JP2554019Y2 - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JP2554019Y2
JP2554019Y2 JP2503191U JP2503191U JP2554019Y2 JP 2554019 Y2 JP2554019 Y2 JP 2554019Y2 JP 2503191 U JP2503191 U JP 2503191U JP 2503191 U JP2503191 U JP 2503191U JP 2554019 Y2 JP2554019 Y2 JP 2554019Y2
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JP
Japan
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core
teeth
linear motor
coil
primary
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JP2503191U
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JPH04121394U (ja
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永次 鳴海
恵一 興梠
義和 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Nippon Otis Elevator Co
Original Assignee
Meidensha Corp
Nippon Otis Elevator Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一次側コアが走行子と
なり二次側導体が固定子となるリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータはかご形電動機を平面に展
開した構成になっており、その構造を図4に示す。リニ
アモータは一次側コア1と二次側導体2とに大きく分か
れ、一次側に対して二次側が長い長二次形の構造となっ
ている。そして、二次側が固定子、一次側が走行子とな
り、これらの間にはエアギャップ3が形成される。
【0003】一次側コア1は、図4(b)に示すように
磁性体からなる薄板状のコア板4を積層したコア群5を
円に沿って放射状に例えば4つ並べるとともに図4
(a)に示すようにリング状の一対のフランジ6で挾
み、複数の通しボルト7と図示しないナットとで結合し
たものである。フランジ6内には回転自在に車輪12が
設けられる。コア板4は、長さ方向へ複数のスリット8
を設けることで歯13を有する櫛状に形成される。そし
て、スリット8内には二次側導体2を囲繞するコイル9
が収容される。
【0004】一方、二次側導体2は、丸棒状の磁性導体
10の外周面を非磁性導体11で被って形成されてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、コイル9に
通電すると一次側コア1に磁力Fが等分布荷重として加
わるため、一次側コア1が図5(a)に示すようにA寸
法だけ撓み、その結果、一次側コア1の長さ方向での中
間部のエアギャップ3が小さくなる。このため、大きな
容量のリニアモータを製造する場合は一次側コア1の撓
みが問題とならないように長さに応じて一次側コア1を
太くしなければならない。換言すれば容量が大きい割に
細長い一次側コアの製造ができない。
【0006】そこで本考案は、斯かる課題を解決したリ
ニアモータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本考案の構成は、薄板に複数のスリットを形成する
ことにより歯を設けて櫛状にしたコア板を複数枚積層し
てコア群とし、スリットどうしが内側で相互に対向する
ようにしてコア群を放射状に複数配置して相互に結合す
ることで一次側コアを構成し、一次側コアのスリット内
にコイルを納めるとともに長尺の二次側導体を一次側コ
アにおけるコア群で囲まれた空間にエアギャップを介し
て移動自在に挿通させたリニアモータにおいて、各コア
群における長さ方向での途中の同一位置における歯を除
去し、薄板を積層して相互に接着してなる略リング状の
補強コアを、除去した歯の位置に配置するとともに夫々
のスリット間に絶縁材を介して隙間なくコイルを納めた
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】コア群の長さ方向にいくつかの補強コアを設け
ることから、長さ方向でのコア群の相互間の位置決めが
容易であり、リニアモータの組み立て作業が容易に行な
える。また、組立後においてはコア群のたわみが補強コ
アの存在によって阻止されコア群の歯と二次側導体との
エアギャップが適正に保持される。このほか、補強コア
を構成する薄板どうしを接着剤を介して接着したことか
ら、リニアモータの推力によって薄板の内周側が振動し
て音を発したりせず薄板どうしが離れて隙間を生じるこ
ともない。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。なお、本実施例は従来のリニアモータ
の一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一
符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明す
る。
【0010】本考案によるリニアモータの構成を、図1
に基づいて説明する。
【0011】図1(a)に示すように、一次側コア1の
長さ方向での途中であってその長さを略3等分する位置
の歯13が削除され、歯13の代わりに歯13の厚さT
と同一の厚さTを有する補強コア14が設けられてい
る。
【0012】補強コア14は図2(a),(b)に示す
ようにコア板4と同様に磁性導体としての硅素鋼板から
なる薄い複数枚の補強コア片14aで形成され、循環電
流が流れるのを防止するために半径方向へ一本のスリッ
ト14cを形成することで略Cの字形になっている。効
率を問題にしない場合はスリットを省略してもよい。補
強コア14の内径寸法はコア群1の歯13の先端どうし
で囲まれる部分の内径寸法d1に等しく、外径寸法はコ
ア群1のスリット8の底部どうしの距離d2に等しい。
【0013】ここで、補強コア14は厚さがtの硅素鋼
