JP2554061B2 - 洗たく機 - Google Patents

洗たく機

Info

Publication number
JP2554061B2
JP2554061B2 JP61234443A JP23444386A JP2554061B2 JP 2554061 B2 JP2554061 B2 JP 2554061B2 JP 61234443 A JP61234443 A JP 61234443A JP 23444386 A JP23444386 A JP 23444386A JP 2554061 B2 JP2554061 B2 JP 2554061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
washed
tab
blade
washing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61234443A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6389196A (ja
Inventor
毅 福地
薫 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP61234443A priority Critical patent/JP2554061B2/ja
Publication of JPS6389196A publication Critical patent/JPS6389196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2554061B2 publication Critical patent/JP2554061B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は洗たく機に係り、さらに詳細には、軽い汚れ
は勿論のこと、例えば白ソックスのつま先やかかとのど
ろ汚れ,作業用軍手のどろ・油汚れ等の小物で、いわゆ
るしつこい汚れの洗たく物をもきれいに洗い落とすこと
のできる、従来にない新しい機能を備えた改良された洗
たく機に関するものである。
〔従来の技術〕
洗たく水と被洗たく物とを旋回攪拌させる羽根を洗た
く槽底部に備える洗たく機にあっては、例えば特開昭58
−141179号公報の図面に示すように、羽根外周と洗たく
槽壁との間に比較的大きな距離(一般には50mm以上)が
保たれている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかして、従来形洗たく機を用いて洗たくを行う場
合、被洗たく物は、洗たく水中を回転する羽根の水流に
よって浮遊しながら極めて少ない頻度でしか羽根と接触
せず、しかもその接触力は、被洗たく物に働く浮力によ
って軽い接触力でしかない。
また、しつこい汚れの被洗たく物を他の衣類と一緒に
洗たくする場合、これらしつこい汚れの小物の被洗たく
物は、他の衣類の中に入り込んでしまい、それらと羽根
との接触回数はさらに少なくなって、その汚れ落ちもさ
らに低下する。
従来形洗たく機を用いてしつこい汚れを落とす方法と
して、被洗たく物と羽根との接触回数を増すことを目的
に、洗たく水の水位を極めて低い状態、例えば羽根上端
面が隠れる程度として洗たくを行うことが考えられる
が、前述のように、羽根外周と洗たく槽壁との間には、
比較的大きな距離が保たれているため、羽根回転時の遠
心力によって当該羽根の外周に追いやられた被洗たく物
は、その外周部分に溜まってしまい、羽根との接触が殆
ど断たれて、洗たく効果が得られないという結果を生じ
る。
すなわち、従来形洗たく機は、日常洗たくする頻度の
高い軽い汚れ落としを対象としており、洗たく作用の主
因である羽根回転による被洗たく物への機械作用(摩
擦,衝撃,屈伸,ねじり等)は、しつこい汚れに対して
それほど考慮されていないのが実状である。
これに加えて、近年、衣類の多様化、さらにはデリケ
ート化が進み、洗たく機の分野においても、これら衣類
の布傷み防止と衣類同士の絡み低減化とを目的として、
洗たく水の攪拌方法が変ってきている。
すなわち、従来、比較的高い回転数で長時間羽根を連
続回転させていたものが、最近では、比較的低い回転数
で短サイクルごとに羽根を正逆転させる方式に変りつつ
ある。
しかして、この羽根回転数の低下は、しつこい汚れ落
としを目的とした洗たく側に立って見ると、益々汚れ落
ち低下の原因となっており、これらしつこい汚れ落とし
