JP2552807Y2 - 香り発生装置 - Google Patents

香り発生装置

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JP2552807Y2
JP2552807Y2 JP1991022700U JP2270091U JP2552807Y2 JP 2552807 Y2 JP2552807 Y2 JP 2552807Y2 JP 1991022700 U JP1991022700 U JP 1991022700U JP 2270091 U JP2270091 U JP 2270091U JP 2552807 Y2 JP2552807 Y2 JP 2552807Y2
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Inventor
徹 松本
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須賀工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は香り発生装置に関し、更
に詳述すれば、空調設備に付加して対象空間に香りを流
すことにより、香りによる生理,心理両面からの快適性
を得て、特にオフィスワーカのストレス解消の一助とな
る香り発生装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年建設されるインテリジェントビル等で
は、従来のBGM効果の外に、自然光による採光を取り
入れたり樹木類を不断に配置する演出等により、心理的
にも生理的にも快適な空間を提供し、人間性豊かなオフ
ィス空間を目指したものが多く見受けられる。更に、こ
れら視覚や聴覚によるものに加え、香りを流すことによ
り一層のリフレッシュ効果を狙ったものが出現してい
る。即ち、香りの効果が、人間の生活と心理に種々の影
響を及ぼすことが科学的に実証されてきており、単に香
りを楽しむだけでなく、快適性の向上の一役を担うもの
として、注目されている。
【0003】そこで、対象空間への香りの付加方法とし
て、多くの方法が考慮され、また実際にこの中の幾つか
は実用化されている。例えば香料形態が液状の場合、圧
力噴霧式や強制噴霧式、或いは自然蒸発式等を挙げるこ
とができる。これら方式について簡単に述べると、圧力
噴霧式は、液体香料ボンベを用いて噴霧香料を空調機内
などに導入し、気化した香りをダクトを通して所定空間
に給気するように構成したものであり、強制噴霧式は、
液体香料ボンベの代わりにエアコンプレッサーを用いて
香り溶剤を噴霧し、同様に、気化した香りをダクトを通
して所定空間に給気するように構成しており、また、自
然蒸発式は、空調機内等に配置した香り溶液槽から自然
蒸発する香りを給気するように構成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
方式においては何れも、噴霧した香り溶剤を分級してい
ないため、粒径の大きな粒子は管壁やダクトに付着して
残臭となり、香り濃度の制御を困難にしていた。即ち、
上記各方式を用いた香り環境制御システムでは、対象空
間内における香りのゆらぎを感じさせ、できるだけ自然
に近い状態をつくるためと、人間の嗅覚の慣れによる効
果の減少を防止するために、噴霧量或いは噴霧時間を最
適値に制御することが求められるが、既述した理由によ
り、このような制御を困難にしていた。特に自然蒸発式
のものでは、濃度調整が不可能だった。
【0005】また、特開平3−7822号公報には、液
体香料が超音波発振子から発振する超音波によって速や
かにミスト化し、そのミストを空気供給手段から供給さ
れる空気と混合して速やかに気化することにより、香り
の発生量を定量的に制御可能とする香り供給装置が開示
されている。しかし、この装置においてもミスト化した
香り粒子は分級されていないため、濃度制御を充分に行
えるものでなかった。又、空気供給手段としてエアポン
プを用いて香りをダクト内に導いているため、香り供給
装置として動力源を必要としていた。更に、この動力源
を濃度調整のために回転制御しようとすると、例えばイ
ンバータ制御が必要となった。本考案は、上記実情に鑑
みなされたものであり、香り濃度の調整を容易にし、し
かも液だれのない均一化した香りを供給することがで
き、又、香りをダクト内に導くための動力源を不用にし
てシステム構成を簡単化できる香り発生装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案の上記
目的は、香り溶液タンクと連通しかつ超音波振動子を有
して香り粒子を発生する香り発生タンクと、該香り発生
タンクと接続してミスト化した香り粒子を分級するミス
ト気化促進分級装置と、管路中に香り空気調整バルブを
配して前記ミスト気化促進分級装置と空調機とを接続す
る管と、送風ダクト内に配置する香り濃度センサと、前
