JP2554411Y2 - 建築物用出窓 - Google Patents

建築物用出窓

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JP2554411Y2
JP2554411Y2 JP6205093U JP6205093U JP2554411Y2 JP 2554411 Y2 JP2554411 Y2 JP 2554411Y2 JP 6205093 U JP6205093 U JP 6205093U JP 6205093 U JP6205093 U JP 6205093U JP 2554411 Y2 JP2554411 Y2 JP 2554411Y2
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治重 荒川
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治重 荒川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、任意に天面を開放する
ことができるようにした建築用出窓に関する。
【0002】
【実施例】従来において、出窓として様々な構造を有す
るものが提案されているが、基本的には、天面、底面及
び両側面が建物の壁面から外部に突出し、前面が建物の
壁面からやや離れて設けられている。この出窓の前面に
は板ガラスが張られ、両側面も一部のものは板ガラスが
張られている。他方、出窓の天面と底面は、殆どの場合
アルミニウム等の非透明の板からなる。特に、多量の日
射が屋内に入り込むのを防ぐため、天面は非透明な板で
覆われていることが多い。
【0003】近年、住宅も単に居住するための機能だけ
でなく、様々な快適性が求められるようになっている。
例えば、別荘地等では、浴室を最も景観の優れた場所に
配置し、浴室から景観を楽しむことができるようにした
住宅も多く建てられている。しかし、都市部では、隣接
する他の住宅との距離が近く、どの方向もさほど良好な
景観が得られないばかりか、浴室から外を眺めることが
できるように浴室の窓を透明にすると、外部から浴室が
見えてしまい、かえって都合が悪い。そこで、従来の都
市部の住宅は、浴室の窓ガラスを非透明としたり、ブラ
インド等で覆って、その内部及び外部から相互に見通せ
ないようにしているにが実情である。
【0004】
【考案が解決しようとしている課題】都市部の高層住宅
から眼下に望む都市の夜景を除くと、都市住宅部で得ら
れる最良の自然景観は、夜空である。しかし、多くの住
宅は、居室や浴室に居ながらにして夜空をのぞむことが
できない構造となっている。例えば、前述の出窓も、天
面が非透明な板からなるため、夜空を見ることができな
い。
【0005】他方、出窓の天面をガラス張り等とすれ
ば、出窓の前面に顔を近づけなくても夜空を見ることが
できる。しかし、そうした場合、日中は日射を遮ること
ができない。また、夜間に屋内が灯火等で明るいと、灯
火の反射、いわゆる映り込み等により、夜空が見えにく
い。さらに、浴室の場合は、水蒸気の結露等により透明
なガラスが曇ってしまい、視界を確保することすら難し
くなる。そこで本考案は、浴室でも上方の視界が確実に
得られ、しかも日中の遮光機能も確実に得られ、降雨等
に対しても万全な建築物用出窓を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案では、
前記の目的を達成するため、採用した手段は、建築物の
壁体1の開口部17に、壁体1の外側に突出するよう取
り付けられる出窓であって、出窓の前面下部の一部を覆
い、出窓の天面側の他部を覆わない窓板6と、出窓の
面から前面の両側に平行に設けられたガイド部材3、3
と、このガイド部材3、3に両側をスライド自在に支持
されて出窓の天面から前面下部にわたって移動すること
により、前記窓板6が覆っていない出窓の天面側の部
分、または窓板6が覆っている出窓の前面下部の何れか
一方を覆うシャッタ5とを有することを特徴とする建築
物用出窓である。
【0007】
【作用】本考案によ建築用出窓では、ガイド部材3、
3に沿ってシャッタ5を天面側に上げておくと、通常の
出窓と同様に、シャッタ5により出窓の天面が覆われ、
昼間の日射に対する遮光性が得られ、また降雨時には雨
水の浸入防止が図れる。他方、シャッタ5を降ろせば、
出窓の天面が開き、下から上に向かって視界が得られ
る。このため、特に浴室等のように、湿気が多く、窓が
結露しやすい部屋にあっても、結露等による視界の障害
もなく、空を眺めることができる。例えば、この出窓を
浴室の浴槽に隣接する壁面に取り付けることにより、夜