を目的とした洗たくの頻度が一般家庭では少ないとはい
うものの、その都度、手洗いしているのが現状である。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであっ
て、その目的とするところは、軽い汚れは勿論のこと、
例えば白ソックスのつま先やかかとのどろ汚れ等の小物
の洗たく物をもきれいに洗い落とすことのできる、従来
にない新しい機能を備えた改良された洗たく機を提供し
ようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、洗たく槽の内底部に被洗たく物を旋回攪拌
して洗う羽根を有する洗たく機において、前記羽根を包
囲するように羽根に近接して配置され、かつ洗たく槽に
着脱自在に取り付けられる逆お椀形状のタブを備え、こ
のタブに洗たく水が流通する多数の透孔を設けるととも
に、タブに小物の被洗たく物を入れたり,出したりする
小物出し入れ用の開口部をタブの中央上部に設けたこと
を特徴とするものである。
〔作用〕
しかして、本発明は、前記構成を採用することによ
り、軽い汚れ落としを目的として洗たくを行う場合は、
羽根に近接して設けられているタブを取り外せばよく、
このタブを取り外すことにより、従来と同様にして洗た
くが行われる。
これに対し、白ソックスのつま先やかかと等、しつこ
い汚れ落としを目的として洗たくを行う場合は、前記し
たタブを羽根の周囲に装着し、被洗たく物と洗剤とをタ
ブの中に入れて、被洗たく物が浸る程度にまで洗たく槽
内に水を入れ、この状態で羽根を回転させれば、前記し
た被洗たく物は、タブによって水平方向および垂直方向
の移動が規制され、洗たく作用の主体である羽根と被洗
たく物とは、できる限り多くの回数長時間にわたって接
触し、このとき、被洗たく物には、羽根により摩擦,屈
伸,衝撃等の機械作用が効果的に加わる。これに加え
て、本発明において、タブの表面には、洗たく槽内とタ
ブ内との間で洗たく水の流出入を自在として透孔が設け
られているため、洗たく開始時、タブ内の被洗たく物
は、羽根の回転に伴って当該羽根と接触しつつ、さらに
羽根の回転遠心力によって前記透孔からタブ外に流出し
ようとする洗たく水と共にタブ内周壁に押し付けられ、
遂にはタブ内周壁を転がりながら回動し、被洗たく物の
摩擦面が様々に変化して、タブ内周壁と被洗たく物との
摩擦作用が助長され、また被洗たく物の屈伸作用も増す
ため、既述した白ソックスのつま先やかかと等、しつこ
い汚れを簡単に洗い落とすことができる。
〔実施例〕
以下、本発明を、自動2槽式洗たく機に適用した場合
を例にとり、第1図〜第5図の一実施例に基づいて説明
すると、第1図は本発明の要部である洗たく槽2と関連
部分との縦断正面図、第2図は洗たく機の全体構成を示
す一部縦断正面図、第3図は第1図のA−A断面図、第
4図は第2図に符号5で示す制御パネルの部分拡大図、
第5図は本発明洗たく機を用いてしつこい汚れ落としを
行った場合の洗浄力指数を、従来形洗たく機、さらには
本発明を前提をなす洗たく機を用いてしついこい汚れ落
としを行った場合のそれと比較して示す洗浄効果説明図
である。
第1図および第2図において、洗たく機の外殻を構成
する外枠1の内部には、洗たく槽2と水受槽3とが並設
されており、外枠1の下方には、本体ベース4が取り付
けられている。また、外枠1の上方には、全体の制御を
司る制御パネル5が取り付けられており、本体ベース4
には、洗たくモータ6が防振支持され、その上方には、
駆動プーリ7が軸支されている。一方、洗たく槽2の底
部中央には、規定の減速比を有する減速軸8が、その上
方に羽根9および下方に従動プーリ10を回転自在に軸支
しており、減速機8は、シール11および固定ネジ12によ
り水封固定されている。従動プーリ10と駆動プーリ7と
は、伝達ベルト13により連結され、洗たくモータ6の回
転は、駆動プーリ7と従動プーリ10とのプーリ径の比
率、さらには減速機8の減速比により減速されて羽根9
に伝達され、洗たく作用が行われる。
しかして、洗たく槽2の底面には、凹状のガイド溝14
が円状に形成されており、これに嵌合する形で、羽根9
に近接して、その周囲に、第1図および第3図に符号16
で示すように、洗たく水の流出入を自在とした透孔(格
子状あるいは網目状)を有するタイプ15が装着されてお
り、またタブ15は、吸盤17によって洗たく槽2の槽底に
取り付けられている。すなわち、タブ15は、前記ガイド
