JP2553404B2 - 採血装置 - Google Patents

採血装置

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JP2553404B2
JP2553404B2 JP2194749A JP19474990A JP2553404B2 JP 2553404 B2 JP2553404 B2 JP 2553404B2 JP 2194749 A JP2194749 A JP 2194749A JP 19474990 A JP19474990 A JP 19474990A JP 2553404 B2 JP2553404 B2 JP 2553404B2
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container
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blood collection
tube
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聡 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は採血装置に関する。
[従来の技術] 従来、特開平1−288236号公報に記載される如くの採
血装置が提案されている。従来の採血装置は、採血室内
に血液バッグを収容し、採血にともなって増加する血液
バッグの重量が所定レベルに達したことを重量センサに
より検知し、この検知結果によって採血動作を停止さ
せ、結果として血液バッグに所定容量の採血量を確保す
ることとしている。
この従来の採血装置にあっては、血液バッグへの採血
中に血液バッグの受皿を揺動させ、これにより血液バッ
グに予め装填してあるヘパリン等の抗凝固剤と血液とを
撹拌することにより、血液の凝固を防止する。
[発明が解決しようとする課題] 然しながら、従来の採血装置にあっては、血液バッグ
として、プラスチック製採血チューブが接続された軟質
プラスチック製血液を用いる時、受皿内にセットされて
採血に供される血液バッグが第13図に示す如くの折れ曲
がりを生じ、採血チューブからバッグ内に流入する血液
が少なくとも採血初期段階からバッグ内全域に及ぶこと
がない。このため、採血初期段階において折れ曲がり部
分までのバッグ内空間に流入した血液は、バッグ内の全
抗凝固剤と撹拌されるに至らず、血液凝固を生じ易い。
このようにして、採血初期段階に血液凝固を生ずると、
採血中期〜終了段階において、当初生じた凝固状態が解
消されないばかりか、当初の凝固血液まわりに更に新た
な血液凝固を生ずるという不都合がある。
本発明は、容器支持部にセットされて採血に供される
血液容器の折れ曲がりを防止し、血液容器に導入した血
液を容器内の抗凝固剤と充分に撹拌し、血液凝固の発生
を防止することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の本発明は、プラスチック製採血チュ
ーブが接続された軟質プラスチック製抗凝固剤入り血液
容器を支持する容器支持部と、血液容器への採血中に容
器支持部を揺動させると揺動手段と、血液容器への採血
量を測定する採血量測定手段とを有してなる採血装置に
おいて、採血チューブ接続部と反対側において血液容器
に形成してある被係止部に係止して該血液容器を容器支
持部内の所定位置に保持する容器係止具を該容器支持部
に配設し、かつ、該容器支持部において該容器係止具に
より支持された該血液容器を上方から保持するとともに
該血液容器の折れ曲がりを防止するために該容器支持部
に回転自在に設けられた容器保持具を設けたものであ
る。
[作用] 本発明は、容器支持部に支持された血液容器の折れ曲
がりが生ずる状況を検討し、以下の結果を得た。
血液容器として、プラスチック製採血チューブが接続
された軟質プラスチック製血液容器を用いる場合には、
容器支持部にセットされた血液容器の採血チューブ接続
部が容器本体部との境界部において折れ曲がり易い。こ
れは、容器本体部が薄肉で軟質であるのに対し、採血チ
ューブ接続部は厚肉のチューブを内在されて比較的硬質
