JP2554590Y2 - 自動ねじ締め機のねじ補給装置 - Google Patents

自動ねじ締め機のねじ補給装置

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JP2554590Y2 JP7530991U JP7530991U JP2554590Y2 JP 2554590 Y2 JP2554590 Y2 JP 2554590Y2 JP 7530991 U JP7530991 U JP 7530991U JP 7530991 U JP7530991 U JP 7530991U JP 2554590 Y2 JP2554590 Y2 JP 2554590Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空気圧を使用する自動
ねじ締め機に係り、さらに詳細には、特にこのようなね
じ締め機におけるねじ締め機のねじ補給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず初めに、空気圧自動ねじ締め機の一
般的構成を簡単に説明すると、図4に模式的に示すよう
に、自動ねじ締め機は制御装置10および空気圧レギュ
レータ12を内蔵する駆動制御部14と、ねじ補給装置
16およびねじ圧送装置18を含むねじ供給部20と、
往復シリンダ22および駆動ピット24などからなる電
動ドライバー26とから構成され、そして、駆動制御部
14とねじ補給装置16、ねじ圧送装置18、電動トラ
イバ26の間はそれぞれコード28、空気圧管30およ
びコード32、空気圧管34およびコード36で接続さ
れ、さらにねじ圧送装置18と電動ドライバー26の間
は空気圧ねじ圧送管38で接続されている。そして、こ
のような構成において、電動ドライバー26のスイッチ
40を作動すると、制御装置10に設定されているタイ
ミングおよび制御時間に従って、先ずねじ圧送装置18
を介して圧送管38からねじ42が供給され、次いで往
復シリンダ22を介して駆動ピット24が適宜駆動され
てねじ42が目的のねじ穴(図示せず)へねじ込まれ、
その後駆動ピット24が元の位置へ復帰する。
【0003】しかるに、このようにして順次ねじ込み作
業が進行すると、ねじ圧送装置18に対してねじがねじ
補給装置16から順次補給されるが、この補給装置16
は、一般に図5に示されるように、ねじ補給室44から
供給ゲート(図示せず)を介してねじが補給されるホッ
パ46を有し、このホッパ46は、図6に拡大して示さ
れるように、支持軸48を介して回動する半月板(リフ
タ)50に結合している。なお、前記リフタ50は、傾
斜シュータ52のU字状溝形部材54の延長部を形成す
る対向板56内を摺動し、そしてそのすくい上げ面58
は好適には凹面に形成されている。このような構成にお
いて、リフタ50が順次回動すると、ホッパ46内のね
じ42がリフタ50のすくい上げ面58を介してシュー
タ52のすくい上げ載置部分60上に順次載置され、そ
してこのねじ42は、その軸部が溝形部材54の溝内に
フリー状態に案内されて、ねじ頭部の底面両側が前記溝
形部材54の上面に支持された所定の姿勢に整列され、
シュータ52内を順次ねじ圧送装置18内へ向けて滑動
補給される。なお、前記滑動に際して、リフタ50およ
びシュータ52は、必要に応じてバイブレータ(図示せ
ず)を介して所定の振動を付与することができる。ま
た、図中、参照符号62はシュータカバー64の端部で
形成されるゲートを示す。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のねじ補給装置には、以下述べるような難点が存在し
ていた。
【0005】すなわち、リフタ50によってすくい上げ
載置部分60上に載置されたねじ42は、前述したよう
に前記部分60上を進行する間に軸部が溝内に挿入され
て頭部底面が溝上面に支持された所定の姿勢に整列され
てゲート62を通過するが、しかしながら一部分のねじ
42´(図6参照)は、前記所定の姿勢に整列すること
なくゲート62に到達する場合が発生する。なお、この
現象は、例えばねじ軸部が比較的短く、従ってねじ頭部
が比較的重い場合等に多発する。ところで、このような
ねじ42´は、その一部分はゲート62によってかき落
とされるが、残余のねじはゲート62内にジャムリを発
生して停滞する。そしてこのようなジャムリは、ねじ補
給機能を停止して作業能率を低下させるばかりでなく、
その修復にも比較的手間を必要とする。なお、このよう
な事故を防止するものとして、例えばねじを予め所定に
整列させたテーピング状ねじ集合体を使用する方法等が
提案されるが、これらは何れも構造が複雑となりかつ取
