JP2551513Y2 - 電気式点火具用塞栓 - Google Patents
電気式点火具用塞栓Info
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- JP2551513Y2 JP2551513Y2 JP11232191U JP11232191U JP2551513Y2 JP 2551513 Y2 JP2551513 Y2 JP 2551513Y2 JP 11232191 U JP11232191 U JP 11232191U JP 11232191 U JP11232191 U JP 11232191U JP 2551513 Y2 JP2551513 Y2 JP 2551513Y2
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- Japan
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- plug
- glass
- metal cylinder
- lead pin
- ceramic plug
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電気式点火具用塞栓に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気式点火具、例えば、電気雷管
の塞栓部材にはゴム又はプラスチックが用いられてい
る。
の塞栓部材にはゴム又はプラスチックが用いられてい
る。
【0003】図2は従来の電気雷管を示している。図2
において、A’は塞栓を示し、ゴム又はプラスチック製
栓体1’のリ−ドピン挿通孔14’,14’にリ−ドピ
ン2’,2’を挿通してある。6’はリ−ドピン2’,
2’の先端間に橋設した電橋線である。7’は一端開口
の金属製外筒であり、奥方側から一端側に向け順次に添
装薬81’、起爆薬82’、カップ入点火薬83’を装
填すると共に一端開口部72’に上記の電橋線付塞栓
A’を挿入し、その開口端部72’を絞り圧縮し、栓体
1’とリ−ドピン2’との間並びに栓体1’と外筒開口
端部72’との間を緊圧し封止してある。
において、A’は塞栓を示し、ゴム又はプラスチック製
栓体1’のリ−ドピン挿通孔14’,14’にリ−ドピ
ン2’,2’を挿通してある。6’はリ−ドピン2’,
2’の先端間に橋設した電橋線である。7’は一端開口
の金属製外筒であり、奥方側から一端側に向け順次に添
装薬81’、起爆薬82’、カップ入点火薬83’を装
填すると共に一端開口部72’に上記の電橋線付塞栓
A’を挿入し、その開口端部72’を絞り圧縮し、栓体
1’とリ−ドピン2’との間並びに栓体1’と外筒開口
端部72’との間を緊圧し封止してある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
点火部においては、ゴム又はプラスチック製の栓体を強
制的に圧縮して栓体とリ−ドピンとの間並びに栓体と外
筒後端との間を封止固定しており、長期間経過後には、
プラスチックの場合、コ−ルドフロ−が生じ易く上記緊
圧状態の緩みによる封止固定性の低下が懸念される。ま
た、比較的高温下で使用する場合(当然点火温度以下で
ある)、ゴム又はプラスチック製栓体の低下による封止
固定性の低下が懸念される。
点火部においては、ゴム又はプラスチック製の栓体を強
制的に圧縮して栓体とリ−ドピンとの間並びに栓体と外
筒後端との間を封止固定しており、長期間経過後には、
プラスチックの場合、コ−ルドフロ−が生じ易く上記緊
圧状態の緩みによる封止固定性の低下が懸念される。ま
た、比較的高温下で使用する場合(当然点火温度以下で
ある)、ゴム又はプラスチック製栓体の低下による封止
固定性の低下が懸念される。
【0005】而して、栓体とリ−ドピンとの間の封止固
定性が低下すると、リ−ドピンの移動によるリ−ドピン
と点火薬との摩擦のために点火薬が着火して暴発が招来
される危険性がある。
定性が低下すると、リ−ドピンの移動によるリ−ドピン
と点火薬との摩擦のために点火薬が着火して暴発が招来
される危険性がある。
【0006】本考案の目的は優れた封止固定性を有し、
長時間比較的高温に曝されてもこの優れた封止固定性を
安定に維持し得、リ−ドピンの移動による点火薬の発火
に起因する暴発を良好に防止できる電気式点火具用塞栓
を提供することにある。
長時間比較的高温に曝されてもこの優れた封止固定性を
安定に維持し得、リ−ドピンの移動による点火薬の発火
に起因する暴発を良好に防止できる電気式点火具用塞栓
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の電気式点火具用
塞栓は先端内周に鍔部を有する金属製筒体の先端内にセ
ラミックス製栓体の後方部が収容され、該後方部と金属
製筒体先端部との間に上記鍔部がスペ−サとなってガラ
ス充填用間隙が保持され、上記セラミックス製栓体の一
対の孔にリ−ドピンが上記金属製筒体を通って挿通さ
れ、該金属製筒体内にガラスが封着されて上記のガラス
充填用間隙がガラスで充填され、セラミックス製栓体と
金属製筒体との間並びにセラミックス製栓体とリ−ドピ
ンとの間が封止固定されていることを特徴とする構成で
ある。
塞栓は先端内周に鍔部を有する金属製筒体の先端内にセ
ラミックス製栓体の後方部が収容され、該後方部と金属