記送風ダクトから空気を分流しかつ前記香り発生タンク
を介して前記ミスト気化促進分級装置に供給する連通管
と、前記濃度センサの出力に応じて前記香り空気調整バ
ルブおよび前記超音波振動子を制御する香り濃度制御装
置と、からなることを特徴とする香り発生装置によって
達成される。
【0007】
【作用】超音波振動子によりミスト化した香り粒子をミ
スト気化促進分級スクラバで分級して空調機に供給する
ことにより、香り濃度の調整が容易にできる。また、送
風ダクトの圧縮空気を分流して香り発生タンクに供給す
ることにより、香りをダクト内に導くための特別の動力
源を不用にできる。なお、ミスト気化促進分級スクラバ
としては、従来公知の遠心力集じん機を使用することが
でき、本考案では、サイクロンスクラバを適用して気化
促進および分級が行われる。また、ミスト化した粒子を
分級により完全に気化しているので、噴霧の際の液だれ
が防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案による香り発生装置の実施例を
図面に基づいて詳説する。図1に示す一実施例におい
て、本考案の香り発生装置は、超音波振動子1を内蔵し
かつ底部に配設した香り発生タンク2と、前記香り発生
タンク2の上部に配置しかつ該タンクと接続したミスト
気化促進分級装置3と、前記香り発生タンク2と連通し
て香り溶剤を供給する香り溶液タンク5と、香り調整バ
ルブ6を有して前記ミスト気化促進分級装置3と空調機
10とを接続する管9と、前記空調機10に接続した送
風ダクト11内に配置される香り濃度センサ7と、前記
送風ダクト11と前記香り発生タンク2とを接続すると
共に、該香り発生タンク2と前記ミスト気化促進分級装
置3とを接続する連通管12と、前記香り濃度センサ7
の出力に応じて前記香り空気調整バルブ6および前記超
音波振動子1を制御する香り濃度制御装置8と、前記香
り濃度制御装置8の指令によりバルブを開閉駆動するス
テップモータ13と、から構成されている。
【0009】前記連通管12は、前記送風ダクト11か
ら空気を分流して前記香り発生タンク2に導く分岐管1
2aおよび前記香り発生タンク2で得られた香り粒子を
含む空気を前記ミスト気化促進分級装置3に供給する給
気管12bとから構成されている。前記ミスト気化促進
分級装置3として、既述したとおり、本実施例ではサイ
クロンスクラバが適用されている。このサイクロンスク
ラバは、従来より公知のもので、下方が逆円錐形状に形
成されると共に、その上部において前記給気管12aが
接線方向に接続された略円筒構造からなっている。この
ような構造からなるミスト気化促進分級装置3は、前記
給気管12bから香り粒子を含んだ気流が導入されかつ
サイクロン内に接線流入されて、内壁に沿った螺旋流と
なって下降する。これにより、周壁に到達した粒径の大
きい香り粒子が失速分離され、下部排出口より前記香り
発生タンク2へ戻されるようになっている。一方、微小
の香り粒子を含んだ気流は下部にて反転し、上昇螺旋流
となって上部排出口より前記管9へ排出されるようにな
っている。なお、前記スクラバの下部排出口には、特殊
チャッキ弁4が配設されており、このチャッキ弁4は香
り粒子が滞留し、所定量になったら開となり、滞留が無
くなれば閉となるように動作する構造からなっている。
前記管9は前記香り調整バルブ6を管路中に配置して構
成されており、前記香り調整バルブ6が開度を可変にし
て、前記ミスト気化促進分級装置3で気化した香り粒子
の噴霧量を調整可能にしている。
【0010】前記香り濃度制御装置8は、マイコンを組
み込んだ制御ユニットおよび香り濃度調整計を含んで構
成されており、該調整計によって予め設定される濃度値
と、送風ダクト11から所定空間へ給気される調和空気
中の、前記香り濃度センサ7によって測定される香り濃
度値とを比較して、空気調整バルブ6および前記超音波
振動子1を制御可能に構成している。前記空調機10
は、従来と同様、図示しない熱交換器、サーモスタッ
ト、空気ろ過器および、図示する送風機10a等を備え
て構成されており、前記送風機10aが前記送風ダクト
11と接続されて調和空気を所定空間へ給気すると共
に、所定空間と接続した還気ダクト14を介して二次空
気が還気されるようになっている。
【0011】以上のように構成された香り発生装置で
は、空調機10から加圧された調和空気が送風ダクト1
1に供給される。送風ダクト11に供給された空気は一
部が分岐管12aを介して分流され、香り発生タンク2
に供給される。香り発生タンク2内では、香り溶液タン
ク5から供給された香り溶剤が、超音波振動子1により
さまざまな粒径にミスト化されると共に、分岐管12a
から供給する空気と混合されて、前記給気管12bを介
してミスト気化促進分級装置3に流入される。ミスト気
化促進分級装置3に流入された香り粒子を含む気流は、
既述したとおり、激しい渦流により急激に気化される。
気化されずに残ったミストは遠心力の作用により分級装
