JP2552514B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2552514B2
JP2552514B2 JP62309280A JP30928087A JP2552514B2 JP 2552514 B2 JP2552514 B2 JP 2552514B2 JP 62309280 A JP62309280 A JP 62309280A JP 30928087 A JP30928087 A JP 30928087A JP 2552514 B2 JP2552514 B2 JP 2552514B2
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【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明はテープカセットに関するものである。
ロ.従来技術 テープカセット、例えばビデオテープレコーダ用のテ
ープカセットにおいては、第4図及び第5図に示すよう
に、磁気テープ6を巻回した左右一対の下フランジ25、
26付きのリールハブ12及び13(テープリール)を容した
下ハーフ30と、各リールハブを押圧保持するリーフスプ
リング11を固定した上ハーフ29とが接合された構造にな
っている。リーフスプリング11によるリールハブ押圧域
においては、透明なリールフランジ17及び18の中心部に
ピボットと称される小突起22及び23を嵌め込み、これら
のピボットにリーフスプリング11が係合せしめられる。
なお、図中、14及び15は左右一対の透明窓である。
また、テープカセット本体前面側には突起部27、28が
設けられ、突起部27、28の前面にはテープ6に近接して
テープ対向面が設けられている。
かかるテープカセットにおいては、次のような問題が
生ずる。
即ち、早送り時、巻戻し時等には磁気テープ6がテー
プ対向面に近接した状態で高速走行するため、テープ対
向面の走行領域においてテープとテープ対向面との接触
により帯電が生ずる。この結果、テープ走行領域におい
てテープ6がテープ対向面に貼り付き、テープの走行性
が低下し、巻き姿が悪くなる。しかも、帯電によりテー
プ6にほこり吸着され、画像上にドロップアウトを生ず
る原因となる。
従って、テープ走行面の帯電を防止することが要望さ
れていた。
ハ.発明の目的 本発明の目的は、テープ走行面の帯電を防止してテー
プの貼り付くのを防ぎ、テープ走行を安定に保ち、テー
プの巻き姿も良く、かつほこりの吸着を防ぎ、画像のド
ロップアウトを抑制することができるようなテープカセ
ットを提供することである。
ニ.発明の構成 本発明は、本体前面側で磁気テープに近接したテープ
対向面を有し、磁気テープをテープカセット内に組み込
む前に、イオン化された空気をテープカセット前面側に
送り込むことによって少なくとも前記対向面が除電処理
されていることを特徴とするテープカセットに係るもの
である。
ホ.実施例 以下、本発明の実施例を説明する。
第1図はテープカセット前面にイオン化された空気を
吹きつけている状態を示す概略平面図、第2図はテープ
カセットの正面図である。
第1図はテープカセット上ハーフ、下ハーフを成形
し、合わせた状態を示しており、磁気テープ6(第2図
に仮想線で示している。)は未だリールハブ12、13に取
り付けられていない。
テープカセット前面側にはファン31が設置され、交流
電圧下でイオン化された空気(正イオン、負イオン共含
有せしめうる。)32が矢印で示すように、ファン31によ
ってテープカセット前面側に送り込まれる。
この結果、テープカセット本体前面側のテープ対向面
2、テープ走行領域2aの表面電位が、イオン化された空
気32の除電効果により著しく減少する。
即ち、従来のテープカセットにおいては、カセット上
ハーフ29、下ハーフ30の成形後、既に表面電位の絶対値
は5000V付近にまでも上昇していた。
従って、従来はテープ走行時にテープの貼り付き、ほ
こりの吸着、走行不安定等が顕著となったのである。
これに対し、第1図に示したように、テープカセット
にイオン化された空気を送り込むと、本体上ハーフ29、
下ハーフ30は共に効果的に除電される(例えば表面電位
±800V程度)。このように、磁気テープ組み込み前に予
め少なくともテープ走行面2の除電を行うことにより、
後にテープを装着して走行せしめた場合にも表面電位は
さほど上昇せず、テープの貼り付き防止、ほこりの付着
防止、走行安定性向上に顕著な効果を奏しうるのであ
る。
上ハーフ29、下ハーフ30の成形時においても、既に上
ハーフ29、下ハーフ30には多量の帯電が生じている。従
って、上ハーフ29、下ハーフ30の成形直後に両者を嵌め
合わせた状態でイオン化された空気32を吹きつけると、
著しい除電効果が得られ、表面電位を大きく低減でき
る。
なお、第2図において、突起部27、28の上下端には夫
