JP2546294Y2 - ドライブシャフト - Google Patents

ドライブシャフト

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JP2546294Y2
JP2546294Y2 JP2256192U JP2256192U JP2546294Y2 JP 2546294 Y2 JP2546294 Y2 JP 2546294Y2 JP 2256192 U JP2256192 U JP 2256192U JP 2256192 U JP2256192 U JP 2256192U JP 2546294 Y2 JP2546294 Y2 JP 2546294Y2
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shaft
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昭 今田
功雄 臼杵
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば車両等に備え
るプロペラシャフトのようなドライブシャフトに関し、
より詳しくは軸方向に伸縮自在としたスプライン機構と
し且つ軸方向への移動量を大きく取ることの可能なドラ
イブシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドライブシャフトに組込まれるス
プライン機構は図7に示すように、内軸1の外周面の軸
方向に形成したボ−ル転動受け溝となる複数列のスプラ
イン溝4と、この溝4に対応する位置でスリ−ブ状外軸
2の内周面に形成した複数列のボ−ル受け溝のスプライ
ン溝5との間に跨がるように配置された複数個のボ−ル
6が介装されると共に、これら複数のボ−ル6を両軸の
伸縮範囲のほぼ中間部で保持するため一方にリテ−ナワ
ッシャ20とばねワッシャ7を、他方にストッパワッシ
ャ10とばねワッシャ8を配置し、これらの各間にコイ
ルばね11及び12を配置して回転トルクを伝達する構
造となっている。内軸1と外軸2との間に形成されるス
プライン機構においては、外軸2の内周面の一方のリテ
−ナワッシャ20は外軸2内周面にブッシュ13とスナ
ップリング16によりその位置が定められ、ストッパワ
ッシャ10は同様にブッシュ14とスナップリング15
とによりその位置が定められている。尚、前記内軸1端
にはスナップリング17が嵌め込んである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記する従来のスプラ
イン機構を有するドライブシャフトにおいては、内軸1
と外軸2とが相対的に伸びる際にはリテ−ナワッシャ2
0とストッパ部材であるスナップリング17とが干渉
し、縮む際には内軸1のスプライン溝4の基端部の段差
1aとブッシュ14とが干渉する。しかし可能な限りス
プライン溝の加工は少ない方がコスト低減を図る上で好
ましい。特に、前記内軸1の外表面に形成されるスプラ
イン溝4及び外軸内周面に形成されるスプライン溝5等
はブロ−チ加工となるため加工コストがかかる。この考
案はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的
とする所はスプライン溝を可能な限り短くして加工コス
トの低減を図る一方、スプライン嵌合とした内軸及び外
軸の摺動量を大きくすることの出来るドライブシャフト
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は上記す
る課題を解決するために、内軸外表面の円周方向に所定
のピッチで形成した複数列のスプライン溝と、このスプ
ライン溝に対応してスリ−ブ状外軸の内周面に形成した
同数のスプライン溝とに跨がって配置される複数列の転
動体と、該転動体の両端に配置されるばねワッシャと、
前記内軸と外軸とに形成されるスプライン溝の一方の端
部に配置したリテ−ナワッシャと、該リテ−ナワッシャ
に接触して外軸内周面に固定されるブッシュと、前記外
軸の内周面に固定されるストッパワッシャと、該ストッ
パワッシャに接触させ外軸内周面に固定されるブッシュ
と、前記ばねワッシャとリテ−ナワッシャとの間及びば
ねワッシャとストッパワッシャとの間の内軸及び外軸の
間のスプライン溝に跨がって配置されるコイルばねと前
記内軸端部に設けられたストッパ−部材と、より構成さ
れるボ−ルスプライン機構を有するドライブシャフトに
おいて、前記リテ−ナワッシャの内径部には内軸側の各
スプライン溝形状に沿い前記各コイルばねを保持可能な
凸部を形成すると共に、該リテ−ナワッシャ外径部は外
軸内周形状または外軸内周部内接円に沿った形状とし、
該リテ−ナワッシャが前記外軸と前記内軸の間で軸方向
に摺動可能としたことを特徴とする。
【0005】
【作用】この考案のドライブシャフトを上記手段とした
場合の作用について添付図の符号を用いて説明する。リ
テ−ナワッシャ9は内軸1と外軸2とが相対的に伸びる
際にはスナップリング17と接触しスプライン溝4及び
5内を移動する。このため内軸1と外軸2との相対的摺
動量は大きくなる。一方、内軸1と外軸2とが相対的に
縮む際にはブッシュ14は内軸1のスプラインの基端部
の段部1aと接触する。
【0006】
【実施例】以下、この考案の実施例について図面を参照
して説明する。図1はこの考案の具体的実施例であるド
ライブシャフトの軸方向断面図、図2は図1のA−A矢
視断面図である。このドライブシャフトは自在継手(図
示せず)を備えた内軸1を自在継手2aを備えたスリ−
ブ状外軸2に嵌挿し、ボ−ルスプライン機構3を介して
回転トルクを伝達可能に連結する。
【0007】前記ボ−ルスプライン機構3は、内軸1外
表面の円周方向に所定のピッチで形成した複数列のスプ
ライン溝4と、これに対応してスリ−ブ状外軸2の内周
面に形成したボ−ル転動受け溝である同数のスプライン
溝5とに跨がって配置した複数列のボ−ル6と、該ボ−
ル6の両端に配置されたばねワッシャ7及び8と、前記