扱いも煩雑となる欠点を有するものである。
【0006】そこで、本考案の目的は、空気圧を使用す
る自動ねじ締め機のねじ補給装置において、簡単な構成
で前記ねじのジャムリを防止することができるねじ補給
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本考案に係る自動ねじ締め機のねじ補給装置は、ね
じを電動ドライバーへ圧送する空気圧ねじ圧送装置に対
してねじを順次補給する自動ねじ締め機のねじ補給装置
において、ねじ補給装置はねじを所定の姿勢で通過させ
る傾斜シュータとこのシュータ上へねじをすくい上げ載
置するリフタとからなり、前記シュータはゲート付きカ
バーを有すると共にこのゲートの上流側にねじすくい上
げ載置部分を有し、このすくい上げ載置部分にはその側
部に一端部を支持された可撓性ねじ払い除けはけ片を設
けると共に、このはけ片の近傍にはねじ圧送装置から分
岐した空気圧噴射ノズルを設け、この噴射ノズルを前記
はけ片がねじ払い除けを行う前記ねじすくい上げ載置部
分へ指向するよう配置することを特徴とするこの場合、
はけ片の一端部を支持する支持軸は、噴射ノズルの噴射
方向へ向けて回動すると共に元の位置へ復帰可能に付勢
するよう構成することができる。また、傾斜シュータは
ねじ軸部をフリーにしてねじ頭部の底面両側部を支持す
るU字状溝形部材から構成すると好適である。
【0008】
【作用】リフタによって傾斜シュータのすくい上げ載置
部分上に載置されたねじの一部分が、前記部分を進行す
る間に、ねじ軸部を溝内に挿入されて頭部底面が溝上面
に支持された姿勢(以下、所定の姿勢と略称する)に整
列されない場合には、このねじは噴射ノズルからの空気
圧によって払い除けはけ片による払い除け作用を助けて
容易に前記部分上から確実に払い除けられる。
【0009】なお、本考案の前記装置は、ねじ補給装置
に隣接して設けられるねじ圧送装置に使用される空気圧
を分岐すなわち利用して構成し得るので構造が極めて簡
単となる利点を有する。
【0010】
【実施例】次に、本考案に係る自動ねじ締め機のねじ補
給装置の一実施例につき添付図面を参照にしながら以下
詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図4乃至図6に
示す従来の構造と同一の構成部分には、同一の参照符号
を付してその詳細な説明は省略する。
【0011】先ず初めに、本考案の自動ねじ締め機の全
体的構成および機能は、図4に示す従来のものにおい
て、ねじ圧送装置18に対する空気圧管30からの分岐
空気圧管70をねじ補給装置16へ接続する(図3参
照)ことを除いて、従来のそれと全く同一である。従っ
て、これに関しては説明を省略するが、ただし前記分岐
空気圧管70に関しては後で再び説明する。
【0012】次に、本考案のねじ補給装置の構成は、基
本的には、図5、6に示す従来のそれと同一であるが、
以下説明を分かり易くするために、重複するが改めて簡
単に説明する。すなわち、ねじ補給装置16は、図1お
よび図2に示すように、基本的には傾斜シュータ52と
リフタ50とからなり、そしてリフタ50が順次回動す
ると、これに連結されているホッパ46内のねじがリフ
タ50のすくい上げ面58を介して順次シュータ52の
すくい上げ載置部分60上に載置され、そしてこのねじ
42は、その軸部がシュータ52の溝形部材54(もし
くは対向板56)の溝内に挿通された所定の姿勢に整列
され、ねじ圧送装置へ滑動補給される。なお、図1にお
ける参照符号44はホッパ46に対するねじ補給室を示
し、図2における参照符号62,64はそれぞれゲー
ト、カバーを示す。
【0013】しかるに、本考案のねじ補給装置において
は、シュータ52のすくい上げ載置部分60の側部の所
定位置に、一端部を支持部72によって支持される可撓
性のねじ払い除けはけ片74を設けると共に、このはけ
片74の近傍の所定位置には、前述した分岐空気圧管7
0に接続される噴射ノズル76を設ける。なお、はけ片
74の支持部72の支持軸78は、好適には、噴射ノズ
ル76の噴射方向へ向けて回動される(実線矢印方向)
と共に、元位置へ復帰(破線矢印方向)可能に構成す
る。また、分岐空気圧配管70には自動弁80を設け
(図3参照)、そしてこの弁80を、例えば周期的にあ
るいはシュータ52におけるねじの停滞を検出して作動
するよう構成することができる。なお、図3において、
参照符号20はねじ供給部を、参照符号28,32はコ
ードを、参照符号38は空気圧ねじ圧送管をそれぞれ示
している。
【0014】従って、本考案のねじ補給装置16によれ
ば、ねじ42がすくい上げ載置部分60上において所定