間に夜空を眺めながら入浴ができるようになる。なお、
出窓の前面は窓板6により覆われており、ガイド部材
3、3に沿ってシャッタ5を天面側に上げた場合でも、
出窓の前面が開放されたままとなることはない。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本考案の実施例
について詳細に説明する。第1図〜第3図は、本考案の
実施例による建築用出窓を示すものである。この出窓
は、図2から明かな通り、建築物の壁体1に設けた開口
部17の外側に設けられており、上下両面部分及び両側
部分が壁体1から起立し、前面が壁体1より外側に離れ
て設けられている。
【0009】これらの図において、2は側面L字形の窓
枠であり、壁体1の開口部17を両側から挟むように壁
体1の外面に互いに平行に取り付けられる。3は、前記
窓枠2の上端部分から下先端部分にわたって設けられた
一対のガイド部材であり、互いに平行に設けられてい
る。このガイド部材3は、上側が前方に湾曲し、さらに
下側が垂直になるよう取り付けられたもので、窓枠2と
共に出窓の骨格を形成するフレームとしての機能を有す
る。さらに、窓枠2の水平な下部に両側から挟まれた部
分に、底板22が張られている。これらの窓枠2、ガイ
ド部材3及び底板22には、アルミニウム、ステンレ
ス、プラスチック等の不錆材が使用される。
【0010】窓枠2とガイド部材3の囲まれた出窓の側
面部分には、ガラス板等の窓板7が張られている。さら
に、ガイド部材3の下部及び底板22の先端縁に囲まれ
た部分であって、ガイド部材3の後述するガイド溝の内
側にも、やはりガラス板等の窓板6が張られている。こ
れらの窓板6、7は、一般居室用であれば、通常は透明
な板ガラスが、また、浴室等のように、遮光性を要する
部分では、型ガラス等の非透明ガラスが使用される。
【0011】前記ガイド部材3、3は、互いに対向する
ガイド溝を有する断面C字形の部材である。シャッタ5
は、横に長いシャッタ板を上下に重ねて連ね、シャッタ
板の両端をチェーン等の索条で一定の間隔に連結したも
のであり、このシャッタ板の両端部分が、前記ガイド部
材3、3のガイド溝にスライド自在に支持されている。
シャッタ5のシャッタ板の両端部分は、ガイド部材3、
3のガイド溝内で単に摺動するように支持されていても
よいが、シャッタ5のスライド動作を円滑にするために
は、シャッタ5のシャッタ板の両端にローラ等の摺動部
材を取り付け、この摺動部材をガイド部材3、3のガイ
ド溝で支持するのがよい。シャッタ5は、アルミニウム
やプラスチック等で作られ、或る程度遮光性を持たせ、
且つ雨天や強風による雨漏り、隙間風に対する遮断性を
有する。
【0012】このシャッタ5は、前記ガイド部材3、3
に沿って最も上に引き上げられたとき、図1及び図2に
示すように、出窓の天面と窓板6で覆われていない前面
の上部分を覆う。この結果、出窓の天面と前面とは、シ
ャッタ5と窓板6とによって覆われる。シャッタ5の高
さと窓板6の高さとはほぼ等しいのが好ましく、図示の
場合は、シャッタ5の高さが窓板6よりやや高い。な
お、このシャッタ5で覆われる出窓の天面は、ガイド部
材3、3に沿って形成されるため、円弧面となってい
る。他方、シャッタ5の自由度によっては、天面と垂直
な前面とを曲率半径の小さな曲線に沿って連絡すること
もできる。
【0013】底板22の下にスプロケットボックス4が
設けられ、このスプロケットボックス4内の両側に2対
ずつのスプロケットホイル9、10が回転自在に支持さ
れている。さらに、壁体1の開口部17の上部両側にも
一対のスプロケットホイル8が回転自在に支持されてい
る。これらスプロケットホイル8、9、10には、スプ
ロケット15が掛けられ、このスプロケット15の両端
は、前記シャッタ5のシャッタ板の両端を一定の間隔で
連結したチェーン等の索条の両端に各々連結されてい
る。これにより、シャッタ板の両端を一定の間隔で連結
した索条には、スプロケット15を介して適当な張力が
与えられている。
【0014】各々3対のスプロケットホイル8、9、1
0に平行に掛けられた両側のスプロケット15に、水平
な操作バー11の両端側が固定されている。この操作バ
ー11を上下することで、両側のスプロケット15が上
下動し、シャッタ5をガイド部材3、3に沿ってスライ
ドさせることができる。この操作バー11の重量は、シ
ャッタ5の重量とほぼ同じであることが好ましく、これ
により操作バー11の上下動は、ほぼシャッタ5の摺動
抵抗に抗するだけの力で行える。さらに、壁体1の開口
部17の両側に、縦に長いストッパプレート12が取り
付けられ、このストッパプレート12には前記操作バー
11を嵌め込むための凹部14が上下に3個所設けられ