溝14によって水平方向の移動を規制され、吸盤17によっ
て垂直方向の移動を規制された状態で、洗たく槽2に対
して着脱自在に取り付けられている。
さらにタブ15は、羽根9を包囲するように近接して配
置され、かつ洗たく槽2に着脱自在に取り付けられる逆
お椀形状になっている。
なお、図示実施例において、タブ15の上面中央には、
開口部18が設けられており、さらに前記タブ15の開口部
18には、当該タブ15の内包に突出するフランジ15aが連
設されている。また、タブ15の成形材料としては、軽量
かつ安価で量産性にすぐれ、しかも耐薬品性にすぐれた
ポリプロピレンをその代表例として挙げることができ
る。
タブ15の中央上部に設けた開口部18は、小物の被洗た
く物を出し入れする口にあたるものである。
洗いをするだけでは、開口部18は不要であるが、この
開口部18がないと、タブ15内に小物の被洗たく物の出し
入れがしにくい。開口部18がないときには、被洗たく物
を羽根9に載置した状態のもとでタブ15をかぶせるよう
にしなければならないのである。しかし、開口部18を設
けることにより、タブ15を洗たく槽2にセットした後に
開口部18より被洗たく物を入れることができ、しかもタ
ブ15を外さなくとも、被洗たく物を取り出すことができ
るのである。
洗たくモータ6の起動・停止の制御は、図示を省略し
た自動タイマーおよび圧力スイッチによって行われる。
これをさらに詳述すると、第2図および第4図に符号5
で示す制御パネルに設けられている水位切換つまみ、す
なわち圧力スイッチと連動する水切換つまみ19をまわし
て洗たく水位を選び、自動タイマーつまみ20をセットす
ることにより、自動的に第2図に示す給水電磁弁21が作
動して、給水が開始され、あらかじめセットした水位に
達すると、圧力スイッチが作動して、洗たくが開始され
る。
以上の構成において、軽い汚れ落としを目的として洗
たくを行う場合は、羽根9に近接して設けられているタ
ブ15を取り外せばよく、このタブ15を取り外すことによ
り、従来と同様にして洗たくが行われる。
これに対し、白ソックスのつま先やかかと等、しつこ
い汚れ落としを目的として洗たくを行う場合は、前記し
たタブ15を羽根9の周囲に装着し、被洗たく物と洗剤と
をタブ15の中に入れ、水位切換つまみ19を極低水位に設
定して、自動タイマーつまみ20をセットする。これによ
り、水はタブ15の上端近傍にまで給水され、規定の起動
・停止サイクルで洗たくが開始されるものであって、洗
たく中、被洗たく物は、タブ15によって水平方向および
垂直方向の移動が規制され、洗たく作用の主体である羽
根9と被洗たく物とは、できる限り多くの回数長時間に
わたって接触し、このとき、被洗たく物には、羽根9に
より摩擦,屈伸,衝撃等の機械作用が効果的に加わる。
これに加えて、本発明において、タブ15の表面には、洗
たく槽2内とタブ15内との間で洗たく水の流出入を自在
とした透孔16が設けられているため、洗たく開始時、タ
ブ15内の被洗たく物は、羽根9の回転に伴って当該羽根
9と接触しつつ、さらに羽根9の回転遠心力によって前
記透孔16からタブ15外に流出しようとする洗たく水と共
にタブ内周壁に押し付けられ、遂にはタブ内周壁を転が
りながら回動し、被洗たく物の摩擦面が様々に変化し
て、タブ内周壁と被洗たく物との摩擦作用が助長され、
また被洗たく物の屈伸作用も増すため、既述した白ソッ
クスのつま先やかかと等、しつこい汚れを簡単に洗い落
とすことができる。
なお、図示実施例に示すごとく、タブ15の上面中央に
開口部16を設けておけば、しつこい汚れの被洗たく物を
2度,3度と続けて洗う場合に、その都度、タブ15を取り
外す必要がなく、被洗たく物の取扱性がすぐれている。
また、図示実施例に示すごとく、タブ15の開口部16部
分に位置して、当該タブ15の内方に突出するフランジ15
aを連設しておけば、洗たく時、前記開口部16から被洗
たく物が飛び出すのを確実に防止することができる。
本発明洗たく機および従来形洗たく機、さらには本発
明の前提をなす洗たく機(なお、本発明の前提をなす洗
たく機とは、タブ15の表面に、洗たく水の流出入を自在
とした透孔16を有していない洗たく機を云う)を用いて
しつこい汚れ落としを行った場合の洗浄力指数を示す第
5図からも明らかなように、洗たく水量,洗剤濃度等の
諸条件を同一とした場合、本発明洗たく機によるしつこ
い汚れ落とし効果が如何にすぐれているかが分かる。
第6図〜第8図はそれぞれ本発明洗たく機の他の実施
