JP2551443Y2 - ウエット形ソレノイド - Google Patents

ウエット形ソレノイド

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JP2551443Y2
JP2551443Y2 JP570791U JP570791U JP2551443Y2 JP 2551443 Y2 JP2551443 Y2 JP 2551443Y2 JP 570791 U JP570791 U JP 570791U JP 570791 U JP570791 U JP 570791U JP 2551443 Y2 JP2551443 Y2 JP 2551443Y2
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JP
Japan
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filler ring
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sleeve cap
magnetic material
press
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JP570791U
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JPH0497181U (ja
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正樹 名取
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はウエット形ソレノイドの
特性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】弁装置における弁体の操作など、負荷に
推力を与えるのに使用される、油を封入した所謂ウエッ
ト形ソレノイドと呼ばれるものは、例えば図2に示す縦
断面図の如き構成をもつ。即ち中心軸方向に出力軸穴
(1a)を備えた断面円形のベース(固定鉄心)(1)
と、一端中心に同軸的に出力軸(2a)を備えた円柱状
のプラジャ(可動鉄心)(2)を軸受(3a)により軸
方向に可動自在に収容した磁性体製の有底筒状スリーブ
キャップ(3)とを、パッキン(1b)と(3b)によ
り空所(4A)内の封入油(4a)が漏れないように気
密を保って、非磁性体製の筒状フィラーリング(4)内
に嵌めこみ、更にその外周にボビン(5a)に巻かれた
動作コイル(5)を嵌めこむ。そしてリード線(5b)
をリード線差込み穴(6a)内に通しながら、磁性体製
のステータリング(6)をスリーブキャップ(3)の外
周に嵌めこみ、更にエンドプレート(8)をリード線差
込み穴(8a)にリード線(5b)を通しながら後部か
ら押さえこんで磁性体の円筒ケース(7)で覆い、この
円筒ケース(7)の一端の薄手部(7a)を折り曲げて
固定することにより組立てる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで以上のような
ウエット形ソレノイドにおいては、フィラーリング
(4)へのベース(1)およびスリーブキャップ(3)
の組込みに当たって、従来圧入方式(しめしろ)と呼ば
れる手段と、いんろう方式(隙間嵌め)と呼ばれる手段
が採用されている。しかしこれらの方法には次のような
一長一短がある。即ち圧入方式は図3に示す要部断面側
面図のように、ベース(1)とスリーブキャップ(3)
の外径寸法を、フィラーリング(4)の内径寸法よりや
や大きく作って圧入する方法である。従ってフィラーリ
ング(4)とベース(1)およびスリーブキャップ
(3)間の同軸性の保持は良好であるが、その反面圧入
時フィラーリング(4)の内面がベース(1)、スリー
ブキャップ(3)の先端部により削られて細かい金属の
削り屑(9)が油封入空所(4A)に溜まる。このため
ソレノイドを使用するうちに封入油(4a)中に拡散し
て、図2のベースの出力軸穴(1a)やプラジャ(2)
と軸受(3a)間の隙間に入ってソレノイドの動作不良
の原因となる。また圧入時フィラーリング(4)の内面
がベース(1)、スリーブキャップ(3)によって傷
(10)を生ずる可能性もあり、パッキン(1b)と
(3b)を用いているにもかかわらず、気密が損なわれ
て油漏れを生ずる欠点がある。またいんろう方式は図4
に示す要部断面側面図のように、ベース(1)とスリー
ブキャップ(3)の外径寸法をフィラーリング(4)の
内径寸法より小さく作って、パッキン(1b)と(3
b)を圧縮しながら組込む方法である。従って圧入方式
のような金属の削り屑による動作の不良や、傷による気
密性の阻害による油の漏れなどの問題の発生を阻止でき
る。しかしその反面パッキン(1b)と(3b)でベー
ス(1)とスリーブキャップ(3)間の同心性を保って
いるため、ベースとスリーブキャップ間の同軸性を低下
させて、ソレノイドの特性を悪化させる欠点がある。
【0004】本考案は以上説明した圧入方式やいんろう
方式における欠点のない組込み手段の提供を目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための本考案の手段】本考案はベース
