JP2553925B2 - 湿式磁力選別方法 - Google Patents

湿式磁力選別方法

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JP2553925B2 JP63324957A JP32495788A JP2553925B2 JP 2553925 B2 JP2553925 B2 JP 2553925B2 JP 63324957 A JP63324957 A JP 63324957A JP 32495788 A JP32495788 A JP 32495788A JP 2553925 B2 JP2553925 B2 JP 2553925B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、筒体の内部に多数の磁性体からなる球体
(通常は鉄球)を配置し、該球体を外部から磁界を与え
て磁化し、これに吸引されることによって原料中の磁着
物を排除する湿式磁力選別方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の湿式磁力選別方法は、筒体の内部に多数の鉄球
を配置し、筒体の外部にコイルを巻回して該鉄球を磁化
し、上部から原料液を供給し、該液体原料中に含まれて
いる磁化物を前記磁化された鉄球に吸着させて排除して
いた。
そして、一定の時間経過すると該鉄球に磁化物が付着
して使用できなくなるので、原料液の供給を止めて上部
から清水(通常の水で良い)を供給して原料液の排除を
行い、次いで、前記コイルの励磁を止め、該筒体の下部
から洗浄水(通常の水で良い)を供給し、鉄球を洗浄し
て付着した磁化物を上部に排除し、この工程を自動的に
繰り返すことによって湿式磁力選別が行われていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記従来例における湿式磁力選別方法
においては、まず原料液を筒体から排出する場合に、上
部から清水を供給するので原料液の希釈が行われ、この
為に余分の清水が必要であるという問題点があった。
また、下部から供給される洗浄水によって鉄球の磁化
物が除去された後、上部から原料液が供給されるので、
この状態では洗浄水が残っており、これによって原料液
が更に希釈されるという問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、製
品となる原料液の希釈がなく、しかも使用水量の少なく
て済む湿式磁力選別方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的に沿う請求項1記載の湿式磁力選別方法は、
外側にはコイルが巻回され、内部には多数の球体が配置
された筒体に、前記コイルを励磁することによって前記
多数の球体を磁化した状態で、該筒体の上部から原料液
を供給し、該原料液中の磁着物を前記球体によって吸引
除去して、該筒体の下部に設けられた製品排出用バルブ
を開いて製品液の排出を一定時間行う第1工程と、第1
工程が終了した後、前記製品排出用バルブを閉じ、しか
も前記コイルを励磁した状態で、上部から圧縮空気を入
れて前記筒体内部に残った原料液を独立に設けた残留液
排出用バルブを通じて排除する第2工程と、第2工程に
よって残留した原料液を排除した後、前記コイルの励磁
を解き、前記筒体の下部に設けた洗浄水導入用バルブを
開いて洗浄水を該筒体内に送り、前記球体に吸着されて
いた磁着物を該筒体の上部から磁着物排出用バルブを介
して排出する第3工程と、第3工程によって前記球体に
付着していた磁着物を除去した後、前記コイルを励磁し
た状態で、上部から圧縮空気を入れて前記筒体内に残っ
た洗浄水を筒体下部に独立に設けた残留水排出用バルブ
を通じて排出する第4工程とを有している。
〔作用〕
請求項1記載の湿式磁力選別方法においては、第1工
程で原料液を筒体内に供給して、磁化された球体によっ
て磁着物を除去する前に、第4工程で筒体内に残った洗
浄水を、筒体下部に独立に設けた残留水排出用バルブを
開いた状態で上部から圧縮空気を入れて除去している。
従って、従来のように原料液に洗浄水が混入することは
なく、更には、清水も必要でない。
そして、第1工程によって原料液から磁着物を除去し
た製品液を製品排出用バルブを開いて除去した後は、第