板を図2(a)に示す形状にプレス又はワイヤーカット
してn枚積層することで必要な厚さT(=nt)にし、
機械的精度に必要のない図2(a)のG部を溶接して一
体化したあと歯13を除去した部分に嵌め込み、絶縁材
と共にコイル9を各スリット8内に納めてこれらの間に
レジン含浸させてもよいが、次のような問題を生じる。
即ち、図3(b)に示すように、溶接したことによって
コア群5の歯13の先端と対応する補強コア片14aの
内周面側が曲がって開き、推力方向の力を受けて振動す
るとともに音を発し、更に絶縁材18が損傷する。
【0014】このため、表面に接着剤をコーティングし
た市販の接着硅素鋼板を切断して前記のように積層した
あと積層方向に圧力をかけて接着し、図3(a)に示す
ように補強コア14とコイル9と絶縁材18との間に
0.5mm以上の隙間がない状態に組み立て、これらの
間にレジン含浸させて一体化する。普通の薄鋼板を使用
する場合は積層面に接着剤を塗布し相互に接着する。
【0015】次に、斯かるリニアモータの作用を説明す
る。コア群5は夫々その長さ方向の途中の2ケ所で補強
コア14によって支持される。このため、コイル9に通
電して一次側コア1に磁力が加わってもコア群5のたわ
みはほとんどなく実用上問題とならない程度なので無視
することができる。
【0016】補強コアを略等間隔でn個取り付けた場合
は、取り付けない場合に比べて一次側コアのたわみが1
/(n+1)4となり、外径寸法の割りには軸方向へ長
い円筒形リニアモータの場合に問題となるたわみを大幅
に小さくできる。
【0017】一方、補強コアは一次側コアの歯としての
役割も果たしており、効率をほとんど落とすことなくた
わみ量を小さくすることができることになる。
【0018】次に、図3(a)に示すように補強コア1
4と歯13との間に絶縁材18を介してコイル9を隙間
なく嵌め込んでニス漬けしたことから、推力を受けた補
強コア14の補強コア片14aは歯13,コイル9,絶
縁材18によって支持され、図3(b)に示すように補
強コア片14aどうしが内周側で開くようなことはな
く、従って、補強コア片14aが振動したり音を発した
りすることはない。
【0019】
【考案の効果】以上の説明からわかるように、本考案に
よるリニアモータによれば各コア群の長さ方向での途中
に補強コアを設けたので、コア群の長さ方向での途中の
たわみが大幅に小さくなる。そして、補強コアはコア群
の歯としての役割を担うので、効率をほとんど落とすこ
となく補強することができる。
【0020】また、コア群における歯を除去した部分に
補強コアを嵌め込んで組み立てることになるため、コア
群の相互間の位置決めが容易となり、補強コア片の背面
どうしを溶接した補強コアを用いたものに比べて剛性が
高い。そして、絶縁材を介してコイルをコア群のスリッ
ト間に隙間なく納めるので、補強コアの内周部分は絶縁
材,コイル,コア群の歯に支持され曲がって広がるよう
なことはなく、従って推力による振動を生じて絶縁材が
損傷することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案によるリニアモータを示す
正面図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視図。
【図2】図2(a)は補強コアの正面図、図2(b)は
補強コアの右側面図。
【図3】図3(a)は要部の断面図、図3(b)は作用
説明図。
【図4】図4(a)は従来のリニアモータの平面図、図
4(b)は図4(a)のB−B矢視図。
【図5】図5(a)は作用説明に係る正面図、図5(b)
は図5(a)のC−C矢視図。
【符号の説明】
1…一次側コア、2…二次側導体、3…エアギャップ、
4…コア板、5…コア群、8…スリット、9…コイル、
13…歯、14…補強コア、14a…補強コア片、18
…絶縁部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−72524(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板に複数のスリットを形成することに
    より歯を設けて櫛状にしたコア板を複数枚積層してコア
    群とし、スリットどうしが内側で相互に対向するように
    してコア群を放射状に複数配置して相互に結合すること
    で一次側コアを構成し、一次側コアのスリット内にコイ
    ルを納めるとともに長尺の二次側導体を一次側コアにお
    けるコア群で囲まれた空間にエアギャップを介して移動
    自在に挿通させたリニアモータにおいて、各コア群にお
    ける長さ方向での途中の同一位置における歯を除去し、
    薄板を積層して相互に接着してなる略リング状の補強コ
    アを、除去した歯の位置に配置するとともに夫々のスリ
    ット間に絶縁材を介して隙間なくコイルを納めたことを
    特徴とするリニアモータ。
JP2503191U 1991-04-15 1991-04-15 リニアモータ Expired - Lifetime JP2554019Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2503191U JP2554019Y2 (ja) 1991-04-15 1991-04-15 リニアモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2503191U JP2554019Y2 (ja) 1991-04-15 1991-04-15 リニアモータ

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Publication Number Publication Date
JPH04121394U JPH04121394U (ja) 1992-10-29
JP2554019Y2 true JP2554019Y2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=31909845

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JP2503191U Expired - Lifetime JP2554019Y2 (ja) 1991-04-15 1991-04-15 リニアモータ

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