およびスリーブキャップの先端部分を含むパッキンの設
置部分の前後間においてはいんろう方式を採用し、その
後方部分においては圧入方式を採用することを特徴と
し、これにより、フィラーリングとベース、スリーブキ
ャップ間の同軸性にすぐれ、しかも金属削り屑による動
作不良や気密性の阻害による油漏れのないソレノイドを
提供できるようにしたものである。次に実施例により本
考案を詳細に説明する。
【0006】
【実施例】図1は本考案の一実施例の要部断面側面図で
ある。本考案においてはベース(1)とスリーブキャッ
プ(3)の先端部分を含むパッキン(1b)と(3b)
の設置部分の前後間の外径寸法を、フィラーリング
(4)の内径寸法より小さくしていんろう方式による組
込み手段をとる。またベース(1)とスリーブキャップ
(3)の後方の部分においては、その外径寸法をフィラ
ーリング(4)の内径寸法より大きくして圧入による組
込み手段をとることを特徴とするものである。
【0007】
【考案の作用と効果】以上のようにすれば、図1のよう
に圧入部分(11)によりフィラーリング(4)とベー
ス(1)およびスリーブキャップ(3)間の同軸性は得
られる。また圧入によって生じた金属の削り屑(9)
は、圧入部分(11)の末端部とパッキン(1b)(3
b)の間の空間(12)内に溜まり、封入油(4a)内
に入るのを阻止される。従って従来のように金属削り屑
(9)がベース(1)の出力軸穴(1a)とプランジャ
の出力軸(2a)間などに侵入することによる動作の不
良は確実に防がれる。また圧入部分(11)のフィラー
リング(4)面に傷(10)を生じても、パッキン(1
b)と(3b)によって気密が保たれるので油漏れを生
ずるおそれがない。従って本考案によれば動作特性が良
く、しかも油漏れのないウエット形ソレノイドを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の説明図である。
【図2】ウエット形ソレノイドの説明図である。
【図3】圧入方式による従来装置の要部説明図である。
【図4】いんろう方式による従来装置の要部説明図であ
る。
【符号の説明】
(1) ベース (1a) 出力軸穴 (1b) パッキン (2) プランジャ (2a) 出力軸 (3) スリーブキャップ (3a) 軸受 (3b) パッキン (4) フィラーリング (4A) 油封入用の空所 (4a) 封入油 (5) 動作コイル (5a) リード線 (6) ステータリング (6a) リード線差込み穴 (7) ケース (8) エンドプレート (8a) リード線差込み穴 (9) 金属削り屑 (10) 圧入傷 (11) 圧入部分 (12) 金属削り屑溜り空間 (13) いんろう部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体製フィラーリングの両端部に、
    それぞれパッキンを介して磁性体製ベースと、磁性体製
    プランジャを同軸的かつ可動自在に収容した磁性体製ス
    リーブキャップとを同軸的に対向させて挿入すると共
    に、前記フィラーリングの外周には動作コイルを配置
    し、これらを磁性体製ケース内に収容して、前記プラン
    ジャに設けた出力軸により負荷に推力を与えるようにし
    たウエット形ソレノイドにおいて、前記ベースとスリー
    ブキャップの先端部を含むパッキン設置部前後の外径寸
    法をフィラーリングの内径寸法より小とし、また前記パ
    ッキン設置部分の後方部分におけるベースとスリーブキ
    ャップの外径寸法をフィラーリングの内径寸法より大と
    して、ベースとスリーブキャップをフィラーリング内に
    挿入するようにしたことを特徴とするウエット形ソレノ
    イド。
JP570791U 1991-01-22 1991-01-22 ウエット形ソレノイド Expired - Lifetime JP2551443Y2 (ja)

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JPH0497181U JPH0497181U (ja) 1992-08-21
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022087187A (ja) * 2018-08-17 2022-06-09 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司 電子膨張弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022087187A (ja) * 2018-08-17 2022-06-09 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司 電子膨張弁

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JPH0497181U (ja) 1992-08-21

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