例を示す要部の縦断正面図で、第6図には、第1図に符
号9で示す羽根と形状の異なる羽根9′に近接して、そ
の周囲に、タブ15を着脱自在に取り付けた場合を示し、
第7図には、第1図と同一形状の羽根9に近接して、そ
の周囲に、第1図および第6図に符号で15示すタブと形
状の異なるドーム形のタブ15′を着脱自在に取り付けた
場合を示し、第8図には、第6図と同一形状の羽根9′
に近接して、その周囲に、第7図と同一形状のタブ15′
を着脱自在に取り付けた場合を示した。
また、第9図(a)〜(f)には、本発明洗たく機で
使用されるタブ15(第7図および第8図の実施例の場合
15′。以下、同じ)の表面部における透孔16の各種変形
例を示した。
さらに、図示実施例においては、本発明を、自動2槽
式洗たく機に適用した場合について例示したが、本発明
を非自動2槽式洗たく機、さらには1槽式の全自動洗た
く機に適用することに問題はない。
一方、本発明洗たく機を用いてしつこい汚れ落としを
行う場合の前準備として、被洗たく物を高濃度の洗中に
浸しておいたり、水に代えて、温湯を使用するのも良薬
である。
さらに、本発明によれば、タブ15によってミニ洗浄槽
が形成されることになるから、極く小量の被洗たく物、
例えばハンカチ1枚とか、乳児のソックス1足、あるい
はよだれ掛け1枚を至急洗いたいといったときに有効で
あり、また羽根9(第6図および第8図の実施例の場合
9′。以下、同じ)の回転数を適宜調整することによ
り、ソフト洗浄も可能であり、それ以外に、少人数家庭
では、少ない水量で野菜洗いやいも洗い、そして漁村に
おいては、少ない水量でタコのぬめり取り、さらには前
記した諸々の物品の水切りも可能となる。
これに加えて、本発明においては、タブ15の外側に被
洗たく物を置いて洗うことも可能であり、タブ15の外側
に被洗たく物を置いて洗う場合、被洗たく物は羽根9と
直接的に接触しないため、例えばウールセータを水洗い
する場合に好適である。
ここで、本発明洗たく機の付随的効果を下記すると、
本発明において、タブ15の表面部には、洗たく水の流出
入を自在とした透孔16を有するため、しつこい汚れ落と
しを行った後における被洗たく物のすすぎ効果は良好で
ある。
また、タブ15の表面に透孔16を有する場合、その分だ
けタブ15の重量は軽くなり、取扱いが楽になるばかりで
なく、材料コストのより一槽の低減化を図ることができ
る。
さらに、タブ15の表面に透孔16を有する構造を採用し
た場合は、当該タブ15の弾性度、すなわち靭性が増し、
タブ15を誤って床に落とした場合の耐久性を向上させる
ことができる。
なお、特開昭59−62096号公報,実開昭60−50995号の
マイクロフィルムには、被洗たく物の垂直方向の移動を
規制する技術が開示されている。
また、特開昭61−8092号公報,実開昭55−55190号の
マイクロフィルムには、被洗たく物の水平方向の移動を
規制する技術が開示されている。
しかしながら、特開昭59−62096号公報に記載の技術
は、フラットな網体上にニット類のような傷み易い被洗
たく物を載せて洗たくすれば、これらニット類の羽根に
よる傷みを防止するというに止まり、前記網体の下の被
洗たく物に強力な機械力は期待できない。
つまり、特開昭59−62096号公報に記載の技術によれ
ば、羽根外周と洗たく槽壁との間には、比較的大きな距
離が保たれているため、羽根回転時の遠心力によって当
該羽根の外周に追いやられた被洗たく物は、その外周部
分に溜まってしまい、羽根との接触が殆ど断たれ、白ソ
ックスのつま先やかかとのどろ汚れ,作業用軍手のどろ
・油汚れ等、いわゆるしつこい汚れに対する羽根回転に
よる機械作用(摩擦,衝撃,屈伸,ねじり等)はそれほ
ど期待することができない。
一方、実開昭60−50995号のマイクロフィルムに記載
の技術は、被洗たく物の多少にかかわらずその浮き上り
を防止して被洗たく物の洗いむらを少なくすべく、洗た
く液位より少し上方に抑え体を取り付けるというもので
あり、特開昭59−62096号公報に記載の技術と同様、し
つこい汚れに体する羽根回転による機械作用はそれほど
期待することができない。
次に、特開昭61−8092号公報に記載の技術によれば、
洗たく槽の内部に回転洗たく槽をセットすることによ
り、回転洗たく槽の内側と外側とで被洗たく物の洗い分
けを行うことができるが、回転洗たく槽の側壁には、洗
たく水の流出入を自在とした透孔を設けないことが必須
の要件であり、本発明による効果、すなわち洗たく開始
