
に、シャーシ2上をディスク半径方向(A,B方向)に
摺動自在に設けられている。ヘッドキャリッジ33は図
4〜図9に示すように、第1の磁気ヘッドである下側磁
気ヘッド37が設けられた固定アーム35と、第2の磁
気ヘッドである上側磁気ヘッド38が設けられた可動ア
ーム36を有する。又、可動アーム36は上下方向に回
動自在に設けられており、ディスク挿入前は側方に突出
する係合部36aがクランプアーム12の腕部12bに
当接して上方に回動している。
【0030】32はキャリッジ駆動モータで、シャーシ
2の後部に取り付けられ、ヘッドキャリッジ33に係合
するリードスクリュウ32aを回転駆動してヘッドキャ
リッジ33をA,B方向に移動させる。また、ヘッドキ
ャリッジ33は、ガイドシャフト47が貫通するガイド
シャフト受け34cを有し、シャーシ2に固定されたガ
イドシャフト47にそって、A,B方向に移動自在に支
持されている。
【0031】次に、ヘッドキャリッジ33の構造につい
て説明する。キャリッジベース34は樹脂で成形されて
おり、一体に形成された固定アーム35の先端付近に下
側磁気ヘッド37が支持されている。キャリッジベース
34の後端付近には、基部34aが形成されており、基
部34aの上部にアーム取付部34bが形成されてい
る。このアーム取付部34bの上面には、ネジ42a,
42bをネジ止めするための雌ネジが設けられている。
【0032】また、キャリッジベース34の左側面に
は、ガイドシャフト47が慴動自在に嵌合するガイドシ
ャフト受け34cが3か所に設けられている。また、キ
ャリッジベース34の基部34aの右側面側には、リー
ドスクリュウ32aと係合するリードスクリュウ係合部
39が取付られている。
【0033】可動アーム36は樹脂で成形されており、
先端付近には、上側磁気ヘッド38が支持される。可動
アーム36の基部である後端には、板バネ43の一端が
固定され、板バネ43の他端は、板バネホルダ41、ネ
ジ42a,42bにより、キャリッジベース34のアー
ム取付部34bに固定される。これにより、可動アーム
36の後端はキャリッジベース34のアーム取付部34
bに回動自在に支持される。
【0034】また、可動アーム36の左側面の先端付近
には、棒状の係合部36aが左側面側に突出して形成さ
れている。また、可動アーム36の上面の中央よりやや
後ろよりの位置に、トーションバネ45の第2の端部4
5bの先端付近が当接する受圧部36bが形成されてい
る。この受圧部36bは、中央に溝が形成されており、
トーションバネ45の端部45bの先端付近がこの溝に
はまるようになっている。
【0035】また、トーションバネ45を保持するため
の保持部材44が、キャリッジベース34の基部34a
の左側面付近でネジ46により固定されている。保持部
材44は、トーションバネ45のコイル部に嵌合してト
ーションバネ45を保持する保持部44aと、トーショ
ンバネ45の第1の端部45aを係止するためのバネ係
止部44bを有する。
【0036】保持部材44がキャリッジベース34に固
定された状態で、保持部44a、バネ係止部44bは、
固定アーム35と略平行となり、可動アーム36の上方
で左右方向に横架する。また、バネ係止部44bは、保
持部44aよりも可動アーム36の先端側に位置してい
る。なお、保持部材44は、樹脂により成形されてい
る。また、可動アーム36に固定された板バネ43と保
持部材44は、夫々、ネジ42a,42bとネジ46に
より、何れもキャリッジベース34の上方から固定する
ことができる。このように、ヘッドキャリッジ33の組
立工程において、可動アーム36と保持部材44の固定
方向が同一方向であるため、組立が容易であり、組立時
間を短縮することができる。
【0037】図9に示すように、バネ係止部44bの底
面には、深さの異なる3つの溝44c、44d、44e
が形成されており、トーションバネ45の端部45a
を、この3つの溝のいずれかに嵌合させて係止する。
【0038】嵌合させる溝の深さにより、可動アーム3
6にかかる押圧力が変わる。即ち、最も溝の浅い44c
が最も押圧力が強く、最も溝の深い44eが最も押圧力
が弱い。このため、適切な押圧力となるようにトーショ
ンバネ45の端部45aを嵌合させる溝を44c、44
d、44eの中から選択することができる。
【0039】また、係止部44bの底面には位置規制部
44fが形成されており、可動アーム36が所定の距
離、上方に回動すると、位置規制部44fが可動アーム
36の基部付近の当接部36cに当接して、可動アーム
36の回動を規制する。図5は位置規制部44fが可動
アーム36の当接部36cに当接して、可動アーム36
の上方の回動が規制された状態を示している。
【0040】トーションバネ45は、コイル部の一端か
ら半径方向に延在する第1の端部45aとコイル部の他
端から半径方向に延在する第2の端部45bを有する。
トーションバネ45をヘッドキャリッジ33に取り付け
た状態で、第1の端部45aと第2の端部45bがほぼ
平行に近い角度となるように設定してある。
