JP2554233Y2 - 大便器のリム通水路 - Google Patents

大便器のリム通水路

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JP2554233Y2
JP2554233Y2 JP1124793U JP1124793U JP2554233Y2 JP 2554233 Y2 JP2554233 Y2 JP 2554233Y2 JP 1124793 U JP1124793 U JP 1124793U JP 1124793 U JP1124793 U JP 1124793U JP 2554233 Y2 JP2554233 Y2 JP 2554233Y2
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博道 鈴木
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株式会社イナックス
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、陶器製の洋風又は和風
の大便器に設けられたリム通水路の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4(A)に示すように、陶器製の大便
器1は、便鉢2の周縁部2aの上方にリム通水路3が設
けられ、このリム通水路3で便器洗浄水を導くようにし
てある。このリム通水路3は、水路長手方向へ傾斜した
水路底壁3aにリム穴4の複数が適宜間隔毎に穿設さ
れ、各リム穴4から便鉢2に向かって洗浄水を吐出する
ようにしてある。
【0003】前記リム穴4は、焼成前の軟らかい素地の
段階で穿設される。リム穴4の穿設作業は、同図(B)
の拡大図に示すように、水路底壁3aにリム通水路3の
外側Dから内側Eへ向かって穴開け具(図示省略)を押
しつけて貫通させることにより行われる。この穿設作業
のとき、リム穴4には、水路底面3bから突出するバリ
穴部4aが形成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記リム通水路3は、
水路底面3bからバリ穴部4aが高さH1(例えば、H
1=3〜6mm)で突出しているため、同図(A)に示
すように、低位領域Aの広い範囲に亘って洗浄終了後に
例えば300cc程度の残留水Wが高さH1の状態で溜
まる。この残留水Wは、リム通水路3の水路底面3bが
素焼き肌状態であるため、毛細管現象によりバリ穴部4
aを上昇し、リム穴4から便鉢2へ少しづつ長時間(例
えば、2時間)にわたって流下する。そのため、便鉢2
の表面2bには、微量づつ流下した残留水Wにより筋状
の水垢Gが付着する。この筋状の水垢Gは、見栄えが悪
いため、使用者に不衛生感を与える問題を招いている。
【0005】この対処としては、同図(C)の拡大図に
示すように、低位領域Aに穿設されるリム穴4を鉛直線
に対して傾斜(例えば、θ>30°)した状態とし、バ
リ穴部4aの高さH2を低くすることが考えられる。し
かし、この対処では、低位領域Aの広い範囲に残留水が
溜まることに変わりがないため、流出時間を極端に短縮
することができず、前記問題の根本的な解決とならな
い。
【0006】前記残留水Wにより筋状の水垢Gが付着す
る現象は、前記洋風便器1以外に、和風大便器について
も生じる。
【0007】本考案は、上記問題を解決するために、残
留水を短時間にリム通水路から流出させることができる
大便器のリム通水路(以下、「本案リム通水路」とい
う)の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本案リム通水路が採用し
た手段は、陶器製の大便器に設けられた水路底面が水路
長手方向へ傾斜するリム通水路において、前記水路底面
の低位領域の局部に集水用凹部が形成され、この集水用
凹部を形成する壁面にリム穴が穿設されていることであ
る。
【0009】なお、前記集水用凹部が下り傾斜した凹部
底面を有する段状に形成されていることもある。そし
て、この下り傾斜した凹部底面に、この凹部底面と直交
するように前記リム穴が穿設されていることもある。更
に、前記リム穴が前記集水用凹部を形成する側壁面に穿
設されていることもある。
【0010】
【作用】洗浄終了によりリム通水路の低位領域に導かれ
た残留水は、集水用凹部に溜まる。集水用凹部は、局部
的に形成されているため、溜まる残留水の水量が非常に
少なく且つ残留水の表面積も少ない。従って、残留水
は、集水凹部に穿設されているリム穴から短時間のうち
に外部へ排水される。
【0011】
【実施例】以下、本案リム通水路を図面に示す実施例に
基づいて説明する。 (第1実施例) 図1(A)は、本案リム通水路の第1実施例を示すもの
である。本実施例の大便器11は、左右に二つのリム通
水路13(図面は一方のみを示す)が形成され、各リム
通水路13の入口部13cが給水室16に接続されてい
る。
【0012】各リム通水路13には、水路底壁13aに
集水凹部15が形成されている。この集水凹部15は、
水路長手方向へ傾斜する水路底面13aの低位領域Aの
局部に、平面積が1〜2cm程度の円形又は四角形等
に形成されている。そして、集水凹部15は、同図