々テープ6の走行方向と平行に壁部5が設けられ、テー
プ走行面2上にはテープ走行方向と垂直に線状突起(リ
ブ)3A、3Bが複数個設けられている。これによれば、特
にテープの早送り時、巻戻し時等にも、テープ6はテー
プ走行領域2aにおいてテープ対向面2と面接触すること
はなく、わずかに複数のリブ3A、3Bと線接触するにとど
まり、摩擦力減少、帯電減少に更に有利である。
なお、第1図、第2図に示すテープカセットにおいて
は、リブ3が本体を構成する上ハーフ29と下ハーフ30と
の双方に設けられているため、走行性の点でより好まし
いと考えられる。また、本体上ハーフ29に設けられたリ
ブ3Aと下ハーフ30に設けられたリブ3Bとの間に、間隙4
が設けられているので、間隙4の分だけテープ走行領域
2a内においてテープ6とリブとの接触面積が更に減少す
ることとなり、有利である。
更に、リブ3A、3Bが突起部27、28の左右の各端部に存
在しないことも好ましい条件である(第2図参照)。こ
の様にリブを配置すると、突起部27、28のテープ対面
が、端が低く、内側が高い状態となり、この状態が大き
な凸部として作用する。従って、左右各端部にリブが存
在する場合に比べて、テープ裏面との摩擦が生じにく
く、有利となる。
第3図は、本発明の優秀性を示す為に、比較例を示す
概略平面図である。
本例においては、テープカセット前面側に除電バー33
を設置し、本体表面に除電を施している。
テープカセット本体にはポリスチレン、AS樹脂、ABS
樹脂、ポリオレフィン、ポリアセタール、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、強化アクリル系樹脂等、各種樹脂が
使用可能だが、これらに限定されるものではない。
耐衝撃性ポリスチレン、高衝撃性ABS樹脂、耐熱性ABS
樹脂も使用できる。また、樹脂の中に、他の樹脂や各種
フィラーをブレンドしてもよい。
本体上ハーフ、下ハーフを成形する樹脂中に帯電防止
剤を含有せしめてもよい。帯電防止剤の含有量は、樹脂
の0.1重量%〜0.8重量%の範囲内とするのが好ましく、
0.2重量%〜0.5重量%の範囲内(例えば0.4重量%)と
するのがより好ましい。帯電防止剤の含有量が上記範囲
より少ないと帯電防止効果が顕著ではなく、上記範囲よ
り多いと樹脂の強度が低下する傾向がある。
帯電防止剤としては、各種の界面活性剤、無機フィラ
ー類があげられる。
用いられる界面活性剤にはカルボン酸系化合物(例え
ばアジピン酸、グルタル酸、スチレン−マレイン酸共重
合体カリウム塩)、グアニジン誘導体(フェニルグアニ
ジン誘導体等)、含リン酸陰イオン活性剤(例えばアル
キルリン酸エステル、ポリホスファート、アルキルリン
酸エステル金属塩等であり、例としては、ジ−β−(β
−エトキシ)−ジオキサンジアルキルリン酸エステル金
属塩、ペンタアルキルトリホスファート、ヘキサアルキ
ルテトラポリホスファート等)、スルホン酸類(例えば
オルゴスチレンのスルホン酸、アルキルアリルスルホン
酸、ポリスチレンスルホン酸のトリエノールアミン塩)
などの陰イオン活性剤、第四アンモニウム塩、ピリジニ
ウム塩、イミダゾリン誘導体、モルホリン誘導体、ポリ
オキシエチレン−アルキルフェノールやアルキルアミド
エーテルなどのポリエチレングリコール系非イオン性活
性剤、ソルピタン脂肪酸エステルなどがある。また官能
基を有するアクリル酸やメタクリル酸などの高分子(下
式)も、帯電防止性を与える。そのほか脂肪酸アミド、
脂肪酸アミンを界面活性 (R:H,CH3;R1,R2,R3:アルキル基;X:酸根) 剤と併用することもできる。特に、アンモニウム塩型、
リン酸残基含有の化合物が好ましい。無機フィラー類と
しては塩化銅・フッ化カルシウム、各種金属塩、Ca、M
g、Zn、Ti、Fe等の酸化物、カオリン、ナトリウム−ア
ミノシリケート、カルシウムシリケート等が挙げられ
る。
また、テープ対向面に帯電防止剤を塗布することも可
能であり、テープ走行面を粗面として摩擦力低減を図る
こともできる。
次に、更により具体的な実施例について述べる。
〈テープカセットの製造〉 実施例1 上ハーフ、下ハーフをPS樹脂で成形し、第1図に示す
ようにイオン化された空気を用いて除電処理を行い、第
1図、第2図に示す実施例1のVHS型テープカセットを
製造した。
比較例1 第3図に示す除電バーを用いて除電を行った他は、実
施例1と同様にしてVHS型テープカセットを製造した。
比較例2 実施例1による処理を行わず、帯電防止剤(ペンタア
ルキルトリホスファート)をテープ走行面に対向した面
に塗布した。
比較例3 上ハーフ、下ハーフを実施例1と同様に成形した。但
し、第2図に示すリブ3A、3Bは設けなかった。そして、
除電処理を施さなかったこと以外は実施例1と同様にし
てVHS型テープカセットを製造した。
比較例4 実施例1において、除電処理の前に磁気テープをテー
