JP2553401B2 - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JP2553401B2
JP2553401B2 JP2087543A JP8754390A JP2553401B2 JP 2553401 B2 JP2553401 B2 JP 2553401B2 JP 2087543 A JP2087543 A JP 2087543A JP 8754390 A JP8754390 A JP 8754390A JP 2553401 B2 JP2553401 B2 JP 2553401B2
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catheter
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、生体の血管、消化管、気管等の管状器官に
挿入して用いられるカテーテルに関する。
[従来の技術] 一般に、選択的血管造影や血管拡張術を行なうに際
し、造影用カテーテルやガイディングカテーテルが用い
られる。この時、カテーテルは、例えば、ガイドワイヤ
に導かれて血管内に挿入され、その先端の方向を制御さ
れつつ、目的の部位に到達可能とされ、治療や検査を行
なうことを可能とされている。
そこで、このカテーテルにあっては、本体部にある程
度の硬さ即ち比較的小なる可撓性を備えることを必要と
され、かつ先端部にある程度の柔軟さ即ち比較的大なる
可撓性を備えることを必要される。
即ち、カテーテルの本体部は、比較的小なる可撓性を
備えることにより、手元操作に基づく押込み力を座屈す
ることなく先端側に伝えてその先端部を押し進めるに足
る腰強度を備え、かつ手元操作に基づくねじり力を高い
応答性で先端側に伝えてその先端部を所望の血管分枝へ
の挿入方向にひねるに足るトルク伝達性を備えることが
必要とされる。
又、カテーテルの先端部は、血管壁を傷つけることな
く、血管内を前進できるように本体部に比して十分な柔
軟性を備えることが必要とされる。
然るに、従来、上述の如く、可撓性が比較的小なる本
体部と、可撓性が比較的大なる先端部とからなるカテー
テルとして、本端部の内層部と外層部との間に、ステン
レス鋼線からなる網目状の補強層を設けたものが提案さ
れている。
尚、従来のカテーテルにおいては、血管内における留
置位置を検出可能とするため、X線造影剤をその肉厚内
に混練している。
X線造影剤は血液凝固の原因となるため、カテーテル
表面に露出すると血栓の形成を促進する。又、X線造影
剤がカテーテル表面に露出すると表面が粗面となり、カ
テーテルの摺動性を損なう。よって、X線造影剤の混練
量をできるだけ少なくすることが好ましい。
[発明が解決しようとする課題] 然るに、従来のカテーテルでは、本体部の内層部と外
層部との間に設けられる補強層が、ステンレス鋼線にて
形成され、本体部における腰強度、トルク伝達性の向上
を実現しているものの、未だ十分でない。
又、従来のカテーテルでは、留置位置検出のため、肉
厚内に相当量のX線造影剤を混練することを必要として
おり、血栓が形成し易く、摺動性が悪い。
本発明は、簡素な構成により、本体部における腰強
度、トルク伝達性を向上して管状器官への挿入操作性を
良とし、かつ留置位置をX線造影により検出可能とし、
かつ表面性状の優れたカテーテルを提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の本発明は、可撓性が比較的小なる管
状本体部と、可撓性が比較的大なる管状先端部とが軸方
向に一体化され、該本体部の内層部と外層部との間に補
強層が設けられて構成されたカテーテルにおいて、該補
強層がタングステン線にて形成されるようにしたもので
ある。
請求項2に記載の本発明は、前記タングステン線にて
形成される補強層が、網目状であるようにしたものであ
る。
[作用] 請求項1に記載の本発明によれば、下記、の作用
がある。
本体部の内層部と外層部との間に設けられる補強層が
タングステン線にて形成されるから、後述する実験結果
によって明らかな如く、簡素な構成により、本体部にお
ける腰強度、トルク伝達性を向上して管状器官への挿入
操作性を良とすることができる。
本体部に設けられる補強層を形成することとなるタン
グステン線は、X線造影性が極めて高い。従って、肉厚
内のX線造影剤の量を減少させても、留置位置をX線造
影により検出できる。
請求項2に記載の本発明によれば、下記の作用あ
る。
タングステン線にて形成される補強層が網目状である
から、本体部における腰強度、トルク伝達性を確実に向
上できる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例に係るカテーテルを示す断
面図、第2図は第1図の一部を破断して示す斜視図、第
3図はカテーテルの全体を示す模式図、第4図はカテー
テルの腰強度を示す比較図、第5図はカテーテルのトル
ク伝達性を示す比較図である。
カテーテル10は、第1図、第2図に示す如く、長さL1
の本体部11と、長さL2の先端部12とが軸方向に一体成形
されており、本体部11から先端部12の全長に渡る内管部
13の上面に、同じく本体部11から先端部12の全長に渡る
外管部14を被覆成形している。又、カテーテル10は、本
体部11における内管部13と外管部14との間に網目状の補
強層15を設けている。補強層15は内管部13の外周部に埋
設する如くに設けられている。
そして、カテーテル10は、内管部13の内径を本体部11
〜先端部12の全長に渡って略一定とし、外管部14の外径
も本体部11〜先端部12の全長に渡って略一定としてい
る。
この時、カテーテル10は、内管部13、外管部14をポリ
アミド系、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系、ポリエ
