JP2552472B2 - コンタクトレンズの製造方法 - Google Patents

コンタクトレンズの製造方法

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JP2552472B2
JP2552472B2 JP62048783A JP4878387A JP2552472B2 JP 2552472 B2 JP2552472 B2 JP 2552472B2 JP 62048783 A JP62048783 A JP 62048783A JP 4878387 A JP4878387 A JP 4878387A JP 2552472 B2 JP2552472 B2 JP 2552472B2
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polyvinyl alcohol
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完一 中村
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、特にポリビニルアルコール製のコンタクト
レンズの製造方法に関するものである。
【従来技術とその問題点】
従来よりコンタクトレンズの素材としてポリメチルメ
タクリレートを主成分とした、いわゆるハードコンタク
トレンズが提供されてきている。 しかし、このようなハードコンタクトレンズは、その
材料が角膜の呼吸代謝に必要な酸素透過量がないことか
ら、長時間の連続装用ができず、又、文字通りハードな
ものであることからも装用性が良くないと言われてきて
いる。 このようなハードコンタクトレンズに対して、例えば
2−ヒドロキシエチルメタクリレートを主成分とする含
水率が約40%程度のいわゆるソフトコンタクトレンズ
が、前記ハードコンタクトレンズに代るものとして提案
され、実際にも提供されてきている。 このソフトコンタクトレンズは、含水膨潤によって文
字通り軟らかく、そして水濡れが良く、装用性はハード
コンタクトレンズに比べて一段と向上しており、又、酸
素透過量についても材料内に含まれている水を介してあ
る程度はあると言われている。 しかし、含水率が40%程度のソフトコンタクトレンズ
では角膜の呼吸代謝に必要な酸素透過性があるとは言え
ないものであり、その為含水率を高くしたソフトコンタ
クトレンズが求められるに至っている。 このような観点から、ソフトコンタクトレンズの材料
としてN−ビニルピロリドン等が注目され、含水率が70
%程度のソフトコンタクトレンズが提案されている。 しかし、このN−ビニルピロリドン製の含水率70%と
いったソフトコンタクトレンズは、その機械的強度が小
さく、非常に破損しやすいものであり、取り扱いが極め
て面倒等の欠点がある。 又、上記N−ビニルピロリドン等と同じようにポリビ
ニルアルコールに注目が向けられ、このポリビニルアル
コールを用いてソフトコンタクトレンズを構成すること
も考えられた。 しかしながら、このポリビニルアルコールは耐水性に
乏しいことから、その初期においてはポリビニルアルコ
ールをメタクリル酸エステルと共重合した共重合体が考
えられた(特公昭53−24817号公報)。 しかし、このようなメタクリル酸との共重合体は、特
公昭53−24817号公報にも示されている通り、含水性の
ものでなく、酸素透過性の点では全く改善されていない
と言って良い程のものである。 又、このポリビニルアルコールは医用材料としても注
目されており、このようなことから例えば特開昭58−36
630号公報に示される如く、ケン化度97モル%以上、粘
度平均重合度1800以上のポリビニルアルコールを6重量
%以上溶解した水溶液を任意の形状の型に注入し、その
後これを−15℃以下の低温で凍結成型し、そしてこの成
型体を融解させることなく脱水率が5重量%以上となる
よう脱水し、そして必要に応じて水中に浸漬して含水率
を20〜92重量%に到達させることを特徴とするヒドロゲ
ルの製造方法が提案されている。 しかしながら、この特開昭58−36630号公報の発明が
目的としたものは、医用材料ではあるものの、例えば人
工皮膚、人工血管、代用睾丸等であり、そしてこれらの
ものは光学性が問題となっていないものであることか
ら、不透明なものであっても差し支えないものであり、
実際この特開昭58−36630号公報の技術で得たヒドロゲ
ルは不透明なものであることから、本発明が目的とする
ようなコンタクトレンズには全く用いられないものであ
る。
【発明の開示】
本発明者は、前記の問題点に対する研究を鋭意行なっ
た結果、例えば特開昭58−36630号公報の技術をコンタ
クトレンズに応用した場合の問題点、すなわち光学生の
問題点は、凍結乾燥に起因することを究明し、これの基
づき早速非凍結条件の低温下で乾燥する工程を採用した
場合には光学性の問題が解決できることを見出した。 又、上記のような非凍結条件下乾燥したままではその
機械的強度に乏しいことから、この点についてさらに研
究を押し進めた結果、非凍結条件下で乾燥したものを、
有機溶液又は有機溶液−水系混合液中に浸漬すると、こ
のものは機械的強度が大巾に向上し、かつ、通常の温度
下における生理的食塩水中で膨潤溶解しないことを見出
したのである。 但し、上記のような処理がなされたものであっても、
用いたポリビニルアルコールのケン化度が小さすぎた
り、重合度が小さすぎたりしたものでは、機械的強度の
向上は小さいものであった。 本発明は、このような研究成果に基ずいてなされたも
のであり、ケン化度90モル%以上、重合度1000以上のポ
リビニルアルコールの水溶液を−5℃〜室温下で非凍結