プカセット内に組み込み、磁気テープの組み込み後に除
電処理し、VHS型テープカセットを製造した。
〈測定〉 上記の各テープカセットを使用して、走行時のテープ
の貼り付き、テープストップの有無、画像上のドロップ
アウト特性について夫々測定した。結果は以下の通りで
ある。
テープの貼り付き: 実施例1:無し 比較例1:無し 比較例2:有り 比較例3:有り 比較例4:有り テープ走行時のテープストップ: 実施例1:無し 比較例1:無し 比較例2:有り 比較例3:有り 比較例4:有り ドロップアウト: 実施例1:発生少ない 比較例1:発生少ない 比較例2:発生極めて多い 比較例3:発生多い 比較例4:発生多い 又、実施例1のテープカセットと比較例1のテープカ
セットを比較すると、本発明によればカセットの面形状
が色々変化しても効率的に除電でき、かつ、効果の持続
性も長く、ドロップアウトの発生をより抑える効果が有
り、本発明の方が優れている。
このように、除電処理を施しても、その除電処理の内
容の違いにより、すなわち実施例1と比較例1,2を比べ
ると、本発明のものが優れていたのである。
又、除電処理の内容が同じでも、磁気テープをテープ
カセット内に組み込む前に除電処理するのか、磁気テー
プをテープカセット内に組み込んだ後に除電処理するの
かによって、すなわち実施例1と比較例4とから判る通
り、大きい違いが有る。つまり、実施例1と比較例4と
の対比から判る通り、イオン風を吹き付けても、磁気テ
ープがテープカセット内に組み込まれた後に行ったので
は、到底に本発明の特長を奏することが出来ない。
すなわち、本願発明のように構成させることが如何に
大事かが判る。
以上、本発明の実施例を例示したが、本発明の実施例
は上述のものに限られるわけではなく、本発明の技術的
思想に基づき種々変形が可能である。
第1図において、ファン31の設置、個数、寸法、形
状、構造等は種々でよく、ファン31と除電バー33とを併
用してもよい。また、テープカセット全面を上述のよう
に除電する必要もなく、本体前面側のみ、或いはテープ
走行面のみを除電することも可能である。また、本体と
は別に存在する除電手段はイオン化された空気、除電バ
ーに限定されない。
イオン化された空気等による除電処理は、上ハーフ、
下ハーフの成形後であれば実施時期に特に制限はなく、
更には上ハーフと下ハーフとに別個に上記除電処理を施
し、しかる後に両者を接合してもよい。
第2図において、リブ3A、3Bの形状、寸法、個数、位
置等は種々変更できる。
ヘ.発明の効果 本発明は、本体前面側で磁気テープに近接したテープ
対向面を有し、磁気テープをテープカセット内に組み込
む前に、イオン化された空気をテープカセット前面側に
送り込むことによって少なくとも前記対向面が除電処理
されているので、少なくともテープ対向面の帯電量が著
しく減少し、磁気テープとの摩擦、摺擦が少なくなり、
テープ走行時にもテープ対向面の表面電位を低く抑える
ことができる。従って、テープ走行時にも磁気テープの
テープ対向面への貼り付きや、磁気テープへのほこりの
付着、これに起因するドロップアウトの発生をいずれも
防止でき、テープの走行性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第2図は本発明の実施例を示すものであって、 第1図はテープカセットをイオン化された空気により除
電処理している状態を示す概略平面図、 第2図はテープカセットの正面図、 第3図はテープカセットを除電バーにより除電処理して
いる状態を示す概略平面図、 第4図はテープカセットを示す平面図、第5図は第4図
のV−V線矢視断面図である。 なお、図面に示す符号において、 2……テープ対向面 2a……テープ走行領域 3A、3B……リブ 4……間隙 6……磁気テープ 27、28……突部 29……本体上ハーフ 30……本体下ハーフ 31……ファン 32……イオン化された空気 33……除電バー である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−169975(JP,A) 実開 昭60−159579(JP,U) 実開 昭61−199784(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体前面側で磁気テープに近接したテープ
    対向面を有し、磁気テープをテープカセット内に組み込
    む前に、イオン化された空気をテープカセット前面側に
    送り込むことによって少なくとも前記対向面が除電処理
    されていることを特徴とするテープカセット。
JP62309280A 1987-12-07 1987-12-07 テープカセット Expired - Fee Related JP2552514B2 (ja)

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