JP2013146547A - 複合昇降ステージ - Google Patents

Abstract

【課題】互いに対して移動可能な副ステージを有する、大径間を有する安定した複合昇降ステージを提供する。
【解決手段】複合昇降ステージは、主ステージ、副ステージ４、５および主制御システムを備える。主ステージは、ベース構造１、主ステージ用の固定ガイド手段２、および主ステージ用の駆動手段３を備えており、ベース構造１が鉄骨構造である。主ステージ用の固定ガイド手段２がベース構造１の両端に配置され、主ステージ用の駆動手段３が、対称的に配置された油圧シリンダおよび油圧ドライバを備える。持ち上げ可能な副ステージ４、５が、主ステージのプラットフォーム表面上に固定される。主ステージが垂直に移動する一方、副ステージ４、５が、垂直方向に相対移動し、またはさもなければ副ステージ４、５が独立して移動する。副ステージ４、５は、全て同期して、別個に、またはグループで移動することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、昇降ステージに関し、詳細には、油圧駆動される大径間複合昇降ステージに関する。

ステージ用の昇降プラットフォームは、劇場で普通に見られる機械的装置であり、これは、ショーに使用し、特殊な演出効果を実現するために、垂直方向の昇降移動を行うようにステージエリア内に配置される。ステージ用の昇降プラットフォームは、役者、舞台装置および道具を運ぶために使用することもできる。国内および外国の劇場における一般的なステージ用の昇降プラットフォームは、通常、長く、狭い形状を有しており、劇場のプロセニアムの幅に対応する約１６ｍ〜１８ｍの長さ、および３ｍ〜４ｍの幅である。昇降プラットフォームの昇降移動は、プラットフォーム本体構造の両側で鋼線ロープ、チェーン、ギアラック、ネジとナット等を用いるなどの駆動手段によって実現される。特定の駆動手段は、速度、移動範囲、構成の条件などに依存する。昇降プラットフォームは、単一層または二重層のプラットフォーム構造を有し、この構造は、プラットフォーム全体が昇降していながら上下に移動することができる。

一部の特殊な劇場は、さらにより長い昇降プラットフォームを必要とし、演出のより複雑な要求を満たすために、いくつかの持ち上げ可能な副ステージが、チェス盤状に昇降プラットフォーム上に配置され得る。これらの昇降プラットフォームに関しては、それらの使用は、プラットフォーム本体構造自体の重量およびその乗員の重量によって引き起こされる昇降プラットフォームの比較的大きな変形のために制限される。したがって、伝統的な伝達ルートおよび駆動手段は、適用要件を満足させることができない。

上記の問題を解決するために、本発明は、互いに対して移動可能な副ステージを有する、大径間を有する安定した複合昇降ステージを提供する。

本発明の技術的解決策は、主ステージ、副ステージ、および主制御システムを備える複合昇降ステージにある。主ステージが、ベース構造、主ステージ用の固定ガイド手段、および主ステージ用の駆動手段を備える。ベース構造が鉄骨構造であり、主ステージ用の固定ガイド手段がベース構造の両端に配置され、主ステージ用の駆動手段が、対称的に配置された油圧シリンダおよび油圧ドライバを備える。油圧シリンダの上端が、ベース構造の下で主トラスに固定され、ベース構造が、油圧ジャッキを用いて垂直に移動するように支持および駆動される。持ち上げ可能な副ステージが、主ステージのプラットフォーム表面上に固定される。主ステージが垂直に移動する一方、副ステージが、垂直方向に相対移動し、またはさもなければ副ステージは独立して移動する。副ステージが、全て同期して、別個に、またはグループで移動することができる。

好ましくは、主ステージ用の固定ガイド手段が、その上に配置された固定支持体およびガイドレールを備え、ベース構造が、ガイドレールと適合するガイドシューを有するように設計されたベース構造の両端を有する。

好ましくは、副ステージが、副ステージ支持構造、副ステージ骨格構造、および副ステージ駆動手段を有しており、副ステージ支持構造が、ベース構造のプラットフォーム表面上に固定される。副ステージ骨格構造が、副ステージ支持構造の外側に位置している。副ステージ骨格構造が長方形であり、その４つの内側コーナーの骨組みにガイドホイールが固定される。副ステージ支持構造の４つの外側コーナーにガイドレールがガイドホイールに適合するように配置され、副ステージ駆動手段が、各副ステージ持ち上げ可能構造内でベース構造のプラットフォーム表面に取り付けられて、副ステージ骨格構造の４つの骨格に接続される鋼線ロープを用いたウインチを使用して駆動する。

