JP2553831Y2 - 前照灯用光軸調整装置 - Google Patents

前照灯用光軸調整装置

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JP2553831Y2
JP2553831Y2 JP713092U JP713092U JP2553831Y2 JP 2553831 Y2 JP2553831 Y2 JP 2553831Y2 JP 713092 U JP713092 U JP 713092U JP 713092 U JP713092 U JP 713092U JP 2553831 Y2 JP2553831 Y2 JP 2553831Y2
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optical axis
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reflector
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晃 近田
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Ichikoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車用前照灯
の如く、車両に装備される照明用灯具の光軸方向を調整
する装置に関するものである。更に詳しくは、光軸を略
水平に設置されている車両用灯具の、該光軸を上下に傾
動せしめるように調整する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用の前照灯は、上向き過ぎである
と対向車に眩惑を与えるので危険である。そうかと言っ
て下向き過ぎであると走行方向前方の路上が旨く照明さ
れないので運転し難い。そこで自動車用前照灯は、これ
を車体に装着した状態で、その光軸を若干上向き・下向
きに調節する装置を設ける必要が有る。前照灯は一般に
ランプハウジング内に凹面反射鏡を設けるとともに、該
凹面反射鏡の焦点付近に光源バルブを位置せしめた構造
であり、前照灯の光軸とは前記凹面反射鏡の対称軸の意
である。従って、光軸を調整するには、 (イ)ランプハウジングと凹面反射鏡との関係位置を一
定に保った侭で、該ランプハウジングを上下に傾動させ
るか、 (ロ)ランプハウジングを車体に取り付けた侭で動かさ
ず、凹面反射鏡を上下に傾動させるか、二つの方法が有
る。
【0003】図4は車体に固定されたランプハウジング
1の中にリフレクタ2を傾動調節可能に支持した方式の
光軸調整装置(上記の(ロ)に属し、リフレクタ可動形
と呼ばれる)の1例を示す断面図である。上記リフレク
タ2が上下,左右に傾動せしめられると、該リフレクタ
の対称軸である光軸Zが上下,左右に傾動する。上記光
軸Zの方向は交通法規によって規制されているので厳密
な調整を必要とするが、専門設備と専門技術者によらね
ば容易に調整できない。そこで自動車製造工場から出荷
される前、および専門整備工場で設備される際は専門技
術者が専用の調整設備によって光軸方向を調整する。と
ころが、光軸方向調整済みの自動車車台に架装を施した
り、積荷状態が著しく変わったりすると該自動車の懸架
スプリングの撓みが変化して光軸調整が狂ってしまうの
で再調整が必要になる。この場合の再調整は、全然基準
の無い状態から出発するのではなく、既に一度正確な調
整が行われているので、その調整状態を再現させるとい
う方法をとれば専門の設備や技術者によらなくても実施
することができる。こうした考え方に基づく光軸調整装
置(詳しくは、光軸調整済み状態の再現装置)が種々案
出されて実用されている。例えばリフレクタ上面の特定
個所(図示せず)を基準面と定めておいて、専門の設
備,技術者による光軸調整を完了した状態で上記の基準
面を水平に仕上げておいたならば、該基準面が水平とな
るように再調整すれば元の調整状態を再現することがで
きる。図4に示した従来例は、上述の考え方を改良した
もので、リフレクタ2に対して水準器3を取り付けてあ
る。専門設備,技術者による光軸調整を終えた後、該水
準器の気泡3aが中央基準線に位置するように該水準器
3をリフレクタ2に対して固定しておくと、車体の架装
や積荷によって光軸Zの方向が狂った後、リフレクタ2
の傾動調節手段(図示省略)を操作して気泡3aが中央
基準線位置となるように調節すれば正しい光軸方向が再
現される。このような機能を持たせるため、本従来例の
水準器式の光軸調整装置(光軸調整状態の再現装置)
は、リフレクタ2の後方にブラケット4を取付ネジ5で
固定し、このブラケット4に対してバネ手段6を介して
水準器3を取り付け、調整ネジ7によって水準器3を若
干傾動調整できるようにしてある。上記のようにバネ手
段6と調整ネジ7とによって傾動調整できるようにした
従来例の他、シム調節可能なように構成した従来例も有
る。このようにしてランプハウジング内のリフレクタ2
に取り付けられた水準器3は、該ランプハウジング1の
