JP2553499Y2 - センタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ - Google Patents

センタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ

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JP2553499Y2
JP2553499Y2 JP1231192U JP1231192U JP2553499Y2 JP 2553499 Y2 JP2553499 Y2 JP 2553499Y2 JP 1231192 U JP1231192 U JP 1231192U JP 1231192 U JP1231192 U JP 1231192U JP 2553499 Y2 JP2553499 Y2 JP 2553499Y2
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喜典 田中
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のクラッチやブレ
ーキを液圧作動するセンタバルブ型の液圧マスタシリン
ダであって、特にシリンダ孔の中心軸上に配置したセン
タバルブの損傷を防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】リザーバと連通する液圧室底部の連通孔
をセンタバルブで閉塞して、液圧室に圧液を発生させる
この種の液圧マスタシリンダの従来例としては、例えば
特開昭59−34970号公報に示されるものがある。
【0003】このマスタシリンダは、シリンダ孔の底部
とシリンダ孔に内挿されるピストンとの間に液圧室を画
成し、該シリンダ孔の底部中央に、リザーバと該液圧室
とを連通するバルブ孔を形成し、該バルブ孔に、後端を
ピストン先端に遊挿したステムの先端に設けたセンタバ
ルブを配設し、前進するピストンと当接してピストンの
移動量を規制するストッパ部材を、シリンダ孔の底部に
前記バルブ孔の口縁を覆って配設し、該ストッパ部材と
センタバルブとの間にスプリングを縮設したものであ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述のような液圧マス
タシリンダを組付けるときには、ピストン,ステム,ス
トッパ部材及びセンタバルブ等をまず組付け、シリンダ
孔の開口側よりこれらを一体に挿通して組付けるが、こ
の時、ステムをシリンダ孔の中心軸上に保持できず、セ
ンタバルブが自由に動くので、バルブ孔に装着されにく
く、センタバルブを損傷する原因となっていた。
【0005】本考案は、かかる実情を背景にしてなされ
たもので、組付け性を向上させ、センタバルブの損傷を
防止できるセンタバルブ型液圧マスタシリンダを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案のセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ
は、シリンダ孔の底部と、シリンダ孔に内挿されるピス
トンとの間に液圧室を画成し、該シリンダ孔の底部中央
に、リザーバと液圧室とを連通するバルブ孔を形成し、
該バルブ孔に、後端をピストン先端に遊挿したステムの
先端に設けたセンタバルブを配設し、シリンダ孔の底部
に、前進するピストンを支承してピストンの移動量を規
制するストッパ部材を、前記バルブ孔の口縁を覆って配
設し、該ストッパ部材とセンタバルブとの間にスプリン
グを縮設したセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ
において、前記ストッパ部材を前記シリンダ孔と略同一
の径のリング状に形成し、少なくとも該ストッパ部材の
外周部をシリンダ孔の底部に密着させると共に、バルブ
孔の口縁を覆うストッパ部材の内周部に、前記バルブ孔
側に屈曲して、前記ステムをシリンダ孔の中心軸上に保
持させるガイド片を連続して形成し、該ガイド片の外周
に前記スプリングを配設したことを特徴としている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、ストッパ部材のガイド片
が、ステムを常にシリンダ孔の中心軸上に保持するの
で、液圧マスタシリンダの組付け時に、ストッパ部材に
ガイドさせながら、すでに組付けてあるピストン,ステ
ム,センタバルブ等をシリンダ孔の開口部より一体に挿
入すると、ガイド片に案内されるセンタバルブは常にセ
ンタリングされた状態で保持され、自動的にバルブ孔に
装着される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】センタバルブ型の液圧マスタシリンダ1