であるため、それら硬軟の境界部において折れ曲がりを
生じ易いのである。
そして、上述の折れ曲がりは、下記〜の採血状況
下において多発することを見い出した。
容器支持部に血液容器をセットする時、該容器が容器
支持部の適正なる所定位置にセットされず、容器支持部
の一端寄りに片寄りセットされたり、斜めに傾きセット
されると、血液容器の採血チューブ接続部まわりが容器
支持部の枠状側縁部に当接して持ち上げられる如くとな
り、該採血チューブ接続部が容器本体部との境界部にお
いて折れ曲がる。
容器支持部が採血中に揺動されて下がり勾配になる
時、血液容器がずり落ちて容器支持部の一端寄りに片寄
ったり、斜めに傾き、上記と同様にして折れ曲がる。
血液容器が容器支持部の適正なる所定位置にセットさ
れたとしても、採血チューブが血液容器との接続部から
採血者側に向かう上方に延出される結果、上方に延出さ
れる採血チューブによって引き上げられる傾向にある採
血チューブ接続部が容器本体部との境界部において折れ
曲がる。
尚、この傾向は、容器支持部の揺動支点を該容器支持
部の中間部に設定し、該容器支持部の一端側に位置する
採血チューブ接続部まわりの揺動の振幅を大として採血
チューブから容器内へ導入した血液をその導入と同時に
大きく振とうせしめることにて、血液と抗凝固剤との撹
拌を血液導入当初から確実化しようとしている場合に、
採血中に大きく振れ動く採血チューブ接続部が上方に延
出されている採血チューブとの間でより大きく引き合う
如くとなり、上述の折れ曲がりがより顕著となる。
血液容器が容器支持部の適正なる所定位置にセットさ
れたとしても、該血液容器から採血者側に向かう上方に
延出される採血チューブがその延出過程で自軸まわりに
ねじられた状態で、チューブホルダに挟持される場合に
は、このチューブに生ずるねじれの反発力は血液容器の
採血チューブ接続部まわりを持ち上げる如くとなり、該
採血チューブ接続部が容器本体部との境界部において折
れ曲がる。
血液容器が、採取した血液の成分分離のために他の1
以上の子容器を連結チューブにて連結されて備え、血液
容器の下面側に子容器を重ね合わせた状態で容器支持部
にセットする場合には、複数の容器のチューブ接続部が
互いに重なる結果、上側に位置する血液容器の採血チュ
ーブ接続部は下側に位置する子容器のチューブ接続部の
存在によりかさ上げられて該血液容器の容器本体部に対
して上方に大きな段差をなす如くとなり、該採血チュー
ブ接続部が容器本体部との境界部において折れ曲がる。
然るに、本発明は、下記(a)、(b)により、上述
の〜による血液容器の折れ曲がり発生を防止し、ひ
いては血液凝固の発生を防止することができる。
(a)容器支持部にセットされる血液容器は、採血チュ
ーブ接続部と反対側において該血液容器に形成してある
被係止部(吊り下げ用スリット等)を該容器支持部の容
器係止具に係止され、容器支持部内の適正なる所定位置
に保持される。
従って、容器支持部に血液容器をセットする時、該容
器は片寄りセットされたり、斜めに傾きセットされるこ
となく、適正なる所定位置にセットされ、血液容器の採
血チューブ接続部まわりが容器支持部の枠状側縁部に当
接して持ち上げられる如くがなく、該採血チューブ接続
部が容器本体部との境界部において折れ曲がりを生ずる
ことがない(上述の解消)。
また、容器支持部が採血中に揺動されて下がり勾配に
なる時にも、血液容器がずり落ちて容器支持部の一端寄
りに片寄ったり、斜めに傾くことがなく、折れ曲がりを
生ずることがない(上述の解消)。
これにより、採血チューブから血液容器内に流入する
血液は、採血初期段階から、容器内全域に及んで容器内
の全抗凝固剤と充分に撹拌される結果、血液凝固の発生
を確実に防止できる。
(b)容器支持部にセットされた血液容器は、採血チュ
ーブ接続部まわりを、容器支持部に回動自在に設けられ
た容器保持具により上方から保持されるとともに該血液
容器の折れ曲がりを防止される。
従って、採血チューブが血液容器との接続部から採血
者側に向かう上方に延出される時、上方に延出される採
血チューブが血液容器の採血チューブ接続部を引き上げ
ようとする傾向は上記容器保持具の存在により抑止さ