時、タブ15内の被洗たく物は、羽根9の回転に伴って当
該羽根9と接触しつつ、さらに羽根9の回転遠心力によ
って透明孔16からタブ15外に流出しようとする洗たく水
と共にタブ内周壁に押し付けられ、遂にはタブ内周壁を
転がりながら回動し、被洗たく物の摩擦面が様々に変化
して、タブ内周壁と被洗たく物との摩擦作用が助長さ
れ、また被洗たく物の屈伸作用も増すため、白ソックス
のつま先やかかと等、しつこい汚れを簡単に洗い落とす
ことができるという効果を期待することはできない。
これに加えて、特開昭61−8092号公報に記載の技術に
よれば、回転洗たく槽内の羽根と回転洗たく槽とは一体
で、羽根と回転洗たく槽との相対的な動きがなく、した
がって回転洗たく槽内の被洗たく物はただ羽根の上方に
乗った形で振り回されるだけで、本発明で目的とする強
い機械力、つまり洗たく物の水平方向,垂直方向のいず
れの移動をも規制することによるしつこい汚れ落としの
ための強い機械力を生み出すことは到底期待することが
できない。
他方、実開昭55−55190号のマイクロフィルムに記載
の技術は、極く少量の洗たく物を少量の水で洗たくする
ために、洗たく槽の内部に補助洗たく槽を設けるという
ものであり、これまた特開昭61−8092号公報に記載の技
術と同様、補助洗たく槽の側壁には、洗たく水の流出入
を自在とした透孔をないことを必須の要件としなければ
所期の目的を達成することはできず、本発明による効
果、すなわち洗たく開始時、タブ15内の被洗たく物は、
羽根9の回転に伴って当該羽根9と接触しつつ、さらに
羽根9の回転遠心力によって透孔16からタブ15外に流出
しようとする洗たく水と共にタブ内周壁に押し付けら
れ、遂にはタブ内周壁を転がりながら回動し、被洗たく
物の摩擦面が様々に変化して、タブ内周壁と被洗たく物
との摩擦作用が助長され、また被洗たく物の屈伸作用も
増すため、白ソックスのつま先やかかと等、しつこい汚
れを簡単に洗い落とすことができるという効果を期待す
ることはできない。
また、実開昭55−55190号のマイクロフィルムに記載
の技術によっても、特開昭61−8092号公報に記載の技術
と同様、本発明で目的とする強い機械力、つまり被洗た
く物の水平方向,垂直方向のいずれの移動をも規制する
ことによるしつこい汚れ落としのための強い機械力を生
み出すことは到底期待することができない。
つまり、前掲特開昭59−62096号公報,実開昭60−509
95号のマイクロフィルム,特開昭61−8092号公報,実開
昭55−55190号のマイクロフィルムに記載のいずれの構
成によってもしつこい汚れ落とし効果を期待することは
できない。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明は、洗たく槽の内底部に被
洗たく物を旋回攪拌して洗う羽根を有する洗たく機にお
いて、前記羽根を包囲するように羽根に近接して配置さ
れ、かつ洗たく槽に着脱自在に取り付けられる逆お椀形
状のタブを備え、このタブに洗たく水が流通する多数の
透孔を設けるとともに、タブに小物の被洗たく物を入れ
たり,出したりする小物出し入れ用の開口部をタブの中
央上部に設けたことを特徴とする洗たく機にある。
この構成によれば、次のような良さが期待できる。
(1)白ソックスのつま先やかかとのどろ汚れや汚れ落
ちの悪いしつこい汚れをもタブ内できれいに洗い落とす
ことができる。
(2)タブを洗たく槽から外すことにより、通常の洗た
くができる。
(3)タブの中央上部に小物出し入れ用の開口部がある
のでタブへの洗たく物の出し入れが容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示し、第1図は本
発明の要部である洗たく槽2と関連部分との縦断正面
図、第2図は洗たく機の全体構成を示す一部縦断正面
図、第3図は第1図のA−A断面図、第4図は第2図に
符号5で示す制御パネルの部分拡大図、第5図は本発明
洗たく機を用いてしつこい汚れ落としを行った場合の洗
浄力指数を、従来形洗たく機、さらには本発明の前提を
なす洗たく機を用いてしつこい汚れ落としを行った場合
のそれと比較して示す洗浄効果説明図、第6図〜第8図
はそれぞれ本発明洗たく機の他の実施例を示す要部の縦
断正面図、第9図(a)〜(f)は本発明洗たく機で使
用されるタブ表面部における透孔の各種変形例を示す部
分拡大図である。 2……洗たく槽、9および9′……羽根、15および15′
……タブ、15aおよび15a′……フランジ、16……透孔、