2工程でこの製品排出用バルブを閉じ、筒体下部に設け
た残留液排出用バルブを開いて、筒体内に残った原料液
を排除しているので、製品液に磁着物を多少含む原料液
が混入することがない。そして、この残留液排出用バル
ブから排出された原料液は、再度原料液に戻すことによ
って、磁着物を除去できるので、原料液を無駄に捨てる
ことがない。
また、第3工程によって、コイルの励磁を解いた状態
で下部から洗浄水を入れるが、この洗浄水によって内部
の球体が攪拌され、効率的に磁着物を排除できる。
〔実施例〕
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化
した実施例につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、第1図は本発明の方法に使用する湿式磁力選
別機の概略構成図、第2図は該磁力選別機の筒体回りの
部分断面図、第3図は該磁力選別機の動作状態図であ
る。
まず、磁力選別機10の構造について、第1図、第2図
を参照しながら説明すると、磁力選別機10はステンレス
等の非磁性物からなる筒体11の周囲にコイル12を巻回
し、内部に多数の磁性体の一例である鉄の球体13(第2
図においては一部を省略している)を配置している。
この鉄の球体13は原料液の種類によっても異なるが、
通常その直径が3.2〜15.88mm程度に選別され、該球体13
を充分筒体11内に充填しても、一定の隙間が生じるよう
になっている。
そして、前記コイル12には直流電流が供給されて、内
部の球体13を28000ガウスに磁化するようになって、側
部には冷却の為に冷却ファン14が設けられている。
一方、前記筒体11の上部には原料液供給パイプ15と、
磁着物排出パイプ16と、圧縮空気を供給するパイプ17と
が接続され、下部には磁着物が除去された原料液を排出
するパイプ18と、下部から洗浄水を供給し、筒体11内に
残った原料液(以下、残留液という)及び洗浄後に筒体
11内に残った洗浄水(以下、残留水という)を排除する
パイプ19とが接続されている。そして、前記パイプ15〜
19には第1図に示すようにそれぞれ原料液供給用バルブ
20、磁着物排出用バルブ21、圧縮空気供給用バルブ22、
残留液排出用バルブ23、製品排出用バルブ24、残留水排
出用バルブ25、洗浄水を供給するための洗浄水導入用バ
ルブ26が接続されている。なお、27は逆流防止の為のチ
ェックバルブを示す。
続いて、該磁力選別機10を使用した本発明方法の実施
例を第3図を参照しながら説明すると、まず、冷却ファ
ン14を運転した状態で、コイル12を励磁して電磁石と
し、予め圧縮空気供給用バルブ22と残留水排出用バルブ
25を開いて内部に入っている残留水を略完全に押し出し
て(第4工程)前記圧縮空気供給用バルブ22、残留水排
出用バルブ25を閉じる。そして、原料液供給用バルブ20
と製品排出用バルブ24を開く。これによって図示しない
給鉱ポンプから汲み出された原料液が筒体11の内部に徐
々に入って行く。この過程において原料液中に含まれて
いる磁着物が磁化された球体13に吸引されて、製品排出
用バルブ24からは磁化物を含まない原料液(即ち製品
液)が排出される(第1工程)。
特に、この装置においては磁界の強さは28000ガウス
と非常に大きいので、鉄分のみでなく雲母のような弱磁
性物も吸着除去されることになる。
一定の時間経過すると、多量の磁着物が球体13に付着
するので、原料液供給用バルブ20と製品排出用バルブ24
を閉めて原料液の供給を停止して磁選を一時終了し、圧
縮空気供給用バルブ22を開いて上部から圧縮空気を供給
し(エアーブロー)、これと同時に残留液を排出する残
留液排出用バルブ23を開いて内部の原料液を排出する。
この過程において原料液は清水等に希釈されずそのまま
の濃度で排出されるので、適当時間経過後に圧縮空気供
給用バルブ22及び残留液排出用バルブ23を閉じる(第2
工程)。
ここで、残留液排出用バルブ23と製品排出用バルブ24
を共通とし、残留液を製品として使用することも場合に
よっては可能であるが、該残留液には多少磁着物が多く
なる傾向にあるので、特別な場合で磁着物の混入を極力
防止する為にはこの残留液を製品として使用せず、原料
液のタンクに戻して再度磁選を行うようにする。この場