ている。凹部14は4段以上設けることも可能である。
なお、図2において、13は浴槽の端の部分を表わして
おり、従って図示の出窓は、浴室の浴槽が設置された側
の壁体1に取り付けられている。
【0015】このような構成を有する出窓では、図1及
び図2に示すように、シャッタ5がガイドレール3、3
の最も上にあるとき、出窓の天面と前面上部がシャッタ
5により閉じられ、出窓の前面下部が窓板6により閉じ
られている。この状態では、前記操作バー11がストッ
パプレート12の最も下の凹部14に嵌め込んで固定さ
れている。
【0016】次に、操作バー11をストッパプレート1
2の最も下の凹部14から外し、操作バー11を上げる
ことで、スプロケット15を上昇させると、シャッタ5
がガイド部材3に沿って下降し、出窓の天面が開く。こ
の開く広さは、前記操作バー11をストッパプレート1
2のどの凹部14に嵌合して固定するかで決まるが、図
3で示されたのは、操作バー11をストッパプレート1
2の最も上の凹部14まで上昇させることで、シャッタ
5をガイド部材13の最も下まで降ろし、出窓の天面側
を最大に開いた状態である。この状態ではシャッタ5
は、窓板6の前面側にあり、窓板6に目隠しをする状態
となる。
【0017】次に、図4に示した実施例について説明す
る。この実施例では、スプロケット15を手動で動かす
代わりに、モータ18を使用して動かすようにしてい
る。すなわち、モータ18の回転は、プーリとベルト1
9或はウォームギア等を介してスプロケットホイル10
に伝達され、これによってスプロケット15が移動され
る。このモータ18の始動操作を行うための主スイッチ
23が壁体1の内面に設けられている。また、スプロケ
ット15にマーク16が取り付けられ、このマーク16
によって操作されるリミットスイッチ20、21もしく
はセンサスイッチが壁体1の開口部17の上下に設けら
れている。
【0018】前記主スイッチ23の操作により、前記モ
ータ18が始動されて、スプロケット15が上下し、そ
の結果シャッタ5が上下して出窓の天面側が開閉され
る。この際、上下のリミットスイッチ20、21がマー
ク16により開閉操作されることで、シャッタ5の上限
位置及び下限位置で各々モータ18が停止される。な
お、以上の実施例では、出窓が単一の窓からなるが、例
えば、同様の出窓を横に複数連ね、その間に複数のガイ
ド部材3を配置したものであってもよい。さらに、スプ
ロケット15を壁体1の開口部17側に回さず、ガイド
部材3内に通してもよい。その場合は、図2において左
下のスプロケットホイル9は不要となる。
【0019】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によれば、シ
ャッタ5により出窓の天面を完全に開閉できるので、浴
室等のような結露が多い部屋でも、上方の視界が確実に
得られ、しかも日中の遮光機能も確実に得られ、降雨等
に対しても万全となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による出窓のシャッタで天面を
閉じた状態の外観斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】同実施例による出窓のシャッタで天面を開いた
状態の外観斜視図である。
【図4】本考案の他の実施例による出窓の縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 壁体 3 ガイド部材 5 シャッタ 6 窓板 17 壁体の開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の壁体(1)の開口部(17)
    に、壁体(1)の外側に突出するよう取り付けられる出
    窓であって、出窓の前面下部の一部を覆い、出窓の天面
    側の他部を覆わない窓板(6)と、出窓の天面から前面
    の両側に平行に設けられたガイド部材(3)、(3)
    と、このガイド部材(3)、(3)に両側をスライド自
    在に支持されて出窓の天面から前面下部にわたって移動
    することにより、前記窓板(6)が覆っていない出窓の
    天面側の部分、または窓板(6)が覆っている出窓の前
    面下部の何れか一方を覆うシャッタ(5)とを有するこ
    とを特徴とする建築物用出窓。
JP6205093U 1993-10-25 1993-10-25 建築物用出窓 Expired - Lifetime JP2554411Y2 (ja)

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