好ましくは、副ステージ骨格構造の各コーナーの両内側が、ガイドホイールを備え、副ステージ支持構造の各コーナーの両外側が、ガイドレールを備える。

好ましくは、鋼線ロープを用いたウインチのモータが、中央位置に配置され、その動力が、動力分割ギアボックスおよび伝送シャフトによって２つの部分に分割され、次いで二重ステージ減衰ボックスを介して端部鋼線ロープローラに分配される。

好ましくは、主ステージを昇降させる駆動手段が、８個の油圧シリンダを使用し、この油圧シリンダは、位置エンコーダおよび荷重センサによってバランスがとられる。移動量スイッチが、昇降ステージが到達できる制限された位置および昇降ステージが停止するための移動範囲内の種々の位置をセットアップするように取り付けられ、安全側検出器装置が、ベース構造の外側部の真下に配置される。

好ましくは、主ステージが、長さ１８ｍから３３ｍ、幅３ｍから６ｍ、および主ステージのための昇降移動範囲１５．５ｍを有する。

好ましくは、副ステージが、列ごとに１１個、断面３ｍ×３ｍ、および主ステージに対する昇降移動範囲４ｍである２列に分割される。

好ましくは、副ステージが、チェス盤状に主ステージのプラットフォーム表面上に固定される。

好ましくは、副ステージ骨格構造の４つの側部は全て、深さ１５０ｍｍであり、この４つの側部にＬＥＤ画面が取り付けられる。

本発明の有利な効果は、主ステージベース構造が、油圧シリンダを用いてジャッキで持ち上げられて、大径間にわたって昇降ステージの大きな変形を防ぐことである。複合方式の場合、昇降ステージは、別個にまたは同時に移動することができる。副ステージ持ち上げ可能構造は、互いに対して独立して、同期して、または集団で移動することができる。そのようなやり方で、より多くのフレキシブルな動力学的効果が、より良い演出の要件を満たすように実現することができ、昇降ステージ全体の移動範囲を拡大することができる。

本発明による一実施形態の構造図である。 本発明による主ステージ用の固定ガイド手段およびベース構造の接続を示す構造図である。 最も高い位置まで上昇したときの、本発明による主ステージ構造および副ステージ持ち上げ可能構造の概略図である。 最も高い位置まで上昇したときの、本発明による主ステージ構造の概略図である。 最も低い位置に移動したときの、本発明による主ステージ構造および副ステージ持ち上げ可能構造の概略図である。 本発明による副ステージ支持構造の概略図である。 本発明による副ステージ骨格構造の概略図である。 本発明による副ステージ骨格構造および副ステージ支持構造の接続を示す概略図である。 本発明による副ステージ駆動手段の概略図である。

以下、添付図面を参照して本発明をさらに説明する。

図１に示すように、複合昇降ステージは、主ステージ、副ステージ、および主制御システムを備えており、主ステージは、ベース構造１、主ステージ用の固定ガイド手段２、および主ステージ用の駆動手段３を備える。ベース構造１は、長方形の鉄骨構造である。この構造は、定格荷重未満で副ステージ持ち上げ可能構造を支持および固定するための要件を満たすように設計される。構造の曲げ変形は、主ステージの径間の１／７５０を超えず、水平度および再位置決め分解能は、±２ｍｍである。

主ステージ用の固定ガイド手段２は、ベース構造１の両端に配置される。主ステージ用の固定ガイド手段２は、固定支持体２１と、その上に配置されるガイドレール２２とを備える。図２に示すように、ベース構造１は、ガイドレール２２と適合するガイドシュー１１を有するように設計されたその両端を有し、それによって主ステージの安定した動作を確実にする。主ステージ用の駆動手段３は、対称的に配置された油圧シリンダおよび油圧ドライバを備える。油圧シリンダの上端は、ベース構造の下で主トラスに固定される。油圧シリンダの基礎は、ベース中の基礎ピットに収容される。油圧ドライバは、機械室内に位置する。

本実施形態では、ベース構造１は、８つの油圧シリンダを用いて垂直に移動するようにジャッキで持ち上げられ、駆動される。油圧シリンダの配置により、一様に分布した応力が確実になる。油圧シリンダは、昇降ステージの水平度および位置決め分解能を確実にするように、位置エンコーダおよび荷重センサによってバランスがとられる。

