JP2553812B2 - 包装握飯シール装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は握飯を上面開口状態に包
装し、該包装の上記開口部を折畳みシールする装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、無端間歇回動チエンに握飯包装の
嵌合枠を等間隔に設け、該包装の上面開口部の高段縁を
チエンの進行側（前側）に低段縁をその反対側（後側）
に設けて高段縁を固定杆で後向に折畳むものであったた
め、握飯包装装置から取卸される上面開口部の高段縁を
人力で前側に嵌合枠に供給する必要があるし、シール用
ラベルを人力で貼着しなければならないという問題があ
った。

【０００３】握飯を上面開口包装に収容する包装機械か
ら自動供給機によって上面開口部シール装置の嵌合枠に
供給する場合は高段縁が後側となり低段縁が前側に嵌合
支持されるため高段縁をチエンの進行側（前側）に自動
的に折畳むことが困難であるという問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上面開口包装
機械から自動供給機によって上面開口部シール装置の嵌
合枠に握飯包装を供給するに際し、自動的に上面開口部
を折畳み、かつ該折畳部を自動的にシールする装置を得
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は上側移行部が前方に移行する無端間歇回動チ
エンに高低段縁よりなる上面開口部を有する握飯包装の
嵌合枠を等間隔に設け、該枠の停止位置で上記上面開口
部を折畳む開口部折畳装置において、機枠に低段縁折畳
板を往復自在に設け、該折畳板の往動部上面に対向方向
に近接離反する左右両側縁折畳板を設け、上記低段縁折
畳板及び上記近接左右両側縁折畳板の復動後高段縁折畳
板を前方に摺動可能に支持する手段を設け、かつ上記高
段縁折畳板の前方摺動時に上記包装の本体前面に沿って
昇降可能なラベル押えローラの通過部を上記高段縁折畳
板の中程に設けてなる包装握飯シール装置高段縁折畳板
が発条の力で前端下向傾斜勝手に保持された槓杆の先端
にアールを有する屈曲板の上端中程にラベル用切欠を形
成した先端部を備えてなるものである上記発明記載の包
装握飯シール装置左右両側折畳板が互に若干斜上に向っ
て近接し水平に対向する機構を備えた上記第１又は第２
発明記載の包装握飯シール装置によって構成される。

【０００６】

【作用】本発明では無端間歇回動チエン１５の上側移行
部を前方（矢印ａ方向）に一定間隔移行させて停止する
動作を繰返し、停止位置において、嵌合枠１２に低段縁
６”を前側に高段縁６’を後側にして握飯１６の包装６
が嵌合支持されている。その状態では既に高段縁６’の
後側（外面）にラベル１７の基部（下部）が貼着されて
いる（図１８(ロ) 図参照）。

【０００７】この状態において低段縁折畳板２を矢印ｃ
方向（後向）に往動させることによって低段縁６”を包
装６内の握飯１６の上面に水平に折畳み、その状態を保
持し、上記往動折畳板２の上面に左右両側縁折畳板３、
３を互に若干斜上向に左右から近接させ（図４、図９参
照）上記低段縁折畳板２を復動させて図１０〜図１２に
示すように左右両側縁６ａ、６ａを低段縁６”上に水平
に押え、その状態で手段５、５を矢印ｅ方向に回動して
高段縁折畳板４を前方に往動させ前端の槓杆１０の先端
アールＲ部を高段縁６’の後面に当て左右両側縁折畳板
３、３を左右に離反させて（その状態を図１２、図１３
に示す）、上記高段縁折畳板４を前進させることによっ
て左右両側縁６ａ、６ａの上に高段縁６’を前向に折畳
む（図１４〜図１６）。