乾燥する第1の工程と、この非凍結乾燥された材料を有
機溶液または有機溶液−水系混合液で処理する第2の工
程と、この有機溶液または有機溶液−水系混合液で処理
された材料中に含まれている有機溶液を水系溶液に置換
する第3の工程とを具備することを特徴とするコンタク
トレンズの製造方法を提供するものである。 尚、このコンタクトレンズの製造方法に際して、用い
られるポリビニルアルコールとしては、その重合度が約
1500以上であることがより一層好ましいものであり、
又、そのケン化度が完全ケン化型といった約98モル%以
上のものであることがより一層好ましいものである。 そして、このようなポリビニルアルコールの水溶液
は、その濃度が高くなりすぎると、例えばコンタクトレ
ンズ成型容器に流し込む場合に気泡が入り込まないよう
にすることが困難であることから、その濃度は約40%程
度以下の方が好ましいものである。 又、このようなポリビニルアルコール水溶液を乾燥す
る際の温度は、このポリビニルアルコール水溶液が凍結
しない程度のものでなければならず、例えば約−4℃か
ら0℃の範囲内の温度であることが好ましい。 そして、有機溶液又は有機溶液−水系混合液での処理
に用いる有機溶液としては、例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール等の1価のアル
コール、エチレングリコール、プロピレングリコール等
の2価のアルコール、グリセリン等の3価のアルコール
といったアルコール類、アセトン等のケトン類といった
水に可溶な極性のある有機溶液を一種又は二種類以上適
宜用いることができる。 尚、有機溶液−水系混合液を用いる場合には、有機溶
液が約10体積%以上であることが好ましい。 そして、このようにして得られたポリビニルアルコー
ル製のコンタクトレンズは約60〜90重量%の含水率を有
するゲル状のものであり、従ってその酸素透過性は高
く、長時間の連続装用が可能になり、又、無機イオンの
透過性も高く、涙液交換性に富んでおり、さらには水の
保持力が高くて装用時に乾燥することが少なく、又、ゴ
ム状で軟性のものであり、かつ、高含水性のものであり
ながら機械的強度に優れていて取り扱いが容易なもので
あり、又、例えば通常用いられる室温といった温度下で
はポリビニルアルコールのみからなるにもかかわらず涙
液に対する耐性もあり、しかも生体的に安全なポリビニ
ルアルコールで構成されているから安心できるものであ
るといった各種の特長を示すものである。
【実施例1】 ケン化度99.4モル%以上、重合度1500以上のポリビニ
ルアルコール(日本合成化学工業製のゴーセノールNH2
6、粘度(ヘブラー粘度計、4%水溶液、20℃)60〜68c
ps、灰分(酢酸ナトリウム分を含む)0.8%以下、4%
水溶液のpH5〜7、粒度20メッシュ)10gを90gの蒸留水
に溶かし、10重量%のポリビニルアルコール水溶液を用
意する。 そして、10重量%のポリビニルアルコール水溶液をコ
ンタクトレンズ成形用凹型に気泡が入らないように注入
し、その後コンタクトレンズ成形用凸型を静かに合致さ
せ、そして、これを温度が約−4℃にコントロールされ
た恒温器の中で約4時間維持し、乾燥操作を行なう。 この後、コンタクトレンズ成形用凸型を取り外し、ゲ
ル状のポリビニルアルコールが付着しているコンタクト
レンズ成形用凹型を約−4℃の恒温器中に約14時間維持
し、乾燥操作を行なう。 上記のようにしてコンタクトレンズ形状を得るに至っ
たポリビニルアルコール成形品を20体積%のエタノール
水溶液中に約3時間浸漬し、これによってポリビニルア
ルコール成形品の強靭化を行なう。 その後、この強靭化処理が行なわれたポリビニルアル
コール成形品を生理的食塩水中に浸漬し、ポリビニルア
ルコール成形品中に含浸されているエタノール水溶液と
生理的食塩水との置換を行ない、エタノールの放出とポ
リビニルアルコール成形品の膨潤を行なわせる。 そして、生理的食塩水の含浸によって膨潤したポリビ
ニルアルコール成形品を液体窒素で凍結させ、これを専
用エッジ加工機でエッジ仕上げを行なうことによりポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズが得られる。
【実施例2】 実施例1において、エタノール水溶液の濃度が40体積
%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリビニルアル
コール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例3】 実施例1において、エタノール水溶液の濃度が60体積
%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリビニルアル
コール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例4】 実施例1において、エタノール水溶液の濃度が80体積
%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリビニルアル
コール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例5】 実施例1において、エタノール水溶液の濃度が100体
積%(エタノールのみ)のものを用いる以外は同様に行
ない、ポリビニルアルコール製のコンタクトレンズを得
る。
【実施例6】 実施例1において、ポリビニルアルコール水溶液の濃
度が20重量%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例7】 実施例2において、ポリビニルアルコール水溶液の濃
