JP2553071B2 - 光機能素子 - Google Patents
光機能素子Info
- Publication number
- JP2553071B2 JP2553071B2 JP62069208A JP6920887A JP2553071B2 JP 2553071 B2 JP2553071 B2 JP 2553071B2 JP 62069208 A JP62069208 A JP 62069208A JP 6920887 A JP6920887 A JP 6920887A JP 2553071 B2 JP2553071 B2 JP 2553071B2
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- JP
- Japan
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- light
- molecule
- optical functional
- state
- functional element
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- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光機能素子に関し、さらに詳しく述べるな
らば、分子に照射される光の透過または吸収により機能
するスイッチング素子またはメモリ素子に関する。
らば、分子に照射される光の透過または吸収により機能
するスイッチング素子またはメモリ素子に関する。
いわゆる電子的機能素子として知られる従来のスイッ
チング素子またはメモリ素子等の電気素子は、素子を構
成する材料のマクロな性質を利用するものである。即
ち、分子の集合体としての材料の特性を利用するのであ
る。しかして、かかる従来の素子においては、分子の集
合体としての材料のマクロな性質を利用するものである
ため、このようなマクロな性質を有する物理限界を超え
てまで素子の縮小化をすることができず、また機能速度
においても限界がある。
チング素子またはメモリ素子等の電気素子は、素子を構
成する材料のマクロな性質を利用するものである。即
ち、分子の集合体としての材料の特性を利用するのであ
る。しかして、かかる従来の素子においては、分子の集
合体としての材料のマクロな性質を利用するものである
ため、このようなマクロな性質を有する物理限界を超え
てまで素子の縮小化をすることができず、また機能速度
においても限界がある。
本発明は、上記の如き従来お電気素子の有する限界を
超えて縮小化をし、機能速度を高めることのできる光機
能素子を提供しようとするものである。
超えて縮小化をし、機能速度を高めることのできる光機
能素子を提供しようとするものである。
本発明によれば即ち光機能素子が提供されるのであっ
て、この素子は、分子を光励起し、前記の光とは異なる
波長の第2の光を前記分子に照射し、前記分子の光励起
による前記第2の光の透過または吸収により機能するよ
うになしたことを特徴とする。
て、この素子は、分子を光励起し、前記の光とは異なる
波長の第2の光を前記分子に照射し、前記分子の光励起
による前記第2の光の透過または吸収により機能するよ
うになしたことを特徴とする。
本発明の光機能素子においては、分子に光を照射する
ことにより、分子を電子、振動または回転の励起状態に
励起し、この光とは異なる波長の光の透過または吸収を
スイッチングする。あるいは、上記の基底状態/励起状
態の変化を0状態/1状態とすることにより、メモリ素子
として機能せしめる。
ことにより、分子を電子、振動または回転の励起状態に
励起し、この光とは異なる波長の光の透過または吸収を
スイッチングする。あるいは、上記の基底状態/励起状
態の変化を0状態/1状態とすることにより、メモリ素子
として機能せしめる。
本発明の原理について、第1図を参照しながら説明す
る。第1図において、S0は分子におけるエネルギーの基
底状態、S1は第一励起状態、S2は第二励起状態である。
いま、この分子にhν1の光を当てていると、hν2の
光が吸収される。hν1の光が照射されない状態ではh
ν2の光が透過する。そこで、hν1の光によりhν2
の光の透過または吸収をスイッチングし、またはメモリ
機能する。
る。第1図において、S0は分子におけるエネルギーの基
底状態、S1は第一励起状態、S2は第二励起状態である。
いま、この分子にhν1の光を当てていると、hν2の
光が吸収される。hν1の光が照射されない状態ではh
ν2の光が透過する。そこで、hν1の光によりhν2
の光の透過または吸収をスイッチングし、またはメモリ
機能する。
クリプトシアニンをゾーンメルティング法またはブリ
ッジマン法により結晶化し、これにKrイオンレーザー光
(568.2nm)を照射する。一方、この結晶に他方向からA
rイオンレーザー光(488.0nm)を照射する。クリプトシ
アニンに488.0nmの光を照射すると、基底状態S0から第
一励起状態S1に励起され、その結果第一励起状態S1から
さらに高い励起状態(S2〜Sn)への遷移に基づく吸収が
現われ、568.2nmの光は透過しなくなり、これによりス
イッチングが行われる。また、光が透過するか否かを1
状態、0状態とすると、メモリ素子としての機能が達せ
られる。この場合、スイッチング速度は約30psecであ
る。
ッジマン法により結晶化し、これにKrイオンレーザー光
(568.2nm)を照射する。一方、この結晶に他方向からA
rイオンレーザー光(488.0nm)を照射する。クリプトシ
アニンに488.0nmの光を照射すると、基底状態S0から第
一励起状態S1に励起され、その結果第一励起状態S1から
さらに高い励起状態(S2〜Sn)への遷移に基づく吸収が
現われ、568.2nmの光は透過しなくなり、これによりス
イッチングが行われる。また、光が透過するか否かを1
状態、0状態とすると、メモリ素子としての機能が達せ
られる。この場合、スイッチング速度は約30psecであ
る。
なお、上記クリプトシアニンの代りに、3,3′−ジエ
チル−チアカルボシアニンヨージドまたは3,3′−ジエ
チル−オキサジカルボシアニンヨージドを用いても同様
の機能を得ることができる。
チル−チアカルボシアニンヨージドまたは3,3′−ジエ
チル−オキサジカルボシアニンヨージドを用いても同様
の機能を得ることができる。
本発明によれば、極めて高いスイッチング速度が得ら
れ、また1分子として機能することも可能であるので、
素子の寸法を数オングストロームのレベルまで縮小化す
ることも可能である。
れ、また1分子として機能することも可能であるので、
素子の寸法を数オングストロームのレベルまで縮小化す
ることも可能である。
第1図は本発明の原理を説明するための図である。 S0……基底状態、S1……第一励起状態、 S2……第二励起状態。
Claims (1)
- 【請求項1】分子を光励起し、前記の光とは異なる波長
の第2の光を前記分子に照射し、前記分子の光励起によ
る前記第2の光の透過または吸収により機能するように
なしたことを特徴とする光機能素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62069208A JP2553071B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 光機能素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62069208A JP2553071B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 光機能素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63236013A JPS63236013A (ja) | 1988-09-30 |
JP2553071B2 true JP2553071B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13396075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62069208A Expired - Lifetime JP2553071B2 (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 光機能素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553071B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0881518B1 (en) | 1996-02-14 | 2005-11-23 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co. Ltd. | Optical control method and optical controller |
WO1999008149A1 (fr) | 1997-08-08 | 1999-02-18 | Japan, As Represented By Director General Of Agency Of Industrial Science And Technology | Element optique, procede et appareil de commande optique et procede de fabrication dudit element optique |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56158323A (en) * | 1980-05-09 | 1981-12-07 | Mitsubishi Electric Corp | Optical switch |
-
1987
- 1987-03-25 JP JP62069208A patent/JP2553071B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63236013A (ja) | 1988-09-30 |
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