【０００８】その際高段縁折畳板４に設けた通過部８は
図１５、図１６に示すように包装６の本体前面直上即ち
ラベル１７の直上にあり、上方のラベル押えローラ７が
下降して上記通過部８を通過し、それによってラベル１
７の先端部を上記包装６の本体前面ｂに下向に屈曲し、
該前面ｂに粘着させて該前面ｂと高段縁６’とを該ラベ
ル１７で接続しシールすることができる（図１８(ヘ)
図、図１９）。その後手段５、５が図１実線で示す位置
に回動して高段縁折畳板４を上方に復動させ、上記チエ
ン１５を一定間隔前進させ、次の嵌合枠１２を上記位置
に停止させて上述同様の動作を繰返す。

【０００９】

【実施例】図２０に示すように上側移行部を前方（矢印
ａ）に間歇移行させる無端間歇回動チエン１５を機枠１
に設けた間歇駆動スプロケット１８と終端スプロケット
１９及び案内スプロケット２０に掛回す。上記チエン１
５には一定間隔毎に嵌合枠１２を設け、該枠１２の前部
にはラベル貼着用切欠部１２’を形成し、該枠１２に高
低段縁６’、６”よりなる上面開口部を有する握飯包装
６を嵌合支持し（図１８(イ) 図参照）、該枠１２の停止
位置で上記上面開口部を折畳み握飯包装６の開口部折畳
装置を形成する。

【００１０】上記停止位置の上方に図１に示すように機
枠１に揺動腕２１を軸２２に支持し、該腕２１の下端に
低段縁折畳板２を後向に設け、嵌合枠１２に嵌合した上
記包装６の前部低段縁６”を上記折畳板２の後向往動に
よって図２、図３に示すように包装６内の握飯１６の上
面に折畳み元の位置に復動（前進）することができる。

【００１１】又機枠１には図４に示すように上記チエン
１５、１５の左右両側に水平長孔２３、２３によるガイ
ド２４、２４を設け、これらの長孔２３、２３内にガイ
ドローラ２５、２５を遊支した横腕２６、２６に左右両
側縁折畳板３、３の基部を支持する。上記横腕２６、２
６の先端には懸垂腕２７、２７をピン２８、２８によっ
て遊支し、該懸垂腕２７、２７をそれぞれ揺動筒２９、
２９内に摺動自在に嵌合し、該懸垂腕２７、２７の下端
に穿設した縦長孔３０、３０に往復回動円板３１、３１
に設けたピン３２、３２を摺動自在に嵌合し、該懸垂腕
２７、２７の下端に案内ローラ３３、３３を遊支し、該
ローラ３３、３３の円弧状案内ガイド３４、３４を設け
るものであり、往復回動円板３１、３１の往復回動によ
り左右両側縁６ａ、６ａの上記折畳板３、３を図４実線
位置（互に若干斜上に向う離反位置）から互に近接した
水平位置（図４仮想線位置）に対向させる機構１３、１
３を形成することができ、左右両側縁６ａ、６ａを低段
縁６”の上に重合し折畳むことができ、逆の復動によっ
て左右の上記折畳板３、３は元の位置に戻る。

【００１２】この状態において平行リンクによる手段
５、５（以下平行リンク５、５という）がさらに前進す
ることによって高段縁折畳板４の前端に枢支した下向傾
斜勝手の槓杆１０に設けたローラ３５、３５が水平ガイ
ド３６、３６上を移動し、該槓杆１０が発条３７に抗し
て水平となり、高段縁折畳板４が前方に水平に摺動して
上記槓杆１０の前端アールＲ部が高段縁６’を前方に押
してこれを前方の左右両側縁６ａ、６ａの上面に水平に
折畳み、水平となった高段縁６’に貼着しているラベル
１７の先端部上（包装６の本体前面ｂの直前）に高段縁
折畳板４に穿設した透孔による通過部８が摺動して停止
するようになっている。

【００１３】この状態において下端にラベル押えローラ
７を遊支した昇降枠７’が上記通過部８を通過して昇降
することによって上記ローラ７がラベル１７の先端部を
下方に折曲げ、これを包装６の本体前面ｂに粘着させ、
上記高段縁６’と本体前面ｂとを接続シールすることが
でき、その後上記チエン１５が一定間隔前進摺動し次の
嵌合枠１２が上記位置に停止して上述同様の動作を繰返
すことができる。