移動量スイッチは、昇降ステージの安全な動作を確実にする等のために、昇降ステージが到達できる高さおよび昇降ステージが停止するための移動範囲内の種々の位置を制限するようにセットアップするために取り付けられる。安全側検出器装置が、ベース構造１の外側部の真下に配置される。昇降工程時に側部の下部が、何らかの対象に触れると、センサが、主制御システムに信号を送信する。次いで、主制御システムは、昇降ステージの運転を停止させるために直ちに電源をシャットダウンして、人および機器の安全を確実にする。

副ステージは、チェス盤状に主ステージのプラットフォーム表面上に固定される。主ステージが垂直に移動する一方、副ステージ持ち上げ可能構造は、垂直方向に相対移動する、またはさもなければ副ステージは独立して移動する。図６〜図８に示すように、副ステージは、副ステージ支持構造４、副ステージ骨格構造５、および副ステージ駆動手段６を備える。

副ステージ支持構造４は、ベース構造１のプラットフォーム表面上に固定される。副ステージ骨格構造５は、副ステージ支持構造４の外側に位置している。副ステージ骨格構造５は長方形であり、その４つの内側コーナーの骨組みに調整可能なガイドホイール５１が固定される。副ステージ支持構造４の４つの外側コーナーは、ガイドホイール５１に適合するようにガイドレール４１を備え、それによって副ステージは、役者の動きおよび副ステージに加わる偏荷重によって昇降工程時に揺れ動かない。したがって、副ステージ骨格構造５の滑らかな動作を実現することができる。

ガイドホイール５１は、副ステージ支持構造４のガイドレール４１に沿って垂直に移動することができる。副ステージ骨格構造５の各コーナーの内側の両方は、ガイドホイール５１を備える。副ステージ支持構造４の各コーナーの外側の両方は、ガイドレール４１を備える。

副ステージ駆動手段６は、鋼線ロープを用いたウインチを使用して副ステージを垂直に移動させるように各副ステージ持ち上げ可能構造内でベース構造１のプラットフォーム表面上に取り付けられる。モータ６１は、中央位置に配置され、その動力が、動力分割ギアボックスおよび伝達シャフトによって２つの部分に分割され、次いで二重ステージ減衰ボックス６２を介して端部鋼線ロープローラ６３に分配される。鋼線ロープは、副ステージ骨格構造５の４つの骨格に接続される。図９に示すように、そのような配置は、昇降された４つの点が同期して働くことを可能にすることができる。副ステージの各々は、鋼線ロープを用いたウインチおよびガイドホイールによって垂直に移動するように駆動される。代替として、副ステージは、一体で移動しつつ互いに対して移動することができる。

副ステージ骨格構造５の４つの側部は全て、深さ１５０ｍｍである。ＬＥＤ画面は、これらの４つの側部に取り付けられ、ストーリーに応じて上演中にＬＥＤ画面上にビデオプログラムを再生することができ、それによって演出を引き立たせ、演出の効果を高める。副ステージの昇降の制御および異なる位置での副ステージの組み合わせによって、ステージを変化させることに関する様々な効果を提示でき、演出家は、演出家の発想および表現を十分に表すことができる。

主ステージは、長さ１８ｍ〜３３ｍ、幅３ｍ〜６ｍ、および昇降移動範囲１５．５ｍであり得る。本実施形態では、主ステージは、長さ３３ｍ、幅６ｍである。副ステージは、列ごとに１１個の２列に分割され、上演中にこれらを使用して様々な高さの主ステージの演出および外観を構成する。副ステージの各々は、断面３ｍ×３ｍであり、主ステージに対して移動範囲４ｍである。主ステージと協働するとき、その有効なステージ提示範囲は、主ステージの表面の上方の高さ４ｍから主ステージの表面下方の１５．５ｍまで変わり得る。最も低い位置において、ステージの下方の奈落内のセット保管エリアの舞台装置は、複合昇降ステージへ移動することができる。

主ステージおよび副ステージの移動は、主制御システムによって制御される。主ステージおよび副ステージの移動は、別個にまたは同期して移動することができる。副ステージは、独立して移動、同期して移動、または集団で動作することができ、よりフレキシブルな動力学的効果が、より良い演出の要件を満たすように実現することができ、昇降ステージ全体の移動範囲を拡大することができるようになっている。

上記の説明は、本発明のいくつかの好ましい実施形態を例示するものに過ぎず、本発明の範囲を少しも限定することを意味するものではない。本発明のクレームされた範囲内でなされる任意の均等な代替形態および修正形態は、本発明の範囲に入るものと考えられる。