れ、結果として、採血チューブ接続部が容器本体部との
境界部において折れ曲がりを生ずることがない(上述
の解消)。尚、容器保持具のこの作用は、容器支持部の
揺動支点を該容器支持部の中間部に設定し、該容器支持
部の一端側に位置する採血チューブ接続部まわりの振動
の振幅を大として採血チューブから容器内へ導入した血
液をその導入と同時に大きく振とうせしめることにて、
血液と抗凝固剤との撹拌を血液導入当初から確実化しよ
うとしている場合にも、採血中に大きく揺れ動く採血チ
ューブ接続部が上方に延出されている採血チューブとの
間で大きく引き合う傾向を確実に抑止し、上述の折れ曲
がりを確実に防止する。
また、血液容器から採血者側に向かう上方に延出され
る採血チューブがその延出過程で自軸まわりにねじられ
た状態で、チューブホルダに挟持される場合にも、この
チューブに生ずるねじれの反発力が血液容器の採血チュ
ーブ接続部まわりを持ち上げる傾向を上記容器保持具の
存在により抑止し、結果として、採血チューブ接続部が
容器本体部との境界部において折れ曲がりを生ずること
がない(上述の解消)。
また、血液容器が、採取した血液の成分分離のために
他の1以上の子容器を連結チューブにて連結されて備
え、血液容器の下面側に子容器を重ね合わせた状態で容
器支持部にセットする場合に、複数の容器のチューブ接
続部が互いに重なる結果、上側に位置する血液容器の採
血チューブ接続部が下側に位置する子容器のチューブ接
続部の存在によりかさ上げられて該血液容器の容器本体
部に対して上方に大きな段差をなす如くとなっても、上
記容器保持具の存在により、該血液容器の採血チューブ
接続部まわりを略水平に保ち、結果として該採血チュー
ブ接続部がバッグ本体部との境界部において折れ曲がり
を生ずることがない(上述の解消)。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例に係る採血装置を示す正面
図、第2図は第1図の要部を破断して示す側面図、第3
図は第1図の平面図、第4図は秤を示す側面図、第5図
は真空回路図、第6図は揺動状態線図、第7図は制御ブ
ロック図、第8図は採血装置を示す斜視図、第9図
(A)、(B)は血液バッグのセット状態を示す模式
図、第10図は第3図のX−X線に沿う断面図、第11図は
血液バッグを示す平面図、第12図は容器係止具の変形例
を示す断面図である。
採血装置10は、第1図〜第3図に示す如く、ハウジン
グ11の正面に表示パネル12を備え、ハウジング11の内部
に真空採血室13を形成している。14は採血室13の開閉
蓋、15は蓋14のヒンジ、16は採血室13を密封するための
封止ゴムである。14Aは蓋14の把手である。また、採血
装置10はハウジング11の下部に真空ポンプ17、及び制御
装置18を内蔵している。
採血装置10の真空採血室13は、真空ポンプ17の吸気口
17Aに連通されて減圧可能とされるとともに、ポリ塩化
ビニル等の軟質プラスチックからなる血液バッグ(血液
容器)1を支持するバッグ受皿19を備えている。採血装
置10は、真空採血室13を減圧する状態下で、バッグ受皿
19に支持される血液バッグ1に所定の陰圧力を及ぼし採
血する。この時、採血装置10は、バッグ受皿19を揺動し
て血液バッグ1に予め装填してあるヘパリン等の抗凝固
剤と血液とを撹拌するとともに、血液バッグ1の重量を
測定することにより採血量を測定する。
尚、血液バッグ1は、第11図に示す如く、バッグ本体
部1Aの一端にチューブ接続部1Bを形成されており、この
チューブ接続部1Bに採血チューブ2、及び他の子容器と
の連結チューブ3を接続されており、更に排出口4、5
を備えている。連結チューブ3、排出口4、5の各内径
部には開放可能な閉塞部材が設けられている。これによ
り、血液バッグ1にあっては、バッグ本体部1Aが薄肉で
軟質であるのに対し、チューブ接続部1Bが厚肉のチュー
ブ2、3等を内在されて比較的硬質であるため、それら
硬軟の境界部において折れ曲がりを生じ易い。
また、血液バッグ1は、第11図に示す如く、バッグ本
体部1Aの他端外縁部に、吊り下げ用スリット6を備えて
いる。