度が20重量%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例8】 実施例3において、ポリビニルアルコール水溶液の濃
度に20重量%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例9】 実施例4において、ポリビニルアルコール水溶液の濃
度が20重量%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例10】 実施例7において、エタノール水溶液の代りにメタノ
ール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビニルア
ルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例11】 実施例8において、エタノール水溶液の代りにメタノ
ール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビニルア
ルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例12】 実施例9において、エタノール水溶液の代りにメタノ
ール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビニルア
ルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例13】 実施例7において、エタノール水溶液の代りにグリセ
リン水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビニルア
ルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例14】 実施例8において、エタノール水溶液の代りにグリセ
リン水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビニルア
ルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例15】 実施例9において、エタノール水溶液の代りにグリセ
リン水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビニルア
ルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例16】 実施例7において、エタノール水溶液の代りにイソプ
ロパノール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビ
ニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例17】 実施例8において、エタノール水溶液の代りにイソプ
ロパノール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビ
ニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例18】 実施例9において、エタノール水溶液の代りにイソプ
ラパノール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビ
ニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例19】 実施例7において、エタノール水溶液の代りにエチレ
ングリコール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例20】 実施例8において、エタノール水溶液の代りにエチレ
ングリコール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例21】 実施例9において、エタノール水溶液を代りにエチレ
ングリコール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例22】 実施例8において、エタノール水溶液の代りにアセト
ン水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビニルアル
コール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例23】 実施例9において、エタノール水溶液の代りにアセト
ン水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポリビニルアル
コール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例24】 実施例8において、エタノール水溶液を代りにプロピ
レングリコール水溶液を用いる以外は同様に行ない、ポ
リビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例25】 実施例1において、ケン化度99.0モル%以上、重合度
1000〜1500のポリビニルアルコール(日本合成化学工業
製のゴーセノールNM14、粘度(ヘブラー粘度計、4%水
溶液、20℃)20.5〜24.5、灰分(酢酸ナトリウム分を含
む)0.7%以下、4%水溶液のpH5〜7、粒度16メッシ
ュ)を用い、そしてこのポリビニルアルコール水溶液の
濃度が20重量%のものを用い、又、エタノール水溶液が
60体積%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリビニ
ルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例26】 実施例25において、ポリビニルアルコール水溶液の濃
度が30重量%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリ
ビニルアルコール製のコンタクトレンズを得る。
【実施例27】 実施例1において、ケン化度97.0〜98.8モル%、重合
度1500以上のポリビニルアルコール(日本合成化学工業
製のゴーセノールAH26、粘度(ヘブラー粘度計、4%水
溶液、20℃)58〜66cps、灰分(酢酸ナトリウム分を含
む)0.7%以下、4%水溶液のpH5〜7、粒度16メッシ
ュ)を用い、そしてこのポリビニルアルコール水溶液が
30重量%のものを用い、又、エタノール水溶液が60体積
%のものを用いる以外は同様に行ない、ポリビニルアル
コール製のコンタクトレンズを得る。
【比較例1】 実施例1において、恒温器中の温度を−15℃にコント
ロールして凍結乾燥する以外は全く同様に行なう。
【比較例2】 実施例8において、恒温器中の温度を−15℃にコント
ロールして凍結乾燥する以外は全く同様に行なう。
【比較例3】 実施例26において、恒温器中の温度を−15℃にコント
ロールして凍結乾燥する以外は全く同様に行なう。
【比較例4】 実施例1において、エタノール水溶液の代りに蒸留水
を用いる以外は全く同様に行なう。
【比較例5】 実施例8において、ケン化度98.5モル%以上、重合度
1000未満のポリビニルアルコール(日本合成化学工業製
のゴーセノールNL05)を用いる以外は全く同様に行な
う。
【比較例6】 実施例8において、ケン化度86.5〜89.0モル%、重合
度1500以上のポリビニルアルコール(日本合成化学製の
ゴーセノールGH23)を用いる以外は全く同様に行なう。
【特性】
上記の各例で得たポリビニルアルコール製のコンタク
トレンズについて各種の特性を調べたので、その結果を
表に示す。 この表から理解できるように、特開昭58−36630号公
報のような凍結乾燥が行なわれる場合には、比較例1〜
3に示される如く、白濁したものであって、これではコ
ンタクトレンズとしては全く用いられないものである。 又、比較例4に示す如く、乾燥処理後に有機系溶液に
よる処理がない場合には、透明で光学性を備えたコンタ
クトレンズが得られても、このコンタクトレンズの機械
的強度は小さく、これでは破損しやすいものであって、
その取り扱いが極めて面倒なという欠点が認められるも
のであった。 又、用いたポリビニルアルコールの重合度が1000未満
の小さな場合、あるいはケン化度が85〜89モル%といっ
たような場合には、比較例5,6に示す如く、透明で光学
性を有するものの、機械的強度は小さく、特に比較例5
の場合にはコンタクトレンズとしては使用不可能といっ
てよい程機械的強度がないものである。 これに対して、本発明のようにして得られたポリビニ
ルアルコール製のコンタクトレンズは、その機械的強度
に富んだものであって、その取り扱いが容易なものであ
り、かつ、破損したりすることは少ないものである。 又、このものはゴム状の軟性を有するものであり、従
ってその装用性は良い特長もある。 又、光学性においても透明で問題がないものである。 さらには含水率が高いことから、涙液交換性に富んで
おり、無機イオンや酸素の透過性に優れていて、長時間
の連続装用が可能なものである。 又、水の保持力が高くて装用時にレンズ表面が乾燥し
たりすることがない。 しかも、このコンタクトレンズは生体的に安全なポリ
ビニルアルコールでできているから安心なものであり、
かつ、ポリビニルアルコールでできているにもかかわら
ず通常の装用温度下では直ちに溶解してしまうといった
問題もないものである。
フロントページの続き (72)発明者 栗秋 政光 愛知県名古屋市中川区好本町3―10 株 式会社日本コンタクトレンズ内 (56)参考文献 特開 昭58−75111(JP,A) 特開 昭61−252261(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケン化度90モル%以上、重合度1000以上の
    ポリビニルアルコールの水溶液を−5℃〜室温下で非凍
    結乾燥する第1の工程と、 この非凍結乾燥された材料を有機溶液または有機溶液−
    水系混合液で処理する第2の工程と、 この有機溶液または有機溶液−水系混合液で処理された
    材料中に含まれている有機溶液を水系溶液に置換する第
    3の工程 とを具備することを特徴とするコンタクトレンズの製造
    方法。
  2. 【請求項2】第1の工程は、ケン化度90モル%以上、重
    合度1000以上のポリビニルアルコールの水溶液を−4〜
    0℃で非凍結乾燥することである特許請求の範囲第1項
    記載のコンタクトレンズの製造方法。
  3. 【請求項3】ポリビニルアルコールの重合度は1500以上
    である特許請求の範囲第1項または第2項記載のコンタ
    クトレンズの製造方法。
  4. 【請求項4】ポリビニルアルコールのケン化度は完全ケ
    ン化型である特許請求の範囲第1項、第2項または第3
    項記載のコンタクトレンズの製造方法。
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JPH0678460B2 (ja) * 1985-05-01 1994-10-05 株式会社バイオマテリアル・ユニバース 多孔質透明ポリビニルアルユールゲル

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