１ ベース構造
２ 固定ガイド手段
３ 駆動手段
４ 副ステージ支持構造
５ 副ステージ骨格構造
６ 副ステージ駆動手段
１１ ガイドシュー
２１ 固定支持体
２２ ガイドレール
４１ ガイドレール
５１ ガイドホイール
６１ モータ
６２ 二重ステージ減衰ボックス
６３ 端部鋼線ロープローラ

Claims (10)

1. 主ステージ、副ステージ、および主制御システムを備える複合昇降ステージであって、
   前記主ステージは、ベース構造、前記主ステージ用の固定ガイド手段、および前記主ステージ用の駆動手段を備え、
   前記ベース構造が鉄骨構造であり、前記主ステージ用の前記固定ガイド手段が前記ベース構造の両端に配置され、前記主ステージ用の前記駆動手段が、対称的に配置された油圧シリンダおよび油圧ドライバを備え、前記油圧シリンダが、前記油圧シリンダの上部において、前記ベース構造の下で主トラスに固定され、前記ベース構造が、油圧ジャッキを用いて垂直に移動するように支持および駆動され、持ち上げ可能な前記副ステージが、前記主ステージのプラットフォーム表面上に固定され、前記主ステージが垂直に移動する一方、前記副ステージが垂直方向に相対移動し、または前記副ステージが独立して移動し、前記副ステージが、全て同期して、別個に、またはグループで移動することができることを特徴とする複合昇降ステージ。
2. 前記主ステージ用の前記固定ガイド手段が、その上に配置された固定支持体およびガイドレールを備え、前記ベース構造が、前記ガイドレールと適合するガイドシューを有するように設計された前記ベース構造の両端を有することを特徴とする、請求項１に記載の複合昇降ステージ。
3. 前記副ステージは、副ステージ支持構造、副ステージ骨格構造、および副ステージ駆動手段を備え、
   前記副ステージ支持構造が、前記ベース構造の前記プラットフォーム表面上に固定され、前記副ステージ骨格構造が、前記副ステージ支持構造の外側に位置しており、前記副ステージ骨格構造が長方形であり、その４つの内側コーナーの骨組みにガイドホイールが固定され、前記副ステージ支持構造の４つの外側コーナーにガイドレールが前記ガイドホイールに適合するように配置され、前記副ステージ駆動手段が、前記ベース構造の前記プラットフォーム表面に取り付けられて、前記副ステージ骨格構造の４つの骨格に接続される鋼線ロープを用いたウインチを使用して駆動することを特徴とする、請求項１に記載の複合昇降ステージ。
4. 前記副ステージ骨格構造の各コーナーの両内側が、前記ガイドホイールを備え、前記副ステージ支持構造の各コーナーの両外側が、前記ガイドレールを備えることを特徴とする、請求項３に記載の複合昇降ステージ。
5. 鋼線ロープを用いた前記ウインチのモータが、中央位置に配置され、その動力が、動力分割ギアボックスおよび伝送シャフトによって２つの部分に分割され、次いで二重ステージ減衰ボックスを介して端部鋼線ロープローラに分配されることを特徴とする、請求項３または４に記載の複合昇降ステージ。
6. 前記副ステージ骨格構造の４つの側部は全て、深さ１５０ｍｍであり、この４つの側部にＬＥＤ画面が取り付けられることを特徴とする、請求項３に記載の複合昇降ステージ。
7. 前記主ステージを昇降させる前記駆動手段が、８個の油圧シリンダを使用し、前記油圧シリンダは、位置エンコーダおよび荷重センサによってバランスがとられ、移動量スイッチが、前記昇降ステージが到達できる制限された位置および前記昇降ステージが停止するための移動範囲内の種々の位置をセットアップするように取り付けられ、安全側検出器装置が、前記ベース構造の外側部の真下に配置されることを特徴とする、請求項１に記載の複合昇降ステージ。
8. 前記主ステージが、長さ１８ｍから３３ｍ、幅３ｍから６ｍ、および前記主ステージの昇降移動範囲１５．５ｍを有することを特徴とする、請求項１に記載の複合昇降ステージ。
9. 前記副ステージが、列ごとに１１個、断面３ｍ×３ｍ、および前記主ステージに対する昇降移動範囲４ｍである２列に分割されることを特徴とする、請求項８に記載の複合昇降ステージ。
10. 前記副ステージが、チェス盤状に前記主ステージの前記プラットフォーム表面上に固定されることを特徴とする、請求項１に記載の複合昇降ステージ。

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