JPH04121394U - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JPH04121394U
JPH04121394U JP2503191U JP2503191U JPH04121394U JP H04121394 U JPH04121394 U JP H04121394U JP 2503191 U JP2503191 U JP 2503191U JP 2503191 U JP2503191 U JP 2503191U JP H04121394 U JPH04121394 U JP H04121394U
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JP
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teeth
reinforcing
primary
coil
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JP2503191U
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永次 鳴海
恵一 興梠
義和 水谷
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日本オーチス・エレベータ株式会社
株式会社明電舎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニアモータの固定子である二次側導体の長
さ方向へ長い走行子としての一次側コアのたわみを防止
してエアギャップの変動を防止し、かつたわみ防止用に
設ける補強コアが推力を受けることにより、積層した補
強コア片の内周部どうしが振動して曲がって開いてしま
うのを防止する。 【構成】 二次側導体2を囲繞するコア群5における歯
13を略等間隔ごとに削除するとともに、歯13の代わ
りに歯13の厚さTと同一厚さTの補強コア14を嵌め
込み、補強コア14は積層した補強コア片どうしの間に
接着剤を介在させて接着する。そして、スリット8内に
は絶縁材で包んだコイル9をこれらの間に隙間が生じな
いように嵌め込む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一次側コアが走行子となり二次側導体が固定子となるリニアモータ に関する。
【0002】
【従来の技術】
リニアモータはかご形電動機を平面に展開した構成になっており、その構造を 図4に示す。リニアモータは一次側コア1と二次側導体2とに大きく分かれ、一 次側に対して二次側が長い長二次形の構造となっている。そして、二次側が固定 子、一次側が走行子となり、これらの間にはエアギャップ3が形成される。
【0003】 一次側コア1は、図4(b)に示すように磁性体からなる薄板状のコア板4を 積層したコア群5を円に沿って放射状に例えば4つ並べるとともに図4(a)に 示すようにリング状の一対のフランジ6で挾み、複数の通しボルト7と図示しな いナットとで結合したものである。フランジ6内には回転自在に車輪12が設け られる。コア板4は、長さ方向へ複数のスリット8を設けることで歯13を有す る櫛状に形成される。そして、スリット8内には二次側導体2を囲繞するコイル 9が収容される。
【0004】 一方、二次側導体2は、丸棒状の磁性導体10の外周面を非磁性導体11で被 って形成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、コイル9に通電すると一次側コア1に磁力Fが等分布荷重として加 わるため、一次側コア1が図5(a)に示すようにA寸法だけ撓み、その結果、 一次側コア1の長さ方向での中間部のエアギャップ3が小さくなる。このため、 大きな容量のリニアモータを製造する場合は一次側コア1の撓みが問題とならな いように長さに応じて一次側コア1を太くしなければならない。換言すれば容量 が大きい割に細長い一次側コアの製造ができない。
【0006】 そこで本考案は、斯かる課題を解決したリニアモータを提供することを目的と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するための本考案の構成は、薄板に複数のスリットを形成す ることにより歯を設けて櫛状にしたコア板を複数枚積層してコア群とし、スリッ トどうしが内側で相互に対向するようにしてコア群を放射状に複数配置して相互 に結合することで一次側コアを構成し、一次側コアのスリット内にコイルを納め るとともに長尺の二次側導体を一次側コアにおけるコア群で囲まれた空間にエア ギャップを介して移動自在に挿通させたリニアモータにおいて、各コア群におけ る長さ方向での途中の同一位置における歯を除去し、薄板を積層して相互に接着 してなる略リング状の補強コアを、除去した歯の位置に配置するとともに夫々の スリット間に絶縁材を介して隙間なくコイルを納めたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
コア群の長さ方向にいくつかの補強コアを設けることから、長さ方向でのコア 群の相互間の位置決めが容易であり、リニアモータの組み立て作業が容易に行な える。また、組立後においてはコア群のたわみが補強コアの存在によって阻止さ れコア群の歯と二次側導体とのエアギャップが適正に保持される。このほか、補 強コアを構成する薄板どうしを接着剤を介して接着したことから、リニアモータ の推力によって薄板の内周側が振動して音を発したりせず薄板どうしが離れて隙 間を生じることもない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例 は従来のリニアモータの一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一符 号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0010】 本考案によるリニアモータの構成を、図1に基づいて説明する。
【0011】 図1(a)に示すように、一次側コア1の長さ方向での途中であってその長さ を略3等分する位置の歯13が削除され、歯13の代わりに歯13の厚さTと同 一の厚さTを有する補強コア14が設けられている。