ここで、採血装置10は、バッグ受皿19の第2図におけ
る上側立ち上がり壁内面の中央部にフック状の容器係止
具101を固定的に備えている(第3図、第8図、第9
図、第10図参照)。これにより、採血装置10にあって
は、チューブ接続部1Bと反対側において血液バッグ1に
形成してあるスリット6を容器係止具101に係入し、該
血液バッグ1をバッグ受皿19内の適正なる所定位置に保
持可能としている。
また、採血装置10は、バッグ受皿19の第2図における
上側立ち上がり壁に近い左右両側立ち上がり壁に回動自
在に支持されてバッグ受皿19内に位置する門型状の容器
保持具102を備えている(第2図、第3図、第8図、第
9図参照)。これにより、採血装置10にあっては、バッ
グ受皿19にセットされた血液バッグ1のチューブ接続部
1Bまわりを容器保持具102の自重によりその中央押え部1
02Aにて上方から保持するとともに該血液バッグ1の折
れ曲がりを防止可能としている。
尚、容器保持具102のバッグ受皿19に支持される基端
部102Bはバッグ受皿19の左右両側立ち上がり壁の外面に
突出して、アーム103を固定され、バッグ受皿19とアー
ム103の間にばね104を介装している(第2図参照)。即
ち、容器保持具102は、自重によりバッグ受皿19の底面
側へ回転する習性を備えると同時に、ばね104にて蓋14
側への引き上げ力を付与されている。これにより、血
液バッグ1をバッグ受皿19へセットしようとする前に、
容器保持具102は、自重に抗して操作者にて持ち上げ回
転され、自重による反時計方向回転力よりばね104によ
る時計方向回転力の方が大となる臨界位置を経て、該ば
ね104の回転力により開き状態にある蓋14の内面に押し
付けられてその待機位置に保持される(第9図(A)参
照)。そして、上記の状態下で血液バッグ1をバッ
グ受皿19にセットし、該血液バッグ1のスリット6を容
器係止具101に係入した後、容器保持具102は、ばね104
のばね力に抗して操作者にて待機位置から引き下げ回転
され、上述の臨界位置を経て、該容器保持具102の自重
によりその中央押え部102Aにて血液バッグ1のチューブ
接続部1Bまわりを上方から押え保持する。
尚、上記において、血液バッグ1のチューブ接続部
1まわりを自重にて保持する容器保持具102の押え保持
力は、該チューブ接続部1Bがバッグ本体部1Aに対して折
れ曲がるのを防ぐことができる程度を超えるものでな
く、30g〜150g、より好適には40g〜70gである。
尚、容器保持具102は、バッグ受皿に支持されること
が、揺動の際に血液バッグの保持状態の変動が少なくで
きることから好ましいが、血液バッグの保持状態の変動
が少なければ、蓋14や真空採血室13の内壁に容器保持具
102を支持することも可能である。
採血装置10における上述のバッグ受皿19を揺動する構
造、及び血液バッグ1の重量を測定する構造は以下の通
りである。
先ず、真空採血室13の底部には架台20が設置され、こ
の架台20には支軸21を介して回動自在となる揺動フレー
ム22が支持されている。また、架台20には揺動モータ23
が固定され、かつ揺動モータ23により駆動される原動軸
24が支持されている。原動軸24の一端にはクランク車28
が固定され、このクランク車28の回転半径上にはリンク
29の一端が連結され、リンク29の他端は上記揺動フレー
ム22に連結されている。
他方、揺動フレーム22の上面には秤取付部材31が固定
され、秤取付部材31には秤(重量測定手段)33が片持支
持される。秤33は第4図に示す如くの略矩形(平行四辺
形)の枠体からなっている。秤33は上面の2位置および
下面の2位置のそれぞれに貼付けられてホイートストン
ブリッジ回路を形成する重量センサとしての歪ゲージ34
を備え、秤33の先端部には計量台35、受板36を介して前
述のバッグ受皿19が固定されている。秤33は重量センサ
増幅ユニット38を有する。
即ち、採血装置10は、揺動モータ23の作動により原動
軸24、クランク車28を回転し、これによって揺動フレー
ム22を揺動し、揺動フレーム22に秤33を介して支持され
ているバッグ受皿19を揺動することとなる。この時、バ
