JP2553682Y2 - プール床の昇降装置 - Google Patents

プール床の昇降装置

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JP2553682Y2
JP2553682Y2 JP1992045119U JP4511992U JP2553682Y2 JP 2553682 Y2 JP2553682 Y2 JP 2553682Y2 JP 1992045119 U JP1992045119 U JP 1992045119U JP 4511992 U JP4511992 U JP 4511992U JP 2553682 Y2 JP2553682 Y2 JP 2553682Y2
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正照 新村
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正照 新村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プールの壁面に沿っ
て昇降可能に構成されたプール床を所望の高さ位置に堅
牢かつ確実に保持するプール床の昇降装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】近年、健康管理意識の高揚に伴
ない、幼児から老人に至るまで行うことができるスポー
ツとして水泳が盛んになり、そのため大人が泳げる深さ
に形成されているプールを中人用あるいは幼児用として
使用し得るように、可動床たるプール床を任意の深さ位
置に支持できるようにした提案がなされ、そのためのプ
ール床の昇降装置が種々提案されている。
【0003】そして、このような昇降装置の一例として
は、図示しないが、プールの底床を肉厚に形成して、こ
の底床に複数本の空気給排路を設ける一方で、この空気
給排路にそれぞれ多数のジャバラ式支柱を接続し、か
つ、このジャバラ式支柱で簀子状に構成された可動床た
るプール床を支持し、上記各空気給排路を介して給気源
からの圧縮空気をジャバラ式支柱に対して給排すること
で、上記プール床を任意の高さ位置で支持するように構
成されている。
【0004】しかしながら、上記従来の昇降装置にあっ
ては、プールの底床を肉厚に形成して、この底床に複数
本の空気給排路を設けることから、プールの形成自体が
大掛かりになると共に、コンプレッサー等を有する給気
源の大型化が要請される等によって、コストが嵩む不都
合がある。
【0005】一方、上記ジャバラ式支柱に代えてスクリ
ュージャッキ式の駆動シリンダをプールの底床に立設
し、この駆動シリンダでプール床を支持する場合には、
徒らにプールの底床を肉厚にする必要かないから、プー
ルの形成自体を大掛かりにしない利点がある反面、馳動
シリンダの基本長さ分だけ、プール床の昇降範囲が制限
される不利がある。
【0006】そして、上記の不利を避けるために、駆動
シリンダをプールの底床内やあるいは底床の下方に埋設
するとなると、前記したようなプール自体が大掛かりと
なりコスト高となる、という問題を有していた。
【0007】この考案は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、プールの開口
に嵌装される可動床であるプール床の昇降を円滑かつ確
実に行なうことができると共に、該プール床の駆動源を
プール側壁側に配設することで、プールの底床に穴を開
設する必要がなくなり、施工が容易でコストも大幅に低
減することができるプール床の昇降装置を提供しようと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案にあっては、プールの開口に昇降可能に嵌
装されるプール床をプールの壁面に沿って昇降させるプ
ール床の昇降装置を、上記プール床とプールの底床との
間に配設されたパンタグラフ式リンク装置と、このリン
ク装置を伸縮作動させる駆動装置と、から構成され、上
記リンク装置は、一方のリンク部材がプール床及びプー
ルの底床にブラケットを介して連結され、かつ、他方の
リンク部材がプール床及びプールの底床にローラを介し
て移動可能に構成されていると共に、該ローラは、プー
ル床及びプールの底床に配設されたガイドレール内を転
動するように構成され、また、上記駆動装置は、一端側
がローラが取り付けられたリンク部材の端部に連結され
た駆動軸と、プール側壁内に配設され、上記駆動軸の基
端側が連結された駆動源と、を備えたものであることを
特徴とするものである。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基き、この考
案を詳細に説明する。
【0010】図1乃至図3は、この考案の第1実施例を
示すものであって、この実施例においてプール1は、上
面に開口1aを有するように略断面凹状に形成されてお
り、この開口1a部分には、可動床からなるプール床1
0が昇降可能に嵌装されている。
【0011】プール床10は、プール床10と上記プー
ル1の底床1cとの間に配設されたパンタグラフ式リン
ク装置30によって上記プール1の壁面1bに沿って昇
降されるように構成されている。
【0012】プール床10は、図2に示すように、合成
樹脂材,アルミニウム材またはステンレス材で角筒状に
形成されてなる床材11が多数本並べられて構成される
と共に、これらの床材11群の下面側に配設される適宜
の補強材(図示せず)で一体的に連結されて組構され、
その下面側に配設された支持枠12(図1参照)によっ
て支持されている。
【0013】このとき、上記床材11は、前記開口1a
の面積と略同一の面積が得られる本数が並設される。
【0014】また、上記床材11群の内の所要本数の床
材11は、図示しないが、その両端が適宜の蓋体で閉塞
されて内部に空気が密閉され、浮力を生じるように形成
されており、水中におけるプール床10の重量が浮力と
相殺されて『零』となるように設定されている。
【0015】これにより、上記プール床10を昇降させ
る際のパンタグラフ式リンク装置30をより小型化する
ことが可能になる。
【0016】パンタグラフ式リンク装置30は、図3に
示すように、パンタグラフ状に軸支されたリンク31
備えており、後述する駆動装置を構成する駆動軸32の
回転によって伸縮自在に構成されている。
【0017】リンク31は、上端部が上記プール床10
の下面に接しており、かつ、下端部が上記プール1の底
床1cに接するように配設されている。
【0018】即ち、該リンク31を形成する一方のリン
ク部材35は、プール床10及びプール1の底床1cに
ブラケット34を介して連結されており、また、リンク