水準器取付用の開口1aから後方に突出し、透明キャッ
プ8で覆われている。上記のように構成された従来例の
装置(図4)においては、専門設備,技術者による光軸
調整を終えたとき、透明キャップ8を取り外して水準器
3の気泡3aが中央基準線と一致するように調整ネジ7
を操作し、透明キャップ8を取りつけておく。その後、
架装や積荷などの関係で光軸方向を狂わせたおそれが有
ると考えられたときは、当該自動車を水平な床面上に停
止させた状態で、透明キャップ8の外側から水準器3の
気泡3aの位置を視認する。このとき気泡3aが中央基
準線に一致していなければ、透明キャップ8を取り外す
ことなくその外側から気泡3aの動きを目視しつつ、該
気泡3aが中央基準線と一致するようにリフレクタ2を
傾動調節すれば良い。この操作によって光軸Zの上下方
向は、正確に調整された元の状態に復元する。図5は上
記従来例を部分的に破断して描いた平面図であって、ラ
ンプハウジング1,水準器3,ブラケット4は先に説明
した部材である。上記のブラケット4は取付ネジ5によ
ってリフレクタ(本図6において図示省略)に固着され
ている。調整ネジ7,透明キャップ8,リフレクタ傾動
調整ネジ9,キャップ取付ネジ10は先に説明した部材
である。本図6は透明キャップ8の先端部を破断して描
いてあるので水準器3の気泡3aが実線で表わされてい
るが、このキャップ8は透明であるから破断しなくても
気泡3aの状態は本図のように視認することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来例の光軸調整
装置の調整を行うときは、図4に示した透明キャップ8
を取り外し、調整ネジ7にドライバ11を係合して該調
整ネジ11を回す(図4においては上記透明キャップ8
の一部を破断してドライバ11を図示してある)。この
ようにしてドライバ11を係合する状態の斜視図を図6
に示した。(図4参照)調整ネジ7にドライバ11を当
てがうと、矢印Pで示したように下向き方向の圧力が加
えられる。このため、ランプハウジング1を支持してい
る部材(図示省略)が弾性的に撓んで光軸(矢印Z)が
上向きになる傾向に歪む。このような状態で水準器3の
気泡3aを中央目盛に一致させるように調整を施して
も、ドライバ11を離すと前記矢印Pの圧力が消滅し
て、ランプハウジング1の支持部材(図示せず)の弾性
復元によって光軸(矢印Z)が下向に方向に傾いて釣り
合ってしまう。本考案は上述の事情に鑑みて為されたも
のであって、灯具の支持部材に対して光軸を狂わせるよ
うな歪みを与えるおそれ無く容易に調整操作を行い得る
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本考案の基本的原理を略述すると、 a.調整ネジを回すための治具と調整ネジとの係合関係
を改善して、該調整ネジに軸心方向の力を加えることな
く回動力を伝達し得るようにするとともに、 b.調整ネジに係合された状態の治具が、作業者の手に
よる保持力のみに頼ることなく、正しい位置に安定して
保持され、しかも、調整ネジの回動操作を妨げることな
く、操作方向の正しい動きを誘導するように支承するこ
とである。上述の原理に基づく具体的な構成として、本
考案に係る前照灯用光軸調整装置は、ランプハウジング
内にリフレクタが傾動可能に支承され、該リフレクタの
光軸方向を上下に調節する手段を具備しており、かつ、
上記リフレクタの後方にブラケットが固定されていて該
ブラケットによって水準器が傾動可能に支持されるとと
もに、上記の傾動の傾動角を調節する調整ネジが設けら
れている自動車用前照灯の光軸調整装置において、上記
調整ネジ頭部には調整用治具に係合する係合部が形成さ
れており、上記係合部は軸心方向のスラスト荷重を受け
ることなく軸心まわりの回動力を受け得る形状であり、
かつ、上記係合部の周囲の少なくとも一部分には、略水
平な頂面を有する台座が形成されるとともに、上記の係
合部は該台座よりも上方に突出していることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、調整ネジに治具を係合し
て回すとき、該調整ネジにスラスト荷重が掛からないの
で、灯具の光軸を上下に傾けるような歪みを起こさせな
い。また、調整ネジに係合された治具は台座に支承され
て安定し、正しい位置に支承されて係合状態を保ちつ
つ、操作方向に誘導されるので容易に調整操作を行うこ
とができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案に係る光軸調整装置の1実施例
を示す。この実施例は、図4,図5に示した従来例に本
考案を適用して改良したものであって、図1(A)は図
4の従来例に鎖線で囲んで示したD部に対応する構成部
分である。本例の調整ネジ12は、その頭部を六角柱状
に形成してある。そして、水準器3のケース3dの蓋3
bを上記調整ネジ12の六角頭部12aの周囲まで延伸
せしめて台座3cを形成する。その斜視図は図1(B)
