JP2555098B2 - 上底吹転炉におけるサブランス保護吹錬法 - Google Patents

上底吹転炉におけるサブランス保護吹錬法

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JP2555098B2 JP62270409A JP27040987A JP2555098B2 JP 2555098 B2 JP2555098 B2 JP 2555098B2 JP 62270409 A JP62270409 A JP 62270409A JP 27040987 A JP27040987 A JP 27040987A JP 2555098 B2 JP2555098 B2 JP 2555098B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は上底吹転炉におけるサブランス保護吹錬法に
関するものである。
<従来の技術> 現在の転炉吹錬においては、終点の目標成分温度を得
るために計算機を用いた吹錬制御が行われている。この
方法として従来よりいわゆるスタティックコントロール
とダイナミックコントロールが併用され、比較的良好な
終点制御が行われている。
ダイナミックコントロールは、主に時系列的な変動に
基づく、スタティックコントロールの誤差を吹錬末期に
サブランスを用いて用鋼温度および凝固温度の測定や、
分析用サンプルの回収を行うことにより吹錬途中で、そ
の軌道を修正するもので、ダイナミックコントロールの
実施により現在の比較的良好な吹錬制御が可能となった
(特開昭52−5613号,56−29612号参照)。従って、サブ
ランスの稼動率、サブランスの測定成功率によって、吹
錬制御の可否が決まるとも言える状況である。
<発明が解決しようとする問題点> 酸素の上吹き機能のみを持つLD転炉においてはサブラ
ンス稼動率、測定成功率は高いものであるが、底吹き機
能を付加した上底吹転炉においては、サブランス本体の
溶損、地金付き等のため稼動率はLD転炉に比較し劣って
いる。
これは、第7図に示すように上底吹転炉1の炉底に配
設され羽口2から供給される底吹きガスによる強力な鋼
浴攪拌力のためスラグ中の(T・Fe)が低く、スラグフ
ォーミング高さが、LD転炉の場合ほど大きくないことお
よび鋼浴の振動が大きいためサブランス本体4に溶鋼3
が直接接触することによるものである。なお6は上吹き
ランスである。この場合、サブランス本体4が溶損し、
冷却水が洩れるためサブランス本体4とブローブ5の電
気的なコネクタの部分で洩電が生じて導通不良となり、
測定成功率、稼動率が低下する原因となっている。
本発明は、上底吹転炉において吹錬パターンを工夫す
ることにより上記のようなサブランス本体4の溶損を防
止し、サブランスの稼動率、測定成功率の向上を図るこ
とを目的とするものである。
<問題点を解決するための手段> 上記の目的を達成するための本発明の方法を第1図を
用いて説明すると本発明は、炉底に配設した羽口2より
キャリアガスと共に粉体を吹込む上底吹転炉1の吹錬過
程において、前記吹錬過程の末期におけるサブランスの
降下時点より15〜70秒前に上記羽口2からの粉体吹込み
を中断するかあるいは粉体の吹込み速度を0.7kg/t・min
以下に減少して前記上底吹転炉1のスラグフォーミング
7の高さを増大させたのち前記上底吹転炉1内にサブラ
ンスを降下することを特徴とするものである。
上底吹転炉において、サブランス本体4に直接溶鋼が
接触するのを防ぐには上底吹転炉1内でのスラグフォー
ミング7の高さを増大させ、サブランスの降下中のサブ
ランス本体4の表面にスラグ付着層を形成させることが
肝要である。
本発明は、このスラグフォーミング7の高さが羽口2
からの粉体吹込みにより変化することを利用したもので
ある。すなわち、スラグフォーミング7の高さは第2図
に示すようにキャリアガスによる粉体込み(以下F/Iと
いう)を中止あるいは、速度を低下させることで増大す
る。すなわち、サブランスの降下前にF/Iを中断あるい
は吹込速度を低下させることによってスラグフォーミン
グ7の高さを増大させ、サブランスの測定成功率、稼動
率を向上させることを可能にするものである。
通常、羽口2から粉体吹込み設備を有する転炉におい
ては、羽口2の保護を目的として吹錬全期間に亘って粉