チレン系、ポリプロピレン系樹脂等にて構成できる。
又、上述の各樹脂に適宜量の顔料等の着色剤及び硫酸バ
リウム、亜炭酸ビスマス等のX線造影剤を混練して形成
することができる。更に、カテーテル10は、補強層15を
極細タングステン線にて構成している。ここで、「極
細」とは、素線径20〜100μ、好適には50μである。
尚、タングステン線は、純粋タングステンの他、W−45
Mo合金、W−5Mo−5Ni(Co、Fe)合金、W−Re系合金、
W−ThO2合金等のタングステン合金にて構成できる。
然して、カテーテル10は、本体部11の端部にカテーテ
ルハブを接続し、先端部12に必要な屈曲形状を与えた
後、使用に供される(第3図参照)。
以下、上記カテーテル10の腰強度、トルク伝達性につ
いて行なった実験結果について説明する。
実験に供したカテーテル10は、内管部13と外管部14を
ポリウレタンにて形成し、補強層15のタングステン線、
ステンレス鋼線、アモルファス線のそれぞれにて形成し
た。内管部13の内径は1.1mm、内管部13の外径(外管部1
4の内径)は1.45mm、外管部14の外径は1.7mmであった。
補強層15を構成する素線の本数は16本、素線径は50μで
あった。
腰強度試験は、第4図に示す如く、スパン2.5cmの受
台上に載せたカテーテル10の中央部に曲げ荷重Fを加
え、該中央部のたわみが2mmとなる曲げ荷重Fを測定
し、この曲げ荷重Fの大小にて当該カテーテルの腰強度
を判別した。第4図の如く、タングステン線を用いたカ
テーテル10の曲げ荷重Fは190.0gf、ステンレス鋼線を
用いたカテーテル10の曲げ荷重Fは175.9gf、アモルフ
ァス線を用いたカテーテル10の曲げ荷重Fは147.0gfで
あった。即ち、本発明のカテーテル10は優れた腰強度を
備えることが認められる。
トルク伝達性試験は、第5図に示す如く、U字管内に
挿通したカテーテル10の一端部にねじり角θ0を与えた
時、他端部に伝わるねじり角θ1の応答性を測定し、こ
の応答性にて当該カテーテル10のトルク伝達性を判別し
た。第5図の如く、タングステン線を用いたカテーテル
10の応答性は、ステンレス鋼線、アモルファス線のそれ
ぞれを用いたカテーテル10の応答性より優れており、本
発明のカテーテル10は優れたトルク伝達性を備えること
が認めらる。
上記カテーテル10によれば、下記〜の作用があ
る。
本体部11の内管部13と外管部14との間に設けられる補
強層15がタングステン線にて形成されるているから、上
述の実験結果によって明らかな如く、簡素な構成によ
り、本体部11における腰強度、トルク伝達性を向上して
管状器官への挿入操作性を良とすることができる。即
ち、カテーテル10の本体部11は、優れた腰強度を備える
ことにより、手元操作に基づく押込み力を座屈すること
なく先端側に伝えてその先端部を確実かつ安定に押し進
めることができる。又、カテーテル10の本体部11は、優
れたトルク伝達性を備えることにより、手元操作に基づ
くねじり力を高い応答性で先端側に伝えてその先端部を
所望の血管分枝への挿入方向に確実かつ安定にひねるこ
とができる。
尚、カテーテル10の先端部12は、本体部11に比して、
十分な柔軟性を備えることができ、血管壁を傷つけるこ
となく血管内を前進できる。
本体部11に設けられる補強層15を形成することからタ
ングステン線は、ステンレス鋼に比してX線造影性が高
い。従って、カテーテル樹脂に混練するX線造影剤を減
少させても、従来と同様に留置位置をX線造影により検
出できる。
タングステン線にて形成される補強層15が網目状であ
るから、本体部11における腰強度、トルク伝達性を確実
に向上できる。
タングステン線はステンレス鋼線等に比して引張強度
が極めて高い。従って、ブレイダーにより、本体部11の
内管部13まわりにタングステン線を編み込んで補強層15
を形成する製造過程で、該タングステン線の断線がな
く、ブレイダーの稼動率を高め、生産性を向上できる。
本体部へのX線造影剤の混練量を減らしても、従来と
同様のX線造影効果が得られる。
尚、本発明の実施において、本体部の構成材料と、先
端部の構成材料は異なるものであっても良く、先端部の
構成材料としてより柔軟な材料を用いることもできる。
又、本発明の実施において、先端部は内層部と外層部の
区別のないものであっても良い。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、簡素な構成により、本
体部における腰強度、トルク伝達性を向上して管状器官
への挿入操作性を良とし、かつX線造影剤を減らしても
留置位置をX線造影により検出可能とするカテーテルを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るカテーテルを示す断面
図、第2図は第1図の一部を破断して示す斜視図、第3
図はカテーテルの全体を示す模式図、第4図はカテーテ
ルの腰強度を示す比較図、第5図はカテーテルのトルク
伝達性を示す比較図である。 10……カテーテル、 11……本体部、 12……先端部、 13……内管部、 14……外管部、 15……補強層。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性が比較的小なる管状本体部と、可撓
    性が比較的大なる管状先端部とが軸方向に一体化され、
    該本体部の内層部と外層部との間に補強層が設けられて
    構成されたカテーテルにおいて、該補強層がタングステ
    ン線にて形成されることを特徴とするカテーテル。
  2. 【請求項2】前記タングステン線にて形成される補強層
    が、網目状である請求項1記載のカテーテル。
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