は、シリンダボディ2に穿設したシリンダ孔3に、プッ
シュロッド4にて押動されるピストン5が液密且つ移動
可能に内挿されており、シリンダ孔3の底部には、ピス
トン5との間に液圧室6が画成されている。
【0010】液圧室6には、その底部に隣接してクラッ
チへ液圧を供給する出力ポート7が上方に穿設され、底
部中央にバルブ孔8と連通孔9とが連設されている。連
通孔9は、シリンダ孔3の中心軸に直交する孔9aと、
バルブ孔8と共にシリンダ孔3の中心軸上に穿設される
孔9bとからなるもので、孔9aの開口部には、図示し
ないリザーバに接続されるユニオンボルト10が螺着さ
れている。また、バルブ孔8は、孔9bよりも大径に形
成されている。
【0011】ピストン5の中心部には、液圧室6側に開
口するガイド孔11が設けられ、後端をガイド孔11に
遊挿したステム12は、その先端の頭部12aにセンタ
バルブ13を嵌着し、該センタバルブ13は、バルブ孔
8に配設されている。 ピストン5は、液圧室6内に縮
設されるリターンスプリング14の弾発力によって、常
時図1に示す後退限位置に付勢されている。このリター
ンスプリング14は、液圧室6の底部に配設されるスト
ッパ部材15と、ピストン5の先端に嵌着されるスプリ
ングリテーナ16との間に配設されている。
【0012】ストッパ部材15は、シリンダ孔3と略同
一の径のリング状に形成されており、その外周部をリタ
ーンスプリング14の弾発力によって液圧室6の底部に
密着されていると共に、バルブ孔8の口縁を覆う内周部
が、外周部と同一平面になるよう板状に形成され、さら
に前記内周部に連続してバルブ孔8内に屈曲するガイド
片15aが形成されている。
【0013】スプリングリテーナ16は、ガイド孔11
の口縁を覆って設けられており、ステム12は、先端の
頭部12aと後端の突部12bが、ストッパ部材15と
スプリングリテーナ16によりそれぞれ抜止めされてい
る。
【0014】ステム12の頭部12aには、センタバル
ブ13の後面を支承する大径フランジ12cと、前記ガ
イド片15aの内周側に配設される小径フランジ12d
とが連設されている。さらに、バルブ孔8と同径に形成
される大径フランジ12cの外周には、円弧状の連通路
が、また小径フランジ12dの外周には凹溝状の連通路
が、それぞれ複数個づつ設けられている。
【0015】前記ストッパ部材15のガイド片15a
は、小径フランジ12dの外周と、スプリング17との
間に屈曲して形成されるもので、バルムステム12をシ
リンダ孔3の中心軸上に保持している。スプリング17
は、リターンスプリング14よりもセット荷重の低いも
ので、ガイド片15a外周の、大径フランジ12cとス
トッパ部材15との間に縮設される。また、ガイド片1
5aと大径フランジ12cとの間には、若干の間隙が形
成される。
【0016】ストッパ部材15は、前進するピストン5
の先端と当接してピストン5の移動量を規制する役目
と、リターンスプリング14及びガイド片15aの外周
に配設されるスプリング17を支持するスプリングリテ
ーナの役目と、ステム12の頭部12aの抜止めの役目
とを兼用するもので、ピストン5の前進により、センタ
バルブ13がリザーバとの連通を遮断したのち、過荷重
によってピストン5が尚も前進することがあっても、ピ
ストン5の先端がストッパ部材15に当接してピストン
5のストローク量を規制する。
【0017】また、ガイド片15aは、液圧マスタシリ
ンダ1の組付け時に、ステム12をシリンダ孔3の中心
軸上に保持させ、センタバルブ13をバルブ孔8に挿入
させるガイドの役目と、スプリング17が拡縮する際の
ガイドの役目と、ガイド片15aの先端部が大径フラン
ジ12cに当接して、ステム12の頭部12aがシリン
ダ孔3内に飛び出すことを防止するストッパの役目を兼
用するものである。
【0018】次に、上記のように構成した本実施例の作
用を説明する。
【0019】液圧マスタシリンダ1の組付けは、ピスト
ン5,ステム12,ストッパ部材15,センタバルブ1
3,リターンスプリング14,スプリング17,等をそ
れぞれ組付けた後に、シリンダ孔3の開口部から、セン
タバルブ13より挿入していく。ストッパ部材15がシ
リンダ孔3の径と略同一に形成されているので、ガイド
片15aによってセンタバルブ13は常にセンタリング
された状態で挿入され、バルブ孔8へ自動的に装着され
る。このため、組付け時にセンタバルブ13を損傷する
虞がない。
【0020】このようにして組付けた液圧マスタシリン
ダ1の非作動時は、ピストン5が図1に示す後退限位置
にあり、液圧室6は、バルブ孔8の連通路と連通孔9と
を介してリザーバと連通している。
【0021】プッシュロッド4の押動によってピストン