の姿勢で整列されない場合は、これらのねじ42a,4
2bは、ノズル76からの空気圧を適宜に、例えば周期
的に、あるいはねじの停滞を検出して噴射させ、これに
よりはけ片74の回動動作と相俟って、容易にホッパ4
6内へ払い除けることができる。なお、この場合、シュ
ータ52に図示されているように、溝形部材54から構
成すると、整列されているねじ42a,42bの突出高
さha,hbは、整列されているねじ42cの突出高さ
hcより充分高く設定されるので、前記払い除けを確実
に達成することができる。
【0015】このように、本考案によれば、シュータに
対して非整列の姿勢で供給されるねじを容易に払い除け
ることができるので、シュータにおけるねじのジャムリ
を確実に防止することができる。
【0016】以上、本考案を好適な一実施例について説
明したが、本考案は前記実施例に限定されることなく、
その精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が
可能である。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る自動
ねじ締め機のねじ補給装置は、シュータのねじすくい上
げ載置部分に対して、その側部に可撓性のねじ払い除け
はけ片を設けると共に、このはけ片に対して噴射ノズル
からねじ圧送装置の空気圧を利用してこれを噴射するよ
う構成したので、シュータに対して非整列の姿勢で供給
されるねじは確実に払い除けられる。従って、シュータ
におけるねじのジャムリが確実に防止される。また、本
考案の装置は、前述したように、ねじ補給装置に隣接す
るねじ圧送装置の空気圧を利用するので、構造が極めて
簡単となり、安価に提供できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動ねじ締め機のねじ補給装置の
一実施例を説明する全体斜視図である。
【図2】図1に示すねじ補給装置におけるねじ払い除け
はけ片、噴射ノズルおよびシュータのすくい上げ載置部
分を更に詳細に説明する拡大斜視図である。
【図3】図1に示すねじ補給装置とこれに隣設するねじ
圧送装置との構成を説明する系統図である。
【図4】従来の自動ねじ締め機の全体の構成を説明する
系統図である。
【図5】従来のねじ補給装置を説明する全体斜視図であ
る。
【図6】図5に示すねじ補給装置におけるシュータのす
くい上げ載置部分を更に詳細に説明する拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
16 ねじ補給装置 18 ねじ圧送装
置 20 ねじ供給部 28,32 コー
ド 30 空気圧管 38 空気圧ねじ
圧送管 42 ねじ 42a,42b
非整列のねじ 42c 整列されたねじ 44 ねじ補給室 46 ホッパ 50 リフタ(半
月板) 52 シュータ 54 溝形部材 56 対向板 58 すくい上げ
面 60 すくい上げ載置部分 62 ゲート 64 カバー 70 分岐空気圧
管 72 支持部 74 はけ片 76 噴射ノズル 78 支持軸 80 自動弁

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじを電動ドライバーへ圧送する空気圧
    ねじ圧送装置に対してねじを順次補給する自動ねじ締め
    機のねじ補給装置において、 ねじ補給装置はねじを所定の姿勢で通過させる傾斜シュ
    ータとこのシュータ上へねじをすくい上げ載置するリフ
    タとからなり、前記シュータはゲート付きカバーを有す
    ると共にこのゲートの上流側にねじすくい上げ載置部分
    を有し、このすくい上げ載置部分にはその側部に一端部
    を支持された可撓性ねじ払い除けはけ片を設けると共
    に、このはけ片の近傍にはねじ圧送装置から分岐した空
    気圧噴射ノズルを設け、この噴射ノズルを前記はけ片が
    ねじ払い除けを行う前記ねじすくい上げ載置部分へ指向
    するよう配置することを特徴とする自動ねじ締め機のね
    じ補給装置。
  2. 【請求項2】 はけ片の一端部を支持する支持軸は、噴
    射ノズルの噴射方向へ向けて回動すると共に元の位置へ
    復帰可能に付勢してなる請求項1記載の自動ねじ締め機
    のねじ補給装置。
  3. 【請求項3】 傾斜シュータは、ねじ軸部をフリーにし
    てねじ頭部の底面両側部を支持するU字状溝形部材から
    構成される請求項1記載の自動ねじ締め機のねじ補給装
    置。
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