製筒体先端部との間に上記鍔部がスペ−サとなってガラ
ス充填用間隙が保持され、上記セラミックス製栓体の一
対の孔にリ−ドピンが上記金属製筒体を通って挿通さ
れ、該金属製筒体内にガラスが封着されて上記のガラス
充填用間隙がガラスで充填され、セラミックス製栓体と
金属製筒体との間並びにセラミックス製栓体とリ−ドピ
ンとの間が封止固定されていることを特徴とする構成で
ある。
【0008】
【作用】セラミックス製栓体、封着ガラス、リ−ドピン
並びに金属製筒体等の耐熱性に優れた部材から構成して
あるから、長時間比較的高温に曝されても、初期の封止
固定性を安定に維持できる。また、セラミックス製栓体
の後方部外面と金属製筒体の先端部内面との間に封着ガ
ラスを充填してあるから、これらの間を直接密接させた
場合に比べ、金属製筒体と封着ガラスとの接着面積並び
にセラミックス栓体と封着ガラスとの接着面積を広くで
き、それだけ封止固定性を強化できる。
並びに金属製筒体等の耐熱性に優れた部材から構成して
あるから、長時間比較的高温に曝されても、初期の封止
固定性を安定に維持できる。また、セラミックス製栓体
の後方部外面と金属製筒体の先端部内面との間に封着ガ
ラスを充填してあるから、これらの間を直接密接させた
場合に比べ、金属製筒体と封着ガラスとの接着面積並び
にセラミックス栓体と封着ガラスとの接着面積を広くで
き、それだけ封止固定性を強化できる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により説明す
る。図1は本考案の実施例を示す縦断面図である。
る。図1は本考案の実施例を示す縦断面図である。
【0010】図1において、1はセラミックス製栓体で
あり、外面中間にフランジ部11を有し、その前後に前
方部12と後方部13とを備えている。14,14はセ
ラミックス製栓体1に設けたリ−ドピン挿通孔である。
2,2はリ−ドピンであり、セラミックス製栓体1のリ
−ドピン挿通孔14,14に挿通し、リ−ドピン2の先
端面とセラミックス製栓体1の前端面とをほぼ面一にし
てある。
あり、外面中間にフランジ部11を有し、その前後に前
方部12と後方部13とを備えている。14,14はセ
ラミックス製栓体1に設けたリ−ドピン挿通孔である。
2,2はリ−ドピンであり、セラミックス製栓体1のリ
−ドピン挿通孔14,14に挿通し、リ−ドピン2の先
端面とセラミックス製栓体1の前端面とをほぼ面一にし
てある。
【0011】3は金属製筒体であり、先端内周に鍔部3
1を有し、上記セラミックス製栓体1の後方部をこの金
属製筒体の先端部内に収容し、該セラミック製栓体後方
部13と金属製筒体先端部310との間に上記鍔部31
がスペ−サとなってガラス充填用間隙4が保持されてい
る。
1を有し、上記セラミックス製栓体1の後方部をこの金
属製筒体の先端部内に収容し、該セラミック製栓体後方
部13と金属製筒体先端部310との間に上記鍔部31
がスペ−サとなってガラス充填用間隙4が保持されてい
る。
【0012】5は金属製筒体3内に封着したガラスであ
り、上記のガラス充填用間隙4をガラスで充填すると共
にリ−ドピン2とセラミックス製栓体1との間並びにセ
ラミックス製栓体1と金属製筒体3の間を封止固定して
いる。
り、上記のガラス充填用間隙4をガラスで充填すると共
にリ−ドピン2とセラミックス製栓体1との間並びにセ
ラミックス製栓体1と金属製筒体3の間を封止固定して
いる。
【0013】上記塞栓を用いて電気雷管を組み立てるに
は、上記塞栓のリ−ドピン先端間に電橋線を溶接等によ
り橋設して電橋線付塞栓を用意し、先端側を閉成した金
属製外筒の後端開口よりその外筒内に添装薬、起爆薬、
カップ入点火薬を順次に装填し、最後に同外筒の後端開
口部内に上記の電橋線付塞栓を挿入し、塞栓の金属製筒
体後端と金属製外筒後端とを溶接により封止固定すれば
よい。この溶接には、点火薬を着火温度以下に保つため
に、局部加熱でかつ短時間に溶接できるビ−ム溶接を使
用することが安全である。
は、上記塞栓のリ−ドピン先端間に電橋線を溶接等によ
り橋設して電橋線付塞栓を用意し、先端側を閉成した金
属製外筒の後端開口よりその外筒内に添装薬、起爆薬、
カップ入点火薬を順次に装填し、最後に同外筒の後端開
口部内に上記の電橋線付塞栓を挿入し、塞栓の金属製筒
体後端と金属製外筒後端とを溶接により封止固定すれば
よい。この溶接には、点火薬を着火温度以下に保つため
に、局部加熱でかつ短時間に溶接できるビ−ム溶接を使
用することが安全である。
【0014】上記において、塞栓の製作におけるガラス
封着時、各部材の熱膨張係数の差異によって発生する熱
ストレスで封着ガラス5又はセラミックス製栓体1にク
ラックが生じることのないように、金属製筒体3,リ−
ドピン2にはセラミックス1,ガラス5の熱膨張係数に
近い膨張係数の材質を使用してある。例えば、リ−ドピ
ン2にはニッケル鉄合金を、金属製筒体3にはステンレ
ス鋼を使用することができる。
封着時、各部材の熱膨張係数の差異によって発生する熱
ストレスで封着ガラス5又はセラミックス製栓体1にク
ラックが生じることのないように、金属製筒体3,リ−
ドピン2にはセラミックス1,ガラス5の熱膨張係数に
近い膨張係数の材質を使用してある。例えば、リ−ドピ
ン2にはニッケル鉄合金を、金属製筒体3にはステンレ
ス鋼を使用することができる。
【0015】
【考案の効果】本考案の電気式点火具用塞栓は上述した