ッグ受皿19は、第2図、第6図に示す如く、水平に対し
て+α度をなす最上昇点と、−β度をな最下降点の上下
2点をその揺動過程の折返し点として揺動せしめられ
る。また、揺動モータ23がバッグ受皿19に付与する揺動
の1サイクル時間は電源周波数60Hz地域では約1.0〜2.6
秒、電源周波数50Hz地域では約1.2〜3秒である。1サ
イクル時間が長すぎる場合には血液バッグ1内の抗凝固
剤と血液との混和が弱くなるが、逆に短かすぎる場合に
はバッグ受皿19の動きに対して血液バッグ1内の血液の
追従が悪く混和しにくくなるという現象を呈する。ま
た、採血装置10は、揺動フレーム22に秤取付部材31を介
して片持支持されている秤33にバッグ受皿19を支持して
おり、この秤33のたわみ変形に基づく歪ゲージ34の出力
変化により血液バッグ1の重量を測定し、ひいては採血
量を測定する。
尚、採血装置10は、原動軸24の他端に設けられる検出
カム39の回転位置を光センサ40により検出し、制御装置
18は、これによって揺動モータ23によるバッグ受皿19の
現在の揺動角度位置を認識し、上記バッグ受皿19が上述
の最上昇点又は最下降点のいずれかの折返し点にある状
態で、上述の秤33の測定結果を取込み、血液バッグ1の
重量を測定することとしている。
この時の、採血装置10の制御装置18にあっては、血
液バッグ1への採血の初期乃至中間段階で、バッグ受皿
19が折返し点にあり、秤33の測定結果を取込む時には、
揺動モータ23によるバッグ受皿19の揺動動作を完全に非
停止、もしくは約0.2秒間程度一時停止する。また、
血液バッグ1への採血残量が例えば50ml以下となる採血
の終了段階で、バッグ受皿19が折返し点にあり秤33の測
定結果を取込む時には、揺動モータ23によるバッグ受皿
19の揺動動作を約0.5秒間程度一時停止し、この採血終
了段階での血液バッグ1の重量を正確に測定できるよう
にしている。
また、採血装置10にあっては、血液の凝固を防止する
に足るように血液バッグ1を確実に揺動させ、かつバッ
グ受皿19の揺動スペースを可及的に小として採血装置10
のコンパクト化を実現するため、バッグ受皿19の最上昇
点乃至最下降点の適正揺動角度範囲“[+α度]〜[−
β度]”を以下の如く定めた。即ち、バッグ受皿19を上
述の最上昇点を定める[+α度]を、[+10度〜+40
度]、より好適には[+10度〜+30度]、最も好適には
[+15度〜+25度]の角度範囲内で選定することとし、
今回の実施例では[+20度]とした。また、バッグ受皿
19の上述の最下降点を定める[−β度]を、[−10度〜
−40度]、より好適には[−10度〜−30度]、最も好適
には[−15度〜−25度]の角度範囲内で選定することと
し、今回の実施例では[−20度]とした。
採血装置10は、第5図に示す如く、真空ポンプ17の吸
気口17Aと真空採血室13とを真空配管41にて連結し、真
空配管41の中間部に、排気ソレノイド42のオンにより閉
じられ、排気ソレノイド42のオフにより重力で開く排気
バルブ43を備えている。採血装置10は、真空ポンプ17の
オン/オフ制御により真空採血室13に一定の陰圧力(真
空度)を形成し、採血終了時には排気バルブ43を開くこ
とにより真空採血室13を大気解放させる。
採血装置10は、ハウジング11の正面側の上部におい
て、真空採血室13に隣接する部分にチューブホルダ44を
備え、真空採血室13に収容した血液バッグ1に連なる採
血チューブ2を挟持し、かつ引出し可能としている。チ
ューブホルダ44は、チューブクランプソレノイド45によ
り駆動されるチューブクランプ(採血停止手段)46を備
え、チューブクランプ46は、採血チューブ2を挟圧閉止
して血液バッグ1への採血動作を停止させる。47はチュ
ーブクンランプ46のクランプ解除ボタン、48は緊急時に
チューブクランプ46を作動させるクランプボタンであ
る。
採血装置10の表示パネル12は、採血量/真空度切換表
示ランプ49、採血量/真空度切換スイッチ50、400ml/20
0ml切換表示ランプ51、400ml/200ml切換スイッチ52、停
止スイッチ53、開始スイッチ54、使用バッグ表示ランプ