【0041】トーションバネ45をヘッドキャリッジ3
3に取り付けた状態では、端部45aと端部45bの角
度が大きくなる方向に戻ろうとすることで、可動アーム
36にヘッドロード圧としての押圧力を発生する。可動
アーム36はトーションバネ45の押圧力により下方向
(図5で、反時計方向)に押圧される。
【0042】トーションバネ45をヘッドキャリッジ3
3に取り付ける際は、トーションバネ45の端部45
a、45bの成す角度が小さくなる方向に閉じ気味とし
て、コイル部を保持部材44の保持部44aに嵌合させ
た後、端部45aを係止部44bの適切な溝に嵌合さ
せ、端部45bを可動アーム36の受圧部36bの溝に
嵌合させる。
【0043】ヘッドキャリッジ33にトーションバネ4
5を取り付けた状態で、端部45aと端部45bがほぼ
平行に近い角度となるため、上記のトーションバネ45
の取り付け作業は、片手でほぼ同時に容易に行うことが
できる。このため、トーションバネ45をヘッドキャリ
ッジ33に取り付けるのにかかる手間を省くことができ
る。
【0044】また、保持部材44のバネ係止部44bの
底面に、可動アーム36の回動位置を規制する位置規制
部44fを設けたため、従来のヘッドキャリッジと異な
り、トーションバネの成形のばらつきによる回動の規制
位置への影響が無い。このため、可動アーム36の回動
の規制位置のばらつきを抑えることができる。
【0045】ここで、ヘッドキャリッジ33を適用した
磁気ディスク装置1の動作につき説明する。ディスクケ
ースが挿入される前の磁気ディスク装置1は、スライド
レバー6がイジェクト操作によりA方向に摺動した位置
に係止されるとともに、クランパ16はターンテーブル
10より離間した位置に上昇している。又、ヘッドキャ
リッジ33の可動アーム36は、係合部36aがクラン
プアーム12の腕部12bに当接しているため、上方に
回動している。
【0046】いま、ディスクケースが磁気ディスク装置
1内に挿入されると、ディスクケースの挿入側前縁がラ
ッチレバー4の当接部4aに当接する。さらに、ディス
クケースをA方向に押圧すると、ラッチレバー4は軸4
cを中心に時計方向に回動する。
【0047】従って、ラッチレバー4の係止部4bによ
るスライドレバー6の係止が解除され、同時にスライド
レバー6はコイルバネ7の引張力によりB方向に摺動す
る。又、スライドレバー6はダンパ8の抵抗によりスム
ーズに動作する。
【0048】上記のように挿入されたディスクケースは
所定の挿入位置に至り、磁気ディスクの中心孔がターン
テーブル10に一致する。スライドレバー6が上記のよ
うにB方向に摺動するとともに、ピン6fに係合する連
結レバー9が軸2jを中心に時計方向に回動する。その
ため、クランプアーム12のローラに当接していた連結
レバー9のカム9dが同方向に変位してローラの当接位
置がカム9dの低所より傾斜部を通過して高所へ移動す
る。
【0049】よって、クランプアーム12はシャフト1
4を中心にC方向(図2参照)に回動し、クランパ16
がガイドピン26aにガイドされながらターンテーブル
10に向けて降下する。
【0050】これにより、ディスクケース内の磁気ディ
スクがクランパ16とターンテーブル10とによりクラ
ンプされる。さらに、クランパ16は板バネ15の押圧
力により磁気ディスクをターンテーブル10へ押圧す
る。
【0051】上記クランプ動作とともに、クランプアー
ム12の側方(A方向)に延在する腕部12bが降下す
る。これにより、ヘッドキャリッジ33の可動アーム3
6が降下して、図6に示すように、上側磁気ヘッド38
を磁気ディスク30に当接させる。
【0052】その後、ターンテーブル駆動モータ20の
起動によりターンテーブル10が回転すると、クランパ
16とターンテーブル10にクランプされた磁気ディス
ク30が回転駆動される。そして、磁気ディスク装置1
においては磁気ディスク30の上下面に磁気ヘッド3
8,37が摺接し、磁気記録再生可能となる。
【0053】磁気ディスク30の上下記録面に下側磁気
ヘッド37と上側磁気ヘッド38が慴接しているとき
は、トーションバネ45の押圧力によりヘッドロード圧
が加えられている。即ち、トーションバネ45の端部4
5aの先端付近が、可動アーム36の受圧部36bを押
圧することで、ヘッドロード圧が発生する。
【0054】上記の如く装着されたディスクケースをイ
ジェクトする際は、イジェクト釦11をA方向に押圧す
る。イジェクト釦11がA方向に押圧されスライドレバ
ー6が同方向に摺動すると、ラッチレバー4がコイルバ
ネ5の引張力によりスライドレバー6の孔6cに沿って
反時計方向に回動する。よって、ラッチレバー4はこの
回動動作によりディスクケースをB方向に押圧するとと
もにスライドレバー6をイジェクト位置に係止する。
【0055】さらに、連結レバー9はスライドレバー6
の上記摺動動作に連動して反時計方向に回動する。その
結果、クランプアーム12のローラの当接位置がカム9
dの低所に移り、クランプアーム12はトーションバネ