(B)に示すように、底壁15aにリム穴4が穿設され
ており、その深さH3をバリ穴部4aの高さH1より大
きくしてある。
【0013】洗浄終了により各リム通水路13の低位領
域Aに導かれた残留水Wは、集水用凹部15に溜まる。
集水用凹部15は、局部的に形成されているため、毛細
管現象で排出を開始するときの残留水Wの水量が非常に
少ない。従って、残留水Wは、集水凹部15に穿設され
ているリム穴4から短時間のうちに外部へ排水される。
そのため、便鉢12の表面12b(同図(A)参照)に
は、筋状の水垢が付着することは無い。
【0014】(第2実施例) 図2は、本案リム通水路の第2実施例の要部を示す拡大
断面図である。本実施例が前記第1実施例と異なる点
は、リム通水路13の集水凹部25が下り傾斜した凹部
底面25bを有する正面断面が略三角形の段状に形成さ
れていることである。下り傾斜した凹部底壁25aに
は、その下方寄りに、直交するリム穴4が穿設されてい
る。
【0015】本実施例は、集水凹部25が略三角形に形
成されていると共にリム穴4が鉛直線に対して傾斜して
いることから、毛細管現象で排出を開始するときの残留
水Wの水量を前記第1実施例に比べて半分以下にでき
る。その結果、本実施例は、残留水Wをより早く外部へ
排水することが可能となり、便鉢の表面に筋状の水垢が
付着することは無い。
【0016】(第3実施例) 図3(A)(B)は、本案リム通水路の第3実施例の要
部を示す拡大断面図である。本実施例が前記第2実施例
と異なる点は、集水凹部25の側壁25cの低位箇所に
リム穴4を穿設したことである。リム穴4の穿設作業
は、排泥鋳込み成形法等で成形された素地状態の桂部2
3を素地状態の便鉢12へ接合する前に行われる。
【0017】本実施例は、集水凹部25が略三角形に形
成されていると共に集水凹部25の低位箇所にリム穴4
が穿設されていることから、残留水Wを瞬時に排水する
ことが可能となり、便鉢表面12bに筋状の水垢が付着
することは無い。
【0018】(その他の実施例) 本案リム通水路は、前記した実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。例えば、図示
は省略したが、前記第1実施例における集水凹部15の
側壁の低位箇所にリム穴を穿設することである。
【0019】更に他の実施例としては、前記第1実施例
における左右のリム通水路13を給水室16内の便鉢寄
り領域に延長し、この延長部の水路底面に低位領域を形
成し、この低位領域の局部に集水用凹部を形成し、この
集水用凹部を形成する壁面にリム穴を穿設し、このリム
穴を便鉢内に臨ませることである。本案リム水路は、前
記洋風便器に限定されるものではなく、和風の大便器に
も適用可能である。
【0020】
【考案の効果】以上詳述の如く、本案リム通水路は、集
水凹部に穿設されているリム穴から残留水を短時間のう
ちに外部へ排水するため、便鉢表面に筋状の水垢を付着
させることがない。その結果、本案リム通水路は、筋状
の水垢がない、見栄えの良い大便器を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案リム通水路の第1実施例を示すものであっ
て、(A)は全体の側面断面図、(B)は要部を拡大し
た側面断面図である。
【図2】本案リム通水路の第2実施例の要部を拡大して
示す側面断面図である。
【図3】本案リム通水路の第3実施例の要部を拡大して
示すものであって、(A)は側面断面図,(B)は正面
断面図である。
【図4】従来の大便器のリム通水路を示すものであっ
て、(A)は全体の側面断面図、(B)は要部を拡大し
た側面断面図、(C)は別態様の要部を拡大した側面断
面図である。
【符号の説明】
11…大便器 13…リム通水路 13a…水路底壁 15…集水用凹部 15a…壁面 A…低位領域

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶器製の大便器に設けられた水路底面が
    水路長手方向へ傾斜するリム通水路において、前記水路
    底面の低位領域の局部に集水用凹部が形成され、この集
    水用凹部を形成する壁面にリム穴が穿設されていること
    を特徴とする大便器のリム通水路。
  2. 【請求項2】 前記集水用凹部が下り傾斜した凹部底面
    を有する段状に形成されている請求項1記載の大便器の
    リム通水路。
  3. 【請求項3】 前記下り傾斜した凹部底面に、この凹部
    底面と直交するように前記リム穴が穿設されている請求
    項2記載の大便器のリム通水路。
  4. 【請求項4】 前記リム穴が前記集水用凹部を形成する
    側壁面に穿設されている請求項1又は2記載の大便器の
    リム通水路。
JP1124793U 1993-02-02 1993-02-02 大便器のリム通水路 Expired - Lifetime JP2554233Y2 (ja)

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JPH0660682U JPH0660682U (ja) 1994-08-23
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