55、使用バッグ切換スイッチ56、採血量/真空度表示部
57を備える。尚、採血装置10は、ハウジング11の正面下
部に電源スイッチ58、ヒューズホルダ59を備え、ハウジ
ング11の背面下部に電源コネクタ60を備える。
次に、採血装置10の制御装置18について説明する。制
御装置18は、第6図に示す如く、主として主制御回路6
1、駆動回路62、表示回路63から構成されている。尚、6
4は電源ユニットである。
主制御回路61は、CPU(中央処理装置)[装置10の一
連の動作のための制御プログラムが書込まれるメモリを
含むもの]65、メモリ(記憶手段)66、入出力制御部6
7、LED(発光ダイオード)ドライブ回路68、ブザー69、
フェイルセーフ回路70を有する。尚、入出力制御部67に
は、バッグ受皿19の揺動位置を検出する前述の光センサ
40、血液バッグ1からの漏血を検出する洩血センサ71の
各検出信号が転送されるようになっている。
上記メモリ66はEA−ROM、EEP−ROM等の不揮発性メモ
リからなり、記憶データを書換え読出しでき、かつ電源
電圧の印加がなくても記憶データを保持できる。このメ
モリ66の記憶データとしては、真空採血室13に生成す
る陰圧力、血液バッグ1への設定採血量、採血完了
後におけるバッグ受皿19の揺動延長時間等がある。
上記ブザー69は採血完了、真空採血室13に形成さ
れる陰圧力のエラー、揺動モータ23の回転エラー、
洩血センサ71の洩血検出等に応じ、それぞれ異なる鳴動
態様にて鳴動する。
上記フェイルセーフ回路70はCPU65の暴走発生を監視
し、暴走時に装置を安全側に停止させる。
駆動回路62は、主制御回路61に接続されており、A/D
変換回路72を備える。A/D変換回路72には前述の歪ゲー
ジ34が連なる重量センサ増幅ユニット38が接続されると
ともに、前述の真空配管41に設けられて真空採血室13の
陰圧力を検出する圧力センサ73が圧力センサ増幅回路74
を介して接続される。
この時、制御装置18のCPU65は、歪ゲージ34の出力y
が測定採血重量wに対しy=aw+bなる1次関数を構成
するものとして採血重量を演算する。また、CPU65は、
圧力センサ73の出力zが測定圧力pに対しz=cp+dな
る1次関数を構成するものとして圧力を演算する。
また、駆動回路62は、チューブクランプソレノイド
45を制御するソレノイドドライブ回路75、排気ソレノ
イド42を制御するソレノイドドライブ回路76、真空ポ
ンプ17の給電スイッチ77をオン/オフするポンプドライ
ブ回路78、揺動モータ23の給電スイッチ79をオン/オ
フするモータドライブ回路80を備える。
尚、制御装置18のCPU65は、上記圧力センサ73の検出
圧力とメモリ66の記憶データである真空採血室13の設定
圧力とを得て、上記検出圧力が上記設定圧力に一致する
ように、真空ポンプ17の上記給電スイッチ77を前述の通
りオン/オフ制御する。これにより、真空採血室13の陰
圧力は設定圧力の一定幅内を微小変化し、結果として一
定の圧力状態となる。
次に、上記採血装置10による採血作業手順について説
明する。
電源スイッチ58をオンする。
400ml/200ml切換スイッチ52により採血量を選定す
る。この選定結果は切換表示ランプ51に表示される。
使用バッグ切換スイッチ56により使用バッグを選定す
る。この選定結果は表示ランプ55に表示される。尚、使
用バッグの種類としては、親バッグのみのシングル
(S)、1以上の小バッグをも備えるダブル(D)、ト
リプル(T)、クオドラップル(Q)がある。
採血チューブ2の端部に設けられている採血針を供血
者に穿刺し、ある程度採血する。
血液バッグ1を真空採血室13に入れてバッグ受皿19に
載置し、採血チューブ2をチューブホルダ44にセットす
る。
この時、バッグ受皿19に設けてある容器保持具102を
持ち上げて、該容器保持具102の中央押え部102Aがばね1
04の引き上げ力にて開き位置にある蓋14の内面に当接す
る待機位置に設定した状態で、血液バッグ1をバッグ受
皿19の内部に載せ、血液バッグ1のスリット6をバッグ
受皿19の容器係止具101に係入する。
次に、容器保持具102を下げて、その中央押え部102A