【００１４】尚図中３８で示すものは揺動腕２１の動作
杆、３９は駆動用連杆、４０は平行リンク５、５の上昇
勝手発条、４１は平行リンク５、５の駆動用連杆、４２
は槓杆１０の屈曲先端切欠部、４３は嵌合枠１２の取付
金具、図２０中４４は上面開口握飯包装機、４５はラベ
ラー、４６は折畳シール握飯包装取卸函、図１８(イ)図
中６ｂは内部包装、６ｃは内外包装間に挟持した海苔で
ある。

【００１５】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したので上面
開口状態に嵌合枠１２に自動供給された上面開口握飯包
装６の前側低段縁６”及び左右両側縁６ａ、６ａを自動
的に中の握飯１６の上面に折畳み得るばかりでなく後側
の高段縁６’を上記低段縁６”及び左右両側縁６ａ、６
ａの上面に自動的に折畳重合し、かつ高段縁６’を包装
６の本体前面ｂにラベル１７によって自動的にシールし
得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の包装握飯シール装置を示す側面図であ
る。

【図２】低段縁折畳状態の側面図である。

【図３】図２の平面図である。

【図４】左右両側縁折畳板の動作機構の正面図である。

【図５】左右両側縁折畳板の縦断面図である。

【図６】図５の平面図である。

【図７】左右両側縁折畳状態の側面図である。

【図８】図７の平面図である。

【図９】図８の正面図である。

【図１０】低段縁折畳板復動状態の正面図である。

【図１１】図１０の平面図である。

【図１２】図１１の側面図である。

【図１３】左右両側縁折畳板の離反状態の平面図であ
る。

【図１４】図１３の平面図である。

【図１５】高段縁折畳状態の側面図である。

【図１６】ラベル押えローラの側面図である。

【図１７】該ローラの下降状態の側面図である。

【図１８】(イ) 〜(ヘ) 図は折畳シール状態の順序を示す
斜視図である。

【図１９】製品の斜視図である。

【図２０】全体側面図である。

【符号の説明】

１ 機枠 ２ 低段縁折畳板 ３ 左右両側縁折畳板 ４ 高段縁折畳板 ５ 手段 ６ 握飯包装 ｂ 本体前面 ７ ラベル押えローラ ８ 通過部 ９ 発条 １０ 槓杆 Ｒ アール １１ 屈曲板 １２ 嵌合枠 １２’ ラベル用切欠 １３ 機構

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上側移行部が前方に移行する無端間歇回
   動チエンに高低段縁よりなる上面開口部を有する握飯包
   装の嵌合枠を等間隔に設け、該枠の停止位置で上記上面
   開口部を折畳む開口部折畳装置において、機枠に低段縁
   折畳板を往復自在に設け、該折畳板の往動部上面に対向
   方向に近接離反する左右両側縁折畳板を設け、上記低段
   縁折畳板及び上記近接左右両側縁折畳板の復動後高段縁
   折畳板を前方に摺動可能に支持する手段を設け、かつ上
   記高段縁折畳板の前方摺動時に上記包装の本体前面に沿
   って昇降可能なラベル押えローラの通過部を上記高段縁
   折畳板の中程に設けてなる包装握飯シール装置。
2. 【請求項２】 高段縁折畳板が発条の力で前端下向傾斜
   勝手に保持された槓杆の先端にアールを有する屈曲板の
   上端中程にラベル用切欠を形成した先端部を備えてなる
   ものである請求項(1) 記載の包装握飯シール装置。
3. 【請求項３】 左右両側折畳板が互に若干斜上に向って
   近接し水平に対向する機構を備えた請求項(1) 又は(2)
   記載の包装握飯シール装置。