置内の壁面に付着し、更に凝縮してチャッキ弁4上に堆
積した後、前記香り発生装置2内へ戻される。一方、気
化された香り粒子は、香り調整バルブ6を経て空調機1
0内へ噴霧される。噴霧された香りは空調機10内で調
和空気に混入され、送風機10aにより送風ダクト11
へ吹き出される。吹き出された調和空気は、送風ダクト
11内に配設した香り濃度センサ7により香り濃度が測
定されており、測定された濃度値は香り濃度制御装置8
へ出力される。香り濃度制御装置8は、前記測定濃度値
を、予めマイコンに記憶された例えば対象空間の温度、
湿度、送風空気量、送風空気温度、外気量、季節および
時刻等に基づいて算出しかつ設定される香り濃度値と比
較する。そして、香り濃度制御装置8は、濃度値の比較
結果に応じて、前記ステップモータ13を制御して前記
濃度調整バルブ6の開度を適宜調整する。このとき、前
記濃度調整バルブ6の開閉動作により、前記ミスト気化
促進分級装置3内での気化量が変化でき、かつ空調機1
0内への噴霧量も変化する。従って、前記超音波振動子
1は、単にオン/オフ制御されるのみで良く、前記濃度
調整バルブ6の全閉時においてのみオフ状態に設けられ
る。即ち、本考案の香り発生装置では、実質的に前記香
り濃度調整バルブ6のみを制御するだけで装置全体が制
御でき、制御系を大幅に簡単化できる。送風ダクト11
から吹き出された調和空気は、所定空間に給気される。
所定空間内を循環する空気は、還気ダクト14を介して
空調機10に戻され、再び空気調和されて給気される。
この際、所定空間内に設置した温・湿度計等により得ら
れる環境情報と、前記香り濃度センサ7により測定され
る香り濃度値とが共に前記香り濃度制御装置8にフィー
ドバックされ、マイコンが最適の香り環境を算出して前
記濃度調整バルブ6を開閉動作する。
【0012】
【考案の効果】以上記載したとおり、本考案の香り発生
装置によれば、超音波振動子によってさまざまな粒径に
ミスト化された香り粒子は、遠心力集じん機を応用する
ことにより、微細粒子と空気が混合して気化が促進され
る。また、遠心力集じん機を応用して分級することによ
り、集じん機から空調機内へ噴霧される香りの粒子が完
全に気化されているので、気流の液だれを防止できる。
また、香り調整バルブの開閉動作のみにより、集じん機
内での気化量が変化しかつ噴霧量も変化できるので、超
音波振動子の可変する駆動制御を不用にして、制御系が
簡単化できる。更に、香り粒子を噴霧するために、送風
される調和空気の一部を分流して用いているので、特別
の動力源を不用にしてシステム構成を簡易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による香り発生装置の構成図
である。
【符号の説明】
1 超音波振動子 2 香り発生タンク 3 ミスト気化促進分級装置 4 特殊チャッキ弁 5 香り溶液タンク 6 香り空気調整バルブ 7 香り濃度センサ 8 香り濃度制御装置 9 管 10 空調機 11 送風ダクト 12 連通管 13 ステップモータ 14 還気ダクト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香り溶液タンクと連通しかつ超音波振動
    子を有して香り粒子を発生する香り発生タンクと、該香
    り発生タンクと接続してミスト化した香り粒子を分級す
    るミスト気化促進分級装置と、管路中に香り空気調整バ
    ルブを配して前記ミスト気化促進分級装置と空調機とを
    接続する管と、送風ダクト内に配置する香り濃度センサ
    と、前記送風ダクトから空気を分流しかつ前記香り発生
    タンクを介して前記ミスト気化促進分級装置に供給する
    連通管と、前記濃度センサの出力に応じて前記香り空気
    調整バルブおよび前記超音波振動子を制御する香り濃度
    制御装置と、からなることを特徴とする香り発生装置。
JP1991022700U 1991-04-08 1991-04-08 香り発生装置 Expired - Lifetime JP2552807Y2 (ja)

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JPH04117641U JPH04117641U (ja) 1992-10-21
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022091463A1 (ja) * 2020-10-29 2022-05-05 株式会社Nsfエンゲージメント 空間除菌システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022091463A1 (ja) * 2020-10-29 2022-05-05 株式会社Nsfエンゲージメント 空間除菌システム

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