により血液バッグ1のチューブ接続部1Bまわりを保持し
た後、採血チューブ2をチューブホルダ44に嵌込み挟持
せしめる。上記血液バッグ1のセット完了後、蓋14を閉
じる。
開始スイッチ54をオンする。制御装置18が真空ポンプ
17、揺動モータ23を駆動制御し、真空採血室13の減圧に
よる採血と、バッグ受皿19の揺動を行なう。また、制御
装置18は、バッグ受皿19が揺動過程の最上昇点又は最下
降点のいずれかの折返し点にある前述した通りのタイミ
ングで、重量センサ増幅ユニット38の出力を得て、血液
バッグ1の測定採血量を検出するとともに、メモリ66の
書込まれている設定採血量、血液比重、及び血液バッグ
1の予登録重量を用いて、下記(1)式により残採血量
(容量)を演算する。
残採血量(ml)= [設定採血量(g)+予登録重量(g) −測定採血量(g)]/比重(g/ml) …(1) 制御装置18は、上記演算結果である残採血量が零に達
したことを条件に、チューブクランプ46により採血チュ
ーブ2を閉止し血液バッグ1への採血動作を停止させ
る。この時、制御装置18は真空ポンプ17を停止させ、か
つ排気バルブ43を開いて真空採血室13を大気解放する。
制御装置18は、上記採血終了後、なお一定の時間だけ
揺動モータ23を延長して駆動し、バッグ受皿19を揺動す
る。その後、ブザーが採血終了を報知する。
クランプ解除ボタン47をオンし、採血チューブ2をチ
ューブホルダ44から外し、血液バッグ1を真空採血室13
から取出す。
尚、採血装置10にあっては、血液バッグ1をバッグ受
皿19へ出し入れするためのハウジング11の上面開口部11
Aを、ハウジング11の背面側から正面側に向けて下り勾
配となるように設定している。
次に、上記実施例の作用について説明する。
(1)バッグ受皿19にセットされる血液バッグ1は、チ
ューブ接続部1Bと反対側において該血液バッグ1に形成
してあるスリット6をバッグ受皿19の容器係止具101に
係止され、バッグ受皿19内の適正なる所定位置に保持さ
れる。
従って、バッグ受皿19に血液バッグ1をセットする
時、該バッグ1は片寄りセットされたり、斜めに傾きセ
ットされることなく、適正なる所定位置にセットされ、
血液バッグ1のチューブ接続部1Bまわりがバッグ受皿19
の枠状側縁部に当接して持ち上げられる如くがなく、該
チューブ接続部1Bがバッグ本体部1Aとの境界部において
折れ曲がりを生ずることがない。
また、バッグ受皿19が採血中に揺動されて下がり勾配
になる時、血液バッグ1がずり落ちてバッグ受皿19の一
端寄りに片寄ったり、斜めに傾くことがなく、折れ曲が
りを生ずることがない。
これにより、採血チューブ2からバッグ1内に流入す
る血液は、採血初期段階から、バッグ内全域に及んで、
バッグ1内の全抗凝固剤と充分に撹拌される結果、血液
凝固の発生を確実に防止できる。
(2)バッグ受皿19にセットされた血液バッグ1は、チ
ューブ接続部1Bまわりを、バッグ受皿19に回動自在に設
けられた容器保持具102により上方から保持されるとと
もに該血液バッグ1の折れ曲がりを防止される。
従って、採血チューブ2が血液バッグ1との接続部1B
から採血者側に向かう上方に延出される時、上方に延出
される採血チューブ2が血液バッグ1のチューブ接続部
1Bを引き上げようとする傾向は上記容器保持具102の存
在により抑止され、結果として、採血チューブ接続部1B
がバッグ本体部1Aとの境界部において折れ曲がりを生ず
ることがない。
尚、容器保持具102のこの作用は、バッグ受皿19の揺
動支点を該バッグ受皿19の中間部に設定し、該バッグ受
皿19の一端側に位置するチューブ接続部1Bまわりの揺動
の振幅を大として採血チューブ2からバッグ1内へ導入
した血液をその導入と同時に大きく振とうせしめること
にて、血液と抗凝固剤との撹拌を血液導入当初から確実
化しようとしている場合にも、採血中に大きく揺れ動く
採血チューブ接続部1Bが上方に延出されている採血チュ
ーブ2との間でより大きく引き合う傾向を確実に抑止
し、上述の折れ曲がりを確実に防止する。
また、血液バッグ1から採血者側に向かう上方に延出