31を形成する他方のリンク部材33は、プール床10
及びプール1の底床1cにローラ36を介して移動可能
に配設されている。
【0019】尚、上記ローラー36は、上記プール床1
0及びプール1の底床1cに配設されたガイドレール3
7内を転動するように構成されている。
【0020】一方、駆動装置を構成する駆動軸32は、
その先端部(図1、図3の左端部)が複数のリンク31
に連結され、かつ、その基端側(図1、図3の右端側)
が、やはり駆動装置を構成する駆動源Mに連結されてお
り、駆動源Mの正逆回転作動により軸線方向に進退され
るように構成されている。
【0021】即ち、上記駆動軸32は、その基端側に螺
条部32aが形成されているとともに、該螺条部32a
に駆動歯車38が噛合し、該駆動歯車38は、駆動源M
により正逆方向に回動されるように構成されている。
【0022】尚、上記駆動軸32の基端は軸受39に軸
支され、また、その中間部は、プール1の壁1dに開設
されてなる孔に嵌着されたシール部材1eを介して液密
状に支持されている。
【0023】駆動源Mは、例えば、プール1の壁1d越
しに形成された観察室Rに配設するのが望ましいが、こ
れに代えて、例えば、ポンプ室あるいは機械室等に配設
してもよい。
【0024】このように、駆動源Mをプール1に連設さ
れる観察室R等に設置することで、プール1の所謂縦方
向に大きい占有範囲を設定する必要がなくなり、該プー
ル1自体の形成が容易となる。また、近年では、プール
1に壁越しの観察室Rを設けることが多いので、該観察
室Rを駆動源Mの設置部位とすることで、駆動源Mのた
めの容室を別途形成しなくても済む。
【0025】それ故、以上のように構成されてなるプー
ル床の昇降装置にあっては、プール1の開口1aに昇降
可能に嵌装されているプール床10が、プール床10と
プール1の底床1cとの間に配設されたパンタグラフ式
リンク装置30の駆動で所望高さ位置まで昇降される。
【0026】前記駆動軸32が駆動源Mで回転駆動され
ると該駆動軸32が軸方向に進退駆動し、この駆動軸3
2の進退作動によってリンク31がプール床10の下面
側で起伏し、従って、プール床10がプール1の壁面1
bに沿って昇降する。この場合、各駆動部材の座屈や応
力変形等を防止する観点からすると、駆動軸32を引張
方向a(図3参照)に引張することでプール床10を上
昇させるように構成するのが好ましい。
【0027】図4は、この考案の第2実施例に係るパン
タグラフ式リンク装置40を示すものであるが、この実
施例にあっても、パンタグラフ式リンク装置40は、パ
ンタグラフ状に軸支されたリンク41を備えており、該
リンク41は、駆動装置を構成する駆動軸42により伸
縮させられる。但し、各リンク41は、その上下端部の
連結部がブラケット43,44を介してプール床10お
よびプール1の底床1cに連結されている。この点を除
他の構成・作用は、前記第1実施例と同様であるの
で、図面には、上記第1実施例と同様の符号を付して、
その詳細な説明をここでは省略する。
【0028】この実施例による場合には、プール床10
に対するリンク41の支持点が移動することがなく、プ
ール床10の支持をより安定させることができる。
【0029】
【考案の効果】この考案に係るプール床の昇降装置は、
以上説明したように構成されているので、プール底床に
穴を開設する必要がなくなり、施工が容易であり、ま
た、複数のパンタグラフ式リンク装置を一つの駆動装置
で伸縮作動させることができると共に、プール床に空気
を封入してプール床の重量が浮力と相殺されて「零」と
なるように設定した場合には、この種の駆動装置の構成
を大幅に簡略化して簡易であるため、コストを大幅に低
減することができ、さらには、上記ローラは、プール床
及びプールの底床に配設されたガイドレール内を転動す
るように構成されているので、振れ等が生じない状態で
円滑、かつ、安定的にプール床を昇降させることができ
る等、幾多の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例に係るパンタグラフ式リ
ンク装置が適用されたプールを一部破断して示す断面図
である。
【図2】同プールの開口に嵌装されるプール床を一部破
断して示す平面図である。
【図3】図1に示すパンタグラフ式リンク装置を拡大し
て示す部分断面図である。
【図4】この考案の第2実施例に係るパンタグラフ式リ
ンク装置を部分的に示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 プール 1a プールの開口 1b プールの壁面 1c プールの底床 1d プールの壁 1e シール部材 10 プール床 30,40 パンタグラフ式リンク装置 31,41 リンク 32,42 駆動軸 M 駆動源

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プールの開口に昇降可能に嵌装されるプ
    ール床をプールの壁面に沿って昇降させるプール床の昇
    降装置であって、該昇降装置は、上記プール床とプール
    の底床との間に配設されたパンタグラフ式リンク装置
    と、このリンク装置を伸縮作動させる駆動装置と、から
    構成され、上記リンク装置は、一方のリンク部材がプー
    ル床及びプールの底床にブラケットを介して連結され、
    かつ、他方のリンク部材がプール床及びプールの底床に
    ローラを介して移動可能に構成されていると共に、該ロ
    ーラは、プール床及びプールの底床に配設されたガイド
    レール内を転動するように構成され、また、上記駆動装
    置は、一端側がローラが取り付けられたリンク部材の端
    部に連結された駆動軸と、プール側壁内に配設され、上
    記駆動軸の基端側が連結された駆動源と、を備えたもの
    であることを特徴とするプール床の昇降装置。
JP1992045119U 1992-05-20 1992-05-20 プール床の昇降装置 Expired - Lifetime JP2553682Y2 (ja)

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JPH0592352U JPH0592352U (ja) 1993-12-17
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JPS60133167A (ja) * 1983-12-21 1985-07-16 株式会社葦建築設計事務所 昇降床を備えるプ−ル

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