通りの構成であり、セラミックス製栓体に金属製筒体を
配し、該セラミックス製栓体にリ−ドピンを挿通し、金
属製筒体内にガラスを封着してセラミックス製栓体とリ
−ドピンとの間並びにセラミックス製栓体と金属製筒体
との間を封止固定してあるから、優れた耐熱性を保障で
きる。
通りの構成であり、セラミックス製栓体に金属製筒体を
配し、該セラミックス製栓体にリ−ドピンを挿通し、金
属製筒体内にガラスを封着してセラミックス製栓体とリ
−ドピンとの間並びにセラミックス製栓体と金属製筒体
との間を封止固定してあるから、優れた耐熱性を保障で
きる。
【0016】また、金属製筒体の先端内周に鍔部を設け
てあるから、この鍔部をスペ−サ−としてセラミックス
製栓体の後方部と金属製筒体の先端部との間に同心状に
間隙を保持でき、この間隙の封着ガラスの充填により金
属製筒体と封着ガラスとの接着面積並びにセラミックス
製栓体と封着ガラスとの接着面積を充分に広くできるか
ら、それだけ封止固定性を強化できる。従って、本考案
によれば、長時間比較的高温に曝しても、リ−ドピンの
移動による点火薬の発火に起因する暴発を良好に防止で
きる電気式点火具用塞栓を提供できる。
てあるから、この鍔部をスペ−サ−としてセラミックス
製栓体の後方部と金属製筒体の先端部との間に同心状に
間隙を保持でき、この間隙の封着ガラスの充填により金
属製筒体と封着ガラスとの接着面積並びにセラミックス
製栓体と封着ガラスとの接着面積を充分に広くできるか
ら、それだけ封止固定性を強化できる。従って、本考案
によれば、長時間比較的高温に曝しても、リ−ドピンの
移動による点火薬の発火に起因する暴発を良好に防止で
きる電気式点火具用塞栓を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
1 セラミックス製栓体 2 リ−ドピン 3 金属製筒体 31 鍔部 4 ガラス充填用間隙 5 封着ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉田 信生 兵庫県姫路市豊富町御蔭3353−15 (72)考案者 木村 歩 兵庫県姫路市豊富町御蔭690−1 (56)参考文献 特開 昭60−82798(JP,A) 実開 昭49−134900(JP,U) 実公 平2−16158(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】先端内周に鍔部を有する金属製筒体の先端
内にセラミックス製栓体の後方部が収容され、該後方部
と金属製筒体先端部との間に上記鍔部がスぺーサとなっ
てガラス充填用間隙が保持され、上記セラミックス製栓
体の一対の孔にリードピンが上記金属製筒体を通って挿
通され、該金属製筒体内にガラスが封着されて上記のガ
ラス充填用間隙がガラスで充填され、セラミックス製栓
体と金属製筒体との間並びにセラミックス製栓体とリー
ドピンとの間が封止固定されていることを特徴とする電
気式点火具用塞栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11232191U JP2551513Y2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 電気式点火具用塞栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11232191U JP2551513Y2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 電気式点火具用塞栓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552599U JPH0552599U (ja) | 1993-07-13 |
JP2551513Y2 true JP2551513Y2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=14583749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11232191U Expired - Fee Related JP2551513Y2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 電気式点火具用塞栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2551513Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4037300B2 (ja) * | 2003-03-26 | 2008-01-23 | ダイセル化学工業株式会社 | 点火器組立体 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP11232191U patent/JP2551513Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0552599U (ja) | 1993-07-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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