合においても原料液は清水等によって希釈されないこと
になる。
この後、コイル12の励磁を解いて無磁化状態とし、磁
着物排出用バルブ21を開くと共に、下部の洗浄水を供給
する洗浄水導入用バルブ26を開いて筒体11内部に洗浄水
を供給する。これによって図示しない逆洗ポンプから供
給される水が洗浄水導入用バルブ26を通って筒体11内に
供給されることになる。
球体13の磁化を解くことによって付着した磁化物は該
球体13から離れ、更には下部から供給される洗浄水によ
って内部の球体13は撹拌されるので、磁着物は上部に搬
送され、磁着物排出用バルブ21を通って外部に排出され
る。適当な時間経過することによって略完全に筒体11内
部の磁着物は除去されるので、逆洗ポンプを止めると共
に前記磁着物排出用バルブ21、洗浄水導入用バルブ26を
閉じて洗浄が終了する(第3工程)。
この後、再度コイル12を励磁して、圧縮空気供給用バ
ルブ22を開くと同時に残留水排出用バルブ25を開いて内
部に溜まった洗浄水を押し出すという最初の工程に戻っ
て磁選を繰り返すことになる。
なお、ここで、下部から洗浄水を入れて球体を洗浄す
る際、球体の比重及び直径等によって変化するある一定
の流速では、球体が筒体内部で撹拌されるため残留磁気
が除去され、更には球体全体が洗浄され、磁着物が流速
の速い位置にも曝されることになり洗浄水の使用量が減
少する。
〔発明の効果〕
本発明に係る湿式磁力選別方法は以上の説明からも明
らかなように、磁選が終わった後に圧縮空気を筒体の上
部から供給して、内部の原料液を製品排出用バルブとは
別に設けた残留液排出用バルブを介して排出しているの
で、原料液が洗浄水等によって希釈されることがなく、
また洗浄水の使用量も減少する。
また、下部から供給される洗浄水を抜く場合にも上部
から圧縮空気を供給して残留水排出用バルブを開いて抜
いているので、洗浄水によって原料液が希釈されること
もなく、原料液が洗浄水と混ざることもない。
更には、下部から供給される洗浄水に原料液が混入す
ることがないので、排水処理設備が軽減されるという利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法に使用する湿式磁力選別機の概略
構成図、第2図は該磁力選別機の筒体回りの部分断面
図、第3図は該磁力選別機の動作状態図である。 〔符号の説明〕 10……磁力選別機、11……筒体、12……コイル、13……
球体、14……冷却ファン、15……原料液供給パイプ、16
……磁着物排出パイプ、17〜19……パイプ、20……原料
液供給用バルブ、21……磁着物排出用バルブ、22……圧
縮空気供給用バルブ、23……残留液排出用バルブ、24…
…製品排出用バルブ、25……残留水排出用バルブ、26…
…洗浄水導入用バルブ、27……チェックバルブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側にはコイルが巻回され、内部には多数
    の球体が配置された筒体に、前記コイルを励磁すること
    によって前記多数の球体を磁化した状態で、該筒体の上
    部から原料液を供給し、該原料液中の磁着物を前記球体
    によって吸引除去して、該筒体の下部に設けられた製品
    排出用バルブを開いて製品液の排出を一定時間行う第1
    工程と、 第1工程が終了した後、前記製品排出用バルブを閉じ、
    しかも前記コイルを励磁した状態で、上部から圧縮空気
    を入れて前記筒体内部に残った原料液を独立に設けた残
    留液排出用バルブを通じて排除する第2工程と、 第2工程によって残留した原料液を排除した後、前記コ
    イルの励磁を解き、前記筒体の下部に設けた洗浄水導入
    用バルブを開いて洗浄水を該筒体内に送り、前記球体に
    吸着されていた磁着物を該筒体の上部から磁着物排出用
    バルブを介して排出する第3工程と、 第3工程によって前記球体に付着していた磁着物を除去
    した後、前記コイルを励磁した状態で、上部から圧縮空
    気を入れて前記筒体内に残った洗浄水を筒体下部に独立
    に設けた残留水排出用バルブを通じて排出する第4工程
    とを有することを特徴とする湿式磁力選別方法。
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