17の押圧力によりD方向に回動し、クランパ16を上
昇させターンテーブル10より離間させる。同時に、ク
ランプアーム12の腕部12bも上昇して、可動アーム
36は上方に回動する。これらの一連の動作は同時に行
われるので、イジェクト釦11を押圧操作するのと同時
にクランパ16及び可動アーム36が上昇するとともに
ディスクケースがラッチレバー4に押圧されてイジェク
トされる。
【0056】上記のように、本実施例では、トーション
バネ45の端部45aと端部45bの成す角度が90°
よりも小さくなるように形成し、可動アーム36に端部
45bが当接する受圧部36bを設け、保持部材44に
端部45aを係止する係止部44bを設けているため、
トーションバネ45をヘッドキャリッジ33に簡単に取
り付けることができ、取付けにかかる手間を省くことが
できる。
【0057】また、保持部材44の底面に、可動アーム
36の位置を規制する位置規制部44fを設けたため、
受圧部36bの構造を簡単にでき、かつ、トーションバ
ネ45の構造を簡単にできる。
【0058】
【効果】上述の如く、本考案によれば、 トーションバ
ネは、バネ保持部にコイル部が保持され、第1の端部が
バネ保持部より可動アーム先端側に位置するバネ係止部
に係止され、第2の端部が可動アームを下方に押圧する
ように可動アームの受圧部に当接するため、トーション
バネをヘッドキャリッジに簡単に取り付けることがで
き、取り付けの手間を省くことができ、また、バネ係止
部が可動アームの回動位置を規制するため、可動アーム
の回動の規制位置のばらつきを抑えることができ、ま
た、可動アームとバネ保持部材は、共に、別個の固定手
段によりキャリッジベース上方からキャリッジベースに
固定することができるため、ヘッドのアライメント調整
が容易となり組立時間を短縮することができる等の特徴
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した磁気ディスク装置の斜視図で
ある。
【図2】磁気ディスク装置の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図3】磁気ディスク装置の分解斜視図である。
【図4】本考案になるヘッドキャリッジの平面図であ
る。
【図5】可動アームの上昇状態での右側面図である。
【図6】可動アームの降下状態での右側面図である。
【図7】本考案になるヘッドキャリッジの左側面図であ
る。
【図8】本考案になるヘッドキャリッジの背面図であ
る。
【図9】本考案になるヘッドキャリッジの正面図であ
る。
【図10】従来のヘッドキャリッジの一例の平面図であ
る。
【図11】従来のヘッドキャリッジの一例の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気ディスク装置 2 シャーシ 12 クランプアーム 30 磁気ディスク 33 ヘッドキャリッジ 34 キャリッジベース 34a 基部 34b アーム取付部 35 固定アーム 36 可動アーム 36b 受圧部 36c 当接部 44 保持部材 44a 保持部 44b バネ係止部 44f 位置規制部 45 トーションバネ 45a 端部 45b 端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−149273(JP,A) 特開 昭63−183656(JP,A) 実開 平1−85973(JP,U) 実開 平1−81770(JP,U) 実開 平2−123752(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体に設けられた固定アームの先端付近
    に第1の磁気ヘッドを支持し、基部付近にアーム取付部
    が形成されたキャリッジベースと、 第2の磁気ヘッドを自由端付近に支持し、ヘッドロード
    圧としての押圧力を受ける受圧部が形成され、基部から
    延在する弾性部材が固定手段により上方から前記キャリ
    ッジベースのアーム取付部に固定されて、回動自在に前
    記キャリッジベースのアーム取付部に支持された可動ア
    ームと、 前記可動アームの基部側上方に横架されたバネ保持部
    と、前記バネ保持部より前記可動アーム先端側に位置
    し、前記可動アームの回動位置を規制するように突出す
    るバネ係止部とが一体に形成されており、固定手段によ
    り上方から前記キャリッジベースの基部にアーム取付部
    に隣接して固定されたバネ保持部材と、 前記バネ保持部にコイル部が保持され、前記コイル部の
    一端から半径方向に延在する第1の端部が前記バネ係止
    部に係止され、前記コイル部の他端から半径方向に延在
    する第2の端部が前記可動アームを下方に押圧するよう
    に前記可動アームの受圧部に当接したトーションバネ
    と、 よりなることを特徴とするヘッドキャリッジ
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