18……開口部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗たく槽の内底部に被洗たく物を旋回攪拌
    して洗う羽根を有する洗たく機において、 前記羽根を包囲するように羽根に近接して配置され、か
    つ洗たく槽に着脱自在に取り付けられる逆お椀形状のタ
    ブを備え、このタブに洗たく水が流通する多数の透孔を
    設けるとともに、タブに小物の被洗たく物を入れたり,
    出したりする小物出し入れ用の開口部をタブの中央上部
    に設けたことを特徴とする洗たく機。
JP61234443A 1986-10-03 1986-10-03 洗たく機 Expired - Lifetime JP2554061B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61234443A JP2554061B2 (ja) 1986-10-03 1986-10-03 洗たく機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61234443A JP2554061B2 (ja) 1986-10-03 1986-10-03 洗たく機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6389196A JPS6389196A (ja) 1988-04-20
JP2554061B2 true JP2554061B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=16971089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61234443A Expired - Lifetime JP2554061B2 (ja) 1986-10-03 1986-10-03 洗たく機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2554061B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5555190U (ja) * 1978-10-09 1980-04-14
JPS5962096A (ja) * 1982-09-30 1984-04-09 松下電器産業株式会社 洗濯機
JPS6050995U (ja) * 1983-09-16 1985-04-10 三洋電機株式会社 洗濯機
JPS618092A (ja) * 1984-06-22 1986-01-14 株式会社日立製作所 洗濯機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6389196A (ja) 1988-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1880564B (zh) 洗衣机
JPH0741115B2 (ja) 洗濯機
KR20000014198A (ko) 전자동 세탁기의 세탁방법
US4835994A (en) Washing machine
KR880001643B1 (ko) 세탁기
US2966051A (en) Clothes guard for automatic washers
JPH09285681A (ja) 洗濯機及び洗濯方法
CN101725013A (zh) 一种全自动洗衣洗鞋机
JP2554061B2 (ja) 洗たく機
US3330137A (en) Clothes guard for washing machines
US2826055A (en) Washing machine drive mechanism
JPS6368197A (ja) 洗たく機
US2235452A (en) Washing machine
JPS6351892A (ja) 洗たく機
US2308678A (en) Washing machine
JPS6324995A (ja) 洗たく機
JPS63105793A (ja) 全自動洗たく機
JPS6099292A (ja) 洗濯機
JPH0520309Y2 (ja)
JPH0229295A (ja) 洗たく機
JPS618092A (ja) 洗濯機
JPS6332475B2 (ja)
JPS62286499A (ja) 洗たく機
JP2021186218A (ja) 洗濯機
JPS62286498A (ja) 洗たく機