5が前進すると、スプリングリテーナ16との係止を解
かれたステム12が、ガイド片15aにガイドされるス
プリング17の弾発力によって前進し、センタバルブ1
3がバルブ孔8の底部に着座して液圧室6とリザーバと
の連通を遮断し、ピストン5の前進で圧縮される液圧室
6に発生した圧液を、出力ポート7からクラッチに供給
する。
【0022】ここで、前述の如く、センタバルブ13が
リザーバとの連通を遮断したのち、ピストン5がオーバ
ストロークすることがあっても、ストッパ部材15がピ
ストン5のストローク量を規制するので、損傷や永久歪
みを生じることなくセンタバルブ13をバルブ孔8内に
保護でき、センタバルブ13のシール性及び耐久性が保
持できる。
【0023】しかも、バルブ孔8の口縁を覆うストッパ
部材15の内周部が、シリンダ孔3の底部に密着してい
るストッパ部材15の外周部と同一平面に形成されてい
るので、ストッパ部材15に過荷重が作用しても、スト
ッパ部材15は変形せず、したがって、スプリング17
のばね圧に影響を及ぼさず、センタバルブ13が円滑に
作動する。
【0024】さらに、ピストン5が後退限位置まで後退
する際には、ステム12が所定量以上シリンダ孔3内に
引っ張られることを、大径フランジ12cとガイド片1
5aの先端部が当接することにより規制できる。
【0025】また、従来のセンタバルブ型では、ステム
の後端側のみがピストンに支承されることから、ステム
の先端側が撓んでセンタバルブと連通孔とに芯ズレを生
じ、センタバルブを損傷してシール性を損うことがあっ
たが、本実施例のステム12は両端が支持されているの
で芯ズレがなく、センタバルブ13のシール性及び耐久
性を充分に保持することができる。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のセンタバ
ルブ型液圧マスタシリンダは、シリンダ孔の底部中央に
形成したバルブ孔にセンタバルブを配設し、前進するピ
ストンと当接して、ピストンの移動量を規制するストッ
パ部材をシリンダ孔の内径と略同一の径のリング状に形
成し、該ストッパ部材の少なくとも外周部をシリンダ孔
の底部に密着させると共に、バルブ孔の口縁を覆うスト
ッパ部材の内周部に、バルブ孔側に屈曲して、ステムを
シリンダ孔の中心軸上に保持させるガイド片を連続して
形成し、該ガイド片の外周にスプリングを配設したの
で、センタバルブをバルブ孔に装着させる際に、センタ
バルブの中心を常にシリンダ孔の中心軸上に保持できる
ようになり、組付け性が向上してセンタバルブの損傷を
防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す液圧マスタシリンダ
の断面図
【図2】 同じく要部断面図
【符号の説明】
1…液圧マスタシリンダ、2…シリンダボディ、3…シ
リンダ孔、4…プッシュロッド、5…ピストン、6…液
圧室、8…バルブ孔、12…ステム、12c…大径フラ
ンジ、12d…小径フランジ、13…センタバルブ、1
4…リターンスプリング、15…ストッパ部材、15a
…ガイド片、16…スプリングリテーナ、17…スプリ
ング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ孔の底部とシリンダ孔に内挿さ
    れるピストンとの間に液圧室を画成し、該シリンダ孔の
    底部中央に、リザーバと液圧室とを連通するバルブ孔を
    形成し、該バルブ孔に、後端をピストン先端に遊挿した
    ステムの先端に設けたセンタバルブを配設し、シリンダ
    孔の底部に、前進するピストンを支承してピストンの移
    動量を規制するストッパ部材を、前記バルブ孔の口縁を
    覆って配設し、該ストッパ部材とセンタバルブとの間に
    スプリングを縮設したセンタバルブ型車両用液圧マスタ
    シリンダにおいて、前記ストッパ部材を前記シリンダ孔
    と略同一の径のリング状に形成し、少なくとも該ストッ
    パ部材の外周部をシリンダ孔の底部に密着させると共
    に、バルブ孔の口縁を覆うストッパ部材の内周部に、前
    記バルブ孔側に屈曲して、前記ステムをシリンダ孔の中
    心軸上に保持させるガイド片を連続して形成し、該ガイ
    ド片の外周に、前記スプリングを配設したことを特徴と
    するセンタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ。
JP1231192U 1992-03-12 1992-03-12 センタバルブ型車両用液圧マスタシリンダ Expired - Lifetime JP2553499Y2 (ja)

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