JP2554563Y2 - ステアリングコラムの導電構造 - Google Patents

ステアリングコラムの導電構造

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JP2554563Y2
JP2554563Y2 JP1990008361U JP836190U JP2554563Y2 JP 2554563 Y2 JP2554563 Y2 JP 2554563Y2 JP 1990008361 U JP1990008361 U JP 1990008361U JP 836190 U JP836190 U JP 836190U JP 2554563 Y2 JP2554563 Y2 JP 2554563Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はステアリングコラムの導電構造に関するも
のである。
[従来の技術] 一般に、自動車のステアリングホイールにはホーンス
イッチが取り付けられ、そのアースはステアリングコラ
ムを介して車体から取るようになっている。ステアリン
グコラムは、良導体である金属によって殆ど全てが構成
されているからである。
しかしながら、ステアリングコラムは、衝突事故にお
ける乗員の安全を確保するため、乗員がステアリングホ
イールに衝突した場合に、ステアリングコラムが軸方向
下方へ収縮するとともに、車体から離脱する構造を採用
している。ステアリングコラムの収縮構造は、筒状のロ
アーシャフトの内周面にセレーション又はスプラインを
形成するとともに、このセレーション又はスプラインと
係合するセレーション又はスプラインを外周面に形成し
た中実又は中空のアッパーシャフトを樹脂を介在させて
嵌合してなる。したがって、セレーション又はスプライ
ンで係合するロアーシャフトとアッパーシャフト間の導
電性は良好とは言い得ず、確実性・信頼性に乏しいもの
である。
そこで、上記構造のステアリングコラムにおける導電
性を確実且つ信頼性高くするために、単純には、ロアー
シャフトとアッパーシャフトを可撓性の導電性部材で連
結したり(実開昭52−26327号公報中の従来例参照)、
若しくは、ロアーシャフトの端部にブラシを固定し、そ
のブラシがアッパーシャフトの外周面に当接するように
構成したもの(実公昭61−27821号公報参照)が提供さ
れている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のステアリングコラムにおけ
る導電構造は、導電性部材を連結するのにハンダ付け作
業又は溶接作業を伴うので加工手間が多くなり、繁雑で
あるほか、そのハンダ付け部が剥離し易くて信頼性に薄
く、また、ブラシをロアーシャフトの端部に固定する作
業を伴って繁雑であり、しかも、ブラシが変形し若しく
はその弾性が劣化すれば、信頼性は著しく低下する欠点
がある。
そこで、この考案は上記欠点を除去することを目的と
してなされたものである。
[課題を解決するための手段] この考案は上記課題の解決を図るため、断面略円形の
アッパーシャフトと筒状のロアーシャフトとが同心円状
に軸方向で嵌合するとともに、軸方向に収縮可能なアッ
パーシャフトとロアーシャフトを備えたステアリングコ
ラムにおいて、前記アッパーシャフトの外周面にリング
状の周溝を刻設し、該周溝に常時弾性的に当接して前記
アッパーシャフトに嵌着されるとともに、ロアーシャフ
トの内周面に常時弾性的に当接する3つ以上の突部が形
成された導電リングをアッパーシャフトとロアーシャフ
トの間に挿入したことを特徴とするステアリングコラム
の導電構造を構成した。
[作用] 上記構成に係るこの考案によれば、自動車の衝突事故
以外は軸方向に収縮しないアッパーシャフトとロアーシ
ャフトの間に導電リングを設けたため、導電性が低下す
ることなく、確実かつ信頼性の高い導電構造が得られ
る。
[実施例] 次に、この考案の実施例を図面に基づき説明する。第
1図はステアリングコラムの縦断側面を示し、一端部に
ステアリングホイールを軸着する断面略円形のアッパー
シャフト1の他端部外周面に、セレーション2が形成さ
れ、そのセレーション2と係合するセレーション3を内
周面に形成した筒状のロアーシャフト4の一端部が同心
円状に軸方向で嵌合し、アッパーシャフト1の回転トル
クを伝達可能、かつ、軸方向へ収縮可能に嵌合してい
る。第2図に示したように、アッパーシャフト1のセレ
ーション2には円弧断面の一対の周溝5,5が刻設される
一方、その周溝5,5に連通する孔6,6をロアーシャフト4
に穿設して、周溝5,5内にはそれぞれ樹脂モールド7,7が
充填されている。さらに、第2図に示したように、この
セレーション2には角形断面からなるリング状の周溝8
が刻設され、その周溝8には良導体からなる導電リング
9が嵌着され、その導電リング9はロアーシャフト4と
アッパーシャフト1の両方に弾力を持って常時接触して
いる。この導電リング9は、第3図に示したように、ア
ッパーシャフト1に刻設された周溝8の底8a(又は側壁
8bであってもよい)に常時接触する3つ以上の複数の突
部(本考実施例は3個)9aと、ロアーシャフト4のセレ
ーション3に常時接触する複数の部分9bと、アッパーシ
ャフト1を嵌め込む開口部を形成する端部9c,9cを有す
る導電性の弾性体からなる。したがって、導電リング9
をアッパーシャフト1の周溝8に端部9c,9cを広げて嵌