体吹込みを実施するのが望ましいとされている。このた
めサブランス本体4の保護のためにF/Iを中断あるいは
速度を低下させる時間はできるだけ短いことが望まし
い。
第3図はF/Iを中断すなわち粉体吹込みを0kg/t・min
にしてからの経過時間とスラグフォーミング7の高さの
関係を示したものである。スラグフォーミング7を高く
するには同第3図からサブランスの降下前15〜70秒の間
にF/Iを中断することが望ましいことがわかる。
また第4図は、F/I速度を各々の値に減少させ40秒後
のスラグフォーミング7の高さを示したものである。同
第4図からサブランス本体4の保護に有効なF/I速度は
0.7kg/t・min以下とする必要があることが分かる。
<実施例> 以下、図面に従って本発明の実施例を説明する。250t
酸素上底吹転炉で上吹きランス6からの酸素吹込量800N
m3/hr,羽口2からの酸素吹込量220Nm3/hr,粉状フラック
ス成分CaO 98%以上を吹込速度2.5kg/t・minで吹錬中の
末期において、サブランスの降下30秒前にF/Iを中断す
る(吹込み速度0kg/t・min)条件で本発明を実施した。
サブランスによる測定終了後は再度吹止めまでF/Iによ
り吹錬を行った。
従来のF/Iを中断しない場合と、本発明を適用したF/I
を中断する場合について、サブランスが最下点に達した
ときに上底吹点炉1内に入ったサブランス本体4の長さ
So(第1図参照)としてスラグ付着部長さの割合〔スラ
グ付着部割合=(スラグ付着部長さ/So)×100〕を比較
して第5図に示している。
同第5図に示すように本発明を適用することによりサ
ブランス本体4をスラグが付着した割合が大きくなるこ
とが分かる。付着したスラグは厚さ3〜5mm程度であ
り、これによってサブランス本体4へ直接溶鋼が付着す
るのが防止される。付着フラグはサブランスを上昇しプ
ローブ脱装装置(図示略)に移動する間に剥離して自然
落下する。
これらの成果に基づき、本発明を工程的に実施した。
その結果、第6図に示すように月間におけるサブランス
の完全測定成功率は従来80〜90%であったものが95%以
上に向上させることができた。またサブランス本体4の
寿命も従来300〜400回であったものが、本発明の適用に
より500〜600回に延びるという鋼結果が得られている。
<発明の効果> 本発明によれば上底吹転炉の吹錬においてサブランス
本体4をフォーミングスラグによってコーティングする
ことができるので、溶鋼が直接接触することがなく、サ
ブランス本体4の溶損が低減され、測定成功率が向上す
るばかりでなく、その寿命を大幅に延長するという効果
を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す断面図、第2図は吹錬過
程におけるスラグ高さの経時変化を示すグラフ、第3図
はF/Iを中断してからの経過時間とスラグ高さの関係を
示すグラフ、第4図はF/I吹込速度とスラグ高さの関係
を示すグラフ、第5図はスラグ付着割合と頻度との関係
を示すグラフ、第6図はサブランス測定成功率の月間推
移を示すグラフ、第7図は従来例を示す断面図である。 1……上底吹転炉、2……羽口、 3……溶鋼、4……サブランス本体、 5……プローブ、6……上吹きランス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉底に配設した羽口よりキャリアガスと共
    に溶鋼中に粉体を吹込む上底吹転炉の吹錬過程におい
    て、前記吹錬過程の末期におけるサブランスの降下時点
    より15〜70秒前に上記羽口からの粉体の吹込みを中断す
    るかあるいは粉体の吹込み速度を0.7kg/t・min以下に減
    少して前記上底吹転炉のスラグフォーミング高さを増大
    させたのち前記上底吹転炉内にサブランスを降下するこ
    とを特徴とする上底吹転炉におけるサブランス保護吹錬
    法。
JP62270409A 1987-10-28 1987-10-28 上底吹転炉におけるサブランス保護吹錬法 Expired - Fee Related JP2555098B2 (ja)

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