【0012】 補強コア14は図2(a),(b)に示すようにコア板4と同様に磁性導体と しての硅素鋼板からなる薄い複数枚の補強コア片14aで形成され、循環電流が 流れるのを防止するために半径方向へ一本のスリット14cを形成することで略 Cの字形になっている。効率を問題にしない場合はスリットを省略してもよい。 補強コア14の内径寸法はコア群1の歯13の先端どうしで囲まれる部分の内径 寸法d1に等しく、外径寸法はコア群1のスリット8の底部どうしの距離d2に等 しい。
【0013】 ここで、補強コア14は厚さがtの硅素鋼板を図2(a)に示す形状にプレス 又はワイヤーカットしてn枚積層することで必要な厚さT(=nt)にし、機械 的精度に必要のない図2(a)のG部を溶接して一体化したあと歯13を除去し た部分に嵌め込み、絶縁材と共にコイル9を各スリット8内に納めてこれらの間 にレジン含浸させてもよいが、次のような問題を生じる。即ち、図3(b)に示 すように、溶接したことによってコア群5の歯13の先端と対応する補強コア片 14aの内周面側が曲がって開き、推力方向の力を受けて振動するとともに音を 発し、更に絶縁材18が損傷する。
【0014】 このため、表面に接着剤をコーティングした市販の接着硅素鋼板を切断して前 記のように積層したあと積層方向に圧力をかけて接着し、図3(a)に示すよう に補強コア14とコイル9と絶縁材18との間に0.5mm以上の隙間がない状 態に組み立て、これらの間にレジン含浸させて一体化する。普通の薄鋼板を使用 する場合は積層面に接着剤を塗布し相互に接着する。
【0015】 次に、斯かるリニアモータの作用を説明する。コア群5は夫々その長さ方向の 途中の2ケ所で補強コア14によって支持される。このため、コイル9に通電し て一次側コア1に磁力が加わってもコア群5のたわみはほとんどなく実用上問題 とならない程度なので無視することができる。
【0016】 補強コアを略等間隔でn個取り付けた場合は、取り付けない場合に比べて一次 側コアのたわみが1/(n+1)4となり、外径寸法の割りには軸方向へ長い円 筒形リニアモータの場合に問題となるたわみを大幅に小さくできる。
【0017】 一方、補強コアは一次側コアの歯としての役割も果たしており、効率をほとん ど落とすことなくたわみ量を小さくすることができることになる。
【0018】 次に、図3(a)に示すように補強コア14と歯13との間に絶縁材18を介 してコイル9を隙間なく嵌め込んでニス漬けしたことから、推力を受けた補強コ ア14の補強コア片14aは歯13,コイル9,絶縁材18によって支持され、 図3(b)に示すように補強コア片14aどうしが内周側で開くようなことはな く、従って、補強コア片14aが振動したり音を発したりすることはない。
【0019】
【考案の効果】
以上の説明からわかるように、本考案によるリニアモータによれば各コア群の 長さ方向での途中に補強コアを設けたので、コア群の長さ方向での途中のたわみ が大幅に小さくなる。そして、補強コアはコア群の歯としての役割を担うので、 効率をほとんど落とすことなく補強することができる。
【0020】 また、コア群における歯を除去した部分に補強コアを嵌め込んで組み立てるこ とになるため、コア群の相互間の位置決めが容易となり、補強コア片の背面どう しを溶接した補強コアを用いたものに比べて剛性が高い。そして、絶縁材を介し てコイルをコア群のスリット間に隙間なく納めるので、補強コアの内周部分は絶 縁材,コイル,コア群の歯に支持され曲がって広がるようなことはなく、従って 推力による振動を生じて絶縁材が損傷することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案によるリニアモータを示す
正面図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視図。
【図2】図2(a)は補強コアの正面図、図2(b)は
補強コアの右側面図。
【図3】図3(a)は要部の断面図、図3(b)は作用
説明図。
【図4】図4(a)は従来のリニアモータの平面図、図
4(b)は図4(a)のB−B矢視図。
【図5】図5(a)は作用説明に係る正面図、図5(b)
は図5(a)のC−C矢視図。
【符号の説明】
1…一次側コア、2…二次側導体、3…エアギャップ、
4…コア板、5…コア群、8…スリット、9…コイル、
13…歯、14…補強コア、14a…補強コア片、18
…絶縁部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 水谷 義和 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板に複数のスリットを形成することに
    より歯を設けて櫛状にしたコア板を複数枚積層してコア
    群とし、スリットどうしが内側で相互に対向するように
    してコア群を放射状に複数配置して相互に結合すること
    で一次側コアを構成し、一次側コアのスリット内にコイ
    ルを納めるとともに長尺の二次側導体を一次側コアにお
    けるコア群で囲まれた空間にエアギャップを介して移動
    自在に挿通させたリニアモータにおいて、各コア群にお
    ける長さ方向での途中の同一位置における歯を除去し、
    薄板を積層して相互に接着してなる略リング状の補強コ
    アを、除去した歯の位置に配置するとともに夫々のスリ
    ット間に絶縁材を介して隙間なくコイルを納めたことを
    特徴とするリニアモータ。
JP2503191U 1991-04-15 1991-04-15 リニアモータ Expired - Lifetime JP2554019Y2 (ja)

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JP2503191U JP2554019Y2 (ja) 1991-04-15 1991-04-15 リニアモータ

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JPH04121394U true JPH04121394U (ja) 1992-10-29
JP2554019Y2 JP2554019Y2 (ja) 1997-11-12

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