め込むと、導電リング9はアッパーシャフト1に係合す
るから、その状態でロアーシャフト4を嵌合する。
なお、ロアーシャフト4の他端部には自在継手10を介
して中間シャフト11が連結され、その中間シャフト10は
自在継手12を介して図示しないステアリングギヤボック
スに連結される。また、上記アッパーシャフト1を被覆
するアッパージャケット13とロアーシャフト4を被覆す
るロアージャケット14が、スチールボール15を有するス
ペーサー16で介在して軸方向収縮可能に嵌合し、アッパ
ージャケット13はクランプ17で、またロアージャケット
14はブラケット18で、それぞれ車体に吊支固定される。
クランプ17はスライダー19を介して車体から離脱可能に
吊支固定される。なお、この考案では、以上の構成、と
りわけ中間シャフト11を含めてステアリングコラムと称
する。
したがって、上記導電リング9は周溝8及びセレーシ
ョン3と弾性を持って常時接触する部分9a、突部9bを有
するから、アッパーシャフト1とロアーシャフト4間は
常時導電性が確保され、したがって、自在継手10と中間
シャフト11及び自在継手12を経てアースを採ることの信
頼性・確実性が向上する。また、断面略円形のアッパー
シャフトに設けられたリング状の周溝に導電リングを設
けた構造であるため、周溝の軸方向幅が短くて済み、ア
ッパー及びロアーシャフトの嵌合代に影響を与えること
がないので、シャフトの強度及び耐久性が低下すること
がない。さらに、導電リングに3つ以上の突部を形成
し、この突部が筒状のロアーシャフト内周面と当接する
ため、略円形のアッパーシャフトと筒状のロアーシャフ
トの間において均等に当接し、確実かつ信頼性の高い導
電構造が得られる。
なお上記実施例では、導電リング9をセレーション2
に刻設した周溝8に嵌着したが、セレーション2,3に代
わるスプラインを有する場合にも適する事は明白であ
り、さらには、これらセレーションやスプラインで係合
しないロアーシャフトとアッパーシャフトを有する場合
にも適するものである。また、上記実施例ではステアリ
ングコラム側の通電構造を対象として導電リング9を設
けたのであるが、中間シャフト11側が収縮する構造であ
れば、中間シャフト11にも本案を採用して同じ効果を奏
することが明らかである。
[考案の効果] 以上説明したこの考案によれば、自動車の衝突事故以
外は軸方向に収縮しないアッパーシャフトとロアーシャ
フトの間に導電リングを設けたため、導電性が低下する
ことなく、確実かつ信頼性の高い導電構造が得られる。
また、アッパーシャフトとロアーシャフトは常に導電状
態にあり、セレーション若しくはスプラインが樹脂を介
在して係合する構造にあっても、導電性が低下すること
なく、導電性が確実で信頼性が高いステアリングコラム
を得ることができる。さらに、導電リングはロアーシャ
フトの周溝に嵌着してアッパーシャフトを嵌合する簡単
な作業で装着でき、ステアリングコラムの外部に露出し
ないから、外力によって破損する心配がなく、また組付
作業の能率を低下させる恐れがない。
また、断面略円形のアッパーシャフトに設けられたリ
ング状の周溝に導電リングを設けた構造であるため、周
溝の軸方向幅が短くて済み、アッパー及びロアーシャフ
トの嵌合代に影響を与えることがないので、シャフトの
強度及び耐久性が低下することがない。さらに、導電リ
ングに3つ以上の突部を形成し、この突部が筒状のロア
ーシャフト内周面と当接するため、略円形のアッパーシ
ャフトと筒状のロアーシャフトの間において均等に当接
し、確実かつ信頼性の高い導電構造が得られる、等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す半断面側面図、第2
図は第1図の部分拡大断面図、第3図は第2図A−A線
拡大断面図である。 1……アッパーシャフト、2,3……セレーション、4…
…ロアーシャフト、8……周溝、9……導電リング、9a
……ロアーシャフトに接触する部分、9b……突部(アッ
パーシャフトに接触する部分)、9c……端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略円形のアッパーシャフトと筒状のロ
    アーシャフトとが同心円状に軸方向で嵌合するととも
    に、軸方向に収縮可能なアッパーシャフトとロアーシャ
    フトを備えたステアリングコラムにおいて、前記アッパ
    ーシャフトの外周面にリング状の周溝を刻設し、該周溝
    に常時弾性的に当接して前記アッパーシャフトに嵌着さ
    れるとともに、ロアーシャフトの内周面に常時弾性的に
    当接する3つ以上の突部が形成された導電リングをアッ
    パーシャフトとロアーシャフトの間に挿入したことを特
    徴とするステアリングコラムの導電構造。
JP1990008361U 1990-01-31 1990-01-31 ステアリングコラムの導電構造 Expired - Fee Related JP2554563Y2 (ja)

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JPS5528598Y2 (ja) * 1975-08-14 1980-07-08

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