される採血チューブ2がその延出過程で自軸まわりにね
じられた状態で、チューブホルダ44に挟持される場合に
も、このチューブ2に生ずるねじれの反発力が血液バッ
グ1のチューブ接続部1Bまわりを持ち上げる傾向を上記
容器保持具102の存在により抑止し、結果として、チュ
ーブ接続部1Bがバッグ本体部1Aとの境界部において折れ
曲がりを生ずることがない。
また、血液バッグ1が、採取した血液の成分分離のた
めに他の1以上の子バッグを連結チューブ3に連結され
て備え、血液バッグ1の下面側に子容器を重ね合わせた
状態でバッグ受皿19にセットする場合に、複数のバッグ
のチューブ接続部が互いに重なる結果、上側に位置する
血液バッグ1のチューブ接続部1Bが下側に位置する子容
器のチューブ接続部の存在によりかさ上げられて該血液
バッグ1のバッグ本体部1Aに対して上方に大きな段差を
なす如くとなっても、上記容器保持具102の存在によ
り、該血液バッグ1のチューブ接続部1Bまわりを略水平
に保ち、結果としてチューブ接続部1Bがバッグ本体部1A
との境界部において折れ曲がりを生ずることがない。
本発明者の実験の結果、上記採血装置10から容器係止
具101、容器保持具102を撤去した比較装置より採血した
場合の血液凝固発生率が7.3%(N=80)であった。こ
れに対し、上記採血装置10により採血した場合の血液凝
固発生率が0.0%(N=200)であり、本発明の顕著な有
用性が確認された。
尚、本発明の実施において、容器支持部に設ける容器
係止具は、第12図に示す如くバッグ受皿19の底面から突
出する支柱201の如きものであっても良い。
また、本発明の採血装置は、採血量測定手段の測定方
式が、必ずしも血液容器の重量変化を測定することによ
り採血量を求めるものでなく、血液容器の容積変化を測
定することにより、採血量を求めるものであっても良
い。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、容器支持部にセットさ
れて採血に供される血液容器の折れ曲がりを防止し、血
液容器に導入した血液を容器内の抗凝固剤と充分に撹拌
し、血液凝固の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る採血装置を示す正面
図、第2図は第1図の要部を破断して示す側面図、第3
図は第1図の平面図、第4図は秤を示す側面図、第5図
は真空回路図、第6図は揺動状態線図、第7図は制御ブ
ロック図、第8図は採血装置を示す斜視図、第9図
(A)、(B)は血液バッグのセット状態を示す模式
図、第10図は第3図のX−X線に沿う断面図、第11図は
血液バッグを示す平面図、第12図は容器係止具の変形例
を示す断面図、第13図は従来装置における血液バッグの
折れ曲がり状態を示す模式図である。 1……血液バッグ、 1A……バッグ本体部、 1B……チューブ接続部、 2……採血チューブ、 6……吊り下げ用スリット、 10……採血装置、 19……バッグ受皿(容器支持部)、 22……揺動フレーム(揺動台)、 23……揺動モータ、 33……秤(採血量測定手段)、 101……容器係止具、 102……容器保持具。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製採血チューブが接続された
    軟質プラスチック製抗凝固剤入り血液容器を支持する容
    器支持部と、血液容器への採血中に容器支持部を揺動さ
    せると揺動手段と、血液容器への採血量を測定する採血
    量測定手段とを有してなる採血装置において、 採血チューブ接続部と反対側において血液容器に形成し
    てある被係止部に係止して該血液容器を容器支持部内の
    所定位置に保持する容器係止具を該容器支持部に配設
    し、かつ、該容器支持部において該容器係止具により支
    持された該血液容器を上方から保持するとともに該血液
    容器の折れ曲がりを防止するために該容器支持部に回転
    自在に設けられた容器保持具を設けたことを特徴とする
    採血装置。
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