スプライン溝4とスプライン溝5との間に跨がって摺動
可能に配置されたリテ−ナワッシャ9と、前記外軸の内
周面に固定されたストッパワッシャ10と、前記ばねワ
ッシャ7とリテ−ナワッシャ9との間及びばねワッシャ
8とストッパワッシャ10との間の内軸及び外軸の間の
スプライン溝に跨がって配置されたコイルばね11及び
12と、より構成される。
【0008】上記構成としたボ−ルスプライン機構3に
おいて、前記リテ−ナワッシャ9の内径部には、図4
(B)に示すように、内軸1側の各スプライン溝4形状
に沿い前記コイルばね11を保持可能な凸部9aを形成
すると共に、外径d1 は外軸2内周面に形成したスプラ
イン溝5の底部を円周方向に結んだ円の径D1 (図2参
照)より僅かに小さくしてある。即ち、該リテ−ナワッ
シャ9は内軸1と外軸2の間で摺動可能に形成してあ
る。この場合リテ−ナワッシャ9の摺動範囲の外軸内周
形状は径D1 の同心凹部が形成されている。外軸スプラ
イン溝を端部まで、即ちリテ−ナワッシャ摺動範囲を含
めて形成したときは、リテ−ナワッシャ9の外径形状を
外軸内周のスプライン形状に沿った形状としても良く、
外軸内周部内接円(径D0 )に沿った形状としても良
い。
【0009】次に、前記リテ−ナワッシャ9の外側には
ブッシュ13が配置されるが、該ブッシュ13はスプラ
イン溝加工されていない外軸2の奥の内周面2bにスナ
ップリング16により固定される。尚、ブッシュ13の
内径d2 は、内軸1のスプライン溝4の山部の径D2
り少し大きくしてある(図3(B)参照)。
【0010】また前記ストッパワッシャ10は、外軸2
の端部のスプライン溝5を形成していない内周面2cに
ブッシュ14とスナップリング15により固定される
が、該内周面の径は前記外軸2の内径D1 より大きく、
内径部はリテ−ナワッシャ9の内径部の凸部9aと同様
にスプライン溝4の形状に沿うよう凸部が形成されてい
る。更に、前記ストッパワッシャ10の外側にはリテ−
ナワッシャ9側に固定したものとほぼ同じブッシュ10
がスナップリング15と共に固定してある。尚、17は
図5に示すようなスナップリングであり、前記内軸1の
スプライン加工されていない端部に嵌め込んである。
【0011】この考案のドライブシャフトの一実施例は
以上のようであるが、次にその作用について説明する。
図6に示すように、前記リテ−ナワッシャ9は内軸1と
外軸2とが相対的に伸びる際にはスナップリング17と
接触し、スプライン溝4及び5内を移動する。このため
内軸1と外軸2との相対的摺動量は大きくなる。一方、
縮む際には図1に示すように、前記ブッシュ14は内軸
1のスプラインの基端部の段部1aと接触する。
【0012】
【考案の効果】この考案のドライブシャフトは以上詳述
したような構成としたので、若し従来のドライブシャフ
トとブッシュ間の摺動距離が同じならブッシュ間の距離
1 (図1参照)を従来の距離L0 (図7参照)よりも
短くすることが出来る。即ち、スプラインの溝加工を少
なくすることが出来るので加工コストを低減することが
出来る。また、逆にブッシュ間距離を従来のものと同一
(L1 =L0 )にすれば内軸と外軸との摺動距離を大き
くとることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかるドライブシャフトの軸方向断
面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図3(A)はこの考案に使用されるブッシュの
一部軸方向断面図であり、図3(B)はこの考案に使用
されるブッシュの正面図である。
【図4】図4(A)はこの考案に使用されるリテ−ナワ
ッシャの一部軸方向断面図であり、図4(B)はこの考
案に使用されるリテ−ナワッシャの正面図である。
【図5】この考案に使用されるスナップリングの正面図
である。
【図6】この考案のドライブシャフトの軸方向断面図で
一部を拡大した図である。
【図7】従来のドライブシャフトの軸方向断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内軸 2 外軸 3
スプライン機構 1a 段部 4 内軸側スプライン溝 5 外軸側スプライン溝 6 ボ−ル 7、8 ばねワッシャ 9 リテ−ナワッ
シャ 10 ストッパワッシャ 11、12 コイル
ばね 13、14 ブッシュ 15、16、17
スナップリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内軸外表面の円周方向に所定のピッチで
    形成した複数列のスプライン溝と、このスプライン溝に
    対応してスリ−ブ状外軸の内周面に形成した同数のスプ
    ライン溝とに跨がって配置される複数列の転動体と、該
    転動体の両端に配置されるばねワッシャと、前記内軸と
    外軸とに形成されるスプライン溝の一方の端部に配置し
    たリテ−ナワッシャと、該リテ−ナワッシャに接触して
    外軸内周面に固定されるブッシュと、前記外軸の内周面
    に固定されるストッパワッシャと、該ストッパワッシャ
    に接触させ外軸内周面に固定されるブッシュと、前記ば
    ねワッシャとリテ−ナワッシャとの間及びばねワッシャ
    とストッパワッシャとの間の内軸及び外軸の間のスプラ
    イン溝に跨がって配置されるコイルばねと前記内軸端部
    に設けられたストッパ−部材と、より構成されるスプラ
    イン機構を有するドライブシャフトにおいて、 前記リテ−ナワッシャの内径部には内軸側の各スプライ
    ン溝形状に沿い前記各コイルばねを保持可能な凸部を形
    成すると共に、該リテ−ナワッシャ外径部は外軸内周形
    状または外軸内周部内接円に沿った形状とし、該リテ−
    ナワッシャが前記外軸と前記内軸の間で軸方向に摺動可
    能としたことを特徴とするドライブシャフト。
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