のごとくである。上記の台座3cは、調整ネジの回動を
妨げない形状とする。そして前記の六角頭部12aに係
合するメガネスパナ形の治具13を掛けたとき、図1
(C)のように前記の台座が治具13を正しい係合状態
に支承するように構成する。すなわち、台座3cの頂面
を略水平な面にするとともに、六角頭部12aが該台座
3cの上方に突出せしめる。これにより、図1(C)に
示すごとく治具13を矢印L,Rのごとく回すとき、上
記の台座3cは該治具13を支承するとともに、その回
動を案内するので、調整操作が容易である。さらに、調
整ネジの頭部が六角柱状であり、調整用の治具13がメ
ガネレンチ状であるため、図1(C)において該治具1
3に矢印L方向もしくはR方向の力を加えて回す際、調
整ネジ12に対して軸心方向のスラスト力を与えること
なく回動力のみが伝達される。このため、ブラケット4
(図1(A)参照)を介して図外のランプハウジングを
押し下げるおそれが無く、該ランプハウジングの支承部
材(図示せず)を撓ませて光軸方向を狂わせるおそれも
無い。図2は前記と異なる実施例を示し、図2(A)は
前掲の図1(A)に対応する断面図であり、図2(B)
は図1(B)に対応する斜視図である。本例において
は、延出して形成された台座3cがケース3d′に対し
て間隙寸法gを介してオーバーハングしている。該台座
3cの頂面が水平で、六角頭部12aがその上方に突出
していることは前述の実施例(図1)と同様である。本
例においても、前記実施例(図1)におけると同様の作
用,効果が得られる。図3はさらに異なる実施例を示
す。本例においては、水準器3のケース3dの蓋3bは
調整ネジ12の近傍まで延出することなく、ケース3d
に台座3eが形成されている。本例の構成をとる場合、
蓋3bの頂面は台座3eの頂面よりも低くするかもしく
は等高として、調整用の治具と干渉しないようにする。
本例(図3)においても前例(図1)と同様の作用,効
果が得られる。
【0008】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案に係る前
照灯用光軸調整装置によれば、ランプハウジングに対し
てその光軸方向を狂わせるような力を及ぼすおそれが無
く、容易に光軸の調整状態を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案に係る前照灯用光軸調整装置の
1実施例の断面図、(B),(C)は斜視図である。
【図2】上記と異なる実施例を示し、(A)は要部断面
図であり、(B)はその斜視図である。
【図3】さらに異なる実施例を示し、(A)は要部断面
図であり、(B)はその斜視図である。
【図4】光軸調整装置の従来例を示す側面断面図であ
る。
【図5】上記従来例の部分破断平面図である。
【図6】上記従来例の要部斜視図である。
【符号の説明】
1…ランプハウジング、2…リフレクタ、3…水準器、
3a…気泡、3b…蓋、3c…台座、3d…ケース、3
e…台座、4…ブラケット、5…取付ネジ、6…バネ手
段、7…調整ネジ、8…透明キャップ、10…キャップ
取付ネジ、11…ドライバ、12…調整ネジ、12a…
六角頭部、13…調整用の治具。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプハウジング内にリフレクタが傾動
    可能に支承され、該リフレクタの光軸方向を上下に調節
    する手段を具備しており、かつ、上記リフレクタの後方
    にブラケットが固定されていて該ブラケットによって水
    準器が傾動可能に支持されるとともに、上記の傾動の傾
    動角を調節する調整ネジが設けられている自動車用前照
    灯の光軸調整装置において、 上記調整ネジ頭部には調整用治具に係合する係合部が形
    成されており、上記係合部は軸心方向のスラスト荷重を
    受けることなく軸心まわりの回動力を受け得る形状であ
    り、かつ、上記係合部の周囲の少なくとも一部分には、
    略水平な頂面を有する台座が形成されるとともに、上記
    の係合部は該台座よりも上方に突出していることを特徴
    とする、前照灯用光軸調整装置。
JP713092U 1991-11-21 1992-02-20 前照灯用光軸調整装置 Expired - Lifetime JP2553831Y2 (ja)

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US08/039,441 US5500790A (en) 1991-11-21 1992-11-20 Device for confirming optical-axis adjustment of automotive headlamp

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JPH0568012U JPH0568012U (ja) 1993-09-10
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